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渡辺隆次

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

渡辺 隆次(わたなべ りゅうじ、1939年昭和14年) - )は、日本の画家著述家きのこ胞子を使った胞子紋画をメインに創作活動を行っている。

略歴・人物

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1939年、東京都八王子に生まれる。武蔵野美術学校(現・武蔵野美術大学)本科・西洋画卒業。東京学芸大学養護科修了。

1977年から八ヶ岳山麓長坂町にアトリエを構え、無所属として創作活動を行う。1992年から1999年まで、武蔵野美術大学で特別講師を務める。2000年には山梨県甲府市の武田神社菱和殿に、山梨の草木鳥獣などを描いた120枚の天井画を奉納。2006年には同じく武田神社の能楽殿甲陽武能殿の鏡板を手掛ける。個展を中心に作品を発表するほか、エッセイストとしても著述活動を行っている。

胞子紋画について

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紙の上に柄を切り取ったきのこを、ひだを下にして置き、一定時間放置すると、紙の上に胞子が落ちる。この、胞子がつくる紋様を「胞子紋」という。胞子紋を紙に固着させ、素材として使用した絵が胞子紋画である。

著作

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  • 『水彩素描集』(深夜叢書) 1978年
  • 『渡辺隆次掌中画集』(未来工房) 1981年
  • 『絵かき屋のたわごと』(未来工房) 1991年
  • 『集合画集 世紀末の黙示録』(毎日新聞社) 1987年
  • 『きのこの絵本』(ちくま文庫) 1990年
  • 『山のごちそう』(ちくま文庫) 1995年
  • 『八ヶ岳 風のスケッチ』(ちくま文庫) 1997年
  • 『花づくし実づくし - 武田神社菱和殿天井画〈1〉』(木馬書館) 2001年
  • 『花づくし実づくし - 武田神社菱和殿天井画〈2〉』(木馬書館) 2002年
  • 『花づくし実づくし - 武田神社菱和殿天井画〈3〉』(木馬書館) 2004年
  • 『山里に描き暮らす』(みすず書房大人の本棚) 2013年
  • 『森の天界図像 わがイコン胞子紋 渡辺隆次きのこ画文集』(大日本絵画) 2021年

展覧会

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  • 文化庁企画「幻視者たち展」(1982年、西ドイツ公立美術館巡回)出品
  • 渡辺隆次 展(2006年12月・2009年11月・2013年10月、2017年11月、新潟絵屋)
  • 「きのこのスケッチ」展(2006年11月 - 2007年1月、砂丘館
  • 渡辺隆次 展(2013年10月、角田山妙光寺)新潟絵屋と同時開催
  • 「胞子紋 - 光と陰」(2017年6月 - 7月、中嶋祥雲堂)

外部リンク

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