渡邉康太郎
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渡邉 康太郎(わたなべ こうたろう、1985年〈昭和60年〉3月11日 - )は、日本のコンテクストデザイナー。「Takram」ディレクター。東京都生まれ。
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスにて特別招聘教授を、J-WAVEのラジオ番組『TAKRAM RADIO』にてナビゲータを務める。
その他、Takram London Studio (Takram Ltd.) のディレクター、香港デザインセンターIDK客員講師、代官山ロータリークラブ[1]会長。
来歴
[編集]東京、アテネ、香港などで育つ。慶應義塾湘南藤沢高等部から慶應義塾大学環境情報学部に進学。学生時代の起業やベルギー・ブリュッセルへの国費留学を経て、慶應義塾大学環境情報学部卒業後の2007年より創業期のTakram[2][3]に参加。最新デジタル機器のUI設計から企業のブランディングまで幅広く手がける。
「ものづくりとものがたりの両立」をテーマに、技術・芸術・文化を編み上げることを目指している[4]。生活の中に息づく「ものがたり」を発見し伝える手段として、サービス企画立案、企業ブランディング、UI・UXデザイン、アート作品制作などの「ものづくり」に取り組む。独自のワークショップ形態や発想手法を組み合わせ、国内外の企業や大学向けの研修・講義や執筆活動も行う[5]。趣味は茶道で、茶名は仙康宗達。
エピソード
[編集]- 学生時代は文化人類学者 竹村真一の社会実験プロジェクトに参加(「100万人のキャンドルナイト」など)
- 大学では日々図書室に通い「分類不可能な本」に惹かれ読書に勤しんだ[6]
- 2006年、経済産業省・日欧産業協力センターによるヴルカヌス・イン・ヨーロッパ研修生として欧州滞在。フランス・イギリスでの語学研修ののち、ベルギーにて企業研修に参加
- 2007年、創業期のTakram [2]に参加
- 2009年、スウェーデン・ストックホルムの国際交流支援組織「IASPIS」アーティスト・イン・レジデントプログラムに参加
- Takramメンバーの中でも英語の講義・講演が多い
- 「Message Soap, in time」茶箱「雪の金閣」「Inscriptus」「furumai」など、Takramメンバーの中でも詩情あるデザイン活動を行なう
代表作
[編集]- 2007年
- 21_21 DESIGN SIGHT「water」展「furumai」[注釈 1]
- オカムラ・伊東豊雄との共同プロジェクト「furin(風鈴)」[7]
- 2009年 - 東芝・ミラノサローネでのインスタレーション「OVERTURE」[注釈 2]
- 2010年 - クーパー・ヒューイット国立デザイン博物館「furumai」
- 2012年 - ドクメンタ (13)/dOCUMENTA (13)「Shenu: Hydrolemic System」[8]
- 2013年 - 虎屋と製作した未来の和菓子「ひとひ」[9]
- 2014年
- 2015年 - 一冊だけの本屋 森岡書店[注釈 4][10]
- 2016年 - Lalitpurギフト用ソープ「Message Soap,in time」[11]
- 2017年 - ISSEY MIYAKEと製作した花と手紙のギフト「FLORIOGRAPHY」
- 2018年 - 同「FLORIOGRAPHY」(いろいろの)
主な受賞
[編集]- 2009年 - (独)レッド・ドット・デザイン賞
- 2013年 - (英)Icon誌「Future 50 Shaping the Future」[12]
- 2016年
主な著作
[編集]単著
[編集]- 『コンテクストデザイン』(Takram、2020年)
共著
[編集]- 『ストーリー・ウィーヴィング』(ダイヤモンド社、2011年、ISBN 978-4-4780-1632-9)
- 『デザイン・イノベーションの振り子』(LIXIL出版、2014年、ISBN 978-4-8648-0012-9)
監修・解説など
[編集]- Marc Stickdorn(著)・Jakob Schneider(著)『This is Service Design Thinking』(ジョン・ワイリー・アンド・サンズ(Wiley)社、2012年、ISBN 978-4-8610-0852-8)
- レナード・コーレン(著)・内藤ゆき子(翻訳)『Wabi-Sabi わびさびを読み解く』(ビー・エヌ・エヌ新社、2014年、ISBN 4-8610-0913-8)
主なインタビュー
[編集]- CAREER HACK interview[17]
- 土屋鞄製作所[18]
- 現代建築家コンセプト・シリーズ No.18[19]
- EDIFICE Element[20]
- London Design Festival[21]
- 8eightframe[22]
- ONS MANUAL[23]
主な講演
[編集]- 三越伊勢丹 もてなしの教室 第三回目の話し手[注釈 5]
- BODW 2012 Product & Design(全編英語)[注釈 6]
- Google主催イベントSPAN Tokyo 2016[注釈 7]
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ furumai - YouTube
- ^ OVERTURE - TOSHIBA LED light installation - YouTube
- ^ “Destination video of Andaz Tokyo Takram”. Takram. 2017年1月18日閲覧。
- ^ “Morioka Shoten Takram”. Takram. 2017年1月18日閲覧。
- ^ 第三回目の話し手 渡邉康太郎さん 三越伊勢丹 もてなしの教室( 第三回目の話し手 渡邉康太郎さん〜) - YouTube
- ^ BODW 2012 [BODW 2012 | Product & Design] Kotaro Watanabe - YouTube
- ^ https://www.youtube.com/watch?v=kHhwiYmB4VA&feature=youtu.be
出典
[編集]- ^ 代官山 ロータリークラブ ROTALY CLUB OF TOKYO DAIKANYAMA
- ^ a b Takram
- ^ 「A 30's Way of Life」『VOGUE JAPAN』2015年6月号、コンデナスト・ジャパン、[要ページ番号]。
- ^ “渡邉康太郎 プロフィール&代表作品 六本木未来会議”. 東京ミッドタウンマネジメント株式会社. 2017年1月18日閲覧。
- ^ An Xiao Mina (2013年11月11日). “Designing for the Apocalypse 'News From Nowhere' at SAIC's Sullivan Galleries Critically Examines the Near Future - Core77”. Core77. 2017年1月18日閲覧。
- ^ http://careerhack.en-japan.com/report/detail/746
- ^ “furin Takram”. Takram. 2017年1月18日閲覧。
- ^ “News from Nowhere Chicago Laboratory Takram”. Takram. 2017年1月18日閲覧。
- ^ “Hitohi – one day Takram”. Takram. 2017年1月18日閲覧。
- ^ 佐藤理子 (2016年12月13日). ““一冊の本だけを売る本屋”という斬新なアイデアの源-森岡督行×渡邉康太郎(1) デザイン情報サイト[JDN]”. ジャパンデザインネット. 2017年1月18日閲覧。
- ^ ““Message Soap, in time” Takram”. Takram. 2017年1月18日閲覧。
- ^ “Future 50 Takram Design Engineering - Icon Magazine”. Icon. 2017年1月18日閲覧。
- ^ “Morioka Shoten Bookstore - 2016 work Red Dot Award Communication Design”. Design Zentrum Nordrhein Westfalen. 2017年1月18日閲覧。
- ^ “takram design engineering - iF WORLD DESIGN GUIDE”. International Forum Design. 2017年1月18日閲覧。
- ^ “Morioka Shoten Bookstore takram design engineering 2016 D&AD Awards Pencil Winner Branding Schemes-Small Organisation D”. D&AD. 2017年1月18日閲覧。
- ^ “本屋 [森岡書店] 受賞対象一覧 Good Design Award”. 日本デザイン振興会. 2017年1月18日閲覧。
- ^ “世界は一冊の本。読み解かれるのを待っている|Takram 渡邉康太郎 CAREER HACK”. エン・ジャパン (2016年12月19日). 2017年1月18日閲覧。
- ^ “NEW DAYS NEW FACE 03 - 土屋鞄製造所”. 土屋鞄製造所. 2017年1月18日閲覧。
- ^ “10+1 web site|takram Directors' Dialogue 01:田川欣哉 × 渡邉康太郎|テンプラスワン・ウェブサイト”. LIXIL出版. 2017年1月18日閲覧。
- ^ Dai Takeuchi (2016年3月22日). “Element EDIFICE web magazine|エレメント エディフィス ウェブ マガジン ヴィジョナリーたちの美意識”. ベイクルーズ グループ. 2017年1月18日閲覧。
- ^ “Takram on Otherness and Radical Innovation THE LONDON DESIGN FESTIVAL”. ロンドン・デザイン・フェスティバル (2016年9月23日). 2017年1月18日閲覧。
- ^ Chris Nelson (2014年8月6日). “An Interview with Kotaro Watanabe of design engineering firm Takram eightframe — Journey through another Japan”. Robotag Media K.K.. 2017年1月18日閲覧。
- ^ Akihiro Tajima (2016年12月26日). “まだ見ぬ世界へと導くデザイン集団・Takram - INSPIRE, ASPIRE, EXPLORE”. ONS Clothing. 2017年1月18日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- Kotaro Watanabe - Takram
- 渡邉康太郎 - FM BIRD
- NAVIGATOR PROFILE 渡邉康太郎 - J-WAVE
- TAKRAM RADIO NAVIGATOR : 渡邉 康太郎 - J-WAVE
- TAKRAM RADIO 木曜深夜2時〜3時 (@takram813) - X(旧Twitter)
- SPINEAR (スピナー) ポッドキャストスタジオ (@spinearstudios) - X(旧Twitter)
- TAKRAM RADIO on SPINEAR
- TAKRAM RADIO on Apple PodCast
- TAKRAM RADIO PODCAST (vol.0-46) on Apple PodCast
- TAKRAM RADIO PODCAST on Spotify
- TAKRAM RADIO PODCAST (vol.0-46) on Spotify
- TAKRAM RADIO on Amazon music
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- Takram Podcast - SoundCloud