湯川豊
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湯川 豊(ゆかわ ゆたか、1938年8月16日 ‐ )は、日本の編集者、評論家、エッセイスト。元京都造形芸術大学教授。
来歴
[編集]新潟県新潟市生まれ[1]。新潟県立新潟高等学校を経て[2]、1964年に慶應義塾大学文学部を卒業後[1]、文藝春秋に入社[1]。『文學界』編集長[1]、同社取締役[1]などを経て、2003年に東海大学文学部教授、2009年に京都造形芸術大学教授を歴任した。2010年、『須賀敦子を読む』で読売文学賞を受賞[1]。
著書・編著
[編集]- 『イワナの夏』(朔風社) 1988、のちちくま文庫 1991
- 『夜明けの森、夕暮れの谷』(マガジンハウス) 2005、のちちくま文庫 2009
- 『須賀敦子を読む』(新潮社) 2009、のち新潮文庫 2011、集英社文庫 2016.3
- 『本のなかの旅』(文藝春秋) 2012、のち中公文庫 2016.2
- 『植村直己・夢の軌跡』(文藝春秋) 2014.1、のち文春文庫 2017.1
- 『ヤマメの魔法』(筑摩書房) 2014.4
- 『夜の読書』(ちくま文庫) 2014.7
- 『丸谷才一を読む』(朝日選書) 2016.6
- 『星野道夫 風の行方を追って』(新潮社) 2016.7
- 『一度は読んでおきたい現代の名短篇』(小学館新書) 2018.2
- 『大岡昇平の時代』(河出書房新社) 2019.8
- 『約束の川』(山と溪谷社、ヤマケイ文庫) 2020.4
- 『海坂藩に吹く風 藤沢周平を読む』(文藝春秋) 2021.12
共著
[編集]- 『原爆の落ちた日』(半藤一利共著、戦史研究会編、文藝春秋) 1972、普及版(講談社インターナショナル) 1981
- 『原爆投下前夜 ベルリン、ワシントン、モスクワ、そして東京』(半藤一利共著、戦史研究会編、角川文庫) 1980
- 『原爆が落とされた日』(半藤一利共著、PHP文庫) 1994
- 改訂版『原爆の落ちた日』(半藤一利共著、PHP文庫) 2015
- 『終わりのない旅 - 星野道夫インタヴュー 原野に生命の川が流れる』(スイッチ・パブリッシング) 2006
- 『思考のレッスン』(丸谷才一(聞き手)、文藝春秋) 1999、のち文春文庫 2002
- 『文学のレッスン』(丸谷才一(聞き手)、新潮社) 2010、のち新潮文庫 2013、新潮選書 2017
- 『村上春樹を読む午後』(小山鉄郎共著、文藝春秋) 2014
- 『書物の達人 丸谷才一』(集英社新書) 2014
- 講演「書評の意味 - 本の共同体を求めて」を収録
編著
[編集]- 『村上春樹ブック』(「文學界」1991年4月臨時増刊[3])
- 『丸谷才一批評集』全6巻(文藝春秋)
- 『文学全集を立ちあげる』(丸谷才一, 三浦雅士, 鹿島茂共著、文藝春秋)、のち文春文庫
- 『丸谷才一全集』全12巻(編集委員、文藝春秋)
- 『須賀敦子エッセンス』(河出書房新社)
- 『安楽椅子の釣り師』(編、みすず書房、大人の本棚) 2012
脚注
[編集]- ^ a b c d e f “湯川豊 | 著者プロフィール”. www.shinchosha.co.jp. 新潮社. 2022年12月25日閲覧。
- ^ “【文庫双六】「旧制新潟高校」出身 丸谷才一の傑作短篇 - 野崎歓 | レビュー”. Book Bang -ブックバン-. 2022年2月5日閲覧。
- ^ 主要な収録作品は以下。村上春樹著「氷男」。同「緑色の獣」。F・スコット・フィッツジェラルド著、村上春樹訳「ジェリービーン」。村上春樹著、アルフレッド・バーンバウム訳「The Wind-Up Bird and Tuesday's Women」など。