災害救援航空機情報共有ネットワーク
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災害救援航空機情報共有ネットワーク(D-NET)とは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)で2012年から始まった分散型高効率航空交通管理システム(DREAMS:Distributed and Revolutionarily Efficient Air-traffic Management System)プロジェクトで研究された防災・小型機運航技術である。
災害発生時に、ヘリコプター等の航空機による救援活動を効率的かつ安全に支援するための情報共有ネットワークである[1][2]。
(D-NET1)災害救援航空機情報共有ネットワーク 災害時に救援航空機と対策本部等の間で必要な情報を共有化し、最適な運航管理を行うことにより、救援ミッション遂行時の無駄時間や救援機同士の異常接近を減らすこと等によって、効率性と安全性を向上することを目的としている。
(D-NET2)災害対応航空技術 ヘリコプター等の航空機、無人航空機、人工衛星の統合的な運用による災害情報の収集・共有化および災害救援航空機による効率的かつ安全な救援活動を支援する。
(D-NET3)災害対応航空技術 自然災害だけでなく、国家的イベントの警備・警戒にも対応可能な「災害・危機管理対応統合運用システム(D-NET3)」の研究開発に着手。
出典
[編集]- ^ 園山耕司 『未来の航空』 23ページ
- ^ 張替 正敏 『次世代運航システム(DREAMS)の研究開発プロジェクトの概要(<特集>将来航空交通システムの実現に向けた研究開発 第2回)』日本航空宇宙学会誌 60 巻 (2012) 8 号 p. 294-300 doi:10.14822/kjsass.60.8_294
外部リンク
[編集]- 災害・危機管理対応統合運用システム(D-NET3)の研究開発2020年4月7日消防庁長官より感謝状を拝受しました~令和元年台風19号災害救援でのD-NET技術協力~(jaxa)
- 災害対応航空技術(D-NET3)有人機とドローンの連携に係る実証実験を愛媛県西宇和郡伊方町で実施 (jaxa)
- ドローンと有人機で情報共有(D-NET)愛媛県原子力防災訓練 (株式会社NTTデータ)
- 愛媛県とJAXA、平成31年3月31日付け、災害救援航空機情報共有ネットワーク(D-NET)活用の技術協力に関する協定を締結 (愛媛県)
- Terra Drone、宇宙航空研究開発機構(JAXA)から有人機・無人機連携の実証実験の支援業務を受注~愛媛県の原子力防災訓練に参加して災害情報収集用ドローンの実証実験を支援~ (Terra Drone)
- 防災・小型機運航技術-「災害救援航空機情報共有ネットワーク(D-NET)」-D-NETを用いた熊本地震における技術支援について (jaxa)
- 将来の航空交通システムに関する研究会(CARATS) (国土交通省)
- NASA Collaborates with JAXA to use Drones for Disaster Recovery Drill (NASA)
- 防災・小型機運航技術「災害救援航空機情報共有ネットワーク(D-NET)」 (jaxa)
- 災害時の救援航空機の情報を一元管理する (jaxa)
- 総務省消防庁によるD-NETに対応した集中管理型消防防災ヘリコプター動態管理システムの運用開始について(jaxa)
- 災害対応航空技術(D-NET2)
- D-NETを用いた熊本地震における技術支援について (jaxa)
- ナビコムアビエーション、D-NET対応ヘリ動態管理システムを製品化(Aviation Wire)
- DiGMaps 災害時情報共有アプリケーション(MITSUBISHI SPACE SOFTWARE)