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熊野神社の稚児舞 (富山市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

熊野神社の稚児舞(くまのじんじゃのちごまい)は、富山県富山市婦中町中名に伝わる民俗芸能の稚児舞重要無形民俗文化財

概要

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毎年8月25日の熊野神社の秋の大祭に演じられる。宝暦年間に悪疫が流行ったとき、神託を受けた婦負郡坪野村(現・富山市婦中町速星)の村役人であった若林源左衛門が祭事を行ったところ、悪疫は終息し、豊作に恵まれたという草創伝説があり、南都舞楽の系統を引くという。太鼓・笛の囃子、番組の内容は、富山県射水市の「加茂神社の稚児舞」と酷似しているため、相互に交流があったとみられる。太鼓と笛の囃子で、2人で舞う「鉾の舞」、「賀古の舞」、4人で舞う「林歌の舞」、「陪臚の舞」など7種の舞を、室町風の赤い衣装の小学生から選ばれた、大稚児2人、小稚児2人、計4人の稚児が奉納する[1]。8月23日に坪野神明社(富山市婦中町速星)で試楽(試演)が行われている。 なお、稚児たちは神の依り代であり、神事が終わるまで地面を踏んではいけないため、大人が肩に担いで移動する[1]

加茂神社の稚児舞明日の稚児舞とともに越中の稚児舞として、1982年昭和57年)1月14日に重要無形民俗文化財に指定された。2006年平成18年)には「とやまの文化財百選(とやまの祭り百選部門)」に選定されている。

脚注

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  1. ^ a b 『ふるさとレガシー 熊野神社の稚児舞 疫病退散願う7種の舞』北日本新聞 2021年10月29日22面

参考文献

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  • 『とやまの文化財百選シリーズ(3) とやまの祭り』(富山県教育委員会 生涯学習・文化財室)2007年(平成19年)3月発行

関連項目

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外部リンク

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