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熱笑!! 花沢高校

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
熱笑!! 花沢高校
ジャンル 少年漫画
漫画
作者 どおくまん
出版社 秋田書店
掲載誌 週刊少年チャンピオン
巻数 全29巻
テンプレート - ノート

熱笑!! 花沢高校』(ねっしょう!!はなざわこうこう)は、どおくまんによる日本漫画。『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて連載された。単行本は全29巻。

掲載当初は、強面な見かけとは正反対な気弱で泣き虫な主人公が高校進学を機に、いじめから逃れるために強面を通して無事に卒業しようとするものの、その強面が災いし、不良たちから目をつけられるが、幸運やハッタリ、生き残るための作戦を駆使し、不良たちを倒しつつ学園生活を無事過ごそうとするギャグ作品だった。しかし途中から敵との戦い等が増えるにつれ、ギャグ要素が無くなり硬派アクションへとストーリーが変貌していった。作者がチャンピオンコミックスの前書きで記した所によると、これは編集や読者の要望でなく、描いているうちに自然にこうなっていったという。そのため、作者もコミックスの前書きで「『熱笑!!』ではなく『熱闘!!』とか『熱血!!』にタイトルを変えなければ」と冗談交じりに発言しているが、最後までタイトル変更はされず完結を迎えている。

あらすじ

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登場人物

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花沢高校

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力 勝男(りき かつお)
本作の主人公。巨漢で強面ではあるが、性格は気弱で泣き虫であったため、中学生時代は学校中の生徒に「ブタの骨」呼ばわりされながらいじめられ、50メートル走で17秒を記録するなど身体測定で惨憺たる結果になるほど運動音痴であった過去を持つ。同じ中学からひとりも入学していない花沢高校を選んで入学した時には「強面を通して無事に卒業する」と決めていたが、鉄との出会いにより、彼の人生は大きく変わる。
当初は非常に臆病で家族(特に弟)にも虐待される日々だったが、自身の怪力を自覚してからは自信をつけ、ケンカには連戦連勝。しかし、獣田の「50メートルパンチ」を喰らって初の敗北を喫する。その後、獣田の子分になろうとするが断られる。校内の不良グループ「鳴神一派」との諍いや回天高校との抗争を経て、花沢高校を仕切る三人衆との対決、さらに大阪を牛耳ろうとする悪の組織“北大阪の虎”との戦いへと身を投じていくことになる。
山籠り特訓の末に習得した「八方拳」「八方拳 影の脚」と「大回転旋風脚」が必殺技で、これらの技で何度も窮地をしのぐ。
妙義山ふもと地獄ヶ原での最終決戦では8,410名を率いて北大阪の虎17,000名と対峙する。
最終決戦で北大阪の虎“頭(ヘッド)”の天界君主を倒した後、自首して少年院に収容されるが、自分たちを称える人々の声援を聞き「漢の花道」と言わしめられるほど成長した。
石田 鉄太郎(いしだ てつたろう)[1]
通称「」。力と同級生。彼を漢と見て自ら舎弟になり、「兄ィ」と呼んで慕うが、花沢三人衆を力が倒してからは実質力が花沢高校の番長となったことで、「親分」と呼ぶようになる。当初はケンカを売っておいては力を頼りにすることもあったが、力がどれほどの苦境に立とうとも決して離れず、最後まで苦労を分かち合った一の子分。
北大阪の虎との最終決戦の時には、戦闘バイクの操縦者として力と共に戦う予定であったが、バイクに乗る直前、富岡に気絶させられ操縦者の役割を奪われてしまう。意識を取り戻した後、力のもとに馳せ参じるべく、戦場に駆け入り、バイクに装備したロケット弾で悪魔号を天界ごと吹き飛ばして力のピンチを救う。
獣田 三郎(じゅうだ さぶろう)
一匹狼の奇人。校内で女生徒を襲って制服を食べるなどの奇怪な言動が多いが、本作最強の人物。決して群れず、子分を持たない主義。
必殺技は、奇妙な踊りで相手を幻惑した後に繰り出す「50メートルパンチ」と「めりこみキック」。「50メートルパンチ」を喰らった相手はその名のとおり、何十メートルもの距離まで飛ばされ、「めりこみキック」を喰らった相手は頭が胴体にめりこんでしまう。本気で怒った時は奇怪な笑い声を上げて暴れ回り、一度そうなると誰にも止められない 。だが、ストーリーが硬派でシリアスな展開に変わるにつれ、これらの行為は影をひそめ、必殺技も出さなくなった。
学校では剣道部の副部長を務める。日の本グループ会長の三男坊で、巨額の金を自由に出来る。
力が”北大阪の虎”と戦うことになった際、共闘を持ちかけられてもすげなく断ったが、その後は自身は陰に隠れ何度も力の窮地を救う。虎との最終決戦時には、天界との対決の場に姿を現し、天界の兄を一対一で降す。
火野 竜三(ひの りゅうぞう)
四国土馬高校からの転校生。「土佐の白い波」の異名を持ち、白波一家というグループを率いる。四国にいた中国人の拳法の達人の下で10年近く修行した中国拳法の使い手。
獣田にタイマンを挑んで敗れた後、獣田の命により力の子分となり、以後は力の参謀として活躍する。
富岡 吉造(とみおか よしぞう)
元・花沢高校番長。マスクと失明した右目に眼帯を着け、松葉杖をついている。力とのタイマンに敗れた後、子分となる。
杖をついているのは偽装で、松葉杖には刃物が仕込まれている。かつては双子の弟の次郎と共に花沢高校を仕切っていたが、”北大阪の虎”の頭・天界に両足を負傷させられ、次郎は一生治らない怪我を負った後、病院で飛び降り自殺する。以来、足の負傷が治っていないように装い、復讐の機会をうかがっていた。
北大阪の虎から派遣された幽鬼・四鬼・五鬼の3人を倒し、力組が花沢高校の実権を密かに取り戻した際、山岸高校への派遣番長となり、小頭の1人として虎に潜入。
スネークマンションというマンションに一人暮らしをしており、そこをゲリラのアジトの1つとして使用することもある。
虎との最終決戦では、影武者を残して本来の操縦者である石田と入れ替わり、力の戦闘用バイクを操縦して天界と戦う。その際に天界の悪魔号に特攻をかけ瀕死の重傷を負うが、最終回では一命を取り留めたことが描かれた。

力組

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力を慕う花沢高校の学生達。幹部を除いて126名おり、10の班に分かれている。力の方針により、花沢高校をいじめやシンナーなどの不良行為がない清く正しい学校に改革するために立ち上げられた。組員たちの結束は固く、どんな苦境になっても誰一人、抜ける者はいなかった。

桂 文治(かつら ぶんじ)
力組1班班長。後に風間高校に番長として派遣される四鬼の親衛隊長として風間高校に転校。
車田 良(くるまだ りょう)
力組2班班長。後に上本高校に番長として派遣される五鬼の親衛隊長として上本高校に転校。
鳥居 進 (とりい すすむ)
力組3班班長。後に山岸高校に番長として派遣される富岡の親衛隊長として山岸高校に転校。
小池 弘(こいけ ひろし)
力組4班班長。
宮 勝彦(みや かつひこ)
力組5班班長。
白木 悟(しらき さとる)
力組6班班長。
遊部 時男(ゆうべ ときお)
力組7班班長。北大阪の虎が花沢高校を襲撃した際に、軽トラックに乗って反撃を試みるが、藤堂にトラックを破壊される。
赤井 次郎(あかい じろう)
力組8班班長。
小島 明(こじま あきら)
力組9班班長。
小笠原 一雄(おがさわら かずお)
力組10班班長。

三人衆

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花沢高校を仕切る番長。富岡が敗れた後に花沢高校に送り込まれた虎の手先でもある。勢力を拡大する力に危機感を覚え、罠にかけようとするが、乱入してきた獣田に兵を全て倒され、さらに力と火野とのタイマン勝負にも敗れる。失脚後、虎の制裁を受け、3人とも両耳をそぎ落とされる。

二堂(にどう)
三人衆のリーダー格。ボクシングを得意とする。
金野(こんの)
三人衆の1人。スキンヘッドで頭頂部に幾つもの傷が走っている。柔道を得意とする。
山崎(やまざき)
三人衆の1人。長髪でいつもマントを羽織っている巨漢。力達との最終決戦で部下をすべて倒された後、逆上して獣田に挑むが、一撃も入れられずに敗退。

不良学生

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力と対決した花沢高校の不良学生達。基本的に三人衆の配下で、幽鬼が派遣されてきた後はその指揮下に移る。

鳴神(なるがみ)
50人の子分を率いる男。額の上の髪を「卍」の字を書くように残し、後は剃りあげている。昔は腰の下まで届くロングヘアーだったが、ひょんなことから獣田の怒りを買い、50メートルパンチを喰らって気絶している間に今の髪型にされ、学校卒業するまでそのままでいるように強要された。
それ以来、獣田恐怖症となり、病的に恐れるようになる。力との抗争時に、力と勘違いして獣田をリンチしてしまい、怒った獣田に子分全員を50メートル連続パンチで倒された後、めりこみキックを喰らって頭が体の中にめりんでしまう。
何とか復帰したものの獣田恐怖症は悪化。獣田と同じ剣道部に入った力達には手を出せなかったが、剣道部の上級生達に力をイビリ倒させて退部に追い込む。そして子分を集めて力を倒そうとするが、鉄の策略に嵌り、子分共々返り討ちに遭う。以後の消息は不明。
横山 信治(よこやま しんじ)
鳴神一派の副リーダー格。鳴神が再起不能になった後は鳴りを潜めていたが、幽鬼が番長になった後はその配下となり遊撃隊長に任命される。
山道 照夫(やまみち てるお)、金村 有一郎(かなむら ゆういちろう)、島津 健(しまづ けん)
三人衆が番長だった時の副番長たち。幽鬼が番長となった後、その配下となって、それぞれ第1・第2・第3攻撃隊の隊長に任命される。

幽鬼・四鬼・五鬼

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虎の軍門に降った力組に代わり、花沢高校を仕切るために派遣された3人。

幽鬼 十三(ゆうき じゅうぞう)
北大阪の虎の幹部で、長髪でメガネをかけた小男。天界の母校である大善高校の副番長で、花沢高校に転校し派遣番長となる。天界が出所するまでの間、代わりに番を張っていた。バイクには、鋭い針を無数に発射する機能がついている。両手に装着した鋭い鉄の爪を武器にし、また靴にも爪が仕込まれている。さらに両肩・両膝・両肘にも刃物を仕込み、体を回転させて相手を攻撃する「死転」という技を使う。力とタイマン勝負をして敗れ、搬送された後の消息は不明。
四鬼(しき)
北大阪の虎の幹部で幽鬼の忠実な部下。仮面で常に顔を隠した巨漢。五節棍を武器に使う。富岡とのタイマン勝負で敗れ、搬送された後の消息は不明。
五鬼(ごき)
北大阪の虎の幹部で幽鬼の忠実な部下。仮面で常に顔を隠した巨漢。無数のスパイクが付けられた刺又を武器に使う。また、服の下には何本もの短いモリを発射する機械を隠している。火野とのタイマン勝負で敗れ、搬送された後の消息は不明。
森田(もりた)
幽鬼直属の親衛隊の隊長。

回天高校

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玉井 金次郎(たまい きんじろう)[2]
回天高校総番長および応援団団長。口ひげを生やし、常に角の着いたヘルメットを被っている。「十字拳」という必殺拳を使い、その威力は4頭の猛牛を素手で殺せるほどだが、力とのタイマン勝負で敗れる。しかし、力が「八方拳 影の足」「大回転旋風脚」と全ての力と技を繰り出してようやく勝てたほどの強敵でもある。
決闘の後、力とはお互いの器量を認め合う盟友となり、共に北大阪の虎と戦う同志となる。
虎による北大阪制圧作戦に際しては、小頭・猫間を倒し襲撃を退ける。その後、虎の小頭に迎えるという誘いに対して、客分格としてなら承知すると返答し、交渉役の陳の怒りを買うが、その条件を飲ませ、虎の内部に入り込むことに成功。黒いゲリラと虎の最終決戦時には、双方の主力同士が激突する寸前に部隊の後方で突如寝返り、虎の軍勢を撹乱する。
東郷 英次(とうごう えいじ)
回天校特攻隊四幹部の1人。石頭で頭突きが得意技。
川本 謙吉(かわもと けんきち)
回天校特攻隊四幹部の1人。プロレス技が得意。
石倉 春夫(いしくら はるお)
回天校特攻隊四幹部の1人。顔の下半分を覆面で隠している。鎖鎌の使い手。
友長 将二(ともなが しょうじ)
回天校特攻隊四幹部の1人。スキンヘッドで、サングラスをかけている。アイアンパンチの使い手。
梅沢(うめざわ)
回天校の応援団の一員。北大阪の虎に屈し、その軍門に降ったかのように見えた力の真意を探るよう、玉井に命じられる。
沖田 総一(おきた そういち)
回天校の偵察要員で梅沢の後輩。梅沢と共に、力組を探る。力組メンバーの動向を調べることで、その隠された意図に気づく。

黒縄高校

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回天高校の姉妹校。

栗橋 薫(くりはし かおる)
黒縄高校の番を張る男。玉井の盟友。普段は冷静で物静かな男だが、内には激しいものを秘めている。初登場時は、力と玉井の決闘の立会人を務める。玉井と共に北大阪の虎との戦いに身を投じ、黒いゲリラの一員として活躍する。
虎による北大阪制圧作戦に際しては、小頭・寺崎を倒し襲撃を退ける。その後、玉井と共に虎の幹部に迎えられる。黒いゲリラと虎の最終決戦時には、黒縄の軍勢を寝返らせ、虎の部隊に大打撃を与える。

北大阪の虎

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北大阪に根を張る悪の学生組織。勢力を拡大し、大阪の全てを手中に収める野望を持つ。売春・麻薬売買・武器の密売・さらには殺人まで平然と犯す集団。全員がバイクに乗っており、頭の天界を含め幹部は全員改造した戦闘バイクを駆使する。勢力を拡大するに従い、様々な強力な兵器を使用するようになっていく。

天界 君主(てんかい くんど)
北大阪の虎の頭(ヘッド)。大善高校の番長。公家風の顔や服装をした男。戦闘時には「悪魔号」という戦闘用バイクに乗り、薙刀を振るって戦う。本人が直接動くことは少なく、作戦は部下の藤堂や宝蘭に全て任せている。
黒いゲリラとの最終決戦時には、当初は双子の兄を影武者にして5台の戦闘用ホバーと共に隠れていた。力の攻撃でダメージを負った兄が力を誘い込んだ際、ホバーと共に力を攻撃して仕留めようとしたところ、獣田の奇襲を受ける。その時生じた隙に乗じた力の攻撃を受け逆上し、力を追って沼地の奥に入る。双方が戦闘バイクを失い重傷を負う死闘の末、倒木に腹部を貫かれ死亡。
天界の兄
天界の双子の兄。本名は不明で、天界からは「兄者」と呼ばれる。薙刀の名手。黒いゲリラとの最終決戦時には、君主の影武者となって悪魔号に乗車して戦う。力との一騎討ちで不利になった際に、隠れていた君土と5台の黒いホバーのもとに誘い込み、一気に倒そうとするが、獣田の襲撃を受けホバーともどもミサイルで吹き飛ばされる。その後、近付いてきた十人衆を薙刀で斬殺し、獣田を追い詰めるが、猛反撃を受け、倒される。
藤堂 順(とうどう じゅん)
北大阪の虎の副頭(ふくヘッド)。井口高校の番長。口ひげを生やした男で、乗っているバイクには巨大なドリルが装着されている。当初は天界の腹心として作戦の立案や戦闘の指揮を行っていたが、五悪神が出所してからは指揮権を奪われ、宝蘭たちからも冷遇されていた。淀川新橋での人風会迎撃作戦の際、黒いゲリラの急襲を防げなかったとして、その責任を取らされリンチ「ファイアーハンド」にかけられる。顔を焼かれ、重傷を負わされるが、裁定の不公平さに怒り、隠し持っていた拳銃で宝蘭を撃つ。しかしリンチで受けたダメージが深く、隙をついた宝蘭の反撃を受け失神。そのまま殺されそうになるところを、獣田に救われ、以後は獣田と行動を共にする。虎VSゲリラの最終決戦時には、とどめを刺されそうになっていた影村と宝蘭の間に割って入り、死闘の末、宝蘭を倒し復讐を果たす。決戦終了後、力率いる黒いゲリラの義侠心に触発されたかのように虎の悪事の全てを書き記した資料を警察に送り、古巣だった虎の組織壊滅の端緒を作ることで力達を一方的な社会的制裁から庇おうとした。
斎藤 康一(さいとう こういち)
北大阪の虎の小頭(しょうヘッド)。長秀高校の番長。服の上からでも筋肉が隆々としていることが分かる大男。
細川 成久(ほそかわ なるひさ)
北大阪の虎の小頭。油谷高校の番長。女のような顔立ちをしている。
猫間 信春(ねこま のぶはる)
北大阪の虎の小頭。長本山高校の番長。派手な飾りをつけた帽子や服を身に着けた男。
高山 義明(たかやま よしあき)
北大阪の虎の小頭。佐々木高校の番長。サングラスをかけ、羽のついたヘアバンドを頭につけている長身の男。
浅井 光夫(あさい みつお)
北大阪の虎の小頭。評堂高校の番長。染めた髪を逆立てている小男。投げナイフを得意とする。バイクには前面に鋭いスパイクが多数装着されている。
明神 太一(みょうじん たいち)
北大阪の虎の小頭。丸根高校の番長。顔の下半分を布で覆って隠している。
時田 幸(ときた さち)
北大阪の虎の小頭。野見高校の番長。おかっぱ頭にした小男。バイクには、8本のモリを発射する装置が付けられている
寺崎 武(てらさき たけし)
北大阪の虎の小頭。松尾高校の番長。サングラスをかけ、髪をアフロヘアーにしている。隆々とした筋肉を見せ付けるように、上は常にTシャツ1枚。バイクに装着したブーメランを武器として使う。
波立 魚三(なみたて うおぞう)
北大阪の虎の小頭。三好高校の番長。メガネをかけたスキンヘッドの男。

五悪神

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北大阪の虎の大幹部。服役していたが、出所して後、天界の腹心として重用される。藤堂は彼らを「5人の殺人鬼」と呼び、虎配下の者達には恐れられている。失敗した者に対しては凄惨なリンチをも平然と課す一方、5人の結束は固い。全員が黒いマントを着用している。

宝蘭 甚八郎(ほうらん じんぱちろう)
鉄の仮面を被り、常に顔を隠している巨漢。怪力で、棒術の使い手。戦闘時には、バイクに装着した巨大な手裏剣を投げつける。五悪神のリーダー格で、作戦の立案を担う参謀役でもあり、北大阪の虎の実質的なナンバー2。
淀川新橋の戦いでの敗戦の責を藤堂らに押しつけ私刑を行い、同じく黒いゲリラに敗北した五悪神の根室・神風・国友たちの責任を不問にしたことで藤堂の怒りを買い、藤堂が隠し持っていた拳銃で右手足を撃たれるが、先の私刑『ファイアーハンド』により弱っていた藤堂のの隙を突いて猛攻撃したが、獣田の救助により藤堂の殺害はできなかった。黒いゲリラとの最終決戦時には、ゲリラの作戦にはまり不利になった戦況を打開すべく五悪神全員と共に出陣。五鬼を倒し、影村を追い詰める。戦場に自分への復讐のために現れた藤堂とも戦って追い詰めるが、藤堂が苦し紛れに投げた小刀が左目に刺さり敗北。
陳 火竜(ちん かりゅう)
髪を辮髪にした男。柳葉刀や棒鎖を武器に使う。戦闘で敗北し任務に失敗した藤堂たちへのリンチを灼熱に焼けた金属製の拷問道具『ファイアーハンド』を用いて嬉々として行う残忍さを持つ。虎の襲撃を退けた回天・黒縄の2校を傘下に入れるための交渉役を任されたが、失敗。面子を潰されたことで玉井達に深い恨みを抱く。ゲリラとの最終決戦時には、寝返った玉井を殺すべく柳葉刀で襲い掛かるが、玉井の蹴りで返り討ちに遭い、バイクで轢かれ倒される。
根室 忠夫(ねむろ ただお)
顔に幾重も包帯を巻いた男。電撃ムチの使い手で、腕力も強く、五悪神の中でも最も狂暴。淀川新橋の戦いで人風会の南原を半紙し、人風会の救出に来た力をも奇襲し首を絞めながらの頭突きで追い詰めるが、力の大回転旋風脚を顔面に喰らい、敗れる。
国友 流人(くにとも りゅうじん)
黒い笠をかぶり、「卍」の書かれた黒い布で顔の下半分を隠した男。二刀流の使い手。淀川新橋の戦いでは火野を追い詰めるがそれに気付いた鉄に粘液銃で撃たれ、身動きが取れなくなったまま転げ落ちる。
顔を隠している黒い布には鍵十字が書かれていることもある。
神風 又吉(かみかぜ またきち)
背中の曲がった小男。歯が鋭い。電光石火の速さを誇り、手に装着した鋭い鉄の爪で戦う。淀川新橋の戦いでは人風会の南原の弓術に一時困惑させられるが、隙を突いて一気に間合いを詰め南原の左目を失明させる。バイクに乗っている力に目にも止まらぬスピードで襲い掛かるが、それに気づいた火野のとっさのマシンガン型催眠銃の連射攻撃をまともに喰らい、鼻血を吹いて倒れる。

黒いゲリラ

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強大な勢力を持つ北大阪の虎に対抗するため、力組・回天高校・黒縄高校が同盟を結んだ組織。正体を隠すために顔を隠し、黒ずくめの格好をしてゲリラ戦を仕掛けるため、「黒いゲリラ」と呼ばれるようになった。当初は力組・回天高校・黒縄高校の連合による400人に満たない人数だったが、対北大阪の虎の志を持つ者達を集め、勢力を拡大する。

沖田 工造(おきた こうぞう)
北里工業高校の3年生。度の強い眼鏡をかけた長身の男。富岡の親友で天才的なメカニック。北大阪の虎に対抗するため、戦闘用バイクの設計に携わり、バイク以外にも高射砲などの様々な兵器を開発する。実家はオートバイの修理工場をしており、兵器の製造はそこで行っている。
本多 勝利(ほんだ かつとし)
土馬高校番長。火野の作戦に従い、幽鬼に成りすまして花沢高校の不良集団を仕切る。背格好は幽鬼と同じくらいだが、顔は全く似ていないため、黒いゲリラの襲撃で、乗っていた車のフロントガラスの破片が顔に刺さり怪我をしたと偽装し、顔に包帯を巻き幽鬼に成りすましている。

四国白波一家

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火野が四国にいたころの子分たち。力と玉井が決闘をした場に登場した際には200人。北大阪の虎との最終決戦時には総勢400人となっている。

瀬戸(せと)、戸川(とがわ)
火野の転校後、白波一家を率いる2人。北大阪の虎との最終決戦時に、四国から400人の軍勢を率いて参戦する。

人風会

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東大阪に結成された、北大阪の虎に対抗する組織。総勢1500人。北大阪には7校の同盟校がいたが、全て虎に敗れその配下に組み入れられてしまった。襲撃された同盟校を援護するため北大阪に向かう際、淀川新橋で待ち伏せていた虎の大幹部、根室・国友・神風の襲撃により大打撃を受けるが、突如現れた黒いゲリラに救出される。以後、メンバーは全員姿を隠し、黒いゲリラの一員として戦うことになる。

南原 慎二(なんばら しんじ)
人風会の会長。藤倉流弓術の使い手で、戦闘時には日本刀もつかう。義に厚い男で、同盟校を救うため、淀川新橋の戦いで五悪神の神風に左目をつぶされ失明しながらも、なお先頭に立って戦い、部下を奮起させる。黒いゲリラに救出された後、ゲリラの一員として行動する。

大仏人会

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奈良県最大のつっぱりのグループ。総勢3000人。北大阪の虎と戦うには大阪府内の勢力だけでは対抗しがたいと考えた火野が、大阪周辺の府県の中で共に戦ってくれる勢力として選んだ集団。

風祭 健(かざまつり けん)
大仏人会の頭。奈良一のヤクザ・風祭一家の三男。弱きを助け強きをくじく風祭一家の家風を徹底させ、奈良を統率する。同盟を持ちかけてきた力に、ロシアンルーレットで運試しをする。
葉月 兆治(はづき ちょうじ)
風祭の片腕。モノクル眼鏡をつけた男。

十国会

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南大阪に結成された、北大阪の虎に対抗する組織。総勢2000人。

影村 剛造(かげむら ごうぞう)
十国会の会長。坊主頭で眼鏡をかけた大男。仏教系の学生なのか、僧服を着ていることが多い。怪力で、槍の使い手。ゲリラ側について戦うことを決断し、それがゲリラが北大阪の虎を数の上で凌駕する切っ掛けとなる。しかし、宝蘭に雇われたやみの十人衆の襲撃を受け、重傷を負い、盛られた痺れ薬の影響で体を動かすこともままならなくなってしまう。その後、獣田に雇われた十人衆に、解毒剤を射たれて体の自由を取り戻し、最終決戦に参戦。決戦時には、虎の小頭・斎藤を倒す。怪我のダメージにより宝蘭に不覚を取りそうになるが、割って入った藤堂に助けられる。

風間高校・上本高校・山岸高校

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元・新大阪連合の所属校。兵力は、それぞれ120人・130人・100人。連合が北大阪の虎の軍門に降った後、他の連合所属校同様、虎からの派遣番長の指揮下に入るように強要される。しかし、派遣された辻本・犬伏・富岡らの説得により、黒いゲリラの一員となる。北大阪の虎との最終決戦時には双方の主力同士がぶつかる寸前、虎の部隊の後方で突如寝返り、戦況をゲリラ側に有利に運ぶ。

辻本 勲(つじもと いさお)
土馬高校親衛隊長。口ひげを生やし、左目が傷でふさがれた大男。火野の作戦に従い、四鬼に成りすまして風間高校への派遣番長となり、正体を明かして風間校の軍勢をゲリラ側につかせる。
犬伏 熊五郎(いぬぶし くまごろう)
土馬高校副番長。左目の上を走るように傷がついている大男。火野の作戦に従い、五鬼に成りすまして上本高校への派遣番長となり、正体を明かして上本校の軍勢をゲリラ側につかせる。ゲリラと北大坂の虎の最終決戦時には、小頭の寺崎を倒すが、宝蘭に逆賊として討ち取られる。
本村(もとむら)
山岸高校の1人。最終決戦時には、力の戦闘バイクを操縦するべく部隊を密かに抜けた富岡の影武者を務める。戦場で根室の電撃ムチを喰らうシーンが描かれるが、その後の様子は不明。

その他

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やみの十人衆(やみのじゅうにんしゅう)
金次第でどんな仕事も引き受ける現代の忍者集団。10人全員がスキンヘッドで、顔全体に刺青をしている。特殊な体術を習得しており、手裏剣や刀、鎖鎌といった武器を使う。少年院に収監されていたが、虎の手引きで脱獄。宝蘭に雇われ、十国会の影村以下幹部達の殺害と会員の無力化を画策する。十国会のメンバーの食事に特殊な痺れ薬を混入し、影村の暗殺を謀るが、突如現れた獣田に全員捕獲される。その後は獣田に大金で雇われ、十国会のメンバーに解毒剤を射つ。力と天界の対決時に、獣田と共に爆撃機で天界の兄と黒いホバーを襲撃、その際に5人が撃墜される。その後、天界の兄が無力化したことを確かめるべく近付いた時、2人が斬られ、反撃しようとした残る3人も瞬く間に斬殺される。
天界家の執事
天界を「ぼっちゃま」と呼ぶスーツを着た小柄な老人。北大阪の虎のメンバーではないが、悪魔号の管理や黒いホバー購入に立ち会うなど間接的に関わっている。天界も「じい」と呼んで、小言を言われても笑って聞き流すほど信頼している。

新大阪連合

[編集]

北大阪の虎を倒すため、結成された大阪北地区の高校の連合。中心人物は数名いるが、明確なリーダーは不在。

佐伯(さえき)
西岡高校の番長。左目に傷のある男。ダンプカー2台で天界を襲撃し護衛の時田と寺崎を倒すが、天界の駆る悪魔号に返り討ちに遭う。
宇崎(うざき)
林高校の番長。黒帯の空手家。五鬼の刺又で首を突かれ倒れる。
佐藤(さとう)
山岸高校の番長。月代を剃っており、新撰組のような衣装を着て刀を使って戦う。四鬼に挑み敗れる。
末次(すえつぐ)
井伊田高校の番長。鎖付き鉄球で戦う。

新ナンバ会

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西大阪に結成された、北大阪の虎に対抗する組織。総勢1500人。北大阪に同盟校が9校ある。虎との戦いに敗れた後、同盟校ともども虎の配下となる。

坂本 弘(さかもと ひろし)
新ナンバ会の会長。髪を総髪にした唇の分厚い男。戦闘時には、日本の鎧兜を身に着ける。指導者でありながら、戦況の見通しが甘く、腹も据わっておらず、同盟校が危機に陥った際も動転するばかりであった。同盟校の救援に向かう際、宝蘭と陳の襲撃であっさり倒され、それを見た兵は逃げてしまう。その後、わずか50名の部下だけを持つ番長として、虎の支配下で生きることを許される。黒いゲリラと虎の最終決戦時には、虎の中央第1軍の副隊長として参戦するが、その後の動静は特に描かれていない。

大阪府警

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北大阪の虎と黒いゲリラの双方から翻弄され、常に後手後手に回り最終決戦まで事実上何もできなかったが、決戦後藤堂からの投書をきっかけに虎の犯罪行為を次々と摘発し、結果的に黒いゲリラの名誉回復に大いに役立った。

本部長
当初は力達黒いゲリラを単なる不良集団だと思っていたが、自首してきた力達の目を見てその考えに疑念を抱き、虎の犯罪行為の一端を知るや陣頭指揮を執って虎を壊滅に追い込む。
山田(やまだ)
階級は警部。府警本部に届けられた多数の投書の中から小包サイズの藤堂からの北大阪の虎の犯罪行為を記した書類に目を通し、虎摘発のきっかけを作る。

登場マシン

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黒いゲリラ(登場マシン)

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北大阪の虎の戦闘バイクや機械化部隊に対抗するために作られた武装。虎の戦闘バイクなどとは異なり、あくまで相手の戦闘能力を奪うことを目的としているので、威力は絶大だが殺傷能力は低い。主な設計者は沖田工造。

力用スーパーバイク
対悪魔号用に作られた特殊戦闘バイク。複座式のホバークラフトで、前部の操縦席でバイクの操縦と搭載武器の使用を担当、上部の戦闘用ボックスに力が座り天界との肉弾戦を行う仕組み。最高時速200キロメートル。悪魔号より一回り大きく、4つのエンジンを後部に搭載し、両翼を有する。また、「ストロング・ポイント」と呼ばれる4つの武装を施されている。操縦席の部分は分離して小型バイクとして単独で動かすことが可能。
  • ストロング・ポイントNO.1 - 弾力機銃
両翼の6連装機銃からは催眠弾、操縦席両脇の機銃からは催涙ガス弾を発射。上部ボックス席を上昇させると回転式銃座になり、装備された機銃からは衝撃弾を発射する。いずれの銃も、口径はゲリラの使用する機銃の2倍。
  • ストロング・ポイントNO.2 - 時限ロケット弾
時限爆破装置をつけられたロケット弾で、命中後、約1分で爆発する仕掛けになっている。両翼下部に計8発装填。
  • ストロング・ポイントNO.3 - イラプシャン
強力なジェット噴射で瞬間的にバイクを3 - 5メートル上昇させ、車体下部からイラプシャンと呼ばれる弾丸を無数に発射し、下方にいる敵を攻撃する。
  • ストロング・ポイントNO.4 - 体当たり攻撃
分離した小型バイクで敵に体当たり攻撃をする。バイクの先端には強力な爆薬が仕掛けてあり、敵に多大なダメージを与える。操縦者は、激突する寸前に脱出し、パラシュートで着地する仕組みになっている。
  • ストロング・ポイントNO.5 - ロケット弾
ストロング・ポイントNO.4の使用が、操縦手にとって危険すぎるという力の反対により、急遽作られた装備。NO.4で使用するはずの爆薬を小型バイクの前部から取り外し、代わりにロケット弾の発射装置を取り付けたもの。しかし、高速で動く悪魔号にミサイルを命中させるのは困難と考えた富岡により改めて爆薬を装着されたため、実戦では使用されず。
麻酔小銃
天界邸襲撃作戦の失敗を受け、メンバー全員に銃器の装備が必要と考え製作された銃。銃床部と銃身部に装着された棒を伸ばし、格闘戦に使うことも可能。
ショルダーバズーカ
力の戦闘服の両肩に装備した4連装の重火器。各砲8連発の大型衝撃催涙弾を装填。殺傷力は無いが、衝撃と催涙効果で着弾周囲2メートル四方の人間を無力化できる。
マシンガン型催眠弾銃
ゲリラの標準装備である小銃を改造した催眠弾を発射するマシンガン。ドラムマガジンには即効催眠弾が30発装填。
粘液銃
トリモチのような強力な粘着性の液を弾頭に詰めた銃。
バイクバズーカ
ゲリラのバイクに標準装備された、2連装の大型重火器。ショルダーバズーカより一回り大きく、破壊力はその2倍。バイクの両側に1門ずつ装備され、各砲10連発。
ヘリバイク
沖田が最初に設計した戦闘バイクの、1号車・11号車・12号車。プロペラをつけて飛行可能にした1人乗りバイクで、偵察に使用する他、200キログラムまでの岩石を搭載し下部のタンクから投下することも可能。後に機銃も装備する。
装甲型戦闘車
沖田が最初に設計した戦闘車両の、8号車。強力なディーゼルエンジンを搭載。攻撃方法は前部と左右につけた強力なバンパーでの体当たりと、屋根につけた2つの水圧銃による高水圧の放水。
3号車・4号車・5号車
3台ともサイドカー付バイクで、操縦者とサイドカーに乗った攻撃手で役割を分担している。武装は全てサイドカーにあり、3号車は花火を利用した連発銃、4号車は催涙弾の連発銃、5号車は麻酔薬を塗った毒針を発射する機銃が装備されている。
ヘリ用高射砲
虎の偵察攻撃用ヘリコプターに対抗するために作られた砲台。射程距離約500メートルで、強化プラスチック弾を発射。破壊力は低いが、着弾の衝撃でヘリのバランスを崩して墜落させるのが目的。最終決戦までに3門までしか用意できなかったが、これらを使って4機のヘリの全てを撃墜することに成功する。
おとり人形部隊
北大阪の虎との最終決戦において、2倍近い兵力差を埋めるために使用された、リモコン操作で敵を攻撃する装置。強力衝撃砲を装備したリモコンタンク部隊と、銃や砲台を装備させたわら人形の兵で、虎の中央第一・第二軍6000人の約半数の撃退に成功。
石田用戦闘バイク
両脇に小型ドリルを装着したバイク。スクリューが内蔵されており、力のスーパーバイクを除く、唯一の水陸両用車両。
力用戦闘バイク
沖田が最初に設計した戦闘バイクの2号車で、虎との最終決戦の前まで力が使用していた。前部の馬を模した飾りは、上空に発射された後、破裂して内部の網が敵を絡め取る仕掛けになっている。また、中央のライトは、左右に展開し小型ミサイルを発射する。
火野用戦闘バイク
両脇から鎖で繋がれたモリを発射し敵を絡め取る仕掛けと、ライトからロケット弾を発射する装置をつけたバイク。
玉井用戦闘バイク
4輪で、前輪の2つのタイヤの間にマシンガンが装着されたバイク。
栗橋用戦闘バイク
両サイドに計4門のロケット弾発射装置を装着したバイク。発射装置は、バイクバズーカとは別種。
風祭用戦闘車
助手席にマシンガン、フロント部両サイドに計4門のロケット弾発射装置を装備した二人乗りオープンカー。運転は葉月、戦闘は風祭が担当する。
影村用戦闘バイク
馬の頭部の意匠を施した3輪バイク。影村は槍のみで戦っていたため、武装は不明。

北大阪の虎(登場マシン)

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強力な戦闘バイクや兵器を多数持ち、それらを運用する機械化部隊を配下としている。これらの兵器は組織の強さの象徴でもあり、歯向かう者を叩き潰すことを目的にしているため殺傷能力が非常に高い。

悪魔号
北大阪の虎の頭・天界君土の専用戦闘バイク。ホバークラフトを使用して移動する。前部に装着された馬の頭の口の中には火炎放射器が装備され、これは対空兵器としても使用可能。両側に装着された回転式電気ノコギリは、ダンプカーをも切り裂く威力を持つ。
ブラックデビル号[3]
悪魔号の改良型。回転ノコギリが4つと、ロケット弾発射装置がつけられている。ゲリラとの最終決戦時に、天界はこの改良型に乗り、悪魔号には兄が搭乗した。力のスーパーバイクのストロング・ポイントNO.4の攻撃を食らっても稼動したが、石田のバイクから発射されたロケット弾を受けて大破する。
キャノンボール
新大阪連合との対戦後に導入された戦闘バイク。巨大な砲弾を発射するキャノン砲を装備したバイク。
モリバイク・弓矢バイク・分銅バイク
それぞれ、モリ連続発射装置と、弓矢と、両端に分銅の付いた鎖を発射する装置をつけた戦闘バイク。
武装トラック
突進攻撃用のダンプカーで、突撃用のスパイクを前面に施し、装甲で強化している。
バズーカサイドカー
強力催涙ガス弾を装填したバズーカ砲をサイドカーに装着した、サイドカー付きバイク。
装甲車
装甲板で強化したジープにモリ連発銃を装備した車。
偵察攻撃用ヘリ
黒いゲリラとの最終決戦時に用意された4機のヘリコプター。強力な対地ミサイル・対空砲と照明弾を装備。ゲリラのヘリより数倍の高速が出せる。決戦前にゲリラの布陣を偵察しに来た際に、高射砲で全機撃墜される。
黒いホバー
黒いゲリラとの最終決戦前に、武器商人から購入した戦闘用ホバークラフト。価格は1台5万ドルで全5台。ロケット弾や機銃を装備し、機銃は対空兵器としても使用可。

獣田チーム(仮称)

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独自に活動していた獣田が黒いゲリラ、北大阪の虎双方の武装化・戦力拡大に対応するために用意した戦闘マシン。両陣営のマシンが地上戦を想定しているのに対して上空からの攻撃を重視している。

獣田専用機
獣田が「三日三晩寝ずに考えて」作った設計図を基に長崎にある馬加田特殊工業に依頼して作らせたカスタムマシン。航空機と同等の高度を飛行し、着陸時には滑走路を使用する。天界邸襲撃作戦に失敗したゲリラを救援に来た際には、巨大な光る球体として描かれ、外見は不明。ゲリラと虎の最終決戦時にはロケット弾と機銃を装備し、機体全体を強力な発光装置で覆った戦闘機として描かれる。
やみの十人衆専用機
最終決戦時に獣田専用機と共に登場。ロケット弾を装備したエンジン付きハンググライダーのような外観で操縦席は露出している。獣田専用機と連携して悪魔号と黒いホバー全てを破壊したが対空攻撃で10機中半数の5機が撃墜されてしまった。

用語

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八方拳
力が山篭りの特訓の末、習得した必殺技。中国拳法の超速拳の奥義で、瞬間的に8つの方向から繰り出される手刀。片腕で4本、両腕で計8本の手刀で、相手の人体の急所を同時に襲う。玉井はこれを「十字拳」と呼び、両手を顔の前で交差させて瞬間的に8本の貫手を繰り出す。力も同様に両腕を顔の前で交差させるが、貫手ではなく拳を使う。玉井との決闘の後、富岡・三人衆の二堂・幽鬼とのタイマン勝負で使用する。
八方拳 影の脚
玉井の十字拳に対抗するために編み出した技で、通常の八方拳と同時に繰り出される蹴り。玉井の十字拳を拳で全て打ち落とした上で、同時に攻撃するための手段として火野が考案した。人間が同時に繰り出せる拳は両腕合わせて8つが限度であるため、足での攻撃を付け加えたものだが、通常の蹴りよりも威力は劣る。
大回転旋風脚
力が山篭りの特訓の末、習得した必殺技。目標に向かって猛スピードで助走し、高く鋭いジャンプをした後、同時に切れ込むようなスピンを空中で2回行う。そしてスピンによる加速と落下のパワーを最大限に利用し、自分の全体重を目標に向かって繰り出す足へ集中して蹴る。これらの動きにより、通常の蹴りの3-4倍の破壊力が生まれる。玉井との決闘での決め技となった他、北大阪の虎の小頭・高山や五悪神の根室との対決にも使用する。
トンファー
天界との対決に際して力が使用した武器。当初は木製の物で訓練し、次第に鉛入り、鋼鉄製と重くしていき、虎との最終決戦時には伸縮自在の特殊合金製のトンファーを使用。天界の薙刀とも十分に亘り合う。

その他

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  • 連載時に使われていた実在の地名が、単行本の再版時に修正されている部分が存在する。たとえば第一話で鉄が力に初対面した時、さっきの乱暴者がどの中学校の副番長だったかを説明するセリフは、再版されるたび学校名に複数回修正が加えられ、最終的には実在の地名が完全に消えている。

脚注

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  1. ^ 「鉄五郎」の表記もあり。
  2. ^ 名前は英次郎(えいじろう)と記載されることもある。
  3. ^ 単行本25巻の2話タイトルにブラックデビル号の巻と記載