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片山日子神社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
片山日子神社
片山日子神社
所在地 岡山県瀬戸内市長船町土師799
位置 北緯34度41分48.47秒 東経134度6分20.51秒 / 北緯34.6967972度 東経134.1056972度 / 34.6967972; 134.1056972座標: 北緯34度41分48.47秒 東経134度6分20.51秒 / 北緯34.6967972度 東経134.1056972度 / 34.6967972; 134.1056972
主祭神 片山日子神
社格 式内社、郷社
創建 伝・天喜3年(1055年
本殿の様式 三間社入母屋造
例祭 春季大祭:5月20日
秋季大祭:10月10日
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片山日子神社(かたやまひこじんじゃ)は、岡山県瀬戸内市長船町にある神社。祭神は片山日子神(片山日子命)。式内小社社格郷社

概要

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延喜式神名帳に従二位片山日子神社とあり、伊勢国鈴鹿郡片山神社と同神とされている。

祭神は片山日子神であるが、社伝によれば「片山日子神とは片山に坐す吉備津日子命の略称である」としている。また、『備前式社考』によれば従三位賀多山大明神・賀多山大神とあり、『神祇志料』によれば賀茂片山御子神、『備前国志』・『神社覈録』では大山咋神、『吉備温故録』では天日方奇日方命となっている。

創建は不明であるが、古来、神社の南にある神山(甲山)に鎮座していた。平安時代中期の天喜3年(1055年)に現在の地に遷座したと伝えられている[1]

明治6年(1873年)郷社となる。明治40年(1907年)神饌幣帛料供進神社に指定される。

文化財

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算額
瀬戸内市指定重要文化財
  • 片山日子神社算額
明治6年(1873年)10月に邑久郡笠加村箕輪(現・瀬戸内市邑久町箕輪)の入江信順が開いた算学塾「萬春亭」の門下生16名が各1題の幾何の問題を解いた算額である。額縁にはの彫刻が施してあり、これは玉津村尻海(現・瀬戸内市邑久町尻海)の彫刻師である井上幽雪斎・鶴峰父子の手によるものである。縦180cm、横182cm、額縁材はケヤキ、板材はスギである。平成2年(1990年)3月31日旧長船町指定。
  • 片山日子神社だんじり
明治15年(1882年)5月15日に児島郡北浦村(現・岡山市南区北浦)の大工・片山吉衛忠久が製作。同年5月19日の春季大祭で披露巡行された。翌年からは秋季大祭で巡行された。現在は秋季大祭の夜に境内で巡行されている。総ケヤキ造、総高3.4m、全長3.4m、全幅2m。平成14年(2002年)4月16日旧長船町指定。

参考文献

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  • 邑久郡教育会/刊 『邑久郡誌 第二編』 小林久磨雄/編 1915年
  • 現地説明板

注釈

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  1. ^ 『備陽國志』

外部リンク

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