片平洌彦
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片平 洌彦(かたひら きよひこ 1944年9月14日-2024年8月18日)。神奈川県足柄上郡共和村に生まれ。日本の研究者。保健学博士。
子供時代は病気がちだったが、勉学に勤しみ東京大学医学部に進学。当時は東大紛争の真っ只中。暴力の嵐の中にあって常に対話を重んじ平和的な姿勢を貫いた。体力に自信がないため医者の道ではなく人々の健康を守る保健学研究者の道を選んだという。
大学院時代から厚生省調査研究班の一員となりスモン病の被害者調査に参加し、その研究をまとめた論文で博士号を取得。この被害者の立場にたった調査・研究が原点となり、生涯をかけて薬害研究を行った。
日本ではサリドマイド、薬害スモンから薬害エイズ、薬害肝炎など、薬害が多発した。その間、一貫して被害者の立場に立ち、特に薬害エイズでは被害者を支える運動を、薬害肝炎では国の研究班で被害者調査を行った。