江ノ島駅
江ノ島駅 | |
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駅舎(2018年9月) | |
えのしま Enoshima | |
◄EN05 湘南海岸公園 (0.6 km) (0.6 km) 腰越 EN07► | |
所在地 | 神奈川県藤沢市片瀬海岸一丁目4-7 |
駅番号 | EN06 |
所属事業者 | 江ノ島電鉄 |
所属路線 | ■江ノ島電鉄線 |
キロ程 | 3.3 km(藤沢起点) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗降人員 -統計年度- |
10,097人/日 -2019年- |
開業年月日 | 1902年(明治35年)9月1日 |
江ノ島駅(えのしまえき)は、神奈川県藤沢市片瀬海岸一丁目にある、江ノ島電鉄の駅。駅係員常駐駅である。駅番号はEN06。
概要
[編集]駅長と主席助役所在駅。全線の15駅は当駅で掌管している。その他の駅掛員常駐駅には各々助役が所在し、自駅と隣接無人駅を管理し、主席助役の補佐をしている。
当駅は江ノ島電鉄の登記上における本店所在地であり、構内には江ノ電本社ビル、乗務区、電務班も存在する。乗務区が隣接しているため、乗務員の交代も当駅で行われる。
以前は、車両の出・入庫や転線の際は係員が手動でポイントを切り替え、手旗などによる合図で入れ換えをするという姿も見られたが、2024年3月16日から施行されたCTC化に因り、転てつ器は自動化されている。
1番線ホームの待合室は、江ノ電の資料や友好関係にある台湾国鉄平渓線関係の展示物やNゲージジオラマ[注釈 1]、2007年9月まで運用されていた300形303号車の先頭部が保存されている[1]。
歴史
[編集]- 1902年(明治35年)9月1日:片瀬駅として開業。
- 1929年(昭和4年):江ノ島駅に改称。
- 1991年(平成3年):駅舎が改築され、現在の姿になる。
- 2019年(平成31年)4月10日:駅舎のリニューアルが完了[2]。
- 2024年(令和6年)2月3日:CTC導入に伴い、事前対策として構内踏切が廃止され行先別改札に変更[3]。
駅構造
[編集]かつてホーム同士は構内踏切で結ばれていたが、2024年2月3日より閉鎖されて行先別改札となり、改札内でのホーム間移動は不可能となった[3]。なお、鎌倉方面改札の2番線ホーム側には、自動券売機・窓口は設置されていない為、藤沢方面側改札(1番線ホーム側)で購入した上で、改札外の公道・踏切を利用して移動する必要がある[3]。
2006年9月、首都圏でのPASMOとSuica対応開始に伴い、自動改札機が設置された。2019年4月に完工したリニューアル工事では、2番線ホーム藤沢方への改札口の新設、トイレの全面洋式化、駅照明のLED化、コインロッカーの増設および木製ベンチの設置などが行われた[2]。
鎌倉方には2本の留置線が設けられており、分岐器を介して1番線側から出入庫が可能。朝5 - 6時台に当駅始発の列車があり[注釈 2]、入換が見られる。逆に21 - 23時台に当駅止まりの列車があり[注釈 3]、入庫や転線が見られる。また、稀に日中でも車両交換や分割併合の車両の出・入庫や転線が行われる事がある。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 江ノ島電鉄線 | 上り | 藤沢方面 | [3] |
2 | 下り | 稲村ヶ崎・長谷・鎌倉方面 |
利用状況
[編集]2019年(令和元年)度の1日平均乗降人員は10,097人であり[4]、江ノ電全15駅中3位。
近年の1日平均乗降・乗車人員の推移は下表の通り。
年度 | 1日平均 乗降人員 |
1日平均 乗車人員 |
出典 |
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1995年(平成 | 7年)2,614 | [* 1] | |
1998年(平成10年) | 2,350 | [* 2] | |
1999年(平成11年) | 2,368 | [* 3] | |
2000年(平成12年) | 2,364 | [* 3] | |
2001年(平成13年) | 2,443 | [* 4] | |
2002年(平成14年) | 5,284 | 2,476 | [* 5] |
2003年(平成15年) | 5,501 | 2,602 | [* 6] |
2004年(平成16年) | 6,078 | 2,830 | [* 7] |
2005年(平成17年) | 6,231 | 2,812 | [* 8] |
2006年(平成18年) | 6,679 | 2,820 | [* 9] |
2007年(平成19年) | 5,353 | 2,289 | [* 10] |
2008年(平成20年) | 7,047 | 2,746 | [* 11] |
2009年(平成21年) | 6,421 | 2,296 | [* 12] |
2010年(平成22年) | 5,656 | 2,433 | [* 13] |
2011年(平成23年) | 6,628 | 3,049 | [* 14] |
2012年(平成24年) | 6,581 | 3,457 | [* 15] |
2013年(平成25年) | 6,774 | 3,012 | [* 16] |
2014年(平成26年) | 7,078 | 3,140 | [* 17] |
2015年(平成27年) | 7,345 | 3,258 | [* 18] |
2016年(平成28年) | 7,579 | 3,360 | [* 19] |
2017年(平成29年) | 10,208 | 4,339 | [* 20] |
2018年(平成30年) | 10,614 | 4,443 | [* 21] |
2019年(令和元年) | 10,097 | 4,337 | [* 22] |
駅周辺
[編集]- 江ノ島電鉄本社
- 江の島(神奈川県指定史跡名勝。※指定名称は「江ノ島」)
- 新江ノ島水族館
- 片瀬東浜海水浴場
- 西浜海水浴場
- 湘南白百合学園小学校・幼稚園
- 寂光山龍口寺
- 片瀬漁港
- 江ノ電もなか「扇屋」(1990年に廃車となった600形651号の先頭部分とパンタグラフが店先に存置されている。)[7]
- 江のピコ
- かながわ信用金庫 片瀬支店
バス路線
[編集]駅前にある「江ノ島駅前」が最寄りバス停。この他併用軌道区間近くにある「竜口寺」「龍口寺」も利用可能。
- 江ノ島駅前
系統 | 主要経由地 | 行先 | 運行会社 | 備考 |
---|---|---|---|---|
F3 | 竜口寺 | 江ノ島 | 江ノ電バス | |
F31 | 竜口寺、江ノ島 | 湘南港桟橋 | 江ノ電バス | 土休日朝1本のみ運行 |
藤77 | 竜口寺、江の島、江ノ島水族館前 | 辻堂駅南口 | 神奈川中央交通東 | 季節運行 |
系統 | 主要経由地 | 行先 | 運行会社 | 備考 |
---|---|---|---|---|
F3 | 柳小路、県合同庁舎前、奥田 | 藤沢駅南口 | 江ノ電バス | |
F31 | ||||
F35 | ||||
藤77 | 柳小路、県合同庁舎前 | 藤沢駅北口 | 神奈川中央交通東 | 季節運行 |
- 竜口寺
系統 | 主要経由地 | 行先 | 運行会社 | 備考 |
---|---|---|---|---|
F3 | 東浜、江ノ島海岸 | 江ノ島 | 江ノ電バス | |
F31 | 東浜、江ノ島海岸、江ノ島 | 湘南港桟橋 | 江ノ電バス | 土休日朝1本のみ運行 |
藤77 | 東浜、江ノ島海岸、江の島、江ノ島水族館前 | 辻堂駅南口 | 神奈川中央交通東 | 季節運行 |
系統 | 主要経由地 | 行先 | 運行会社 | 備考 |
---|---|---|---|---|
F3 | 柳小路、県合同庁舎前、奥田 | 藤沢駅南口 | 江ノ電バス | |
F31 | ||||
F35 | ||||
藤77 | 柳小路、県合同庁舎前 | 藤沢駅北口 | 神奈川中央交通東 | 季節運行 |
- 龍口寺
系統 | 主要経由地 | 行先 | 運行会社 | 備考 |
---|---|---|---|---|
鎌6 | 江ノ島海岸 | 江ノ島 | 京浜急行バス | 日中のみ運行 |
船6 | 土休日は日中のみ運行 |
系統 | 主要経由地 | 行先 | 運行会社 | 備考 |
---|---|---|---|---|
鎌6 | 鎌倉山、大仏前、長谷観音 | 鎌倉駅 | 京浜急行バス | 日中のみ運行 |
船6 | 鎌倉山、深沢、富士見町 | 大船駅 | 土休日は日中のみ運行 |
周辺路線
[編集]下記の路線・駅が徒歩圏にあるが、連絡運輸は行われていない。
- 湘南江の島駅(湘南モノレール江の島線) - 国道467号を挟んで山側に隣接している。
- 片瀬江ノ島駅(小田急江ノ島線) - 路程で600メートルほど離れている。
隣の駅
[編集]当駅鎌倉方の龍口寺交差点より腰越駅まで併用軌道となる。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ ドラマ『小さな運転士 最後の夢』のモデルとなった少年の父親の友人が寄贈したもの(江ノ島電鉄 - 鉄道施設情報)
- ^ 5時10分および23分の鎌倉行き(江ノ島電鉄線 江ノ島駅 えのしま - 鎌倉方面)、5時15分の藤沢行き(江ノ島電鉄線 江ノ島駅 えのしま - 藤沢方面)
- ^ 鎌倉駅発22時24分および23時37分(江ノ島電鉄 - 鎌倉駅時刻表)、藤沢駅発23時42分(江ノ島電鉄 - 藤沢駅時刻表)
出典
[編集]- ^ “江ノ電303号車先頭部,江ノ島駅で展示”. 鉄道ファン - 鉄道ニュース. 交友社. 2019年5月23日閲覧。
- ^ a b “江ノ島駅リニューアル工事の完了について”. 江ノ島電鉄 (2019年4月10日). 2019年4月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月17日閲覧。
- ^ a b c d 構内踏切廃止に伴う行先別改札の運用開始について | 江ノ島電鉄株式会社
- ^ “江ノ電グループ会社要覧 2021年版” (PDF). 江ノ島電鉄. p. 45. 2021年4月17日閲覧。
- ^ 神奈川県県勢要覧
- ^ 統計年報 - 藤沢市
- ^ “江の島のお土産はこれで決まり!老舗和菓子屋『扇屋』の「江ノ電もなか」”. Mapple Travel Guide. 昭文社. 2019年5月23日閲覧。
- 神奈川県県勢要覧
- ^ 線区別駅別乗車人員(1日平均)の推移 (PDF) - 28ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成12年度)226ページ
- ^ a b 神奈川県県勢要覧(平成13年度) (PDF) - 228ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成14年度) (PDF) - 226ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成15年度) (PDF) - 226ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成16年度) (PDF) - 226ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成17年度) (PDF) - 228ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成18年度) (PDF) - 228ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成19年度) (PDF) - 230ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成20年度) (PDF) - 234ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成21年度) (PDF) - 244ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成22年度) (PDF) - 242ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成23年度) (PDF) - 242ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成24年度) (PDF) - 238ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成25年度) (PDF) - 240ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成26年度) (PDF) - 242ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成27年度) (PDF) - 242ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成28年度) (PDF) - 250ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成29年度) (PDF) - 242ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成30年度) (PDF) - 226ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(令和元年度) (PDF) - 226ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(令和2年度) (PDF) - 226ページ
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 江ノ島駅 - 江ノ島電鉄