奥州市牛の博物館
奥州市牛の博物館 Oshu city Cattle Museum | |
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奥州市牛の博物館 | |
施設情報 | |
愛称 | 牛の博物館 |
前身 | 前沢町立牛の博物館 |
専門分野 | 牛にかかわる生物学及び人文学 |
収蔵作品数 | およそ1200点 |
来館者数 | 毎年およそ2万5000人(2001年時点) |
館長 | 内田宏 |
事業主体 | 奥州市 |
管理運営 | 奥州市 |
延床面積 | 1,720m2 |
開館 | 1995年(平成7年)4月14日 |
所在地 |
〒029-4205 岩手県奥州市前沢字南陣場103番地1 |
位置 | 北緯39度01分37.0秒 東経141度07分26.5秒 / 北緯39.026944度 東経141.124028度座標: 北緯39度01分37.0秒 東経141度07分26.5秒 / 北緯39.026944度 東経141.124028度 |
アクセス | 東北本線前沢駅で下車し、タクシーを利用、もしくは東北自動車道平泉前沢ICより国道4号を北へ1.5㎞、白鳥バス停を右折(案内看板有)。 |
外部リンク | http://www.city.oshu.iwate.jp/htm/ushi/ |
プロジェクト:GLAM |
奥州市牛の博物館(おうしゅうしうしのはくぶつかん)は、岩手県奥州市前沢にある、牛をテーマとした博物館。牛の標本など生物学的な資料やヒト(人間)との関わりについて展示している。略称は「牛の博物館」。牛を専門とする博物館は世界的にも珍しい[1]。
概要
[編集]肉牛「前沢牛」が名産である岩手県胆沢郡前沢町(現在の奥州市)が「町民の教育、学術及び文化の発展に寄与する」ことを目的に、1995年開館した。牛の博物館は、当初「前沢町立牛の博物館」という名称だったが、2006年(平成18年)の市町村合併に伴う前沢町の消滅と奥州市の成立に伴い、現在の名称に変更された。テーマは、「牛と人との共存を探り、生命・自然・人間を知る」。
初代館長の兼松重任(岩手大学元教授)が実物展示を重視し、反芻するため4つに分かれた胃の樹脂含浸標本や見島牛の全身骨格を所蔵[1]しているほか、様々な資料を展示している。地元生産の前沢牛の生い立ちや変遷、流通などの展示もある他、前沢の歴史においても牛の博物館で知ることが出来る。「浮世絵に見るウシ」「牛と鬼」といった企画展[1]も開催している。
旧石器時代などに日本列島に生息し、一関市の花泉遺跡からも化石が発見されているハナイズミモリウシやオーロックスなどについても展示がされている[2][3]。
また、水牛が重要な位置を占めるスラウェシ島のトラジャ族の文化を紹介するコーナーを設けている。トラジャ族は葬送儀式で水牛を贄とする。水牛の角を飾る住居「トラジャ族#トンコナン」を、現地の大工を招いて三分の一の大きさで再現した[1]。
当施設からは世界遺産に登録されている「平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群―」への追加登録を目指している白鳥舘遺跡を臨むことが出来る。当施設のすぐそばには、前沢料理が堪能出来る「ロレオール」というレストランがある。
沿革
[編集]- 1995年(平成7年)
- 1997年(平成9年)12月20日 - 第8回農民文化賞受賞。
- 1998年(平成10年)
- 2006年(平成18年)2月20日 - 市町村合併に伴い、名称が「奥州市牛の博物館」に変更。
利用情報
[編集]- 開館時間 9時30分-17時00分(ただし、入館は16時30分まで)
- 休館日 月曜日(祝日・振替休日の場合は翌日)、年末年始(12月28日-1月4日)
入場料
[編集]個人 | 団体(20人以上) | |
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一般 | 400円 | 一人300円 |
学生(高校生以上) | 300円 | 一人200円 |
学生(小・中学生) | 200円 | 一人100円 |
アクセス
[編集]- 電車
- 自動車
施設概要
[編集]- 博物館名 - 奥州市牛の博物館
- 博物館法上の区分 - 登録博物館
- 設置者 - 奥州市
- 建築・設計 - 三衡設計舎
- 施工 - 鹿島建設・丸協建設特定共同企業体
- 展示・設計・施工 - 市村製作所
- 敷地面積 - 33,152m2
- 建設延面積 - 1,720m2
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d 川田啓介(牛の博物館上席主任学芸員)牛との絆 モーっと知って◇国内外の標本展示、丑年にふさわしい企画も思案中◇『日本経済新聞』朝刊2021年1月4日(文化面)2021年1月6日閲覧
- ^ 黒澤弥悦, モノが語る牛と人間の文化 ②岩手の牛たち、第29-31頁, LIAJ News, No.109, 奥州市牛の博物館
- ^ 奥州市牛の博物館, 岩手にもいた野牛 - The Bison that lived in Iwate
- ^ 馬と牛: 馬の博物館牛の博物館2006