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沼サンゴ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
沼サンゴ(千葉県館山市沼)

沼サンゴ(ぬまさんご)とは、千葉県房総半島南端の館山市周辺に形成されたサンゴ礁化石群。館山市周辺の沼(ぬま)地区での研究が進んでいたことからその名が付けられた。沼地区および同市南条地区、同市香(こうやつ)地区などで見られる。

概要

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およそ6000年前の縄文海進の時期に形成された造礁サンゴ礁であり[1]、海水面の低下や関東大震災時の隆起を経た現在では標高約20-30m(海岸線からは1kmほど内陸)の地点にある。層からはおよそ75-100サンゴや貝類などの海棲生物の化石が確認されている[2]。これらの化石からは、造礁当時の南房総が現在よりも温暖な気候で、現在の奄美大島近辺の海域の環境に近い状況にあったことが判明している。

沼地区(千葉県指定天然記念物)[3]
場所:館山市沼521-3
指定年月日:昭和42年3月7日
南条地区(館山市指定天然記念物)[4]
場所:館山市南条518-2 八幡神社
指定日年月:昭和40年4月21日

2008年には「沼のサンゴ層」がちば遺産100選に選ばれた[5]

脚注

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  1. ^ 館山市教育委員会生涯学習課『たてやまスタディ〜知って得する館山ガイド〜』館山市教育委員会、2013年3月31日、16頁。 
  2. ^ 千葉県教育庁教育振興部文化財課『ふさの国の文化財総覧 第1巻』千葉県教育庁教育振興部文化財課、2004年3月26日、44頁。 
  3. ^ 千葉県指定天然記念物
  4. ^ 館山市の指定文化財(種別)
  5. ^ 「ちば遺産」100選(7)黒潮と山の恵みのゾーン”. 千葉県教育委員会 (2016年3月1日). 2016年2月14日閲覧。

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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