コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

千葉県

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ちばけん ウィキデータを編集
千葉県
幕張新都心業務研究地区
成田山新勝寺犬吠埼灯台
鋸山地獄のぞき御宿海岸
成田国際空港第1ターミナル
千葉県の旗 千葉県徽章
千葉県旗 千葉県徽章
日本の旗 日本
地方 関東地方
団体コード 12000-6
ISO 3166-2:JP JP-12
面積 5,156.48km2
(境界未定部分あり)
総人口 6,275,423[編集]
推計人口、2024年10月1日)
人口密度 1,217人/km2
隣接都道府県 茨城県の旗 茨城県
埼玉県の旗 埼玉県
東京都の旗 東京
神奈川県の旗 神奈川[注釈 1]
県の木 マキ1966年9月29日指定)
県の花 菜の花1954年4月NHK一般公募)
県の鳥 ホオジロ1965年5月10日指定)
県の魚
県民歌
県民の日
県のマスコット
タイ1989年2月23日指定)
千葉県民歌1964年12月制定)
6月15日
チーバくん2011年1月指定)
千葉県庁
知事 熊谷俊人
法人番号 4000020120006 ウィキデータを編集
所在地 260-8667
千葉県千葉市中央区市場町1番1号
北緯35度36分16秒 東経140度07分23秒 / 北緯35.60458度 東経140.12319度 / 35.60458; 140.12319座標: 北緯35度36分16秒 東経140度07分23秒 / 北緯35.60458度 東経140.12319度 / 35.60458; 140.12319
千葉県庁
外部リンク 公式ウェブサイト
千葉県の位置

千葉県行政区画図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町 / ― 村

地図
県庁舎位置
ウィキポータル 日本の都道府県/千葉県
ウィキプロジェクト

千葉県(ちばけん)は、日本関東地方に位置する県庁所在地千葉市

首都圏を構成し、都道府県人口人口密度は第6位[1]、県の財政力指数は全国第5位[2]面積は第28位、県内総生産は7位の規模である。

概要

[編集]
千葉港中央部
京葉工業地帯
幕張メッセ幕張新都心

日本関東地方南東側、東京都の東側に位置し、県域は東海道筋に古くから栄えた律令制以来の房総三国である上総国南総)・安房国房州)の全土と、下総国北総)の一部から成り立っている。県の大部分を房総半島が占める。

中心業務地区幕張新都心アジア地域有数の国際見本市会場である幕張メッセ、国際線旅客数・就航都市数・貿易額で日本一成田国際空港日本三大港湾である東京港湾の一角を担う千葉港、水揚げ量日本一で日本三大漁港の銚子漁港、集客施設来場者数日本一の東京ディズニーリゾート(TDL)、日本で唯一国際標準模式層断面及び地点に認定され、チバニアン(千葉時代)として地質年代の名称になる証拠となった地層千葉セクション東京大学千葉大学(柏キャンパス)を中心とした公・民・学連携の柏の葉スマートシティ、日本一の数を有する海水浴場、自然豊かな南房総国定公園水郷筑波国定公園などを筆頭とした観光リゾート地、優れた社会基盤、豊かな地域資源、バランスの取れた産業構造を核としている[3]。臨海部には市原市などを中核に京葉工業地域が広がっている。成田国際空港がある影響で訪日旅客数は全国第3位[4]

県の人口は6,284,480[5]、面積は5,156.74平方キロメートル(km2[6] である。1920年(大正9年)10月1日、国勢調査での県の人口は約100万人であった。その後増加を続け、1983年10月1日には500万人を超え、2002年9月17日に600万人を突破した。以降、人口は増加傾向である[7][注釈 2]東葛飾地域千葉市といった東京から地理的に近い県北西部に県内の人口が偏重している。また、これらの地域は鉄道交通の利便性が高いため東京都区部(23区)に通勤通学する居住者が多く、東京ベッドタウン衛星都市となっている(「千葉都民」も参照)。そのため、県内の昼夜間人口比率は100を大きく下回り、90前後である[8]

県内の市町村数は54市町村 (37市16町1村)、県内の政令指定都市千葉市中核市船橋市柏市業務核都市は千葉市・柏市成田市木更津市印西市である。船橋市柏市千葉市の駅前を中心に商業が発展している。

概史

[編集]

1873年(明治6年)6月15日に、北西部の印旛県と南部の木更津県が合併し、旧両県の境で千葉氏の本拠地でもあった現在の千葉市中央区亥鼻城址周辺)に県庁が設置され、現在の千葉県が成立した。6月15日が県民の日と定められた所以である。1875年(明治8年)5月7日 には新治県が廃止分割され、利根川以南の下総国に属する香取郡・海上郡・匝瑳郡が千葉県に編入された。

県内には100万規模の人口を有する政令指定都市千葉市を筆頭に、中核市最大の人口約64万人を有する船橋市、50万都市の市川市松戸市、40万都市の中核市である柏市、30万近い都市の市原市、20万都市が流山市八千代市と中核市同等の人口を持つ自治体が多数存在することも特徴として挙げられる。千葉市は国家戦略特区国際会議観光都市都市再生特別地区・グローバルMICE都市[9] に指定されており、国際機関を始めとした国の業務中枢機能と住宅中心の土地利用計画を大幅に見直した幕張新都心を中心に、関東地方において独自の重要性を持つ世界に開かれた国際都市の役割を担う。

平地の割合が大きく、可住地面積が広いことからも古くから住宅地開発が進んでおり、県北西部の人口は稠密である。特に高度経済成長と都市部の過密化により、通勤五方面作戦にて複々線化を行った総武本線常磐線京成電鉄沿線に位置する都市は繁華街も多く、大規模商圏による拠点性・集積性のある駅周辺の人口増加が著しい傾向にある[10]。近年では都市再開発が進み、全国813市区中財政力指数第1位の浦安市[11] や第4位の成田市[12]、全国住みよさ7年連続第1位の印西市[13]、全国共働き子育てしやすい街第1位の松戸市など[14]財政制度施設が充実した都市も増えている。特に新通勤五方面作戦で提示された性格を継承して開業した京葉線沿線(新浦安南船橋幕張ベイタウンなど)や、つくばエクスプレス沿線(流山おおたかの森[15]柏の葉キャンパスなど[16])のほか、北総鉄道北総線新京成線沿線[17]新鎌ケ谷など)、東葉高速線沿線(八千代緑が丘八千代中央など)、東京湾アクアラインにより利便性が向上した袖ケ浦市・木更津市(かずさアクアシティ[18])などでは、新興住宅地の開発が加速し、東京都心成田国際空港東京国際空港[19] へのアクセスの良さからも、大規模なマンション住宅街が林立し、商業施設の充実、整備された公共施設、自然豊富な住環境が整っている[20]不動産ポータルサイトLIFULL HOME'S」によって行われた、2017年度の首都圏の買って住みたい街ランキング[21] では1位・船橋市、5位・柏市、6位・流山市(流山おおたかの森)、7位・習志野市(津田沼)と定住を目的としたファミリー層を中心に支持を受けた。

地域ごとに多様な特色を持っており、バランスの取れた産業構造(農業漁業工業商業)である。太平洋ベルトを構成する京葉工業地帯浦安市から富津市)の東京湾沿岸は都市化工業化が進んでおり、日本三大港湾に係る基幹産業の大規模施設として、発電所製鉄所製油所造船所のほか、コンテナターミナル物流センターLNG基地石油コンビナートなどが立地している。新たに柏の葉地域(柏市)には東京大学千葉大学(柏キャンパス)を中心とした公・民・学連携の新産業創造都市(柏の葉スマートシティなど[16])が形成されている。工業製造品出荷額は中京京浜阪神工業地帯に次いで全国第4位である[22]。一方、酪農発祥の地である嶺岡牧や日本三大漁港の銚子漁港など、太平洋関東平野の地勢を生かした近郊農業・漁業が発達しており、平野部では畑作稲作が盛んなほか、丘陵部では酪農が盛んである。農業産出額は全国第3位[23]、漁業総生産量は第5位[24] と全国有数である。貿易港としても貿易額日本一の成田国際空港や、日本三大貿易港である千葉港を有する。2015年度の県内総生産は20兆2186億円であり、世界の過半数の国の国内総生産より大きな規模を有している[25]

名称

[編集]

「千葉」という地名は、平安時代初期に編纂された勅撰史書『日本後紀』より、律令制以前の千葉国造国造名)や律令制以来の千葉郡名)にみることができる。

地名の由来については諸説あるが、現存の文書中最も古くにみえるのは、日本に現存する最古の和歌集である『万葉集』に防人であった下総国千葉郡の大田部足人755年天平勝宝7歳)に詠んだ遠方へ赴いた兵士が故郷に残した切ない初恋の防人歌[26] として、歌の冒頭に「知波乃奴乃(千葉の野の)」と記されている[27]。また、奈良時代の『日本書紀』と『古事記』の両書には、応神天皇大和国から近江国に向かう途中、山城の宇治野の丘で遠く葛野一帯を望んでの国見歌で現れる「千葉の」は「数多くの葉が繁茂する」の意で、葛の葉が良く繁栄したことから葛の枕詞として用いられたのだと、契沖国学者)以来考えられており、「千葉」という地名に託した願い「土地と子孫の繁栄を願っての地名」を知る上での重要な資料とされている[28]

『万葉集』「第20巻4387番」より和歌の詳細については、以下を参照。

『万葉集』「第20巻4387番」より
原文
知波乃奴乃 古乃弖加之波能 保々麻例等 阿夜尓加奈之美 於枳弖他加枳奴
和歌
千葉の野の 児手柏の 含まれど あやに愛しみ 置きて高来ぬ
(訳)
千葉の児手柏の葉がまだ開ききっていないように、若くあどけない彼女(娘)が何とも痛々しく、手も触れずに遠く遥々やってきた。

『日本書紀』「歌謡三四原歌」より和歌の詳細については、以下を参照。

『日本書紀』「歌謡三四原歌」より
(原文)
知麼能 伽豆怒塢彌例麼 茂々智儾蘆 夜珥波母彌喩 區珥能朋母彌喩
(和歌)
千葉の 葛野を見れば 百千足る 家庭も見ゆ 国の秀も見ゆ
(訳)
千葉の葛野を眺めると、数多くの富み栄える民の家々も見える。国の中でもっとも繁栄したところにもみえる。

地理

[編集]
愛宕山(408.2メートル、県最高峰)
愛宕山(408.2メートル、県最高峰)
伊予ヶ岳(336.3メートル)
伊予ヶ岳(336.3メートル)
県立印旛手賀自然公園(手賀沼)
県立印旛手賀自然公園(手賀沼
県立九十九里自然公園(九十九里浜)
県立九十九里自然公園(九十九里浜
盤州干潟(江川海岸)
盤州干潟(江川海岸)

千葉県の県庁所在地である千葉市を中心にコンパスで円を書くと、南西諸島以外の日本列島は半径1,000キロメートル圏内にほとんど収まる位置にある。地理的特性として関東平野に含まれるが、南部は東と南を太平洋、西は東京湾と三方を海に囲まれた房総半島となっている。平野丘陵が県土の大半を占め、海抜500メートル以上の山地がない日本で唯一の都道府県である。外洋に面していることから古来より開放的で外来文化が渡来しやすいという良い側面もあった。また、隣接する都県とは利根川、江戸川、東京湾、太平洋によって画され、古くは外敵の進入を防ぐ役割や覇者の起死回生の地としての役割を担ってきた。近年では東京湾フェリー東京湾アクアラインの開通によって半島性が緩和されている[29]

地勢上、広大な可住地と、長大な海岸線を有している。起伏の少ない県であり、関東平野の一部である北部は、海岸(東京湾太平洋)や河川(利根川江戸川など)沿いの低地と下総台地からなる。南部側は房総丘陵などの丘陵地帯だが、最高峰は標高408メートルの愛宕山であり、全都道府県のうち最高峰(点)が最も低い。そのため比較的温暖な気候に恵まれている。また、沖縄県以外の都道府県では唯一、冷温帯林が存在しない。標高329メートルの鋸山鹿野山など、観光地化されているところもあり、南房総国定公園水郷筑波国定公園など、景勝地も豊富である。下総台地は関東屈指の畑作地帯で根菜や、西瓜など有名である。また、葛飾地方は江戸時代から梨の生産が盛んだが、栽培が難しい上に、戦後の都市化の影響で、年々梨園は減少の一途を辿っている。また市川市ではかつて桃の栽培もされており、総武線や京成本線沿線の黒松並木は桃農園の境だった。房総は鐵道や町の近代化が遅れていたため、昭和後期頃までは昔ながらの風景が残っていた。しかし、観光地化によって町は発展したものの、昔ながらの営みは失われかけ、房総独特の文化や自然は減ってしまっている。だが、それらを取り戻そうと奮闘する人たちもいる。まだ自然と人とのバランスが保たれた営みはは残っているもののいつまでつづくかはもはや時間の問題である[1][出典無効]

房総半島の東京湾側は内房(うちぼう)、房総半島の太平洋側は外房(そとぼう)と呼ばれ、主に房総半島の洲埼洲埼灯台がその境とされる。

内房の東京湾沿いは埋立地が多く浦安市などでは面積が増加した。そのため、県の面積が一時、愛知県を上回っていた時期もある[注釈 3]。東京湾口には館山湾があり、浦賀水道の対岸には三浦半島神奈川県)がある。房総半島の洲埼灯台と三浦半島の剱埼灯台を結ぶ線は浦賀水道(東京湾)と太平洋との境界となる。

外房の太平洋沿いには九十九里浜が面し、九十九里平野が広がる。半島南部には房総丘陵、半島中央部には上総丘陵と上総台地 、半島北部には下総台地があり、これらの台地や丘陵には縄文期侵食によってできた谷底平野谷津田)も見られる。一方で半島の北部から中部にかけて下総台地を囲む形で北西に江戸川低地、西に東京湾岸低地、北に利根川下流低地、東に九十九里沖積低地が分布する。

関東地方に属する都県では唯一、関東以外の地域と隣接していない。

平均海抜は46メートルとなっており、これは沖縄県の43メートルに次いで低い数値である[30]。そのため、縄文海進が最大規模となった紀元前4000年ごろには、現在の古東京湾(南部)と香取海(北部)によって本州と分断されており、後に赤堀川逆川が開削される微高地で繋がっている状態であった。

印旛沼は長門川と印旛放水路の二つの川と接続しており、長門川は印旛沼から利根川へ流れる河川であるが、印旛放水路は利根川の増水時に長門川による印旛沼の排水が困難になった際に東京湾に排水を行う役目を持つのが特徴である。

県の最端部は突出しているのが特徴である。県最北端は野田市の関宿地区(関宿藩城下町)となっており、そのほかは海に突出するとなっている。

  • 県最東端:犬吠埼銚子市
    • 東経140度52分10秒。関東地方最東端。厳密には犬吠埼北側の君ケ浜北端の岬が東経で11秒ほど東にあり、統計上はこちらが最東端となる。犬吠埼灯台近くには、ユーラシア大陸最西端であるポルトガルロカ岬との友好碑が建てられている。
  • 県最西端:富津岬富津市
    • 東経139度44分21秒。東京湾中に明治から大正期に東京湾防衛のために造られた砲台跡の第一海堡第二海堡の海堡がある。この二つの人工島が千葉県に属すため、厳密には第二海堡が県最西端となる。
  • 県最南端:野島崎南房総市
    • 北緯34度53分17秒。元禄地震で付近が隆起し、それまで島であった野島が陸続きとなり、野島崎となる。野島崎灯台から更に南の岩礁が最南端となる。

地質

[編集]

第三紀層および白亜紀堆積層。県内には学術的貴重な地層を数多くみることができる。代表例として最東端の犬吠埼では1億3000万年前から1億年前の恐竜時代の地層(砂岩泥岩互層)を見ることができ、白亜紀浅海堆積物として国の天然記念物に指定されており、日本の地質百選にも選定されている。

千葉セクション市原市)では、約77万年前の地層を見ることができ、地球史上で最後の地磁気逆転松山‐ブリュンヌ逆転)が起きた時期である更新世の前期と中期の境界を示すものとして極めて貴重であり、国際標準模式層断面及び地点 (Global Boundary Stratotype Section and Point, 略称:GSSP) の候補となった。2020年1月17日、正式に国際地質科学連合により国際標準模式層断面及び地点として認められ、77.4万年前から12.9万年前までの期間が「チバニアン」(Chibanian、千葉時代)と命名されることになった[31]。地質年代に日本の地名が使われるのは初めてである。「養老川流域田淵の地磁気逆転地層」の名称で、国の天然記念物にも指定されている。

鋸山の周辺で採石される石は房州石(ぼうしゅういし)と呼ばれ[32]、このうち鋸山頂上付近でとれるものを金谷石、元名石と呼び[33]、高宕山でとれるものを高宕石と呼ぶ。これらは、上総層群の竹岡層からなる凝灰岩でできている。上総層群は三浦半島に分布する三浦層群と同時期に形成されたことがわかっている[32]南房総市荒川にて2009年採石場新鉱物千葉石)も発見されている。

地形

[編集]

平野・丘陵

[編集]

河川

[編集]

千葉県は大部分が平野部と低山で構成されているので、急な流れの川や大きな川は少なく、そのような川は多くが利根川のように他県から流れてくるものである。

利根川夷隅川養老川栗山川小櫃川一宮川小糸川南白亀川村田川作田川木戸川塩田川桑納川手賀川大堀川

湖・沼

[編集]

印旛沼手賀沼大利根用水両総用水成田用水東総用水利根運河利根川河口堰黒部川水門北千葉導水路房総導水路行徳可動堰江戸川水閘門(江戸川水門)

亀山湖高滝湖豊英湖八鶴湖雄蛇ケ池三島湖与田浦岩婦湖浜の池

海・海岸

[編集]

太平洋東京湾館山湾鹿島灘浦賀水道

名洗港海岸、上永井海岸、北九十九里海岸、横芝海岸、一宮海岸、太東漁港海岸、日在・和泉浦海岸、興津港海岸、東条海岸、白渚海岸、千倉海岸、館山港海岸、富山海岸、勝山漁港海岸、富津岬、木更津海岸、千葉港海岸幕張の浜検見川の浜・いなげの浜、千葉港海岸(船橋地区)船橋港親水公園[34]

干潟

[編集]

三番瀬谷津干潟盤洲干潟富津干潟

[編集]

安房三名山(富山御殿山伊予ヶ岳)、愛宕山鋸山鹿野山清澄山、安房高山、三郡山嶺岡浅間高宕山

湧水

[編集]

千葉県内には多くの湧水地があり[35]久留里一帯では住民が管理する複数の井戸があり、名水として知られている[36]

熊野の清水(昭和の名水百選)、生きた水・久留里平成の名水百選

自然公園

[編集]
国定公園
南房総国定公園水郷筑波国定公園
県立自然公園
県立養老渓谷奥清澄自然公園県立九十九里自然公園、県立印旛手賀自然公園、県立高宕山自然公園県立嶺岡山系自然公園県立富山自然公園、県立大利根自然公園、県立笠森鶴舞自然公園

気候

[編集]

気象庁による年間平均気温は15.7℃(最高気温平均19.6℃、最低気温平均12.3℃[37])。

太平洋側の気候に属する。平野部が多く起伏の少ない県であり、山岳部の平均標高も低い。更に太平洋沖合いには黒潮暖流)が流れておりも少ない為、全体的には年間通して比較的温暖な気候に恵まれ、全域が太平洋側気候海洋性気候)に属する。内陸性気候特有のフェーン現象放射冷却の影響を受けにくく、真冬日豪雪冷害真夏日猛暑を観測することも少ないため、気象災害も起きにくい。

太平洋沿岸部などでは、海流や風の影響で涼しいため、真夏日日数も少ない避暑地である。一方、温暖な海洋性気候である南房総や北東部沿岸地域に対して、下総台地や山岳部(房総丘陵)などの内陸部は内陸性気候に近くなる。また近年では都市化の進行が著しく、都市部(主に県北西部)ではヒートアイランド現象が発生している。

天気予報などで示される地点は、気象台や旧測候所(現在の特別地域気象観測所)のある銚子市(北東部)、千葉市(北西部)、勝浦市(南東部)、館山市(南西部)といずれも海洋性の気候が強い地点であるため、県内内陸部の気温とは大きくかけ離れている点も少なくない。

  • 県北部下総台地佐原成田市印西市佐倉市など)
    県北西部から北東部にかけての内陸地域で、内陸性気候の特色が強い。千葉市の若葉区などの内陸部も含まれる。特に、佐倉市成田市香取市周辺にかけては筑波颪が吹き付けるために県内で最も寒さの厳しい地域である。1月の平均最低気温は成田が-2.4℃、佐倉で-2.0℃まで下がり、時には-5℃から-8℃前後まで下がることもある。
  • 県北西部東葛地域柏市我孫子市松戸市鎌ケ谷市船橋市など)
    柏市松戸市我孫子市流山市野田市鎌ケ谷市などが属し、湾岸部に並ぶ人口密集地である。市川市船橋市などの葛南地域の内陸部もここに該当する。内陸に位置しているため沿岸からの暖気の吹き込みに影響されにくいという点から、時に接岸型の南岸低気圧通過時には県内で唯一、雨に変わらずに雪のまま推移することで積雪を記録することもある。近年はヒートアイランド現象の影響で都市部を中心として、冬の冷え込みが和らぐ一方、夏は熱帯夜になりやすくなっており、東京都心の気候と類似するがそれでもいくらか気温は低めである。
    千葉県北西部の天気予報は一括して旧千葉測候所の天候が基準となるために、東葛地域の実際の天候・気温とは異なることも多い。そのため、2002年には気象庁予報警報区分では二次細分区域として「東葛飾」[注釈 4] という区分が誕生した。域内のアメダスは船橋と我孫子にある。
  • 湾岸部京葉地域浦安市など)
    浦安市から市川市、船橋市、千葉市、市原市までの東京湾に隣接した沿岸地域を示す。農地が少なく、県内では県北西部と並び人口密度が高い地域である。そのため、夏は熱帯夜になることもあり、冬は氷点下になることが少ないなど県内で最もヒートアイランドの影響を色濃く受けており、東京都心沿岸部の気候と類似する。千葉市の1月の最低平均気温は1.9度で、これは南房総の鴨川1.5℃や館山1.0℃よりも高く、銚子2.7℃、勝浦2.6℃に次いで3番目の高さとなっているが、これは海に隣接した旧千葉測候所の露場の影響も大きい。千葉県北西部が南岸低気圧による雪の時、千葉市市原市ではの場合が多い。
  • 県北東部九十九里地域、銚子市、茂原市など)
    九十九里浜に沿って太平洋に面した地域で、海洋性気候となり千葉県の中でも年中温暖な気候である。特に銚子市の夏は関東平野部の中では最も涼しく、冬の最低気温も県内で最も高い。そのため夏は避暑地に、冬には避寒地として多くの観光客が訪れる。ヒートアイランドの影響が少ないため、少し内陸に入ると冬季は冬日になることも多い[注釈 5]。冬季の南岸低気圧通過時はこの地域には暖気を巻き込むことが多いため、積雪となることは非常に少ない。また、全般に夏は冷涼ながらも、茂原市などの南部内陸部は夏の日中県内でも暑くなりやすい。
  • 県南部南房総地域木更津市館山市市原市勝浦市など)
    南部は温暖な気候と一括されがちであるが、実際には、温暖な沿岸部と寒冷な内陸山岳部(房総丘陵)に二分され、さらに外房(太平洋側)と内房(東京湾側)で気候は異なる。
    内陸山岳部は標高の高い丘陵地帯であるため、年間の寒暖の差は大きく内陸性気候となる。冬は、アメダス地点の市原市牛久)や君津市(坂畑)などの標高の高い内陸部では1月と2月の平均最低気温は氷点下であり、冷え込むことが多く、標高が高い山々では、時に大雪となることがある。市原市(牛久)では内陸性の気候であり、県内の中でも猛暑日を記録することが多い。しかし、朝晩は涼しく熱帯夜は少ない。君津市(坂畑)は亀山湖に近い立地からか夏も涼しく、標高120メートル程の場所としては冷涼な地点のひとつである。
    一方、温暖な沿岸部、特に南房総地域は黒潮海流の影響で気候は年間通して温暖で、夏には多くの海水浴場が開設され、冬には避寒地として多くの観光客が訪れる。外房沿岸地域は特に温暖で、霜が降りることはあまりなく、南房総市の南端部は関東で最も春の訪れが早い地域である。一方、内房は外房ほどの温暖さはなく、館山特別地域気象観測所では、1月の平均最低気温が1.0℃と千葉市より低く、冬日を観測することもある。気象区分では南部に属するものの、木更津市などは千葉市の気候とほとんど変わらない。
    夏は、外房の御宿町勝浦市などでは海流や風の影響で涼しく、勝浦の8月の平均最高気温は29℃ほどである。また、過去に猛暑日を記録したことはなく、真夏日日数も少ない避暑地でもある。
千葉の気候(気象庁・気象統計情報 より)
  下総台地 東葛地域 京葉地域
北東部 南部
佐倉 香取 成田[38] 我孫子 船橋 千葉 銚子 横芝光 茂原 市原市
牛久
君津市
坂畑
勝浦 鴨川 館山
平均
気温
()
最暖月 25.6
(8月)
25.1
(8月)
25.3
(8月)
25.9
(8月)
26.5
(8月)
26.7
(8月)
24.9
(8月)
25.6
(8月)
26.0
(8月)
25.9
(8月)
24.8
(8月)
25.3
(8月)
25.8
(8月)
26.1
(8月)
最寒月 3.3
(1月)
3.6
(1月)
3.6
(1月)
3.7
(1月)
4.9
(1月)
5.7
(1月)
6.3
(1月)
4.3
(1月)
4.9
(1月)
4.0
(1月)
3.4
(1月)
6.4
(1月)
6.0
(1月)
6.2
(1月)
降水量
(mm)
最多月 200.8
(9月)
288.2
(10月)
214.8
(9月)
207.9
(9月)
232.6
(10月)
200.4
(9月)
226.5
(9月)
188.6
(9月)
217.0
(9月)
237.7
(9月)
257.4
(9月)
249.5
(9月)
217.4
(9月)
222.1
(9月)
最少月 38.8
(12月)
64.8
(2月)
50.7
(12月)
34.1
(12月)
55.2
(2月
51.5
(12月)
70.3
(12月)
41.0
(12月)
44.7
(12月)
47.7
(12月)
65.0
(12月)
73.0
(12月)
59.0
(12月)
66.6
(12月)

動植物

[編集]
陸の動植物

房総半島南部にはニホンザルニホンジカが生息している。一方、他県に見られるクマなどは生息していない[39]。また日本でブナ分布していない都道府県は、日本では千葉県と沖縄県の2県のみである[40]

以下は房総の陸上に生息する主要な動植物である[41][42]

海・川の動植物

[編集]
メガマウスの標本

三方を海で囲まれた地形であり、地形・海流の関係により多様な生態系が築かれている。

東京湾は閉鎖性水域と呼ばれる、海水の流出入量が少ない海域である。複数の河川が注ぎ、富栄養化が進んでいる影響で、赤潮青潮などの現象が度々発生している。湾奥の三番瀬や、富津干潟盤州干潟などの広大な干潟が現在も残る。これらの干潟にはアサリバカガイなどの貝が生息し、春から夏にかけて潮干狩りが行われている。アシハラガニガザミといった甲殻類から、アジサシカワウなどの鳥類も生息[44] する。小櫃川河口には環境省レッドリストにて絶滅危惧IB類に指定されている東京湾固有種のキイロホソゴミムシが生息し[45]アシ原(ヨシ原)を形成しているアシ(ヨシ)をはじめ、ハマダイコンなどの植物やアマモなどの海藻が生息する[44]

富津市と鋸南町の境界付近にある明鐘岬周辺より南の海域からは、わずかながらサンゴが生息している[46]。これは、黒潮の影響を受けた海水温と透明度の高い海水が流入するためである。そしてこの近辺からは東京湾海底谷が広がり、メガマウスミツクリザメなどの貴重な深海生物が多く生息している。館山市周辺海域には造礁サンゴが分布している[47]。日本は黒潮の暖かい海流により世界的に見て造礁サンゴが広い範囲に分布しているが、その中で館山の造礁サンゴは北限とされている。

そのほか東京湾および館山湾周辺にはスズキメバルイイダコアカエイなど豊富な魚類が生息している。

館山周辺の沿岸から夷隅地区はイセエビが豊富に生息しており、いすみ市および県全体では漁獲高全国1位である。鴨川市には特別天然記念物にも指定されている鯛の浦がある。これは群泳せず浅い海を泳がないマダイが群泳する姿を、海面近くでみることができるためである[48]

房総半島は標高が低いこともあり、水温の低い谷川はない。そのため、カワゲラカゲロウは全体として少なく、ヤマメや大卵型のカジカは生息していない[41]

外来生物

勝浦市にはかつて行川アイランドと呼ばれる観光地があり、この施設から逃げ出したとされるキョンが勝浦市周辺で繁殖しており、県内には数千頭生息しているとされている[49]。また盤洲干潟や富津干潟などにはサキグロタマツメタと呼ばれる貝が流入している[50]。これは本来、中国近海の干潟や瀬戸内海などにしか生息していない貝であったが、中国などからのアサリの輸入に際して混入してきたとされる。この貝はアサリなどの二枚貝を捕食するため、在来種であるツメタガイとともに干潟の多くのアサリの天敵となっている[51]

地域

[編集]

地域区分

[編集]
千葉県 地域区分図

県下には、37市6郡16町1村がある。自治体における町はすべて「まち」、村は「むら」と読む。県庁による地域区分には、4地域の分類と、県庁および地域振興事務所の所管区域による6区分とがある。県の総人口は6,275,423人。人口は、2024年10月1日現在の推計人口である。

合計特殊出生率は1.32と、全国の1.42を下回っている(2014年)ものの東京都市圏(1都3県)の中では高い水準である。人口は千葉市や東京23区に近い船橋市、市川市、松戸市、流山市、浦安市、八千代市、柏市を中心に急増しているのに対し、県東部など東京通勤圏最外縁部に位置する市町村では減少傾向にある。そのため総人口の増減では横ばいになっている。千葉県では、今後予想される人口減少や高齢化に対して危機感を持ち、早期段階で子育て支援や労働力確保に力を入れている[52]

4地域区分

[編集]
中央地域 2,056,257人
西地域 3,203,902人
東地域 294,850人
南地域 720,414人

県庁・地域振興事務所の所管区域

[編集]
  • 千葉・市原(県庁直轄) 1,220,438人
  • 葛南地域振興事務所(船橋市)所管区域 1,561,048人
  • 東葛飾地域振興事務所(松戸市)所管区域 1,416,364人
  • 印旛地域振興事務所(佐倉市)所管区域 882,844人
  • 香取地域振興事務所(香取市)所管区域 117,839人
  • 海匝地域振興事務所(旭市)所管区域 184,548人
  • 山武地域振興事務所(東金市)所属区域 221,009人
  • 長生地域振興事務所(茂原市)所管区域 157,782人
  • 夷隅地域振興事務所(大多喜町)所属区域 81,418人
  • 安房地域振興事務所(館山市)所属区域 138,529人
  • 君津地域振興事務所(木更津市)所管区域 321,346人
千葉・市原 1,247,268人
千葉市市原市
葛南 1,700,208人
市川市船橋市習志野市八千代市浦安市
東葛飾 1,540,254人
松戸市野田市柏市流山市我孫子市鎌ケ谷市
北総 718,230人
佐倉市四街道市白井市印西市成田市八街市富里市印旛郡
香取 98,119人
香取市香取郡
海匝 147,136人
銚子市旭市匝瑳市
東上総 138,144人
茂原市長生郡
山武 190,460人
東金市山武市大網白里市山武郡
夷隅 63,069人
勝浦市いすみ市夷隅郡
南房総 320,409人
木更津市君津市富津市袖ケ浦市
安房 112,126人
館山市鴨川市南房総市安房郡

県・市町村の変遷

[編集]
明治以降
昭和以降
平成以降
現在
  • 現在は37市16町1村。うち千葉市に6区。

地域特性

[編集]

北西部

[編集]

人口密集地域であり、県内の人口の大部分を占める。県央地域、印旛地域、葛南地域、東葛地域に分かれ、北西部として一括りにされることが多い。狭義では、千葉市周辺を除いて、旧東葛飾郡現在の船橋や我孫子など)の範囲を指すこともある。スポーツ界では、特に葛南・東葛は「サッカー王国」として有名である。アマ界を見ても、高校サッカーにおける激戦区のひとつであり、船橋市立船橋高等学校習志野市立習志野高等学校流通経済大学付属柏高等学校などが全国制覇を成し遂げているほか、強豪校が私立・公立ともに多い。

県央地域
千葉市とその周辺地域を指し、市原市などの内房北部や印旛地域の一部も入ることもある。千葉市には県庁が置かれ、県内の政治・経済・文化の中心となっている。東京からは一定の距離があるため、ベッドタウン的側面を持ちつつも、川崎製鉄の企業城下町であったことと、東京湾沿いに京葉工業地帯が立地し産業の中心基盤であるために、昼間流入人口が多い点で、東葛・葛南地域やさいたま市横浜市とは異なっている。また千葉市は幕張新都心を中心に多国籍企業外資系企業国際機関及び国家機関官公庁)の研究・研修機関が立地しているほか、各大企業の千葉支店・東関東支店が開設される支店経済都市でもあることから、転勤族も少なくなく、年度末、年度初めには人口の社会増減が大きくなる。また、文化的にも県北東部、南部などとの接点が多い。一方、美浜区に代表されるような東京寄りの地域では、千葉市中心部との接点は小さく、千葉都民も多いなど形態は異なっており葛南地域とほとんど変わらない。
印旛地域
内陸工業団地の造成や宅地化が進み千葉ニュータウン成田ニュータウンなどの大規模ニュータウンが造成されている一方、周辺には自然も多く残る。内陸部側は、北総または印旛と呼ばれている(ただし「北総」には東京湾岸や東総地域など旧下総国地域全体を指す場合もある)。千葉ニュータウンなどの西部では東京への通勤客も多いため千葉都民が多いが、成田市には年間約3100万人が利用する成田国際空港が位置し、航空関連産業が立地する業務拠点都市となっており、佐倉市など周辺部からの通勤客の流入も多い他、東部では千葉市への通勤客も少なくない。利根川沿いは農村地域であり、茨城県との交流も多い。スイカやメロン、梨、人参、落花生栽培など県内では農業が盛んな地域でもある。
葛南地域
習志野市から市川浦安にかけての総武線の沿線地域が中心であり、新京成電鉄新京成線沿線や湾岸部には大規模な団地が造成されている。東葛地域と同類に分類されることも多いが、常磐線沿線の東葛と違い千葉駅まで運行する同じ総武線沿線であることから県央地域との接点も一定程度はある。全国各地からの住民の流入により人口が増加。臨海部にはディズニーリゾート船橋ららぽーとなどの商業施設やレジャー施設が立ち並ぶ。いわゆる「千葉都民」の多い地域で、中でも浦安市は、住民の平均年齢が最も低い市である。
東葛地域
一般に常磐線沿線地域以北を中心とした地域を指すことが多く俗に千葉都民と呼ばれる人が多い。東葛は千葉市を中心とした県央地域との繋がりが浅く、全国紙の地方版も、千葉市周辺版東葛版に分けられており、むしろ茨城県との交流の方が多く他隣接する埼玉県とも密接な関係にある。千葉県にありながらも千葉県民としての地域意識が薄い点で、県内他地域とは大きく異なっている。柏駅周辺は県内屈指の商業地区となり、千葉市中心街を凌ぐ賑わいでもある。野田市周辺は一部無アクセント地帯となっており、栃木茨城と言語・文化的に近い。

北東部

[編集]

主に香取地域、海匝地域と東上総地域の一部を指し、九十九里浜沿いの地域も含む。概ね国道51号国道126号の沿線を指している。利根川沿い地域では鹿行鹿嶋市などの茨城県南東部)との交流関係が深く、千葉市との交流も大きい。香取市から鹿嶋市に至る利根川沿いから形成される「水郷」や美しい海岸線を持つ九十九里浜などの観光地を抱える。かつては利根川の運河交通の要衝として栄え、香取神宮などの有名な神社仏閣が鎮座し歴史的な街並みの残る佐原のある香取市や日本有数の漁港・醤油産地としも知られる銚子市などは古くから発展してきた。農業が盛んで、銚子市周辺は比較的温暖な気候のため、畑などでは、メロン、キャベツ、植木などが栽培されている他、成田空港以東の下総台地を構成する地域は、東総と呼ばれており、「香取干潟八万石」といわれる所で、水田地帯が広がり、ブランド米の『多古米』の産地でもある。スポーツ界においてこの地域出身のプロ野球選手が多く、千葉県立銚子商業高等学校銚子市立銚子高等学校横芝敬愛高等学校の卒業生が目立つ。

南部

[編集]

宅地化が進み、工場も立地する内房沿岸地域の北部(県央地域に近いため、南部には分類されないことも多い。)と県内一の観光エリアでもある南房総・外房地域とではかなり異なっている。

君津・木更津地域
君津市までの臨海部は京葉工業地域となっており、多くの工場などが立ち並び、宅地化も進んでいる。県央地域との交流が大きい。木更津市神奈川県川崎市を結ぶ東京湾アクアラインは神奈川県側や羽田空港からの観光客の県内への一般的な通過点となっており、また海ほたるパーキングエリアの入れ込み客数が多いのが特徴である[53]。近年は木更津市などはアクアラインを経由し東京まで近いために東京への通勤圏ともなっているが、房州弁の影響も残るなど文化的には独自性を保っている。一方、内陸部は房総丘陵の山々が広がっており、手付かずの自然が数多く残されている。
南房総地域
南房総(房総半島南部)は特に温暖な気候であり、県花である菜の花ポピーの栽培が行われている。漁業も盛んで、勝浦漁港は国内有数のの水揚げ港であり、いすみ市大原漁港は日本一のイセエビの水揚げ漁港である[54]。多くの面積が房総丘陵を代表とした低山の森林地帯であり、構成する地域の半島南部は南総と呼ばれている。この地域は江戸時代後期ごろから房州石と呼ばれる石材が山から切り出されるなどして発展してきており、周辺には房州石で作られた家屋や塀が今も残っている。また、金谷美術館において房州石で本館が建てられるなど[55]、長年地域に密着して使用された石材であることがわかる。

歴史

[編集]

人口

[編集]

県内での人口増減率には大きな地域差があり、東葛地域印旛地域・県中西部は増加ないしは微減に留まっている一方、県南部や外房地域、北東部地域は減少が激しい。東京特別区に近い地域ほど人口増加率が高く離れるほど低い傾向は同じ東京都市圏に属する埼玉県神奈川県にも当てはまるが、千葉県は両県に比べてさらにこの傾向が顕著である。

千葉県市町村人口増減率分布図(2015年度と2020年度国勢調査から算出)
千葉県と全国の年齢別人口分布(2005年) 千葉県の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 千葉県
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
千葉県(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 3,366,624人
1975年(昭和50年) 4,149,147人
1980年(昭和55年) 4,735,424人
1985年(昭和60年) 5,148,163人
1990年(平成2年) 5,555,429人
1995年(平成7年) 5,797,782人
2000年(平成12年) 5,926,285人
2005年(平成17年) 6,056,462人
2010年(平成22年) 6,216,289人
2015年(平成27年) 6,222,666人
2020年(令和2年) 6,284,480人
総務省統計局 国勢調査より

県内市町村人口。人口は2024年10月1日現在、世帯数は2010年3月1日現在[56]

市町村 総数(人) 世帯数(世帯) 特筆事項
1 千葉市 984,598 402,402 政令指定都市(1992年4月1日)
2 銚子市 53,356 26,527
3 市川市 499,383 218,098
4 船橋市 648,214 257,727 中核市(2003年4月1日)
5 館山市 42,930 20,431
6 木更津市 137,103 48,447
7 松戸市 499,533 210,447
8 野田市 151,930 57,250
9 茂原市 84,368 35,484
10 成田市 134,003 52,310
11 佐倉市 164,425 65,608
12 東金市 56,920 23,585
13 旭市 61,051 23,343
14 習志野市 176,101 67,996
15 柏市 436,219 158,131 中核市(2008年4月1日)
16 勝浦市 15,326 8,695
17 市原市 262,670 111,587
18 流山市 212,901 64,614
19 八千代市 204,426 72,919
20 我孫子市 129,997 53,529
21 鴨川市 30,107 14,320
22 鎌ケ谷市 109,674 41,518
23 君津市 78,804 33,905
24 富津市 39,394 17,357
25 浦安市 172,084 72,254
26 四街道市 94,802 32,710
27 袖ケ浦市 65,108 22,228
28 八街市 65,441 26,596
29 印西市 108,830 29,542
30 白井市 61,523 21,220
31 富里市 49,595 20,037
32 南房総市 32,854 15,935
33 匝瑳市 32,729 13,225
34 香取市 67,608 27,344
35 山武市 45,939 19,571
36 いすみ市 33,165 15,056
37 酒々井町 20,124 8,572
38 栄町 19,487 8,120
39 神崎町 5,519 2,212
40 多古町 12,782 5,313
41 東庄町 12,210 4,644
42 大網白里市 46,874 18,193
43 九十九里町 13,316 6,483
44 芝山町 6,568 2,510
45 横芝光町 20,843 8,124
46 一宮町 11,850 4,467
47 睦沢町 6,366 2,449
48 長生村 13,078 4,995
49 白子町 9,713 4,345
50 長柄町 6,209 2,676
51 長南町 6,560 2,908
52 大多喜町 8,105 3,651
53 御宿町 6,473 3,184
54 鋸南町 6,235 3,513

都市

[編集]
千葉県内 市別人口ランキング
県内順位 都市 地域区分 人口 県内順位 都市 地域区分 人口
1 千葉市 中央(千葉・市原) 984,598人 6 市原市 中央(千葉・市原) 262,670人
2 船橋市 西(葛南) 648,214人 7 流山市 西(東葛飾) 212,901人
3 松戸市 西(東葛飾 499,533人 8 八千代市 中央(葛南) 204,426人
4 市川市 西(葛南) 499,383人 9 習志野市 中央(葛南) 176,101人
5 柏市 西(東葛飾) 436,219人 10 浦安市 西(葛南) 172,084人
推計人口 2024年10月1日
千葉県内市別人口密度ランキング(推計人口 2024年10月1日)

千葉県内市町別人口・面積・人口密度

[編集]
人口・面積・人口密度
自治体 コード 人口
(人)
面積
(km2
人口密度
(人/km2

千葉県人口動態

[編集]

一貫して人口増加が続いている。東日本大震災直後は一時的な人口減少が見られたが、すぐに回復して2015年国勢調査までには震災前の人口を上回った。近年は社会増加分と自然減少分が拮抗しており人口は横ばいとなっている。

表1. 国勢調査結果に基づく千葉県の人口推移
実施年 人口(人) 増減人口(人) 人口増減率(%) 国内増減率(%) 増加率全国順位
1960年 2,306,010 - - - -
1965年 2,701,770 増加 395,760 増加 17.16 増加 5.20 4位
1970年 3,366,624 増加 664,854 増加 24.61 増加 5.54 2位
1975年 4,149,147 増加 782,523 増加 23.24 増加 7.92 2位
1980年 4,735,424 増加 586,277 増加 14.13 増加 4.57 1位
1985年 5,148,163 増加 412,739 増加 8.72 増加 3.40 1位
1990年 5,555,429 増加 407,266 増加 7.91 増加 2.12 2位
1995年 5,797,782 増加 242,353 増加 4.36 増加 1.58 3位
2000年 5,926,285 増加 128,503 増加 2.22 増加 1.08 7位
2005年 6,056,462 増加 130,177 増加 2.20 増加 0.66 6位
2010年 6,216,289 増加 159,827 増加 2.64 増加 0.23 3位
2015年 6,222,666 増加 6,377 増加 0.10 減少 0.75 8位
2020年 6,284,480 増加 61,814 増加 0.99 減少 0.75 5位

埼玉・神奈川・東京との人口推移比較

[編集]

1995年から2020年の25年間で千葉県は50万人程の人口増加を記録しているが、神奈川県は約100万人、東京都は200万人以上人口が増加している。首都圏全体で人口流入は続いているが近年は人口重心が南側に偏る傾向が見られており千葉県の人口増加は緩やかである。

表2. 千葉県・埼玉県・神奈川・東京都の人口推移
実施年 千葉県人口(人) 埼玉県人口(人) 神奈川人口(人) 東京都人口(人) 千葉県増加率 埼玉県増加率 神奈川増加率 東京都増加率
1970年 3,366,624 3,866,472 5,472,247 11,408,071 - - - -
1995年 5,797,782 6,759,311 8,245,900 11,773,605 増加 72.2 増加 74.8 増加 50.7 増加 3.2
2020年 6,284,480 7,344,765 9,237,337 14,047,594 増加 8.4 増加 8.7 増加 12.0 増加 19.3

政治

[編集]

県政

[編集]

県のシンボル

[編集]
千葉県旗とその中に描かれる県章
  • 県章
    • 県章は、カタカナの(チ)と(ハ)を図案化したもの。(1909年(明治42年)12月28日制定)
  • 県旗
    • 県旗は、中央に県章を配し、地は希望と発展を表す空色、マークは菜の花の薄黄色で縁取ったもの。(1963年(昭和38年)7月29日制定)
  • 県の歌
  • 県の花
    • 県の花は「なのはな」。1954年(昭和29年)4月にNHKが一般に公募した。正式には決められてはいない。
  • 県の体操
    • 県の体操はなのはな体操と定められており、高齢者向けや児童向けがある。
  • 県のロゴ[57]
    • ひらがなの「ちば」を元にデザインしたロゴ。「縦書き」「横書き」があり、それぞれに「白地に色文字」「色地に白抜き文字」がある。また、ひらがなにローマ字(CHIBA)併記のものもある。2006年(平成18年)11月2日公表。

県政史

[編集]

知事

[編集]

県議会

[編集]

財政

[編集]
平成29年度
  • Iグループ(財政力指数0.5以上)

参考

  • 平成19年度財政力指数 0.76
  • 平成18年度財政力指数 0.70
  • 平成17年度財政力指数 0.65
  • 平成16年度財政力指数 0.63

公共施設

[編集]
県立文化会館
[編集]
  • 千葉県文化会館(千葉市中央区)
  • 千葉県東総文化会館(旭市)
  • 千葉県南総文化ホール(館山市)
  • 青葉の森公園芸術文化ホール(千葉市中央区)
県立図書館
[編集]
県立博物館
[編集]

2004年(平成16年)4月1日から県立博物館・美術館の利用料金が有料になった。

県立美術館
[編集]
スポーツ施設
[編集]
県立公園
[編集]
県民の森
[編集]

行政サービス

[編集]
インフラストラクチャ
[編集]

千葉県の公共下水道普及率は長年全国平均を下回っており、2009年(平成21年)3月末の調査では、全国よりも5%ほど低い67.2%である[60]。千葉市や柏市など北西部の都市では普及率が軒並み80%を超えるが、館山市や旭市などでは10%を下回るなど低い状況にあり、南房総市やいすみ市など公共下水道事業が実施されていない地域も多い[60]。また上水道給水人口比率は94.1%の全国26位、主要道路の舗装率は99.9%と全国1位だが、市町村道舗装率は81.1%と全国25位である[61]。以上のように千葉県のインフラストラクチャは国内でも高い水準とはいえず、県庁の県土整備部などが改善に向けた活動を行っている。

千葉県インターネット放送局
[編集]

「千葉県インターネット放送局」は千葉県が運営するインターネットテレビ放送である。知事定例記者会見、ウィークリー千葉県、県立病院紹介など7系統のチャネルを用意して県政の広報に務めている[62]

自衛隊

[編集]

経済・産業

[編集]

県内に本社を置く主な企業

[編集]

千葉市

市川市

柏市

浦安市

茂原市

船橋市

その他の自治体

農業

[編集]
  • 温暖な気候で土地が平坦であり、大消費地である東京都や神奈川県に近い場所として、近郊農業が盛んである。農業産出額は平成27年度(2015年)の統計で全国第4位。品目別収穫量の平成24年度(2012年)の統計では、ホウレンソウサヤエンドウ枝豆春菊の収穫量が全国第1位であり、大根人参さといもソラマメスイカビワが全国第2位。他にもキャベツショウガが全国第3位、ごぼうトマトなどの作物の生産も盛ん。稲作や酪農、花卉類の生産も盛んである。なお、二十世紀なし1888年(明治21年)に松戸市のゴミ捨て場から発見された木が発祥とされている。南房総では暖かい気候を利用した花の栽培が盛んで、花の産出額(2015年(平成27年)度)は全国第2位。
  • 特産品としては落花生が全国的に有名である。千葉県の落花生栽培の先駆者として有名な金谷総蔵は、開墾したばかりの痩せた土地にも良く育つ作物を探していたところ、1878年(明治11年)、県令から勧められ落花生の栽培を始める。その後栽培地域は干潟地方(匝瑳郡と海上郡にまたがる地域)から山武郡、香取郡、印旛郡など北総一帯へ瞬く間に広がり、千葉県を代表する作物となった。金谷総蔵の死後、その功績が認められ1906年(明治39年)農商務大臣、1968年(昭和43年)農林大臣より表彰される。また、旭市鎌数の伊勢大神宮に「落花生の碑」が建てられている。ちなみに千葉県で最初に落花生が栽培されたのは、1876年(明治9年)の牧野万右衛門が最初といわれている。
  • 日本の酪農発祥の地とされる。徳川吉宗により、享保13年(1728年)にインド産といわれる白牛(はくぎゅう)が輸入され、[63] 現在の南房総市(旧丸山町)で乳製品作りが始まったのが起源とされている。生乳生産量では全国第3位(2000年(平成12年))。

農産物一覧

[編集]
穀物・野菜類
[編集]
果物類
[編集]
畜産物類
[編集]

※全国第6位

その他
[編集]

水産業

[編集]

県の三方が海に接している事から水産業が盛んであり、イセエビの漁獲量は多年にわたり全国第1位である。

漁業総生産量(平成21年の農林水産統計年報速報値)は全国第6位で、特に銚子魚港は全国有数の漁港となっている。館山、勝浦にも漁港があり、の水揚げが多い。 東京湾では海苔の養殖も行われている。かつては遠浅の干潟が広がる千葉市など東京湾奥部でも養殖が盛んに行われていたが、沿岸の埋め立てに伴い、これは消滅した。現在は、木更津市や富津市、船橋市などの遠浅の海で養殖されている海苔は『江戸前海苔』として珍重されている。香りや味の良いアサクサノリを復活させる試みも行われている。

水産物一覧

[編集]
海産物類
[編集]
川産物類
[編集]

製造業・鉱業

[編集]
  • 江戸時代から醤油みりんといった醸造業が盛んである。特に日本の醤油発展の歴史や生産量で群を抜いており、日本一の醤油産地となっており、日本国外への醤油工場建設なども多い。
  • 千葉港とその周辺埋め立て地を中心とした京葉工業地帯の誕生によって、重化学工業が盛んとなった。県の工業の特色として、化学工業と食料品工業の比重が高いことが挙げられる。
  • 市原市では工業が盛んで、工場規模は県内でトップ。
  • 茂原市周辺では豊富な天然ガスを利用した工業が盛ん。茂原市天然ガス生産量は日本一。
  • 天然ガス鉱床(ガス田)から産出するヨウ素は世界でも有数の産出量で、日本が世界に輸出するほとんど唯一の鉱物資源である。千葉県の生産量は年間約5,700t(1999年(平成11年))で、全国の約87%を占めている。なおヨウ素の産出は世界の約35%を日本が占めているが、千葉県は世界一のヨウ素産出地でもある。

工業製品一覧

[編集]

県内に工場のある主要企業

[編集]

生活

[編集]

警察

[編集]

医療・福祉

[編集]
災害拠点病院
保育所

マスメディア

[編集]

新聞

[編集]

県は産経新聞以外の全国紙東京新聞夕刊も配達するエリア。

  • 全県新聞
  • 地域限定新聞
    • 稲毛新聞(千葉市の希望者・各世帯に配布・本社千葉市)
    • 柏市民新聞(柏市の希望者・各世帯に配布・本社柏市)
    • 房日新聞(館山市・鴨川市・南房総市・鋸南町の希望者・各世帯に配布・本社館山市)
    • 新千葉新聞(本社木更津市)
    • 房総時事新聞(本社木更津市)
    • 日刊常総新聞(本社銚子市)
    • 大衆日報(本社銚子市)
    • 外房新聞(鴨川市・勝浦市の希望者・各世帯に配布・本社鴨川市)
    • 地域新聞(本社八千代市)

テレビ局

[編集]

県域放送チバテレのほかに、広域放送NHK放送センターNHK総合NHK Eテレ)と在京キー局5局(日本テレビテレビ朝日TBSテレビ東京フジテレビ)が県内全域で放送対象地域に、また放送対象地域外のTOKYO MXが東葛飾地域と葛南地域[64] を中心に受信エリアのめやすとなっている[65]

ラジオ局

[編集]

※ 外国語放送のInterFM897が県内の放送対象地域は千葉市成田国際空港のみであるが[66]、概ね東葛飾地域と葛南地域[64] は放送区域になっている[67]エフエム東京(TOKYO FM)、J-WAVEも東葛飾地域と葛南地域を中心に放送区域になっている[68][69][70]インターネットラジオradikoではBAYFM78と在京全局に加え、アール・エフ・ラジオ日本横浜エフエム放送エフエムナックファイブLuckyFM茨城放送も聴取が可能。

AMラジオは後述する送信所がある放送局の他、TBSラジオ文化放送の放送対象地域である。

ケーブルテレビ

[編集]

Category:千葉県のケーブルテレビ局を参照。

送信所がある放送局

[編集]

上記の他、下記の放送局の親局送信所が千葉県内にある。

また県内各所にNHK放送センターと広域民放5社の中継局が置かれている[71]※送信チャンネルについては総務省関東総合通信局のウェブサイト(デジタル中継局開局情報)を参照。

教育

[編集]
専修学校
特別支援学校
高等学校
中学校
小学校
幼稚園

交通

[編集]

鉄道

[編集]

千葉県に所在する駅数は336駅であり、埼玉県(230駅)と比較して100駅以上多く、神奈川県(352駅)と同じ程度である。これは総武本線京成本線京成千葉線のように駅間で競合する路線があり、県の面積も比較的広いためである。

JTBパブリッシング交通新聞社(都道府県代表駅の記号がない「東京時刻表」を除く)の時刻表における県の代表駅は千葉駅であり、千葉県庁および千葉市役所へは同駅で接続する千葉都市モノレール1号線の沿線に、千葉県総合スポーツセンターへは2号線の沿線に所在する。県内で最も乗降人員が多い駅は西船橋駅であり、一日平均乗降人員は約70万人である。両駅を結ぶのは総武緩行線であり、市川市西部で江戸川を渡って東京都心へ直結する。並走する総武快速線は西船橋駅を通過し、隣駅の船橋駅に停車する。

鉄道路線は人口密度が高い北西部に集中しており、特に葛南地域は大正時代から総武本線と京成本線・京成千葉線が競合している。1969年に営団地下鉄東西線(現:東京メトロ東西線)が、1989年に都営地下鉄新宿線がそれぞれ開業して総武緩行線の駅に接続しているが、都心方面で競合する総武快速線は接続駅を通過する。1990年に京葉線が全線開業して、東京ディズニーリゾートや幕張新都心への利便性が向上した。平日のラッシュ時は新木場駅 - 蘇我駅間の35.6 kmがノンストップである通勤快速が運転され、総武快速線のバイパス路線としての役割も担う。2001年に開業したディズニーリゾートライン舞浜駅と東京ディズニーリゾートの各施設を連絡する路線であり、環状の単線を反時計回りで運行する。

東葛地域は常磐快速線常磐緩行線(地下鉄千代田線、小田急線乗り入れ)が都心方面への輸送を一手に引き受けているが、2005年に首都圏新都市鉄道つくばエクスプレスが開通したことで、それらと競合するようになった。2015年には上野東京ラインが開業し、それまで上野駅発着だった常磐快速線が東京都心(東海道線品川駅)に乗り入れるようになった。常磐緩行線と接続する流鉄流山線は、東京近郊でありながらICカード乗車券が使用できない中小民鉄のローカル線で、全線が単線である。葛南地域と東葛地域を縦断する路線は武蔵野線東武野田線(東武アーバンパークライン)、新京成電鉄新京成線の3路線があり、いずれも松戸市と船橋市を経由する。武蔵野線は1988年から京葉線と直通運転を行っており、これらの3路線で唯一東京都心に乗り入れる。東武野田線は2019年に柏駅 - 船橋駅間の複線化が完了し、2020年に同区間で急行運転を開始した。新京成線の大半は戦前に敷設された鉄道連隊演習線の跡地を転用しており、曲線が極めて多い線形となっている。

印旛地域は北総鉄道北総線が東西に横断しており、2010年に京成成田空港線が開業して成田空港への新たなアクセス鉄道となった。都心と成田空港を直通するスカイライナー印旛日本医大駅から東側の新線区間で私鉄最速の160 km/h運転が行われている。成田山新勝寺の最寄り駅である成田駅成田空港駅方面を含む4方向へ路線が伸びているが、そのすべてが成田線の一路線という形態となっている。もう一つの最寄り駅である京成成田駅は京成本線の他に京成東成田線が乗り入れ、2000年に開業した芝山鉄道線と相互直通運転を行っている。芝山千代田線の営業距離は2.2 kmであり、日本の鉄道事業者で最も短い路線である。千葉県唯一の新交通システム路線である山万ユーカリが丘線ユーカリが丘のアクセス路線として開業し、2021年現在も開業当初の非冷房車が運行されている。

佐倉駅 - 松岸駅間は山武地域を経由する総武本線と、香取地域を経由する成田線の2路線があるが、成田線の列車は松岸駅の隣駅である銚子駅まで乗り入れる。同駅は銚子電気鉄道線との接続駅となっており、途中の海鹿島駅は関東地方で最東端に位置する駅である。総武本線は成東駅東金線に、成田線は香取駅鹿島線に接続する。

蘇我駅 - 安房鴨川駅間は君津地域と安房地域を経由する内房線と、長生地域と夷隅地域を経由する外房線の2路線がある。内房線は京葉工業地域を経由し、海側に貨物線の京葉臨海鉄道臨海本線が並走する。外房線と競合する京成千原線は全線が単線であり、運賃が高く利用が低迷している。

木更津駅で接続する久留里線は千葉県にあるJR線で唯一の非電化路線であり、ICカード乗車券が使用できない。房総半島を横断する小湊鉄道線いすみ鉄道いすみ線上総中野駅で接続しているが、いずれも全線が単線の非電化路線である。1997年に東京湾アクアラインが開通し、その後も高速バスが相次いで開業した影響で南部の鉄道路線は軒並み利用者数が減少しており、特に利用者数の減少が著しい内房線は2015年のダイヤ改正で特急「さざなみ」が平日のみの運転になり、定期列車はすべて君津駅発着に短縮された。

2019年度現在、朝ラッシュ時の混雑率が最も高い県内の路線は東京メトロ東西線の199%であり、最混雑区間は木場駅から門前仲町駅までの区間である。都営地下鉄新宿線が全線開業した1989年度に混雑率が200%を下回ったが、1996年に東葉高速鉄道東葉高速線が開業して相互直通運転を行ったこともあり、現在に至るまで混雑率が200%程度で横ばいである。2014年度以降は日本の鉄道で最も混雑率が高い路線となっている。これに次ぐのは総武緩行線であり、錦糸町駅から両国駅までの区間で194%である。こちらは1995年度まで混雑率が240%を上回っていたが、広幅車体に置き換えられて輸送人員が減少したことにより、2013年度に混雑率が200%を下回った。

一方で、京成本線はラッシュ時の最混雑区間が大神宮下駅から京成船橋駅までの区間となっており、混雑率も127%と低い。これは、船橋駅から都心側は並走する総武快速線が所要時間・行先などで圧倒的に有利であり、青砥駅から都心側も都営地下鉄浅草線に直通する京成押上線が便利であることによる。

久留里線、小湊鉄道線、いすみ鉄道いすみ線、京葉臨海鉄道臨海本線を除いて、直流電化されている。

また、千葉県は関東地方で唯一、新幹線が通らない県でもある[注釈 7]

道路

[編集]
有料道路
国道
県道

空港

[編集]

飛行場

[編集]

ヘリポート

[編集]
  • 浦安ヘリポート
  • 布施ヘリポート
    • THC(航空輸送事業)
  • 幕張新都心ヘリポート

港湾

[編集]

大部分を海に面する地理を生かして、多くの工業港や漁港マリーナがある。以下はその中から抜粋したものある。

工業港
漁港
フェリー港
マリーナ
  • 市川マリーナ
  • 稲毛ヨットハーバー
  • 銚子マリーナ

文化

[編集]

方言

[編集]

伝統的な方言(千葉弁)として、東総弁が東部で、房州弁が南部で話されているものの、若年層では衰退する傾向にある。他都県からの移住者が多い北西部や都市部では、主に首都圏方言が話されている。

食文化

[編集]

郷土料理

[編集]

ご当地ラーメン

[編集]

ご当地駅弁

[編集]
千葉駅の浜弁シリーズ
  • 潮干狩り弁当
  • やきはま弁當(1940年(昭和15年)に登場した伝統駅弁)
  • 勝浦鰹のたたき漬け炙り盛り
  • やきはま丼(ハマグリ型の陶製容器に入っているのが特徴)
  • 大漁万祝
千葉駅菜の花トンカツ駅弁
  • トンかつ弁当
  • 菜の花弁当
  • JUMBOカツ弁当
千葉駅の幕の内の駅弁
  • 下總弁当
  • 若潮弁当
  • 大人の休日
  • 千葉万葉
千葉駅・季節の駅弁
  • 秋のきのこ御飯弁当
  • 海鮮寄せ鍋風炊込御飯弁当 (12月限定駅弁)
  • うなぎ弁当(土用の丑の日前後の期限限定駅弁)
千葉駅の他の駅弁
  • 万葉軒のやき肉弁当
  • 万葉御寿司
  • どんとちらしまつり寿し
  • 鰯乃押寿司
  • 鯛のもぐり御飯 花鯛
  • 南房総花摘み弁当
五井駅の駅弁
  • あさりめし
  • 房総ちらし
木更津駅の駅弁
  • こだわり横丁バーベQ弁当
  • 木更津簀立て
  • 漁り
安房鴨川駅の駅弁
  • 房総半島うにとさざえめし(外房線・安房鴨川駅の駅弁)
  • わかしお弁当
  • さんが焼
  • あわびちらし
  • 房総半島うにとさざえめし
  • 幕の内かもがわ
館山駅の駅弁
  • くじら弁当

伝統工芸

[編集]
経済産業大臣指定伝統的工芸品
伝統工芸品
細工
織物・衣装など
人形
楽器
神祇品
木工品
焼き物
その他

特産品・名産品

[編集]
加工品
菓子類
地酒

日本酒メーカー一覧を参照の事

乳製品
農産物
海産物
畜産物
鑑賞用植物
  • :南房総市
  • 植木:匝瑳市
  • 一粒丸(成田山御霊薬):成田市
画材・顔料

芸術

[編集]

音楽

[編集]

スポーツ

[編集]

千葉県の高校野球は全国的に見て地方大会の参加校が非常に多い[72] 上、他県と違って公立・私立を問わず、実力の伯仲している学校が多いため、県の代表校が毎年のように入れ替わる状態が長く続いている。全国高等学校野球選手権の記念大会においては西千葉地区と東千葉地区に分けられることもある。硬式野球部の夏の全国高等学校野球選手権千葉大会では例年千葉マリンスタジアムで開会式・閉会式が行われ、予選の試合の多くは千葉県野球場青葉の森野球場などで行われる[73]
高校サッカーでは船橋市立船橋高等学校習志野市立習志野高等学校流通経済大学付属柏高等学校を中心とした東葛地区に強豪が多いという特徴がある[74]。他の都道府県に比べ、全国高等学校サッカー選手権大会に同一校が県代表として連続出場するケースが少ない(前年度の全国優勝校が県大会で姿を消すこともある)ため、高校サッカーの「最激戦区」とも呼ばれる[74]。県大会の出場校が多く、1次から3次に分けられることもあって、全国高校サッカー選手権大会のトーナメントが決定するまでに県代表が決まっていないこともしばしば。地方大会は各地の競技施設または学校のグラウンドで行い、準決勝と決勝はフクダ電子アリーナ柏の葉公園総合競技場などで行われる。

野球
サッカー
フットサル
ラグビー
アメリカンフットボール
バスケットボール
バレーボール
プロレス
ボクシング
  • 本多ボクシングジム(千葉市中央区)
  • 稲毛ボクシングジム(千葉市稲毛区)
  • 船橋ドラゴンジム(船橋市)
  • ランドボクシングジム(船橋市)
  • 石丸ボクシングジム(習志野市)
  • セレスボクシングスポーツジム(柏市)
  • 土橋ボクシングジム(佐倉市)
  • 京葉ボクシングジム(市原市)
相撲
陸上競技
水泳
  • 千葉県水泳連盟

自転車競技

エアレース

2003年レッドブルの企画で始まった曲技飛行パイロットによるエアレースシリーズの総称。国際航空連盟公認のレースとなっている。

2015年よりエアレース日本会場として千葉市美浜区幕張海浜公園で開催され、滑走路ハンガー管制施設などの特設飛行場が浦安市に設営されている。浦安市総合公園では、パブリックビューイングが行われている。

サーフィン

サーフィンの盛んな場所として知られ、国際大会「WQSシリーズ」や「国際サーフィン大会」などが開催される[75]

特に九十九里浜釣ヶ崎海岸(志田下)は国内屈指と評されるサーフポイントであり、2020年東京オリンピックにおけるサーフィン競技会場となっている[76]

千葉国体

2010年(平成22年)9月25日より千葉県においてゆめ半島千葉国体(第65回国民体育大会)が開催された。大会マスコットキャラクターのチーバくんはその後千葉県の公式マスコットとなった。

2020年東京オリンピック・パラリンピック

幕張メッセ及び釣ヶ崎海岸2020年東京オリンピック・パラリンピックの競技会場となっている。

競技会場 所在地 競技
オリンピック パラリンピック
幕張メッセ 千葉県千葉市 フェンシングテコンドーレスリング ゴールボール、テコンドー、シッティングバレーボール車いすフェンシング
釣ヶ崎海岸サーフィン会場 千葉県長生郡一宮町 サーフィン -

観光・史跡

[編集]

千葉県の入込観光客数は約1億7934万人(延べ数、2017年[77])と、日本屈指の観光客数である。宿泊客数については、延べ約1833万人である。外国人観光客数は1112万人で、延べ宿泊数は456万人である(2019年)[78]

東京都に隣接し、鉄道高速道路などの交通網のほか、所在する成田国際空港と、東京湾アクアラインなどを通じての東京国際空港により、内外の観光客にとって来訪しやすい環境となっている。地域別では東葛飾地域が約5957万人と最も多く、次いで千葉地域(約3122万人)、印旛地域(約2556万人)、君津地域(約2455万人)、安房地域(約1172万人)の順となっており、この5地域で全体の8割以上を占めている。月別の観光入込客数の状況では1月が約2019万人と最も多く、次いで8月(約1988万人)、7月(約1752万人)、5月(約1541万人)の順となっている。

国土交通省の調べによると「観光入込客統計に関する共通基準」の観光地点等分類別の観光入込客数は「スポーツ・レクリエーション」が約6797万人(構成比37.9%)と最も多く、次いで「歴史・文化」が約2706万人(構成比15.1%)、「行祭事・イベント」は、約2699万人(構成比15.1%)となっている。

南部では三方を海に面し広大な砂浜があり、南房総国定公園・水郷筑波国定公園を始め、自然が豊富であり観光業が盛んである。北西部ではディズニーリゾートショッピングセンター博物館などの施設がにぎわう。北東部の成田山新勝寺佐原など、歴史情緒の残る地域では成田空港を利用する外国人観光客でにぎわう。沿海部では広大な砂浜を生かした海水浴場や干潟を利用した潮干狩り場がある。またいすみ鉄道銚子電鉄などのローカル線なども観光に利用される。

観光客の誘致を主な目的として、富津市に海堡丼、鴨川市におらが丼が存在する。これらの丼は調理法などで分けたものはなく、店舗ごとに異なった丼に共同で同じ名前の付けアピールし、観光客の来店を促し消費につなげようとするものである。おらが丼はたびたび観光ガイドブックなどにも掲載され、県内では有名なご当地グルメである。また、漁業および農業ともに発達しているため、房州びわなどの果物を加工したものや、鯨肉を利用した鯨のたれ、あるいは落花生の加工品や鯛せんべいなどが土産物として販売されている。一部地域の土産物としては、銚子電鉄などが販売するぬれせんべいが有名である。

文化財

[編集]

国宝

国の特別天然記念物

重要伝統的建造物群保存地区

日本遺産

  • 北総四都市江戸紀行(佐倉市、成田市、佐原、銚子市)

指定文化財

国指定及び県指定文化財の件数一覧、国の名勝及び天然記念物の重複指定1件を含む[79]

種類 国指定 県指定 合計
有形文化財 建造物 28 70 98
絵画 7 26 33
彫刻 14 108 122
工芸品 14 52 67
典籍 1 3 6
書跡 0 2 2
古文書 5 13 18
考古資料 3 40 43
歴史資料 2 14 17
無形文化財 0 8 8
民俗

文化財

有形民俗

文化財

2 21 23
無形民俗

文化財

6 57 63
記念物 史跡 27 82 109
名勝 4 3 7
天然記念物 16 50 67
合計 128 548 682

対外関係

[編集]

人物

[編集]

千葉県を舞台とした作品

[編集]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 海上を隔てて隣接。
  2. ^ 2011年に初めて減少に転じ、2013年までの間のみ減少し、2014年に再び増加に転じる。
  3. ^ 愛知県では中部国際空港の建設及び埋立てに伴い、再び愛知県の方が面積が広くなっている。
  4. ^ 気象庁区分では柏市、我孫子市、流山市、野田市、松戸市、鎌ケ谷市に加え、市川市、船橋市、八千代市、習志野市、浦安市も東葛飾に入っている。
  5. ^ 横芝光の1月最低平均気温は-0.6℃であり、冬型時は千葉市よりも冷え込むこともある。
  6. ^ 当初は社名の通り浦安市に所在していたが、市川エフエム放送閉局と共に市川市に移転。
  7. ^ かつて成田新幹線の計画があったが未成線となった。なお、茨城県も新幹線駅は存在しないものの、東北新幹線大宮駅-小山駅間で猿島郡五霞町および古河市内を約10 kmに渡り通過している。また山梨県については地理的には中部地方に区分されるものの、行政や経済面などでは関東地方として扱われる場合もあり、その場合は山梨県も新幹線が通らない県となる。

出典

[編集]
  1. ^ a b アーカイブされたコピー”. 2010年11月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年8月23日閲覧。
  2. ^ 平成30年度地方公共団体の主要財政指標一覧
  3. ^ 千葉県地方創生 人口ビジョン・総合戦略【概要版】. http://www.pref.chiba.lg.jp/ebook/seisaku/ss/HTML5/pc.html#/page/6 
  4. ^ 訪日外国人訪問率 | 統計情報 | JNTO | 観光庁”. 2021年3月23日閲覧。
  5. ^ 令和2年国勢調査の結果(千葉県)[
  6. ^ 千葉県勢要覧 令和4年版
  7. ^ 千葉県. “平成29年千葉県毎月常住人口調査報告書(年報)”. 千葉県. 2019年2月18日閲覧。
  8. ^ 統計局ホームページ/III 昼間人口”. www.stat.go.jp. 2024年4月19日閲覧。
  9. ^ グローバルMICE都市 | MICEの誘致・開催の推進 | 国際観光 | 政策について | 観光庁”. www.mlit.go.jp. 2018年12月21日閲覧。
  10. ^ 千葉県、6年連続で転入超過 北西部中心に”. 日本経済新聞 電子版. 2019年3月11日閲覧。
  11. ^ 財政指数1.498、浦安市統計書(平成27年度)https://www.city.urayasu.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/008/282/h27toukeisyosyuusei.pdf
  12. ^ 総務省|地方財政状況調査関係資料|平成26年度地方公共団体の主要財政指標一覧”. 総務省. 2019年3月12日閲覧。
  13. ^ 週刊東洋経済』の「住みよさランキング2018」では、千葉ニュータウンの中核となる市域である印西市が、総合評価で全国1位に7年連続(2012~2018年)でランクイン。
  14. ^ 松戸市が「共働き子育てしやすい街ランキング(都を除く)」で全国1位を受賞|松戸市”. www.city.matsudo.chiba.jp. 2019年3月11日閲覧。
  15. ^ データで分かる流山市の街力。子育てファミリーに人気の秘密を大調査! | みんなの住まい | 三井不動産レジデンシャル”. 三井不動産レジデンシャル. 2019年3月11日閲覧。
  16. ^ a b 今つくばエクスプレス(TX)沿線がアツい!どんな魅力があるの?|マンション暮らしガイド|長谷工の住まい”. マンション暮らしガイド. 2019年3月11日閲覧。
  17. ^ 子育て・教育環境が充実した街”. www.city.kamagaya.chiba.jp. 鎌ケ谷市ホームページ. 2019年3月11日閲覧。
  18. ^ 都心へのアクセス抜群!子育てしやすい街、千葉県袖ケ浦市の魅力に迫る<PR>”. ヨムーノ - 住まいと暮らしの情報サイト. 2019年3月11日閲覧。
  19. ^ 空港アクセス路線(京成・北総線~都営浅草線~京急線)、東京湾アクアラインなどを利用
  20. ^ Category:千葉県のニュータウン各項目を参照
  21. ^ 2017年首都圏版「買って住みたい街」「借りて住みたい街」ランキング”. 住まいのお役立ち情報【LIFULL HOME'S】. 2019年3月11日閲覧。
  22. ^ 千葉県. “平成26年工業統計調査結果確報”. 千葉県. 2019年3月11日閲覧。
  23. ^ 【数字から見える千葉】農業産出額全国3位の4141億円”. 産経ニュース. 産業経済新聞社. 2019年3月11日閲覧。
  24. ^ 千葉県. “数字でみるちばの水産(平成23年度参照)”. 千葉県. 2019年3月11日閲覧。
  25. ^ 千葉県. “平成27年度県民経済計算の概要”. 千葉県. 2019年3月11日閲覧。
  26. ^ 余録:多くの葉が繁茂するのに由来する「千葉」という地名の最も古い用例は…”. 毎日新聞. 2019年4月9日閲覧。
  27. ^ 千葉県. “1.「千葉」と「ふさの国」の由来”. 千葉県. 2019年4月9日閲覧。
  28. ^ 千葉ガイド - 県史”. www.nagaikosuke.com. 2019年4月9日閲覧。
  29. ^ 県土整備部道路計画課 (2014年4月1日). “東京湾アクアラインの概要”. 千葉県ホームページ. 千葉県. 2017年1月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年1月14日閲覧。
  30. ^ 全国の里地里山の現状分析
  31. ^ 命名「チバニアン」 77万4000~12万9000年前の地質時代 国際学会決定”. 毎日新聞 (2020年1月17日). 2020年1月17日閲覧。
  32. ^ a b 国書刊行会発行『房総(千葉)学検定学習帳』14頁より
  33. ^ 石材図鑑 凝灰岩類2 (鎌倉石・房州石)
  34. ^ 千葉県. “千葉の海岸の現況”. 千葉県. 2018年12月21日閲覧。
  35. ^ 千葉県の代表的な湧水
  36. ^ 「千葉県地下水汚染対策連絡会」の「砒素含有地下水に係る調査対策部会」が作成した2000年(平成12年)3月に地下水砒素濃度分布図 (PDF) などを参考に安全性の確認が取れた井戸で湧水を飲むのが望ましいと考えられる。
  37. ^ 気象庁|過去の気象データ検索”. www.data.jma.go.jp. 2019年2月18日閲覧。
  38. ^ 成田航空地方気象台
  39. ^ 野生鳥獣の捕獲について 千葉県
  40. ^ (企画編集)千葉県農林総合研究センター森林研究所 編『里山活動によるちばの森づくり 広葉樹林の管理』(PDF) 6巻、千葉県農林水産部森林課〈里山公開講座〉、2010年2月https://www.pref.chiba.lg.jp/lab-nourin/nourin/documents/satoyamaguide601.pdf#page=3  - こちらのリンク先 より閲覧可能。
  41. ^ a b 千葉県の自然史 別編3 千葉県動物写真集
  42. ^ 千葉県の自然史 別編2 千葉県植物写真集
  43. ^ 自然誌シンポジウム「どうする?房総のシカと生物多様性保全」
  44. ^ a b 写真集目次
  45. ^ キイロホソゴミムシ とは コトバンク、2023年1月7日閲覧
  46. ^ 明鐘岬 〜芳醇の海と黒潮の美しい透明度をあわせ持つ海
  47. ^ 東京ガス : 環境コラム/北限に分布する造礁サンゴを調べる
  48. ^ 鯛の浦の歴史|特別天然記念物に指定された理由
  49. ^ 第7回 増え続ける千葉県房総半島のキョン - ECO JAPAN〈エコジャパン〉 - nikkei BPnet 環境ポータル
  50. ^ 木更津盤州干潟紀行 市場魚貝類図鑑
  51. ^ アサリの天敵「ツメタガイ」と「サキグロタマツメタ」について (PDF)
  52. ^ 千葉県. “千葉県まち・ひと・しごと創生(地方創生)”. 千葉県. 2019年3月12日閲覧。
  53. ^ 平成20 年 観光入込調査概要 (PDF)
  54. ^ 千葉外房夷隅東部漁業協同組合
  55. ^ 「石と芸術のまち」金谷美術館がオープン
  56. ^ 毎月常住人口調査月報インデックス/千葉県
  57. ^ 千葉県のロゴ・キャラクター・マーク
  58. ^ 総務省|地方財政状況調査関係資料|平成29年度地方公共団体の主要財政指標一覧”. 総務省. 2019年3月12日閲覧。
  59. ^ a b c 千葉県立図書館”. 千葉県. 2017年6月4日閲覧。
  60. ^ a b 公共下水道の紹介/千葉県
  61. ^ [1]
  62. ^ 千葉県インターネット放送局
  63. ^ 最新版日本の地理5『関東地方』47頁
  64. ^ a b 地域振興事務所一覧(千葉県)
  65. ^ 地上デジタル受信ガイド (TOKYO MX)
  66. ^ 放送普及基本計画第2の2の(1)のウの規定による一般放送事業者の行う超短波放送のうちの外国語放送を行う放送局の放送対象地域(総務省)
  67. ^ About InterFM(2014年6月11日閲覧)
  68. ^ TOKYO FM× 東京タワー頂上新アンテナ送信記念 TOWER OF LOVE(2014年6月12日閲覧)
  69. ^ JーWAVE概要(2014年6月12日閲覧)
  70. ^ 東京スカイツリーFM局エリア図(総務省) (PDF)
  71. ^ 地上デジタル放送開局済一覧 - 一般社団法人デジタル放送推進協会
  72. ^ 千葉県高等学校野球連盟 | 加盟校一覧
  73. ^ 第92回全国高等学校野球選手権千葉大会 組合せ
  74. ^ a b スポーツナビ (2011年11月26日). “市立船橋、“最激戦区”千葉を制し3年ぶり出場権=高校サッカー選手権”. 2011年12月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年11月27日閲覧。
  75. ^ 国際サーフィン大会QS6000が今年も開催されます! | 一宮町役場”. www.town.ichinomiya.chiba.jp. 2019年3月18日閲覧。
  76. ^ 釣ヶ崎海岸サーフィン会場”. 東京都オリンピック・パラリンピック準備局. 2018年3月18日閲覧。
  77. ^ 千葉県. “平成29年観光客の入込動向について”. 千葉県. 2019年3月12日閲覧。
  78. ^ 千葉県のインバウンド需要”. 訪日ラボ. 2020年6月26日閲覧。
  79. ^ 千葉県. “県内の文化財指定状況(平成30年6月1日現在)”. 千葉県. 2019年3月18日閲覧。

参考文献

[編集]

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]
行政
官民の観光サイト
関連資料
先代
木更津県印旛県
新治県の一部(下総国
行政区の変遷
1873年 -
次代
-----
茨城県(下総国利根川以北)
埼玉県(下総国江戸川以西)