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山形県

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
やまがたけん ウィキデータを編集
山形県
月山
山居倉庫
立石寺根本中堂
花笠まつり
旧米沢高等工業学校
山形県の旗 山形県章
山形県旗 山形県章
日本の旗 日本
地方 東北地方
団体コード 06000-3
ISO 3166-2:JP JP-06
面積 9,323.15km2
(境界未定部分あり)
総人口 1,010,776[編集]
推計人口、2024年10月1日)
人口密度 108人/km2
隣接都道府県 宮城県の旗 宮城県
秋田県の旗 秋田県
福島県の旗 福島県
新潟県の旗 新潟県
県の木 サクランボ
県の花 ベニバナ
県の鳥 オシドリ
県の魚
県の獣
県民の歌
サクラマス
カモシカ
最上川
山形県庁
知事 吉村美栄子
法人番号 5000020060003 ウィキデータを編集
所在地 990-8570
山形県山形市松波2丁目8番1号
北緯38度14分26秒 東経140度21分49秒 / 北緯38.24044度 東経140.36356度 / 38.24044; 140.36356座標: 北緯38度14分26秒 東経140度21分49秒 / 北緯38.24044度 東経140.36356度 / 38.24044; 140.36356
山形県庁
外部リンク 公式ウェブサイト
山形県の位置

山形県行政区画図

― 市 / ― 町 / ― 村

ウィキポータル 日本の都道府県/山形県
ウィキプロジェクト

山形県(やまがたけん)は、日本東北地方に位置する県庁所在地山形市

県名の「山形」は、『和名類聚抄』に今の山形市の南側を「山方やまがた郷」と言ったことに由来すると言われている[1]

県域の西側は日本海に面する。

地理・地域

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広袤(こうぼう)

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節内の全座標を示した地図 - OSM
節内の全座標を出力 - KML

国土地理院の全国都道府県市区町村別面積調によると、山形県の面積は9323.15平方キロメートルである[2]国土地理院地理情報 によると、山形県の東西南北それぞれの端は以下の位置である。最東端は最上郡最上町堺田。最西端は酒田市御積島。最南端は米沢市関。最北端は酒田市飛島の八幡崎。加えて、県境未確定地域に仮の境界線を入れて求めた重心も併記する。また統計局平成22年国勢調査 によると、人口重心は西川町吉川付近にある。
北端 北緯39度12分31秒 東経139度33分02秒 / 北緯39.20861度 東経139.55056度 / 39.20861; 139.55056 (山形県最北端)
西端 北緯39度11分09秒 東経139度31分13秒 / 北緯39.18583度 東経139.52028度 / 39.18583; 139.52028 (山形県最西端)
東端 北緯38度46分09秒 東経140度38分48秒 / 北緯38.76917度 東経140.64667度 / 38.76917; 140.64667 (山形県最東端)
南端 北緯37度44分02秒 東経140度07分33秒 / 北緯37.73389度 東経140.12583度 / 37.73389; 140.12583 (山形県最南端)
重心 北緯38度26分58秒 東経140度05分58秒 / 北緯38.44944度 東経140.09944度 / 38.44944; 140.09944 (山形県重心)
人口重心 北緯38度25分06.93秒 東経140度09分33.79秒 / 北緯38.4185917度 東経140.1593861度 / 38.4185917; 140.1593861 (山形県人口重心)
山形県庁舎所在地 北緯38度14分26秒 東経140度21分48秒 / 北緯38.24056度 東経140.36333度 / 38.24056; 140.36333 (山形県庁)

地形

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山形県の地形図
庄内砂丘

県の東側一帯で宮城県との境に奥羽山脈、県の西部に朝日連峰がそびえているように、県域の大半 (85%) を山地が占め、総面積に対する森林の割合は 75% 、農業用地の割合は15%である。県の中央には最上川が流れる。県民の多くがこの川の流域に住んでいるため、「母なる川」とも呼ばれている。北西側の日本海上には県唯一の離島、飛島がある。

自然公園

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気候

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隣県の新潟県秋田県と同様に県内全域が日本海側気候であり、県全域が豪雪地帯に指定されており、そのうち面積にしておよそ75%が特別豪雪地帯である。日本海に面する庄内地方が、夏冬ともに県内では最も気温が高く、年間平均気温も北関東東京都の西部内陸部とあまり変わらないほどで、緯度の割に温暖であるかが分かる。夏は熱帯夜になるほど蒸し暑い一方、冬は温暖だが、日照時間が少ない。気温が高いために雪は降っても解けやすく、山形市の場合、積雪量はそれほど多くは無いが、酒田市鶴岡市などでは突発的に豪雪となる年もある。一方、内陸側は内陸性気候で寒暖の差が激しく、置賜地方などでは−15°C近くまで下がることも珍しくない。夏は非常に暑いが比較的乾燥しており、朝晩は涼しくなり、熱帯夜も庄内地方と比べると少ない。

春季から夏季にかけてはフェーン現象が発生しやすく、突発的に猛暑日に見舞われることも決して少なくない。1933年(昭和8年)7月25日に山形市で観測された気温40.8°Cは、2007年(平成19年)8月16日に埼玉県熊谷市岐阜県多治見市で観測された気温40.9°Cに抜かれるまで、74年間にわたって日本最高気温の記録を保持していた。

山形県各地の平年値(統計期間:1971年 - 2000年、出典:気象庁・気象統計情報
平年値
(月単位)
村山地方
尾花沢 村山市
楯岡
村山 東根 山形 大江町
左沢
西川町
大井沢
平均
気温
(°C)
最暖月 23.3
(8月)
24.2
(8月)
24.6
(8月)
23.6
(8月)
21.6
(8月)
最寒月 −1.4
(1月)
−1.0
(1月)
−0.5
(1月)
−1.6
(1月)
−2.5
(1月)
降水量
(mm)
最多月 155.7
(7月)
145.9
(7月)
310.9
(1月)
125.7
(9月)
132.2
(9月)
最少月 69.5
(3月)
74.0
(4月)
66.5
(3月)
75.6
(4月)
137.8
(4月)
平年値
(月単位)
置賜地方
小国 長井 飯豊町
高峰
高畠 米沢
平均
気温
(°C)
最暖月 23.8
(8月)
23.4
(8月)
22.8
(8月)
23.9
(8月)
24.4
(8月)
最寒月 −0.4
(1月)
−1.2
(1月)
−1.4
(1月)
−1.2
(1月)
−0.9
(1月)
降水量
(mm)
最多月 381.7
(12月)
236.9
(7月)
232.1
(12月)
162.5
(7月)
155.1
(7月)
最少月 162.1
(4月)
111.6
(3月)
95.4
(4月)
70.1
(4月)
72.3
(3,4月)
平年値
(月単位)
庄内地方
酒田市
飛島
酒田 酒田市
浜中
鶴岡市
鼠ケ関
庄内町
狩川
鶴岡
平均
気温
(°C)
最暖月 24.4
(8月)
24.9
(8月)
24.3
(8月)
24.3
(8月)
24.9
(8月)
最寒月 1.8
(1,2月)
1.4
(2月)
1.7
(2月)
0.3
(1月)
1.2
(1月)
降水量
(mm)
最多月 163.6
(9月)
223.9
(11月)
245.3
(11月)
237.7
(11月)
268.8
(11月)
最少月 80.5
(3月)
103.5
(3月)
115.5
(3月)
104.5
(3月)
108.2
(4月)
平年値
(月単位)
最上地方
真室川町
差首鍋
金山 新庄 最上町
向町
大蔵村
肘折
平均
気温
(°C)
最暖月 23.0
(8月)
23.0
(8月)
23.9
(8月)
23.1
(8月)
21.7
(8月)
最寒月 −1.4
(1月)
−1.8
(1月)
−1.3
(1月)
−1.6
(1月)
−2.2
(1月)
降水量
(mm)
最多月 309.5
(7月)
224.3
(7月)
210.9
(12月)
197.4
(7月)
397.1
(12月)
最少月 166.8
(4月)
107.5
(3月)
98.3
(4月)
95.5
(3月)
131.6
(5月)

自治体

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県下には、以下の13市8郡19町3村がある。町は「まち」(河北町では「ちょう」)、村は「むら」と呼んでいる。

平成の大合併においては庄内地方を除いて市町村合併が行われなかった。また同期間内に、新しい名称の市が誕生しなかった数少ない都道府県(他に神奈川県大阪府鳥取県宮崎県)である。

地域圏

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県内は村山地方最上地方置賜地方庄内地方の4つの地方に分けられ、それぞれ気候・文化などの面で違いがある。またそれぞれに県の出先機関として総合支庁が置かれている。

山形県 地域区分図
橙:村山地方
青:最上地方
緑:置賜地方
紫:庄内地方
国勢調査人口[3]推計人口(単位:人)
(斜体字は県全体に対する百分率)
地方 1920年
大正9年)
1950年
昭和25年)
1975年
(昭和50年)
2005年
平成17年)
推計人口
2024年10月1日
合計 968,925 1,357,347 1,220,302 1,216,116 1,010,776
村山 381,938 39.4 556,593 41.0 534,343 43.8 577,104 47.5 510,188 50.5
最上 88,417 9.1 126,747 9.3 105,253 8.6 90,741 7.5 64,602 6.4
置賜 229,481 23.7 305,526 22.5 253,105 20.7 238,781 19.6 189,033 18.7
庄内 269,089 27.8 368,481 27.1 327,601 26.8 309,490 25.4 246,953 24.4
国勢調査人口の変遷(単位:万人)
  山形県の旗 山形県

5年毎の国勢調査による県人口は、戦前は一貫して増加し、戦後の第一次ベビーブームによって1950年(昭和25年)に最大になった。その後は産業構造の変化で、郡部から都市部へ労働力が移動し、県内各市の都市化と県外諸都市への移住とによって県全体では人口が減少した。第二次ベビーブームに入っても人口減が続き、1975年(昭和50年)に県人口は戦後最低となった。1985年(昭和60年)に1,261,662人まで増加して第二のピークとなった後、人口は減少に転じている。なお、都市別・地域別には県全体の人口増減とは必ずしも同期しておらず、山形市がある村山地方(山形盆地)はほぼ1つの都市圏として機能し、県内における人口比率を上げている。

都市圏

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都市雇用圏(10 % 通勤圏)の変遷

  • 山形新幹線の駅が設置された都市圏太字
    • 1992年 - 山形新幹線 (東京 - )福島 - 山形 開業
    • 1999年 - 山形新幹線 山形 - 新庄 開業
1980年 1990年 1995年 2000年 2005年 2010年 2015年
山形 都市圏
415965人
山形 都市圏
432463人
山形 都市圏
464103人
山形 都市圏
475546人
山形 都市圏
547641人
山形 都市圏
544518人
山形 都市圏
534571人
酒田 都市圏
165515人
酒田 都市圏
161456人
酒田 都市圏
167682人
酒田 都市圏
165127人
米沢 都市圏
173163人
米沢 都市圏
165397人
米沢 都市圏
157871人
鶴岡 都市圏
147758人
鶴岡 都市圏
159095人
鶴岡 都市圏
157693人
鶴岡 都市圏
155356人
酒田 都市圏
159106人
酒田 都市圏
149789人
酒田 都市圏
142117人
米沢 都市圏
142686人
米沢 都市圏
143816人
米沢 都市圏
143315人
米沢 都市圏
141889人
鶴岡 都市圏
150387人
鶴岡 都市圏
144354人
鶴岡 都市圏
137380人
新庄 都市圏
91411人
新庄 都市圏
89673人
新庄 都市圏
87592人
新庄 都市圏
83909人
新庄 都市圏
90740人
新庄 都市圏
84319人
新庄 都市圏
77895人
長井 都市圏
62325人
東根 都市圏
74318人
東根 都市圏
73714人
東根 都市圏
74364人
長井 都市圏
55883人
長井 都市圏
52730人
長井 都市圏
49236人
東根 都市圏
40559人
長井 都市圏
61252人
長井 都市圏
59971人
長井 都市圏
58340人
南陽 都市圏
36682人
南陽 都市圏
36971人
南陽 都市圏
36810人
南陽 都市圏
36189人
橙:村山地方
青:最上地方
緑:置賜地方
紫:庄内地方

2005年に東根都市圏と南陽都市圏は、それぞれ山形都市圏と米沢都市圏に併合された。

歴史

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古代

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今から約3万年前ごろ(後期旧石器時代)に大型哺乳動物(ナウマンゾウオオツノシカヘラジカなど)を狩猟する人々が山形に現れた。その時代の遺跡として最上川(真木遺跡朝日町、明神山遺跡寒河江市)や荒川(荒川遺跡小国町)・赤川などの主要河川やその支流の河岸段丘上に100カ所以上見つかっている。それらの遺跡からは、槍先に使う斜軸尖頭器や木の枝や骨に溝を付けそこに埋め込み利器とした石刃などの狩猟用道具が多く発見されている。

縄文時代の遺跡も数多く確認されているが、三崎山遺跡(飽海郡遊佐町)では大陸との交易によって入手したとみられる約3000年前の青銅刀子が出土している[4]。日本国内での出土例としては最も古い部類に入る。日本海の海運によって弥生文化の伝搬も早期にもたらされたが、弥生後期には続縄文文化が県内を南下し、寒冷化による村落の水没とも相まって最上川流域では稲作が衰退した[5]

山形県で古墳文化が到来した時期は、思いのほか早く(海上の日本海側の交易ルートは新潟の糸魚川産の翡翠などの例もあるように古代から拓けていたため)、米沢盆地内の米沢市摘山古墳や南陽市蒲生田山2号墳- 4号墳は、4世紀前半には造営されていた。そして、県内最大、東北5番目の大きさを誇る前方後円墳稲荷森古墳(全長96m、南陽市)が出現したのは西暦375年400年古墳時代の4世紀ごろであった[6]

当初、庄内地方は越後国の、置賜・村山・最上地方は陸奥国の一部であったが、越後国からの要請があり、和銅元年(708年出羽(でわ)郡が置かれた。出羽は初め「いでは」と読み「出端」の意味で、越後の国からみて北端に出ていたことから命名されたと言われている。さらに翌年、出羽柵が設置された。出羽郡の範囲は、ほぼ最上川より以南の庄内地方を指していたらしいが、位置についての説は色々あって確定していない。和銅5年9月23日(712年10月27日)[7]、出羽国建国が奏上され、元明天皇から裁可されて、同年(10月)に陸奥の国から最上置賜の2郡を分けて出羽郡に合併し、出羽国が設けられ、庄内に国府が置かれた(城輪柵[8]仁和2年(886年)最上郡が2郡に分割され、北が村山郡、南が最上郡となる。このころには羽州街道も整備されている。

時期・規模については諸説あるが、最上川中流域(寒河江市・天童市・河北町・東根市・村山市)に藻が湖という湖があったといい、行基・円仁らによって川道開削が行われ、縮小消滅したという伝承が残る[9]。また「最上」の語源になったともいう。

中世

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平安時代山形県地域には数多くの荘園が見られ、その多くは摂関家荘園であった。後期になると奥州藤原氏が荘園を管理したが、その滅亡と共に地頭請の武士たちが入部した(武藤氏(庄内大泉荘)、大江氏長井荘寒河江荘)、里見氏成生荘)など)。南北朝時代には陸奥国奥州探題斯波氏が分派して山形に勢力を扶植し、地名を採って最上氏と称した。また、室町時代初期に陸奥国伊達郡を拠点としていた伊達氏が置賜地方に侵攻し、長井氏領を支配下においた。

戦国時代最上郡(現・村山地方)の最上氏、置賜郡の伊達氏天文の乱の後、本拠を伊達郡から米沢に移した)、庄内の大宝寺氏が割拠した。最上氏は最上義光、伊達氏は伊達政宗の名将が登場し、一大版図を築いた。豊臣秀吉奥州仕置と米沢への上杉氏の転封により、関ヶ原の戦いにおいては、会津・上杉軍と山形・最上氏との間で激戦が繰り広げられた。(長谷堂城の戦い

近世

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江戸時代初期に最上氏が改易となると、山形藩鳥居忠政が入り、その縁戚関係として庄内藩酒井忠勝新庄藩戸沢政盛上山藩松平重忠が入った。その他、米沢藩米沢新田藩、(出羽)松山藩(→松嶺)、天童藩長瀞藩の各藩と20万石に及ぶ天領があった。明治時代の地方区分では、羽前国全域と、羽後国飽海郡が、現在の山形県に相当する。

河道整備や舟運の発達により最上川が主要な輸送ルートとなり、流域では商業が発展し上方の文化が移入した。

近代

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明治時代の初代山形県庁
明治14年の山形県庁前
2代目山形県庁舎(文翔館

人口

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山形県市町村人口増減率分布図(2015年度と2020年度国勢調査から算出)

山形県の人口は1950年の135,7万人をピークに減少傾向である。かつては東北地方では福島県に次ぐ東北第2の県であったが、1925年(大正14年)に宮城県に抜かれたのをきっかけに、岩手県、青森県、秋田県に抜かれ、東北地方で最も人口が少ない県になったことがある。その後は、1970年代に入ってから再び増加に転じ1989年(平成元年)には127万人まで増加し、秋田県を抜かし、東北第5位の人口規模となった。しかしその後、1990年に入って山形県の人口は再び減少に転じ、その後は3度目の増加に転じることは無かった。

2020年の国勢調査によると山形県の人口は106万8696人となっていて、ピーク時より約29万人減少した。特に2000年以降は合計23万人以上減少している。国立社会保障・人口問題研究所の2023年の予測によると、山形県の人口は2030年に94.5万人、2040年には82.8万人になると推計されている。

山形県と全国の年齢別人口分布(2005年) 山形県の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 山形県
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
山形県(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 1,225,618人
1975年(昭和50年) 1,220,302人
1980年(昭和55年) 1,251,917人
1985年(昭和60年) 1,261,662人
1990年(平成2年) 1,258,390人
1995年(平成7年) 1,256,958人
2000年(平成12年) 1,244,147人
2005年(平成17年) 1,216,181人
2010年(平成22年) 1,168,924人
2015年(平成27年) 1,123,891人
2020年(令和2年) 1,068,027人
総務省統計局 国勢調査より

山形県人口動態

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2024年現在の人口は101万人となっており100年前の1924年(大正13年)とほぼ同じ人口水準となっている。山形市・東根市・天童市は人口減少が緩やかだが、庄内や最上では人口減少が大きくなっている。

表1. 国勢調査結果に基づく山形県の人口推移
実施年 人口(人) 増減人口(人) 人口増減率(%) 国内増減率(%) 増加率全国順位
1960年 1,320,664 - - - -
1965年 1,263,103 減少 57,561 減少 4.36 増加 5.20 40位
1970年 1,225,618 減少 37,485 減少 2.97 増加 5.54 40位
1975年 1,220,302 減少 5,316 減少 0.43 増加 7.92 45位
1980年 1,251,917 増加 31,615 増加 2.59 増加 4.57 39位
1985年 1,261,662 増加 9,745 増加 0.78 増加 3.40 43位
1990年 1,258,390 減少 3,272 減少 0.26 増加 2.12 33位
1995年 1,256,958 減少 1,432 減少 0.11 増加 1.58 37位
2000年 1,244,147 減少 12,811 減少 1.02 増加 1.08 43位
2005年 1,216,181 減少 27,966 減少 2.25 増加 0.66 41位
2010年 1,168,924 減少 47,257 減少 3.89 増加 0.23 43位
2015年 1,123,891 減少 45,033 減少 3.85 減少 0.75 42位
2020年 1,068,696 減少 55,195 減少 4.91 減少 0.75 43位

政治

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歴代知事(公選)

[編集]

財政

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平成19年度

[編集]
  • 財政力指数 0.33
    • IIIグループ(財政力指数0.3以上、0.4未満)11自治体中5位

平成18年度

[編集]
  • 財政力指数 0.32
    • IIIグループ(財政力指数0.3以上、0.4未満)11自治体中8位

平成17年度

[編集]
  • 財政力指数 0.30
    • IVグループ(財政力指数0.3未満)14自治体中1位

平成16年度

[編集]
  • 財政力指数 0.28
    • IVグループ(財政力指数0.3未満)15自治体中2位

経済・産業

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農業

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山形県は果樹王国として全国的に有名である。主な生産品としてはサクランボがあり、高級ブランド佐藤錦が名産である。

米の収穫量は、かつては農業生産の約七割が米だった。2006年の県別順位で5位の419,000トン(農林水産省統計)で、東北各県や新潟県とともに稲作が盛んな地として知られる。(主力品種:はえぬきつや姫雪若丸

  • 庄内地方では養豚が盛んに行われている。(平牧三元豚など)酒田市には養豚試験場がある。
  • 置賜地方では米沢牛が生産されている。

名産

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工業

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金融機関

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生活・交通

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山形県県民会館(閉館)
NDソフトスタジアム山形

警察

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消防

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税務

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  • 山形税務署・米沢税務署・鶴岡税務署・酒田税務署・新庄税務署・寒河江税務署・村山税務署・長井税務署

法務

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  • 山形地方法務局 - 本局、村山出張所
    • 寒河江支局・新庄支局・米沢支局・鶴岡支局・酒田支局

公共施設

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交通

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山形県の代表駅 「山形駅
山形新幹線で使用されていた400系(左)とE3系(旧塗装)(右)(新庄駅

JR仙山線」や「山形・仙台間高速バス」、国道48号(関山街道)や国道286号(笹谷街道)、山形自動車道などの多様な交通網の発達に伴って山形県民の宮城県での消費量が増加し、近年においては宮城県の商業圏が山形県村山地方にまで広がっている。そのため物流や観光の振興、文化交流などが図られた一方、山形県の中心市街地の衰退にも繋がっているという状況となっている。

道路

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高速自動車国道

※は並行する自動車専用区間

地域高規格道路
一般国道
その他道路

鉄道

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多くの区間が単線であり、山形市内の一部区間[注釈 2] を除いて本数は毎時1本以下である。

バス

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内陸部では山交バスが、庄内では庄内交通が都市内、都市間バスを運行している。ただし、山形におけるバス交通をみる場合に何よりも重要なのが仙台都市圏との高速バスによる交通である。山形 - 仙台間の高速バスは1981年に1日4往復でスタートし、1990年代半ばには年間利用者が60万人に達した。その後、山形自動車道の整備や運行回数の増加などにより利便性が高まり、2004年度には100万人を突破。2006年には128万人の利用者となっている。現在も電車よりはるかに本数は多く、ラッシュ時には5分間隔である。また、仙台へは酒田、鶴岡、米沢、上山、寒河江、新庄の各市をターミナルとした路線も開設されており、合計で1日約4,500人が利用している。山交バスと庄内交通の双方が運行する庄内 - 山形間の高速バスも一日約300名が利用している[16]

空港

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山形空港

航路では東根市山形空港酒田市庄内空港が位置する。山形空港は1991年に利用者74万人を達成したが、山形新幹線の延伸、東京便、札幌便の減便や使用機材の小型化などにより、2006年には20万人を割り込んでいる。一方、庄内空港では1991年に就航した東京便が順調に伸び、ここ数年は40万人前後の利用者数を維持している。2019年からはLCCジェットスター・ジャパン成田国際空港から就航開始したものの、COVID-19に伴う航空需要減退により長期運休となり、2021年3月28日から廃止となった[17]

医療・福祉

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山形県では、高齢化率が25.5%(2005年)と全国第四位の数値となっており[20]、高齢化が進行しているものの、平均在院日数は全病床で29.4日(全国平均34.7日)、老人医療費は一人あたり69万5,675円(全国平均82万1,403円)であり全国でもトップクラスの低い値にある[21]

2006年10月現在の病院数は70、人口10万人あたりの病院数は5.8(全国7.0)。病床数は1万5,328床、人口10万対では1,268.9(全国 1,273.1)。一般診療所は924、人口10万人あたりの一般診療所数は76.5(全国77.2)であるが、病床を有する一般診療所は 123 で減少傾向にあり、病床数は1,275床、人口10万対では105.5(全国 125.1)である。また、2006年12月末現在の県内の医師数は2,452名、人口10万人対医師数は203.0(全国217.5)となり、村山地区では全国平均を上回っているものの、他地区では全国平均を下回っている。

村山医療圏では、山形大学医学部附属病院山形県立中央病院の2病院が三次医療機関として県全域をカバーする高度医療を提供するとともに、山形市立病院済生館山形済生病院など基幹となる病院や民間病院が山形市内に集中しており、寒河江・西村山地区では山形県立河北病院が、北村山地区では北村山公立病院が核となっている。

最上医療圏では山形県立新庄病院が基幹病院となっており、置賜医療圏では公立置賜総合病院米沢市立病院が基幹病院としての役割を担っている。庄内医療圏では、北庄内が病院統合の結果、日本海総合病院が急性期医療を、日本海総合病院酒田医療センターが回復期医療を担う形で中核医療を担い、南庄内では鶴岡市立荘内病院が基幹病院となっている。

災害拠点病院
保育所

教育

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山形県では1998年度に大学などへの進学率が就職率を初めて上回り、その後も進学率の方が高い状況が続いている。2016年度の県内高校卒業者10,204人を見ると、大学など進学率は44.9%(全国平均54.7%)、専門学校進学率は18.7%(全国平均16.4%)、就職率は29.8%(全国平均17.9%)であった。ただし、大学など進学率を全国平均と比較すると10ポイント(数に直すと1,000人)ほど低く、東京都の約半数にとどまる。他方で、県外の大学などへの進学率が71.9%を占めており、若者の県外流出を強めている[22]

大学
通信制大学
高等専門学校
専修学校
特別支援学校
高等学校
中学校
小学校
幼稚園

マスメディア

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山形メディアタワー(山形市、山形新聞社山形放送本社が入居)

新聞

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テレビ局

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山形市に全ての局の放送センターがある。テレビ東京以外のキー局の看板番組はすべて山形県で視聴することが可能である[注釈 3]

デジタルテレビ・県域FM局・補完FM局の親局送信所はいずれも西蔵王高原に設置されている。

ラジオ局

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ケーブルテレビ局

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コミュニティ放送局

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文化・スポーツ

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方言

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概要

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山形県の方言は中央部を縦断する朝日・出羽山地を境に、大きく庄内方言北奥羽系)と内陸方言(南奥羽系)とに分けられる。内陸方言はさらに最上・村山・置賜の各地方境界にほぼ沿いつつ3区分される[23]

現在、全国的には主に「山形弁=山形県の方言」として一括りにまとめられて認知されているが、正確には山形県内の方言には上記のように細かくいくつかの種類がある。そのため、地域によってはその地域のみでしか使われていない方言もあり、同じ山形県民同士でも住んでいる地域次第ではほとんど通じないこともある。

発音

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発音では、庄内(小国町を含む)・最上地方(舟形町最上町を除く)に東京式アクセント、最上町に特殊アクセントが分布するが、村山(舟形町を含む)・置賜地方は無アクセントである。また、庄内・最上方言では連母音の融合が盛んだが、村山・置賜方言では目立たないなどの特徴もある。

文法

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文法では動詞の命令形が庄内ではレ語尾、内陸ではロ語尾となるほか、推量・意志表現ともに内陸で「オギンベ」を用いるのに対して、庄内では「オギロ」(意志)・「オギンデロ」(推量)となり対立する。また、庄内・最上方言では形容詞は無活用に近い。

他県の方言との関連性

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庄内方言は新潟県秋田県との共通性をもち、上方語の影響も目立つのに対して、内陸方言は宮城県福島県との関連性が高い。その中でも村山方言は小藩が幾分にも分立した歴史背景もあり、さらに複雑な分布形態を示す語が多い。

方言にまつわる逸話

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①の読み方

標準語では①は「まるいち」、(1)は「かっこいち」と読むが、山形では①を「いちまる」②を「にまる」と読み、(1)を「いちかっこ」(2)を「にかっこ」と読むなど、中の数字を先に読むのが一般的である。同じ東北地方でも他県では「まるいち」であり、「いちまる」と読むのは山形県のみである。学校や企業でも「いちまる」と読まれるなどあまりにも強く一般的に定着しているため、山形独自の「方言」であることを知らずに県外へ出た人が①を当たり前のように「いちまる」と読んでしまい他県出身の人から不思議がられるということがしばしば起きている。最近は標準語を使う人、方言を使う人、混ぜる人にはっきりとわかれつつある。

その他
  • A組を「えーくみ」、7時を「ななじ」、3階を「さんかい」と読む。
  • 「こわい」=疲れた、「マンマ」=ご飯、「あいべ」=行こう (Let's go) 、「投げる」=捨てる、という意味で用いることがある。
  • 日本一短い会話がある。「け(食べなさい)」「く(食べます)」「こ(食べましょう)」がそれであり、これを使った日清食品の地方 CM が作られたこともある。
  • 山形弁(特に村山弁)では、語尾に「ッス」、「ッシ」を付けることで全ての言葉が丁寧な表現になる。
たとえば「んだね」(そうだね)を丁寧にすると「んだねっす」(そうですね)となる。同様に「 - してけろ」( - してくれ)は「 - してけろっす」( - してください)となる。促音は話者によってしばしば聞き取れないほどに短くなるため、「んだねす」「してけろす」と聞こえることも多い。

県内の代表的な方言

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関連番組

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NHK山形放送局は、山形市出身の柴田徹アナウンサーが2006年に“凱旋”したこともあり、その柴田がプロデューサーとなり2007年から『今夜はなまらナイト』という番組を随時放送している。

番組は始めから終わりまで山形弁で喋り通すことをモットーとしているが、レギュラーの県内出身者が村山地方に偏っていることから、番組で飛び交う言葉はほとんどが村山弁である。そのため、ゲストに米沢市出身の俳優・眞島秀和や庄内代表として上々颱風のヴォーカル・白崎映美らを起用するなどして、県内他地域の方言・習慣についても取り上げるよう努めている。

山形県内における同番組の反響は常に大きく、最近では全国的に地域の方言文化を見直す契機となっている。

食文化

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郷土料理
特徴

山形県の食文化の特徴に挙げられるのが、魚の塩焼きや漬物に醤油を掛けるほどの塩分が濃い味付けである。これは、東北地方の他県と同様に四季の気候、特に冬場の厳しい気候によるところが大きい。他県と違うのは、県内の方言などと同様にその地理的・歴史的背景の影響を大きく受けていることである。例えば、同じ山形県の郷土料理でも味付けや材料が異なる場合がある。代表的な郷土料理の一つに挙げられる「芋煮」は、芋煮会が開催されるほどの郷土料理であり、県内4地方によってそれぞれ味付けや材料(里芋だけは全地域共通)が異なる。全国的に連想される山形の芋煮は、村山地方(醤油味・牛肉・長ねぎ・平こんにゃく)の形である。[24]

麺文化

山形県は全国でも有数の麺類、特にラーメンの消費地として知られている。これは、県内では終戦直後辺りから来客へのもてなしや外食の際によく食されていたのがラーメンだった名残である。「酒田のラーメン」「米沢ラーメン」「赤湯ラーメン」などが知られている。近年では山形の厳しい夏場の気候から生まれた「冷やしラーメン」が新たな山形の郷土料理として有名になりつつある。また、ラーメンに次いで消費される麺類として蕎麦が挙げられる。これは、県内の激しい寒暖の差を利用して古来から蕎麦粉が盛んに作られてきたからである。昔から「板そば」が有名で、近年になって徐々に知名度を上げつつあるのが、大正時代に河北町で生まれた「冷たい肉そば」である。

漬物文化

漬物は、冬場の重要な栄養源として、内陸部の山間地域に位置する豪雪地帯を中心に古来から盛んに食されてきた。おみ漬け青菜漬けが元来有名な郷土の漬物であったが、近年は同県に縁のあるダニエル・カールがNHKの料理番組で紹介したのをきっかけに知名度を上げた「だし」の方が有名である。

その他

県内には他にも様々な郷土料理がある。

  • 近年、他県にも広く知られるようになったものに「だだちゃ豆」がある
  • 県内の祭りの屋台ではお好み焼きに似た、「どんどん焼き」の屋台が数多く出店されている
  • 県内では納豆も他県と比べると盛んに食されており、納豆を使った郷土料理として「納豆汁」「ひっぱりうどん」などがある
  • 季節限定の郷土料理としては、冬場の庄内地方を中心に食されている郷土料理の「寒鱈汁(どんがら汁)」や正月の置賜地方でおせちとともに食される「鯉の甘露煮」や「鯉こく」といった鯉料理がある
  • 変わった郷土料理(珍味)として、マスコミにたびたび報道されるのが「もってのほか(食用菊)」を使った郷土料理や「いなごの佃煮」である
  • 山形県はコンニャクの消費量が全国1位である[25]。また、郷土の食材としてコンニャクを丸型に加工した「玉こんにゃく」という食材があり、山形県では鍋物や煮物の中に入れたりの他に、数個の玉こんにゃくを串で刺して醤油で味付けただけ(好みで薬味のからしを付けることがある)の「玉こんにゃく(他県では「山形おでん」と呼ばれている)」という郷土料理がある。なお、県内にはコンニャクを使った懐石料理を出す飲食店もある。

伝統工芸

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経済産業大臣指定伝統的工芸品
伝統工芸品

スポーツ

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観光

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山形県は平成の大合併以前から、全市町村に温泉が湧出する[注釈 4]など観光資源に恵まれており、昨今の映画のロケ地に県内各所が使われていることもあって、国内外から数多くの観光客を呼んでいる。1981年に年間3千万人を突破し、2006年の観光客数は4千万人を突破した。外国人観光客も著しい増加を続けており、2006年は52,155名となり前年比 67% の伸びを見せている。国・地域別では、台湾がトップの32,860名で韓国米国が続く。2019年、台湾人観光客数がさらに伸び、60,125人と全体外国人観光客の5割近くを占めている[28]。都市圏域別に見ると、村山地方が1,803万人 (44%)、庄内地方が1,227万人 (30%)、置賜地方768万人 (19%)、最上地方255万人 (5%) である。観光地を類型別に見ると、トップが温泉観光地で 30.2%、続いて名所・旧跡が 23.8% となっている[29]

祭事・催事

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名所・旧跡・観光スポット

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国宝

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レジャー

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対外関係

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山形県を舞台とした作品

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映画

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以上6作品(藤沢周平原作)の舞台となっている海坂藩庄内藩(現在の鶴岡市)をモデルにしており、ロケの多くも庄内地方で行われた。

ドラマ

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プロモーションビデオ(PV

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小説

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漫画

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ゲーム

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人物

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山形県名誉県民

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山形県名誉県民の称号は、1993年(平成5年)3月26日に制定された山形県名誉県民条例(平成5年3月26日山形県条例第3号)に基づき、「県の発展に卓越した功績があり、県民が誇りとしてひとしく敬愛する者」へ贈られる(条例第1条)[30]。対象者は「原則として、県内に居住し、又は居住していた者で、地方自治の振興、経済の発展、学術文化の振興その他県民の福祉の増進に広く貢献したもの」であり、山形県知事が山形県議会の同意を得て選定することが定められている(条例第2条・第3条)[30]。名誉県民に選定された者には、山形県名誉県民称号記と記念品(山形県名誉県民章)が贈呈される(条例第4条)[30][31]

贈呈番号 受賞者氏名 職業 選定年月日 備考 出典
1 板垣清一郎 政治家 1993年6月24日 元山形県知事 [32]
2 福王寺法林 日本画家 2005年3月12日 日本芸術院会員、文化勲章受章 [32]
3 丸谷才一 小説家評論家 2012年7月17日 文化勲章受章 [32]
4 石坂公成 免疫学者 2018年10月12日 文化勲章受章、元山形県教育委員会委員長 [32]

山形県県民栄誉賞受賞者

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山形県県民栄誉賞は、1997年(平成9年)2月4日に制定された山形県県民栄誉賞規則(平成9年2月4日山形県規則第2号)に基づき、「県民に希望と活力を与える顕著な功績があり、広く県民が敬愛するもの」へ、山形県知事から贈られる(規則第1条・第3条)[33]。対象者は「県内に居住し、若しくは居住していた者又は県内に所在し、若しくは所在していた団体で、芸術、文化、スポーツ等の分野において輝かしい業績があると認められるもの」であることが定められている(規則第2条)[33]

贈呈番号 受賞者氏名 職業 選定年月日 備考 出典
1 柏戸剛 大相撲力士 1997年2月4日 第47代横綱 [32]
2 藤沢周平 小説家 1997年3月8日 時代小説の作品に庄内地方の要素を盛り込む [32]
3 大場満郎 冒険家 1997年8月11日 世界初の北磁極往復900kmの単独徒歩行成功など [32]
4 皆川睦雄 プロ野球選手 2006年3月15日 日本プロ野球名球会会員 [32]
5 井上ひさし 劇作家、小説家 2010年8月15日 ひょっこりひょうたん島』などを発表 [32]
6 佐々木則夫 サッカー指導者 2012年9月21日 2011 FIFA女子ワールドカップ日本代表監督 [32]
7 太田渉子 障害者スキー選手 2014年9月5日 冬季パラリンピックにてメダル獲得 [32]

脚注

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注釈

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  1. ^ 1997年に同社がパッシブ駆動方式有機ELディスプレイに量産成功して以来、最近では有機ELを核とした有機エレクトロニクス関連産業集積による産業おこしを行っている。これは、有機EL研究の世界的権威である山形大学工学部城戸教授の基盤研究を活用するためである。
  2. ^ 山形線の山形駅 - 北山形駅・羽前千歳駅間は左沢線・仙山線の列車も乗り入れるため毎時2 - 3本程度。
  3. ^ 山形県の民放TVが4局出揃ったのはさくらんぼテレビが開局した1997年4月1日で、日本国内で最後に民放TV4局化が完了した(東北6県では宮城・福島・岩手に次いで4番目)。
  4. ^ 2017年12月に新庄市の山屋地区に存在した温泉施設が閉館した事により新庄市のみ温泉空白地となっていたが、2020年5月に新庄市の本合海地区に新しい温泉施設が開設したことにより解消された[26]。しかし、本合海地区の温泉施設も閉館となり、2021年10月より再び新庄市のみ温泉空白地となっている[27]

出典

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  1. ^ 山形県について”. 山形県. 2022年11月18日閲覧。
  2. ^ 全国都道府県市区町村別面積調 国土地理院 2013年11月28日閲覧
  3. ^ 平成27年 山形県の人口と世帯数について(山形県)
  4. ^ 横山昭男・誉田慶信・伊藤清郎・渡辺信『山形県の歴史』p.21-22
  5. ^ 横山昭男・誉田慶信・伊藤清郎・渡辺信『山形県の歴史』p.26
  6. ^ 誉田慶喜「山形の夜明け」28-30ページ(横山昭男・誉田慶信・伊藤清郎・渡辺信『山形県の歴史』山川出版社 2003年2月)
  7. ^ 『続日本紀』
  8. ^ 誉田慶喜「出羽国のはじまり」38-40ページ(横山昭男・誉田慶信・伊藤清郎・渡辺信『山形県の歴史』山川出版社 2003年2月)
  9. ^ 保角里志『東北の歴史』
  10. ^ 宮内庁『昭和天皇実録第十』東京書籍、2017年3月30日、419頁。ISBN 978-4-487-74410-7 
  11. ^ 5429世帯断水、復旧めどたたず 尾花沢と大石田”. 山形新聞 (2020年7月30日). 2020年7月20日閲覧。
  12. ^ 令和2年7月3日からの大雨による災害にかかる災害救助法の適用について【第11報】”. 内閣府 (2020年7月29日). 2020年7月20日閲覧。
  13. ^ “山形県に大雨特別警報 最大級の警戒を”. 山形 NEWS WEB (NHK NEWS WEB). (2022年8月3日). https://web.archive.org/web/20220803141653/https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/20220803/6020014734.html 2022年8月12日閲覧。 
  14. ^ “山形・飯豊町でJR線の鉄橋が崩落…大雨特別警報発令前から運休中”. 讀賣新聞オンライン (株式会社讀賣新聞社). (2022年8月4日). https://www.yomiuri.co.jp/national/20220804-OYT1T50123/ 2022年8月12日閲覧。 
  15. ^ “大雨で川のあふれた場所は計13か所 最上川は5か所”. 山形 NEWS WEB (NHK NEWS WEB). (2022年8月10日). https://web.archive.org/web/20220815013608/https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/20220810/6020014891.html 2022年8月12日閲覧。 
  16. ^ 東北運輸局『管内高速バス輸送実績』
  17. ^ “ジェットスター・ジャパン、国内6路線3月廃止 成田-庄内など”. Aviation Wire. (2021年1月22日). https://www.aviationwire.jp/archives/219374 2021年2月27日閲覧。 
  18. ^ 運航はジェイエア
  19. ^ 日本航空とコードシェア
  20. ^ 総務省『国勢調査』(2005年)
  21. ^ 厚生労働省『病院報告』(2006年)
  22. ^ 平成28年度学校基本調査 - 文部科学省、平成28年12月22日発表。
  23. ^ 全国方言一覧辞典 学研
  24. ^ 『47都道府県うんちく事典』263頁出版社-PHP文庫・執筆者-八幡和郎
  25. ^ おらほの自慢【蒟蒻(こんにゃく)】 山形県ホームページ
  26. ^ “「全35市町村に温泉施設」 山形県、2年半ぶり復活”. 河北新報 (株式会社河北新報社). (2020年6月8日). https://sp.kahoku.co.jp/amp/tohokunews/202006/20200608_53027.html 2020年10月21日閲覧。 
  27. ^ “山形県「全市町村に温泉」の構図崩れる 新庄市の日帰り温泉が閉鎖”. 朝日新聞デジタル (株式会社朝日新聞社). (2021年10月13日). https://www.asahi.com/sp/articles/ASPBF43Q7PBCUNHB014.html 2023年1月26日閲覧。 
  28. ^ 山形県のインバウンド需要”. 訪日ラボ. 2020年6月26日閲覧。
  29. ^ 山形県観光振興課『山形県観光者数調査』
  30. ^ a b c 山形県名誉県民条例 (PDF) - 山形県、2019年7月28日閲覧。
  31. ^ 山形県の名誉県民・県民栄誉賞制度について - 山形県、2019年7月28日閲覧。
  32. ^ a b c d e f g h i j k 山形県名誉県民・山形県県民栄誉賞 - 山形県、2019年7月28日閲覧。
  33. ^ a b 山形県県民栄誉賞規則 (PDF) - 山形県、2019年7月28日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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行政
観光
文化財
先代
天童県
新庄県上山県
鶴岡県置賜県
行政区の変遷
1869年 - (第1次酒田県→山形県)
次代
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