コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

クイーンカップ (福山競馬)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クイーンカップ
競馬場 福山競馬場
創設 1978年3月4日
距離 ダート1600m
格付け 重賞
賞金 1着賞金60万円
賞金総額81万円
出走条件 サラブレッド系4歳以上牝馬オープン・中国所属
負担重量 別定重量
テンプレートを表示

クイーンカップ福山市競馬事務局福山競馬場ダート1600mで施行していた地方競馬重賞競走平地競走)である。

概要

[編集]

1974年アングロアラブ系4歳(現3歳)以上の中国所属馬限定の重賞競走として創設されるが、創設当初から1977年までは本競走の施行回数としてカウントされなかった。1978年から正式に施行回数として第1回からカウントされ、出走条件を「アングロアラブ系4歳(現3歳)牝馬の中国所属馬」に変更、福山アラブ三冠競走(福山ダービー鞆の浦賞アラブ王冠)の前哨戦として位置付けられていた。1987年のみは施行されなかった。

2008年のみは混合(サラブレッド系・アングロアラブ系)3歳牝馬の中国所属馬の出走条件として施行され、2009年にサラブレッド系3歳牝馬の中国所属馬限定の重賞競走「福山プリンセスカップ」が新設されたのを機に、本競走は福山牝馬特別への前哨戦として位置付けられ、出走条件を「サラブレッド系4歳以上牝馬の中国所属馬」に変更された。2011年からは正式に福山牝馬特別へのトライアル競走として位置付けられ、1着馬のみ、福山牝馬特別への優先出走権が与えられる様になった。

施行距離はダート1600mで施行されていたが、1976年 - 1977年ではダート1800mで施行されていた。

負担重量は1974年 - 2008年は馬齢重量、2009年以降は別定重量である。

賞金総額は81万円で、1着賞金60万円、2着賞金12万円、3着賞金6万円、4着賞金3万円と定められている。

歴史

[編集]
  • 1974年 - 福山競馬場のダート1600mのアングロアラブ系4歳(現3歳)以上の中国所属馬限定の馬齢重量の重賞競走「葦陽賞」として創設。
  • 1976年 - 施行距離をダート1800mに変更。
  • 1978年
    • 施行距離をダート1600mに戻す。
    • 出走条件を「アングロアラブ系4歳(現3歳)以上の中国所属馬」から「アングロアラブ系4歳(現3歳)牝馬の中国所属馬」に変更し、「クイーンカップ」として施行。
    • この年からクイーンカップとしての施行回数としてカウントされる。
  • 1982年
    • 藤井勝也と騎手として史上初の連覇。
    • 東森實が調教師として史上初の連覇。
  • 1986年 - 千同武由が調教師として史上2人目の連覇。
  • 1987年 - 施行されず。
  • 1992年 - 嬉勝則が騎手として史上初の4連覇。
  • 1997年 - 渡辺博文が騎手として史上3人目の連覇。
  • 2000年 - 弓削和彦が調教師として史上3人目の連覇。
  • 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件を「アングロアラブ系4歳牝馬の中国所属馬」から「アングロアラブ系3歳牝馬の中国所属馬」に変更。
  • 2005年
    • 嬉勝則が騎手として史上4度目の連覇、かつ騎手自身2度目の連覇。
    • 白津壽己が調教師として史上4人目の連覇。
  • 2008年 - 当年のみ、「混合3歳牝馬の中国所属馬」の出走条件で施行。
  • 2009年
    • 出走条件を「混合3歳牝馬の中国所属馬」から「サラブレッド系4歳以上牝馬の中国所属馬」に変更。
    • 負担重量を「馬齢重量」から「別定重量」に変更。
  • 2011年
    • 1着馬のみ、福山牝馬特別への優先出走権が付与される様になる。
    • ビービーバイラが史上初の連覇。
    • 檜山博史が調教師として史上5人目の連覇。
  • 2013年 - 三村展久が騎手として史上4人目の連覇。

歴代優勝馬

[編集]
回数 施行日 優勝馬 性齢 所属 タイム 優勝騎手 管理調教師
第1回 1978年3月4日 トキノフレツチヤ 牝4 福山 1:52.1 藤岡鉄郎 那俄性一人
第2回 1979年3月10日 イサギクイン 牝4 福山 1:48.7 藤尾育央 部谷久司
第3回 1980年3月10日 ハナノカリム 牝4 福山 1:49.0 宮岡大宏 楠見政徳
第4回 1981年3月8日 セコセンジユ 牝4 福山 1:47.2 藤井勝也 東森實
第5回 1982年3月13日 コタカロイヤル 牝4 福山 1:48.5 藤井勝也 東森實
第6回 1983年2月28日 ギバイスター 牝4 福山 1:52.9 鋤田誠二 鋤田久
第7回 1984年2月27日 コタカクイン 牝4 福山 1:49.5 藤井勝也 部谷久司
第8回 1985年2月4日 ユキノバレー 牝4 福山 1:53.9 小嶺英喜 千同武由
第9回 1986年2月10日 ユウコウサクセス 牝4 福山 1:53.5 吉井昭藏 千同武由
第11回 1988年3月13日 ビソウハート 牝4 福山 1:50.0 藤井勝也 東森實
第12回 1989年2月12日 ニホンカイローレル 牝4 福山 1:49.4 嬉勝則 白津壽己
第13回 1990年2月12日 ヒラノキリー 牝4 福山 1:49.7 嬉勝則 高本修一
第14回 1991年2月25日 ニホンカイスバル 牝4 福山 1:51.3 嬉勝則 白津壽己
第15回 1992年2月22日 ヒラボクエンゼル 牝4 福山 1:52.9 嬉勝則 高本修一
第16回 1993年3月20日 グリンヘイセイ 牝4 福山 1:52.6 北野多美男 末廣八十夫
第17回 1994年3月26日 スイセイリンボー 牝4 福山 1:51.6 久保河内健 弓削和彦
第18回 1995年3月13日 ゴウドウトップラン 牝4 福山 1:51.1 岡田祥嗣 高本修一
第19回 1996年3月17日 ローレルキセキ 牝4 福山 1:48.9 渡辺博文 上原光博
第20回 1997年3月24日 ワイルドウイン 牝4 福山 1:51.6 渡辺博文 楠見政徳
第21回 1998年3月23日 マジックフエルド 牝4 福山 1:50.7 岡崎準 上原光博
第22回 1999年3月22日 モナクロマン 牝4 福山 1:50.7 久保河内健 弓削和彦
第23回 2000年3月20日 イクノシンプウ 牝4 福山 1:48.0 岡田祥嗣 弓削和彦
第24回 2001年2月26日 ギャラクシア 牝3 福山 1:51.3 嬉勝則 番園一男
第25回 2002年2月25日 ルパンユイナ 牝3 福山 1:51.4 片桐正雪 那俄性一人
第26回 2003年3月22日 デザートビュー 牝3 福山 1:50.0 渡辺博文 徳本慶一
第27回 2004年2月28日 ピアドジャザー 牝3 福山 1:50.9 嬉勝則 白津壽己
第28回 2005年3月5日 ピアドロイ 牝3 福山 1:50.2 嬉勝則 白津壽己
第29回 2006年3月20日 ユノマリアージュ 牝3 福山 1:52.0 野田誠 胡本友晴
第30回 2007年3月3日 ミスジョージ 牝3 福山 1:52.8 楢崎功祐 戸川吉和
第31回 2008年3月23日 ウルトラエナジー 牝3 福山 1:46.4 岡田祥嗣 徳本慶一
第32回 2009年2月8日 トミノプラネット 牝4 福山 1:46.1 嬉勝則 吉井勝宏
第33回 2010年2月7日 ビービーバイラ 牝5 福山 1:48.4 渡辺博文 檜山博史
第34回 2011年2月13日 ビービーバイラ 牝6 福山 1:47.1 楢崎功祐 檜山博史
第35回 2012年1月15日 ストロングジョイス 牝7 福山 1:46.9 三村展久 鋤田誠二
第36回 2013年1月12日 フレアリングマリー 牝5 福山 1:46.4 三村展久 小嶺英喜

※施行回数としてカウントされていた1978年以降とする。
※馬齢は2000年以前については旧表記を用いる。

競走結果の出典

[編集]

本競走からの福山牝馬特別優勝馬

[編集]

2009年から福山牝馬特別への前哨戦として施行されていたが、2010年に優勝したビービーバイラの2着入賞が最高で、優勝馬は1頭も出ていなかった。また2012年時点で、福山所属馬が福山牝馬特別を制した年は一度も無く、全て他地区所属馬が制していた。

関連項目

[編集]