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鬼女と野獣

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『鬼女と野獣』
クレイドル・オブ・フィルススタジオ・アルバム
リリース
録音 1998年1月 - 3月 バーミンガム DEPインターナショナル・スタジオ/アバトワー・スタジオ[1]
ジャンル エクストリーム・メタル
レーベル ミュージック・フォー・ネイションズ
プロデュース ヤン・ペーター・ゲンケル、クレイドル・オブ・フィルス
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 13位(フィンランド[2]
  • 24位(オーストリア[3]
  • 34位(フランス[4]
  • 37位(オランダ[5]
  • 47位(ドイツ[6]
  • 48位(イギリス[7]
  • クレイドル・オブ・フィルス アルバム 年表
    ダスク・アンド・ハー・エンブレイス
    (1996年)
    鬼女と野獣
    (1998年)
    フロム・ザ・クレイドル・トゥ・エンスレイヴ
    (1999年)
    テンプレートを表示

    鬼女と野獣』(きじょとやじゅう、原題:Cruelty and the Beast)は、イングランドエクストリーム・メタルバンドクレイドル・オブ・フィルス1998年に発表した3作目のスタジオ・アルバム

    背景

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    バンド初のコンセプト・アルバムで、エリザベス・バソリー伯爵夫人(ハンガリー語での読みはバートリ・エルジェーベト)を題材としている[8]。タイトルはフリードリヒ・ニーチェの格言「There is no beauty without cruelty」と、ディズニー映画『Beauty and the Beast』を元に付けられた[9]

    本作のレコーディングには、『鮮血の処女狩り英語版』などハマー・フィルム・プロダクション制作のホラー映画に多数出演してきた女優イングリッド・ピット英語版がゲスト参加した[9]

    反響・評価

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    母国イギリスでは1998年5月16日付の全英アルバムチャートで48位を記録し、バンド初の全英トップ100アルバムとなった[7]。フィンランドのアルバム・チャートでは合計6週トップ40入りし、最高13位を記録した[2]

    Jason Ankenyはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「このジャンルのファンには受け入れられるだろうが、そうでない向きにとっては、全くもって馬鹿げていると思われるかもしれない」と評している[10]。クリス・チャントラーは2021年、loudersound.comの企画「クレイドル・オブ・フィルスの全アルバムのランキング」で本作を2位に挙げた[8]

    収録曲

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    特記なき楽曲は作詞:ダニ・フィルス/作曲:クレイドル・オブ・フィルス。1. 5. 9.はインストゥルメンタル

    1. 残虐非道な物語 - Once Upon Atrocity – 1:43
    2. エリザベス、不吉な13の秋 - Thirteen Autumns and a Widow – 7:14
    3. 鬼女の蘭 - Cruelty Brought Thee Orchids – 7:18
    4. 吠える星の下に - Beneath the Howling Stars – 7:42
    5. 恐怖の女神 - Venus in Fear – 2:20
    6. 暴虐の序曲 - Desire in Violent Overture – 4:16
    7. 信仰の歪んだ釘 - The Twisted Nails of Faith – 6:50
    8. バソリー夫人のアリア - Bathory Aria – 11:02
      • 1. 凶運の闇 - "Benighted Like Usher"
      • 2. 烏殺しのフーガ - "A Murder of Ravens in Fugue"
      • 3. 狂気を見つめる瞳 - "Eyes That Witnessed Madness"
    9. 死せる伯爵夫人の肖像 - Portrait of the Dead Countess – 2:52
    10. 情欲と争いの誘惑 - Lustmord and Wargasm (The Lick of Carnivorous Winds) – 7:58

    日本盤CD ボーナス・トラック

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    下記の曲順は2001年再発CD (VICP-61272)に準拠。日本初回盤CD (PMDI-01244)には「審判の日」のみ収録されていた。

    1. ブラック・メタル - Black Metal – 3:27
      • 作詞・作曲:クロノス、マンタス、アバドン
      • ヴェノムのアルバム『ブラック・メタル』(1982年)収録曲のカヴァー。
    2. 審判の日 - Hallowed Be Thy Name – 7:09
    3. ソドミー・アンド・ラスト - Sodomy and Lust – 4:47
      • 作詞・作曲:トム・エンジェルリッパー、フランク・ブラックファイア、クリス・ウィッチハンター
      • ソドムのEP『Expurse of Sodomy』(1987年)収録曲のカヴァー。

    参加ミュージシャン

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    アディショナル・ミュージシャン

    脚注

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    1. ^ CD英文ブックレット内クレジット
    2. ^ a b finnishcharts.com - Cradle Of Filth - Cruelty And The Beast
    3. ^ Cradle Of Filth - Cruelty And The Beast - austriancharts.at
    4. ^ lescharts.com - Cradle Of Filth - Cruelty And The Beast
    5. ^ Cradle Of Filth - Cruelty And The Beast - dutchcharts.nl
    6. ^ Offizielle Deutsche Charts
    7. ^ a b CRADLE OF FILTH | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。
    8. ^ a b Chantler, Chris (2021年10月18日). “Every Cradle Of Filth album ranked from worst to best”. loudersound.com. Future plc. 2021年12月22日閲覧。
    9. ^ a b Wiederhorn, Jon (2018年5月2日). “10 Things You Didn't Know About Cradle of Filth's 'Cruelty and the Beast'”. Revolver. Project M Group LLC. 2021年12月22日閲覧。
    10. ^ Ankeny, Jason. “Cruelty and the Beast - Cradle of Filth”. AllMusic. 2021年12月22日閲覧。

    外部リンク

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