ジャホービア
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ジャー(Jah)はエチオピア正教会に端を発する宗教運動、ラスタファリで神を指す言葉である。旧約聖書の YHWH の短縮形「ヤー」(「ヤハ」とも)が英語読みされるため、このように発音する。
エチオピアが帝政を廃止し社会主義共和制へ移行したのちも、最後の皇帝ハイレ・セラシエ2世を救世主と同一視するグループが存在し、特にエチオピア国外で活動した。 これをラスタファリ運動と呼ぶ。
ラスタファリ信奉者(ラスタファリアン)は普通名詞の神ではなく、好んでこの語を用いる。 このため、小説などでレゲエ文化を想起させる言葉として、この語は多用される。たとえばウィリアム・ギブスンは『カウント・ゼロ』で軌道都市ザイロンのラスタファリアンに盛んに「ジャー・ラヴ」(「神の愛を」の意味。ラスタファリ文化においては Good Luck に相当する概念で、挨拶として広範に用いられる)といわせている。