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銀狼怪奇ファイル

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銀狼怪奇ファイル
ドラマ:銀狼怪奇ファイル〜二つの頭脳を持つ少年〜
監督 -
制作
放送局 日本テレビ
放送期間 1996年1月13日 - 1996年3月16日
話数 全10話
テンプレート - ノート

銀狼怪奇ファイル』(ぎんろうかいきファイル)1996年1月13日3月16日の毎週土曜日21時00分〜21時54分に日本テレビ系列局で放送されたテレビドラマ。全10話。平均視聴率は20.8%(最終話23.7%)。

作品概要

正式なタイトルは『銀狼怪奇ファイル〜二つの頭脳を持つ少年〜』(ぎんろうかいきファイル〜ふたつのずのうをもつしょうねん〜)。原作:金成陽三郎、作画:越智辺昌義による漫画作品『超頭脳シルバーウルフ』を原作としているが、主人公の能力以外はほぼ別作品となっている。犯人が使った科学的トリックは現代の科学の範疇を超えているものの、ある程度のリアリティは保っており、堂本光一の二役と共に大きく話題となった作品である。

なお、残酷な描写や、犠牲になる被害者の性的かつ卑猥な殺害シーンも多く、ビデオ化はされているものの、DVD化はされていない。

あらすじ

父母を亡くし、父の友人・小早川順三郎に育てられた不破耕助は、順三郎の娘で姉同然の冴子と3人暮らしをする優しく大人しい性格の普通の高校生である。しかし、殺人事件に巻き込まれて命を失いかけて以降、「銀狼」と名乗る粗野で冷徹な別の人格が現れるようになった。耕助の頭蓋骨内には普通の高校生「耕助」とIQ220をもつ天才「銀狼」の2つの頭脳があり、危険が迫った時切り替わるようになっていることが分かった。

それ以後、耕助が通う天神学園で奇怪な殺人事件が起きるようになった。もはや超常現象としか説明しようのない不可能犯罪に対し、銀狼はその天才頭脳を駆使し、次々と科学的に事件を解決していくが、過酷な試練が待ち構える。やがて銀狼誕生の秘密や全ての事件の裏に潜む「金狼」の存在、そしてその正体が明らかになっていく。

キャスト

不破耕助 / 不破銀狼:堂本光一KinKi Kids
主人公。天神学園高校1年生で、新聞部部員。不器用だが心やさしく愛らしい「耕助」と、頭脳明晰・冷静沈着だが冷血漢の「銀狼」と、二つの頭脳を持つ。耕助と銀狼は互いに何をしているかが分かる。また、頭脳面だけでなく運動神経においても、耕助は自転車も運転できないほどの運動音痴で喧嘩を売られるとすぐやられてしまうが、銀狼は自転車は言うまでもなく自動二輪車も運転できるほど運動神経抜群で護身術も優れている。
銀狼は耕助に比べて遥かに知能指数が高いのに対し、耕助は気弱ないじめられっ子であることもあり、耕助のことを見下している。銀狼の際の決めゼリフは「俺に不可能はない」。事件のトリックを見破った際の「なるほどね」や、耕助が窮地に追い込まれ銀狼に人格がスイッチするときの「俺をなめるなよ」「なめてンじゃねェぞ」等も口癖といえる。しかし、推理が外れると自信をなくし耕助に切り替わってしまう(推理は正しいが、見破られると金狼が新たな手口を考えるために推理が外れたように見える)。相手の年齢を問わず(姉の冴子ばかりでなく、教員の大林大作や春日みどりなども)ファーストネームで人を呼ぶのも特徴。
不破耕助(幼少期):北尾亘
幼少期の不破耕助。
小早川冴子:宝生舞
不破耕助/銀狼にとって姉のような存在。天神学園高校3年生で、新聞部副部長。耕助はかわいく思っているが素直になれないツンデレ。耕助とは正反対の銀狼を毛嫌いしている。
小早川順三郎:蟹江敬三
小早川冴子の父。高田馬場大学医学部教授で、医師を務める。身寄りのなくなった5歳の耕助を引き取り、育てる。自然現象に関しての知識は豊富である。
薬師寺力:三宅健V6、Coming Century)
天神学園高校1年生。同級生の不良グループにいじめられており、晴れの日に赤い雨傘を差して登校することを命じられていた。その後、不破耕助の勧誘で新聞部に入部。テレビドラマ『金田一少年の事件簿』第2シーズン「異人館ホテル殺人事件」では新聞部員として登場している(後述のコラボレーション参照)。
蛭間純平:井ノ原快彦(V6、20th Century)
天神学園高校2年生で、新聞部部員。竜太郎とは対立する。竜太郎とともに遥に好意(片思い)を寄せている。おっちょこちょいで遥の前では、やたらと恰好を付ける。部活動では、耕助をこき使うが大切な後輩として見守っている。
土門竜太郎:秋山純ジャニーズJr.MA))
天神学園高校2年生で、新聞部部員。遥に好意(片思い)を寄せており近づくが、振り切られる。遥の卒業による引退で新部長に就任。『金田一少年』第2シーズン「異人館ホテル殺人事件」では新聞部員として登場している(後述のコラボレーション参照)。
鏡遥:木村佳乃
天神学園高校3年生で、新聞部部長。新聞部では、マドンナ的存在。耕助を温かく見守っており、銀狼をクールで凛々しい、と感じている。
木ノ内太:松山幸次
天神学園高校2年生で、新聞部部員。部ではカメラ係。写真のセンスは抜群である。遥にとっては頼りになる部員である。体格は肥満体で、食べることに目がない。遥とは、彼女の卒業の1ヶ月前から交際を始めていたことが最後に明らかとなる。『金田一少年』第2シーズン「異人館ホテル殺人事件」では新聞部員として登場している(後述のコラボレーション参照)。
不破金狼:(幼少期)ぱくゆう、(一部の声)米山信之
銀狼のプロトタイプ。銀狼と並ぶ超天才児だが、銀狼とは違い頭脳が一つの完全体である(銀狼は失敗作)。幼い頃から父(不破俊助)に愛されることなく、超天才児ゆえに他の人からも疎外され、孤独にさらされる人生を過ごす。そして、自分と同じ頭脳明晰だが失敗作である銀狼が、幼少期には父に愛され、学園で再会したあとも自分が好意を寄せる吉川に自分以上に愛されていることを見て、銀狼を心底憎むようになる。