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駒門風穴

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駒門風穴
所在地静岡県御殿場市駒門69 [1]
総延長総延長:約400m [1]

駒門風穴(こまかどかざあな[1])は、静岡県御殿場市にある、富士山火山活動で形成された風穴[1][2]国指定天然記念物に指定されており、御殿場市においては特に「かざあな」の通称で知られる[2]

概要

富士山火山活動で形成された風穴(溶岩洞窟)で[1][2]、天井に溶岩流の跡を留める[1]。本穴・枝穴の2つに分かれており、両者の総延長の合計は約400mに及ぶ(本穴291m、枝穴110m)[1]。洞窟内は年間通して13である[1]。また、御殿場市の「観光十二選」に指定されている[3]

1922年大正11年)3月8日、国の天然記念物に「(六)洞穴,(十)硫気孔及び火山活動によるもの」[4]として指定された[4][5]。指定の理由には、国内に溶岩流による洞穴自体が少数しか存在しないことと、富士山周辺にある風穴の中では駒門風穴は大きな風穴のひとつであること、溶岩流の状態を想起しやすく溶岩による鍾乳を留めていることが挙げられている[注釈 1][4]

2013年平成25年)に富士山が「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の名称で世界文化遺産に登録[6]された際、「富士山」の構成資産として周辺地域の計33の登山道・神社景勝地などが同時に世界文化遺産への登録を受けた[6]。「構成資産」の中には富士五湖船津胎内樹型吉田胎内樹型といった富士山の噴火活動に伴う景勝地が含まれており[6]、同様に富士山の噴火活動によって形成された駒門風穴も当初その候補に含まれていたが、「富士山の信仰や芸術との関係性が証明できない」[2]との理由でのちに候補から外され世界文化遺産としての指定は受けていない[2]

アクセス

最寄りの東名高速道路のインターチェンジまたは鉄道駅から約15〜20分程度でアクセスが可能[1]

鉄道

脚注

注釈

  1. ^ 熔岩ノ流出スル際生セル洞穴ニシテ本邦ニハ其ノ数多カラズ富士四近ニアルモノノ中萬野及ヒ駒門ノ風穴ヲ大ナリトシ且洞穴内ニ於テ熔岩ノ流出シタル状態ヲ想思スルヲ得ヘク又熔岩鐘乳アリ」(文化庁 「国指定文化財等データベース 駒門風穴」解説文・詳細解説節)[4]

出典

  1. ^ a b c d e f g h i 公益社団法人 静岡県観光協会. “駒門風穴/ハローナビしずおか 静岡県観光情報”. 2016年7月9日閲覧。
  2. ^ a b c d e 御殿場市. “御殿場と世界遺産富士山”. 2016年7月9日閲覧。
  3. ^ 御殿場市. “御殿場市景観計画 参考資料” (pdf). p. 163. 2016年7月9日閲覧。
  4. ^ a b c d 文化庁. “国指定文化財等データベース:主情報詳細 駒門風穴”. 2016年7月9日閲覧。
  5. ^ 御殿場市. “指定・登録文化財”. 2016年7月9日閲覧。
  6. ^ a b c 環境省. “環境省_世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の登録”. 2016年7月9日閲覧。

外部リンク