フンダシオンバス火災事故
日付 | 2014年5月18日 |
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時間 | 13時10分(現地時間) |
場所 | コロンビア・マグダレーナ県フンダシオン |
原因 | エンジントラブル |
死者 | 34人(うち子ども33人、成人1人) [1] |
負傷者 | 15人 |
フンダシオンバス火災事故(フンダシオン バスかさいじこ)は、2014年5月18日、コロンビア北部のマグダレーナ県フンダシオンで発生したバス火災事故。エンジントラブルが原因の火災で乗客49人中34人が焼死、15人が負傷した[1]。死者34人中ほぼ全員にあたる33人が子どもで、マグダレーナ県に留まらずコロンビア国内でも過去最大規模の自動車事故となった[2][3]。
概要
経緯
事故当日はフンダシオンにあるキリスト教ペンテコステ派の教会で日曜学校が開かれており、バスには教会から帰る2歳から12歳の子どもたちを乗せて移動しているところであった[4]。その途上でエンジントラブルが発生、運転手は修理のためにバスを停車させた。この際運転手は子どもたちを車内に残したまま、またエンジンもかけたままの状態で車を降り、ポータブル式のガソリン缶を使ってガソリンを注入したが[4]、これが原因となり火災が発生した。地域住民により救出活動が行われたが、脱出できたのは半数以下の18人(運転手を含む)に留まり、残る34人は脱出できず焼死した[5]。
国内外の反応
コロンビア大統領のフアン・マヌエル・サントスはtwitter上で犠牲者への哀悼の意を表し、自身もフンダシオン入りして事故に見舞われた人々を慰問した[6]。また同年の5月から6月まで開催されていたジロ・デ・イタリア 2014の第10ステージでは、コロンビアチームが同火災の犠牲者を悼み円形章を身に着けてレースに臨んだ[7]。
事件後、運転手はバスの運転に必要な運転免許を保有しておらず、バスを法律上必要な検査にも通していなかったことが判明したため、重過失致死罪 (homicidio culposo agravado) により逮捕された[4][5]。
5月28日には犠牲者のうち28人がフンダシオンに埋葬され、1,200人あまりの地域住民が墓地を訪れ喪に服したほか、国家レベルでも3日間の服喪が法定された[8]。さらに自動車の規制や適性検査の引き締めが行われる契機ともなった[8]。
脚注
出典
- ^ a b Kenji Doku (2014年8月9日). “Muere Rosiris, la víctima 34 de la tragedia de fundación”. El Heraldo 2014年8月11日閲覧。
- ^ Katherine Rondón (2014年5月19日). “Tragedia en Fundación, 32 niños muertos dentro de la buseta”. El Heraldo 2014年5月19日閲覧。
- ^ “Luto nacional por la muerte de 33 niños en Fundación, Magdalena”. El Espectador. (2014年5月19日) 2014年5月19日閲覧。
- ^ a b c “Colombian bus driver charged with aggravated manslaughter in fire that killed 32 children”. Associated Press. Canada.com 2014年5月20日閲覧。
- ^ a b “Dozens of Colombian children killed in bus fire”. BBC News (BBC). (2014年5月19日) 2014年11月11日閲覧。
- ^ Quinones, Nelson (2014年5月20日). “31 children killed after bus catches fire in Colombia”. CNN.com (CNN) 2014年5月20日閲覧。
- ^ “A day of mourning for Colombia”. Cycling Quotes. 2014年5月21日閲覧。
- ^ a b “Colombia pays final farewells to child victims of bus fire”. (2014年5月28日) 2014年5月29日閲覧。