ゴロワーズ
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ゴロワーズ(仏: Gauloises)は、アルタディス社が製造するタバコの銘柄。1910年にフランスで登場した銘柄で、ジタンと並びフランスでは現在も人気なブランドである。
概要
gauloisesという語は直訳で「ゴール人の女」を意味する。「ゴール」とは現在のフランスにあたる地方の古名。形容詞でもあり、その場合は「陽気な」「好色な」「あけっぴろげな」という意味になる。パッケージには翼のついた兜のイラストがあしらわれている。この兜は古代ガリア人の騎士たちが用いた防具で、フランスの伝統的な兜である。このデザインになったのは1936年で、マルセル・ジャクノというグラフィックデザイナーの手によるもの。以来ゴロワーズはこの基本デザインを守り続けている。
「BRUNES」と表記されているパッケージは、タバコ葉を堆積発酵させた黒タバコと呼ばれるタイプである。黒タバコ特有の強い香り(と言うより匂い)があり、これがゴロワーズの最大の特徴となっている。「Blondes」と表記されているパッケージは一般的なアメリカンブレンドであるが、オリエント葉が比較的多めに使用されている。そのためこちらも、Brunesほどではないにせよ、やはり特徴的な香りを持つ。
現行販売製品
製品名 | 価格 | 本数 | 発売年月日 | タール | ニコチン | 販売地域 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
GAULOISES-BRUNES | 460円 | 20本 | 1964年9月 | 10mg | 0.8mg | 全国 | 黒タバコ (両切り) 2000年にCAPORALからBRUNESに変わり、それと共にパッケージ・巻きの変更もされた。 |
GAULOISES-Legeres | 460円 | 20本 | 1987年7月 | 8mg | 0.6mg | 全国 | 黒タバコ (プレーンフィルター) |
GAULOISES-Blondes FILTRE | 460円 | 20本 | 2003年11月 | 10mg | 0.9mg | 全国 | アメリカンブレンド (チャコールフィルター) |
GAULOISES-Blondes LIGHTS | 460円 | 20本 | 2004年5月 | 6mg | 0.6mg | 全国 | アメリカンブレンド (チャコールフィルター) |
関連項目
- かまやつひろし - 1975年(昭和50年)に「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」という楽曲を発表している。タイトル通りこのタバコを歌っている。
- サルトル - ゴロワーズを愛煙しており、現在残されている彼の写真の数々にその姿を見ることができる。
- ダイ・ハード - シリーズ1作品目でジョン・マクレーンが、倒したテロリストの持ち物の中から奪い、その後、テロリストの首領、ハンスに渡すタバコがゴロワーズ。このシーンを確認するとフィルターがあるので、恐らくプレーンフィルターかアメリカンブレンドのどちらかと思われるが、マクレーンが無線で警官のパルに、このタバコを持っているということはテロリストはヨーロピアンだろうと話していることから、プレーンフィルターの可能性が高い。
- レン・デイトン - 処女作「イプクレス・ファイル」(1961)をはじめとする初期のスパイ小説作品シリーズで主人公となる、労働者階級出で眼鏡をかけた名無しの偏屈スパイ(映画では「ハリー・パーマー」と名付けられ、マイケル・ケインが扮した)が愛飲。この煙草独特の臭気のため、喫煙が許容されていた1960年代でも周囲の英国人たちからは臭いがひどいと不評だが、主人公は意に介していない。