伊古奈比咩命神社
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伊古奈比咩命神社(いこなひめのみことじんじゃ)は、静岡県下田市白浜にある神社。伊古奈比咩神社(いこなひめじんじゃ)や白濱神社、白浜神社(しらはまじんじゃ)とも呼ばれる。祭神は伊古奈比咩命(いこなひめのみこと)、その夫である三嶋大明神(みしまだいみょうじん)、および夫の随神である見目(みめ、女神であるといわれる)、若宮(わかみや)、剣の御子(つるぎのみこ)の五柱。
由緒
創建は人皇六代孝安天皇元年と伝えられるが定かではない。しかし伊豆国最古の社であることはほぼ間違いないとみられる。社伝によると紀元前5世紀頃、三嶋大明神が南方から海を渡って伊豆国に到来、地主神であった伊古奈比咩命を妻に娶り、富士山の神に会って伊豆の地を譲り受けたが、土地が狭かったため伊豆国の竜神、海神、雷神の助けを借りて7日間で10の島を創り上げた。これが現在の伊豆七島に初島、沖の島、王鼻島(ほうでしま)を加えた島々であるとされる。その後三嶋大明神は当地に戻り、妻や随神と共に末永く暮らしたという。
最古の文献としては日本後紀に「伊豆国言上、三島神、 伊古奈比咩命神二神預名神」とあり、続日本後紀、文徳実録、三代実録にも記述が見られる。延喜式には、三島神社(三嶋大社のこと)、伊古奈比咩命神社が二社共、当地に鎮座していたと記されており、実際に過去には三島神社と伊古奈比咩命神社とが二社並んで建っていたとされる。
旧社格は県社であったが、戦後別表神社に加えられた。島創り伝説に由来する様々な祭で知られ、また縁結び・子授け・子育ての神としても名高い。
関連項目