北朝鮮によるミサイル発射実験 (2022年)

2022年の北朝鮮によるミサイル発射実験（きたちょうせんによるミサイルはっしゃじっけん）では、朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）によって2022年（主体111年）に発射された弾道ミサイルや巡航ミサイルやロケット弾などの飛翔体について記述する。ロケット砲は厳密にはミサイル発射実験ではないが、この項目に記載されている。

発射日時

以下、日時はUTC+9（日本標準時・韓国標準時・平壌時間）である。

1月

• 5日午前8時7分頃、内閣官房は、北朝鮮から弾道ミサイルと推定される飛翔体が発射されたと発表。同日、日本の排他的経済水域（EEZ）外に落下したと推定されることを岸信夫防衛相が発表。
• 11日午前7時27分頃、内陸部の慈江道（チャガンド）から日本海に向けて弾道ミサイルを発射した。ミサイルは日本の排他的経済水域（EEZ）外の海域に落下したもよう。また、朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、極超音速ミサイルの発射実験を行ったと報じ、金正恩総書記が視察したと明らかにした。
• 14日午後2時30分頃、内閣官房と防衛省は、平安北道鉄道ミサイル連隊が日本海に向けて弾道ミサイル2発を発射し、日本の排他的経済水域（EEZ）外の海域に落下したと推定される。
• 17日午前8時49分頃と午前8時52分頃に、日本海に向けて弾道ミサイル2発を発射し、日本の排他的経済水域（EEZ）外の海域に落下した。
• 25日午前に巡航ミサイル2発を発射し、日本の排他的経済水域（EEZ）外の海域に落下した。
• 27日午前に短距離弾道ミサイルとみられる飛翔体2発を東部の咸興付近から北東方向の日本海に向け発射し、日本の排他的経済水域（EEZ）外の海域に落下した。
• 30日7時52分頃、北朝鮮内陸部から、弾道ミサイル一発を東方向に発射。ミサイルは日本の排他的経済水域外に落下したと推定される。

2月

• 27日午前7時52分頃、1発の弾道ミサイルを日本海に向けて発射。高度は約620km、飛行距離は約300km。北朝鮮東岸付近に落下した。朝鮮中央通信は28日、国家宇宙開発局と国防科学院が27日に「偵察衛星」用のカメラの撮影実験をしたと報じた。27日午前に発射した弾道ミサイルに装着したとみられる。

3月

• 5日午前8時47分頃、飛翔体を東に向けて発射。最高高度は550キロ程度、飛翔距離は300キロ程度とされる。
• 16日午前9時半頃、弾道ミサイルとみられる飛翔体を発射したが、発射直後に空中爆発したとされる。
• 20日午前7時20時頃、黄海に向けてロケット砲とみられるものを4発発射した。
• 24日午後2時33分頃、弾道ミサイルの可能性のあるものを北朝鮮西岸付近から発射。およそ71分間飛行し、午後3時44分頃、北海道渡島半島の西約150キロの排他的経済水域（EEZ）内に落下したものとみられる。朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、新型ICBM「火星17号」の発射実験に成功したことを報じた。ICBM級の本格的な発射は2017年11月の「火星15型」以来。

4月

• 韓国軍によれば16日午後6時頃、日本海に向けて飛翔体2発を発射。翌17日に北朝鮮メディアが「新型戦術誘導兵器」の発射実験を行ったことを報じた。この実験のみ弾道が未確認である。

5月

• 韓国軍合同参謀本部の発表によれば、4日午後0時3分頃に日本海に向けて弾道ミサイルの可能性がある飛翔体を発射。最高高度は780キロ、飛距離は470キロだとしている。
• 7日午後2時頃に弾道ミサイルの可能性がある飛翔体を発射。韓国軍合同参謀本部によれば、発射されたのは潜水艦発射弾道ミサイルとされる。
• 韓国軍合同参謀本部の発表によれば、12日午後6時29分頃に日本海に向けて短距離弾道ミサイルを3発発射しており、最高高度は約90キロ、飛行距離は約360キロとしている。
• 日本の複数の政府関係者によると、25日午前6時3分までに弾道ミサイルが一発発射された模様。午前6時37分と6時45分にも弾道ミサイルが一発づつ発射された模様。韓国軍合同参謀本部も同内容の発表を行った。

6月

• 韓国軍合同参謀本部の発表によれば、北朝鮮は5日午前9時過ぎから30分間にわたってミサイル8発をEEZ外へ発射。
• 韓国軍合同参謀本部の発表によれば、12日午前8時7分から午前11時3分の間に多連装ロケット砲とみられる飛翔体を発射した。

7月

• 10日に多連装ロケット砲を発射。
• 11日に多連装ロケット砲を発射。

8月

• 韓国軍関係者の話によれば、17日の早朝に2発の巡航ミサイルを黄海に向け発射した。

関連項目

• 北朝鮮によるミサイル発射実験
• 北朝鮮の核実験