「ゆっくりMovieMaker」の版間の差分
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2024年10月30日 (水) 13:51時点における版
作者 | 饅頭遣い |
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最新版 |
4.33.0.1(YMM4/YMM4Lite)
/ 2024年10月2日 リリース |
使用エンジン |
|
対応OS | Windows XP以降(YMM3の場合)、Windows 10 1703以降(YMM4の場合) |
プラットフォーム | Windowsのみ(Macで使用したい場合はBoot CampやParallels Desktopを使用する必要がある) |
対応言語 | 日本語、英語、中国語、韓国語、スペイン語、アラビア語 |
サポート状況 | 正式版 |
種別 | 動画編集ソフトウェア |
ライセンス | プロプライエタリ |
公式サイト |
manjubox |
ゆっくりMovieMaker(ゆっくりむーびーめーかー)は饅頭遣いのおもちゃ箱で配布、開発しているゆっくり茶番劇、ゆっくり実況、ゆっくり解説動画用の動画編集支援ソフトである[1]。
主にニコニコ動画、YouTube等の動画投稿サイトでアップロードされているゆっくり実況動画の作成に使用されている。愛称は"YMM"である(以下ゆっくりMovieMakerを"YMM"と表す)。
概要
YMMが登場するまでは、セリフを専用ソフトで保存・動画編集ソフトにセリフを配置・字幕や背景などを配置・キャラクター配置などの作業を別々でする必要があった[2]。それをYMMでは動画編集機能とセリフ生成機能(AquesTalkの霊夢・魔理沙などの合成音声)両方がアプリに内蔵されているため、ほぼ一つの作業で終わらせることができる。また、フリーウェアのため無料で使用することができる。
このソフトの主な機能となっているキャラ素材の仕様及びAviUtl用スクリプトはゆっくりMovieMaker独自の機能ではなく、ズーズ氏によってnicotalk用に製作されたものを使用していたが[1]、YMM4/YMM4Liteでは独自機能となっている。
なお、後継となるゆっくりMovieMaker4が正式リリースされたので、今後YMM3の更新及びサポートは行われない[3]。
バージョン
バージョン | 公式サポート | 対応キャラ素材スクリプト | 詳細 | 最新バージョン | ダウンロードページ |
---|---|---|---|---|---|
YMM1 | ✕ | 非対応 | 1.0.5 | ダウンロード | |
YMM2 | ✕ | ~Ver2e | 2.1.7.7 | ダウンロード | |
YMM3 | ✕ | ~Ver4c | 過去の主流バージョン(Windows XP以上)[1][注 1] | 3.4.8.1 | ダウンロード |
YMM4 | 〇 | 非対応(「動く立ち絵」機能で代用可) | 現在の最新のバージョン(Windows 10以上)[4] | 4.33.0.1 | ダウンロード |
YMM4 Lite | 〇 | 非対応(「動く立ち絵」機能で代用可) | 現在の最新のバージョン(Windows 10以上)[4] | 4.33.0.1 Lite | ダウンロード |
YMM1では「喋ってほしい文を入力すると、それに合わせて喋る」というこれ以降のバージョンの主なプログラムとなっている。次のバージョンであるYMM2のバージョンアップは内容が多く、字幕機能やキャラ素材連携、カット・倍速やゆっくりボイスの連携機能が強化されたのもYMM2からである。YMM3ではVOCALOIDとの連携・角度の変更・操作感の向上、元に戻す・やり直し機能などが主であったため、YMM1からYMM2ほどの大きな変更はなかった。
しかし現在最新となっているYMM4はAquesTalk10対応・CeVIO(トーク)専用API対応・VOICEVOXAPI対応[5]・A.I.VOICE対応・CoeFont専用API対応・動画出力機能・倍速プレビュー・正確なプレビュー・64bit対応、フィルター機能、台本機能などと、YMM3から飛躍的に機能が強化されており、日々いろいろな機能が追加されている[4]。その代わり、3にあったズーズ氏によるキャラ素材スクリプト機能は2022年2月現在無くなり、「動く立ち絵」という独自の機能が追加されている。
配布形式は、YMM3の場合ZIP形式・インストーラー形式の両対応。但しYMM4/YMM4Liteは、.NET Coreを利用する関係上、インストーラー版の配信は終了されており、ZIP版のみとなっている。
機能
動画・画像など様々なファイル形式に対応しており、それらで字幕や図形の追加、音声の追加、エフェクトの追加など簡単な編集を行うことができる。
対応ファイル
ファイルの種類 | 拡張子 |
---|---|
画像ファイル | .bmp、.jpg、.jpeg、.png |
音声ファイル | .wav、.mp3 |
動画ファイル | .avi、.mp4、.wmv、.mpg、.mpeg |
ファイルの種類 | 拡張子[6] |
---|---|
画像ファイル | .bmp、.jpg、.jpeg、.png、.gif、.svg 他 |
音声ファイル | .wav、.mp3 他 |
動画ファイル | .avi、.mp4、.wmv、.mov 他 |
アニメーション画像ファイル | .gif、.webp(.webpはWindows 10 1809以降のみ対応) 他 |
拡張機能追加により対応するコーデック・ファイル形式 | AV1、HEVC(H.265)、MPEG2、VP9、Ogg Vorbis、Ogg Theora、HEIF、Raw 画像 |
対応合成音声(YMM4,YMM4Liteのみ)
サービス・ソフト名 | 備考 |
---|---|
AquesTalk シリーズ | AquesTalk1、 AquesTalk2、 AquesTalk10が利用可能。
営利利用の場合はライセンス購入が必要。 Liteには標準では搭載がされず、プラグインとしてインストールすることで利用可能になる。 |
VOICEVOX互換ソフトVOICEVOX・COEIROINK・LMLOID・SHAREVOX・ITVOICE | VOICEVOX 外部連携APIにより、YMMで音声生成が可能になった。
イントネーション調整も最新バージョンで変更可能。 |
CoeFont | 外部連携APIにより、YMMから生成可能。
また、設定などをせずに、アリアル(通常、喜、怒、哀、楽)、ミリアル(通常)が利用可能。なお、これ以外の音声を利用する際は、CoeFontのLITEプラン以上に加入する必要がある。 |
CeVIO AI / CeVIO Creative Studio 7 | CeVIO AI、CeVIO Creative Studio 7のトークボイス全キャラに対応。 |
A.I.VOICE,VOICEPEAK, CoeAvatar,よみてのれゐ | 外部連携APIにより、YMMから音声生成が可能。一部利用規約あり。利用する際は、公式サイトを確かめてください。 |
基本的な機能(YMM4,YMM4Liteのみ)
機能名 | 機能の内容・備考 |
---|---|
セリフ生成 | ソフト内で合成音声を生成し、それに合わせてセリフを表示する機能。
主にゆっくり劇場系で使われる。 |
アイテム | 動画に表示される内容。合成音声とテキストのセット「セリフ」、喋るセリフに応じて絵が口パクする「立ち絵アイテム」、
テキストを表示する「テキスト」、設定した図形を表示する「図形」、 動画・画像・音声ファイルを表示、挿入する「動画」「画像」「音声」、 選択範囲をまとめて操作できる「グループ制御」、設定した範囲にエフェクトを挿入する「エフェクト」、画面全体をまとめて扱える「画面の複製」アイテムがある。 |
アイテムのプロパティ | アイテムには、表示開始フレーム、表示の長さ、X座標、Y座標、拡大率、不透明度、回転度などを調整することができる。
さらに、調整可能な項目は、アニメーションスライダーを使い「直線移動」「加減速移動」「移動量指定」「ランダム移動」「反復移動」などの項目を使える。 例えば、X-250pxからX+250pxまでを移動させるなどができる。この項目にはイージングも選択可能。 また、上下のレイヤーと合わせて使うことができる「合成モード」や、上下のレイヤーにあるアイテムの形に切り取る「クリッピング」、一部項目にはフェードイン・アウトなどがある。 また、動画・音声アイテムには「速度」「エコー」などの項目がある。テキストには、文字列入力欄、文字サイズ、文字間隔、行間隔など、調整できる項目がある。 |
エフェクト | 画面上や音声などを加工することができる機能。
画面上なら「色反転」「ぼかし」など色調補正やぼかしを使える「加工」、「クロマキー」や「クリッピング」などの「合成」、「縁取り」や「影」などの「装飾」、 「画面外から登場退場」「ランダム移動」などの「登場退場」「アニメーション」、 音声なら「ビブラート」「音程」など、多彩なエフェクトがあり、一部はYMM4独自のエフェクトもある(exo出力非対応)。 |
その他の機能 | プレビューの倍速再生、テンプレート登録、今プレビューしている画面の画像出力(これを使用してサムネイルを作ることが可能)などがある。 |
動作環境
YMM3
- Windows XP 以上
- .NET Framework 4 以上
- DirectX9.0c 以上
- PixelShader2.0 / 3.0
YMM4/YMM4Lite
- Windows 10 1703 以降(Windows 11にも対応した。)
- .NET Framework 4.7.2以上
- DirectX 11 / Shader Model 5.0 対応GPU
- NVIDIA GeForce GTX 400 以降 (2010年以降)
- Radeon HD5000 以降 (2010年以降)
- Intel HD Graphics 2500 以降 (2012年以降)
- DirectX10世代のGPUでは一部のエフェクトが機能しない
AviUtlとの兼ね合い
YMM3までは自身で動画出力機能を持たないためAviUtl互換ファイル(.exo)を出力することによりAviUtl側で出力してもらっている。そのためYMMで動画編集をしたい場合AviUtlも必須となる[7]。しかしYMM4/YMM4Liteからは自身で動画出力機能を持っているためAviUtlは必須でなくなった[注 2][4]。
YMM4とYMM4Liteの違い
通常のYMM4から、商用利用の際にライセンスの購入が必要になるAquesTalk1、AquesTalk2、AquesTalk10を取り除いた状態で配布しているバージョン。但し、別途プラグインをインストールすることで、各AquesTalkを利用できるようになる。
AquesTalkをインストールしたYMM4Liteを営利利用する場合、AquesTalkの音声を利用していない状態であってもインストールしているAquesTalkの使用ライセンスを購入する必要がある[8]。
脚注
注釈
出典
- ^ a b c “ゆっくりMovieMaker3 – 饅頭遣いのおもちゃ箱”. manjubox.net. 2018年11月27日閲覧。
- ^ “ゆっくり実況がすごく簡単に作れるようになった【ゆっくりMovieMaker3】”. ニコニコ動画 (2013年5月25日). 2018年11月27日閲覧。
- ^ “ゆっくりMovieMaker3”. manjubox.net. 2022年5月7日閲覧。
- ^ a b c d “ゆっくりMovieMaker4β|饅頭遣いのおもちゃ箱”. manjubox.net. 2020年10月30日閲覧。
- ^ “ゆっくりMovieMaker4”. manjubox.net. 2023年2月2日閲覧。
- ^ ゆっくりMovieMaker4β-饅頭使いのおもちゃ箱「対応ファイル形式」による。
- ^ “動画を出力する - 饅頭遣いのおもちゃ箱”. manjubox.net. 2020年2月17日閲覧。
- ^ “YMM4とYMM4Liteの違いは?”. manjubox.net. 2022年5月7日閲覧。