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ニシキヘビ | ||||||||||||
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ボールニシキヘビ Python regius
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分類 | ||||||||||||
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属 | ||||||||||||
ニシキヘビ(錦蛇、Python)は、ニシキヘビ科 (Pythonidae) あるいはボア科ニシキヘビ亜科に属するヘビの総称。特にニシキヘビ属 (Python) に含まれる種を指す場合が多く、これらはオウダ (王蛇)、パイソンなどとも呼ばれる。このパイソン (python) という名はギリシャ神話に登場する蛇神ピュトンに由来する。
分布
アフリカ大陸、オーストラリア大陸、ユーラシア大陸南部、東南アジア
形態
ニシキヘビ類は一般に、細長い頭に眼は小さく瞳は縦長、太い胴、短い尾をもつ。総排出腔の両側には蹴爪状の後ろ足の痕跡があり、オスは交尾の時にこれでメスの背中を引っかき交尾行動を触発する。
南北アメリカ大陸に分布するボアとは極めて近縁だが、頭骨の構造の違いや、卵生である事などで区別される。パイソンと名の付くヘビには他に、メキシコパイソン科(Loxocemidae)のメキシコパイソン等がいる。
生態
森林やサバナ、砂漠に生息する。多くの種は地表性だが、ミドリニシキヘビのように樹上性の種もいる。 ミドリニシキヘビは、食性や体色、樹上での獲物の待ち伏せ姿勢等、別科(別亜科)のエメラルドツリーボアと酷似した形態を持ち収斂進化の好例として紹介されることも多い。
行動は他のヘビ類に比べて鈍く、胴を伸ばしたまま匍匐前進する。しかし獲物に襲い掛かる時は瞬発的に素早く動くこともできる。 胴で絞める力が強く、獲物に巻きついて圧殺してから捕食する。非常に丈夫な消化管を持っており、センザンコウの鱗でもダメージを与えられない。 大型種は人家付近にも出没して家畜を捕らえるが、ヒトを襲うことは稀で、こうした事件が起きたときには大きなニュースになる。
繁殖形態は卵生で、産卵数は小型種で5-15個、大型種で30-100個程度。母親が卵塊の周りにとぐろを巻くことで抱卵して保護し、50-80日程で孵化する。このとき母親は筋肉を痙攣させて体温を上げ、卵を保温して発生を促す。
分類
- Antaresia childreni チルドレンニシキヘビ Children's python
- Antaresia maculosa スポッテッドパイソン Spotted python
- Antaresia perthensis アリヅカニシキヘビ Anthill python
- Antaresia stimsoni or Anteresia saxacola スティムソンパイソン Stimson's python
- Aspidites melanocephalus ズグロニシキヘビ Black headed python
- Aspidites ramsayi ウォマ Woma
パプアニシキヘビ属 Apodora
- Apodora papuana パプアニシキヘビ Papuan python
ワモンニシキヘビ属 Bothrochilus
- Bothrochilus boa ワモンニシキヘビ Bismarck ringed python
シロクチニシキヘビ属 Leiopython
- Leiopython albertisii シロクチニシキヘビ White lipped python
- Liasis fuscus ミズニシキヘビ Brown water python
- Liasis mackloti マングローブニシキヘビ Macklot's python
- Liasis olivaceous or Liasis barroni Olive python
- Liasis sawuensis Sawu Python
- Morelia amethystina アメジストニシキヘビ Amethystine python
- Morelia boeleni ベーレンニシキヘビ Boelen's python
- Morelia bredli セントラルニシキヘビ Centralian python
- Morelia carinata Rough-scaled python
- Morelia clastolepis セラムニシキヘビ Moluccan python
- Morelia kinghorni オーストラリアヤブニシキヘビ Australian scrub python
- Morelia nauta タニンバーニシキヘビ Tanimbar python
- Morelia oenpelliensis Oenpelli python
- Morelia spilota カーペットニシキヘビ Carpet python
- Morelia tracyae ハルマヘラニシキヘビ Halmahera python
- Morelia viridis ミドリニシキヘビ Green yree python
- Python anchietae アンゴラニシキヘビ Angolan python
- Python breitensteini ボルネオアカニシキヘビ Borneo short-tailed python
- Python brongersmai マレーアカニシキヘビ Blood python
- Python curtus スマトラアカニシキヘビ Sumatran short-tailed python
- Python molurus インドニシキヘビ Indian python
- Python natalensis ナタールニシキヘビ South African rock python
- Python pimbura セイロンニシキヘビ Ceylon python
- Python regius ボールニシキヘビ Ball python
- Python reticulatus アミメニシキヘビ Reticulated python
- Python sebae アフリカニシキヘビ African rock python
- Python timorensis チモールニシキヘビ Timor python
Status
- ワシントン条約付属書II類
人間との関係
大型種においては例こそ少ないものの人間も捕食の対象になる。
皮は革製品に利用されることもあり、皮目的の乱獲や環境破壊により生息数は減少している。
ペットとして飼育されることもあるが、日本ではアフリカニシキヘビ、アミメニシキヘビ、アメジストニシキヘビ、インドニシキヘビは特定動物に指定されていて飼育にあたり地方自治体の許可が必要になる。