コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「電波」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
推敲、追記: ロラン, 市民バンド, パーソナル無線、ウィキ化
3行目: 3行目:
*[[電波系]]。'''デムパ'''とも
*[[電波系]]。'''デムパ'''とも
*[[日本テレビ放送網]]系列([[Nippon News Network|NNN]])で放送されていたテレビ番組「[[電波少年シリーズ]]」の略。
*[[日本テレビ放送網]]系列([[Nippon News Network|NNN]])で放送されていたテレビ番組「[[電波少年シリーズ]]」の略。
<!--#[[電波新聞社]]の略。-->
----
'''電波'''(でんぱ)は、端的には[[光]]より[[周波数]]が低い(言い換えれば[[波長]]の長い)[[電磁波]]である。一般には、光としての性質を備える電磁波のうち最も周波数の低いものは[[赤外線]](又は[[遠赤外線]])であるが、それよりも周波数が低いものであると考えられている。空間を伝播する性質がある。


----
ただし、電波を周波数のみにより他の電磁波から区別する場合の境界(特に、その周波数上限)は定まっていない。ごく一部の辞書においては、[[通信]]([[無線通信]])に用いられる電磁波を指すとの見解も見受けられるが、一般にはあまり支持されていない。
'''電波'''(でんぱ)は、[[電磁波]]のうち[[光]]より[[周波数]]が低い(言い換えれば[[波長]]の長い)ものを指す。
光としての性質を備える電磁波のうち最も周波数の低いものを[[赤外線]](又は[[遠赤外線]])と呼ぶが、それよりも周波数が低い。
音などと同様に、空間を伝播する性質がある。


[[電波法]]第2条の1では電波を「三百万メガヘルツ以下の周波数の電磁波」と定義する。
物理的には光も電波も電磁波のある帯域を指している用語であり、光としての性質(粒子性)と波としての性質(波動性)をもっているため、技術的にどちらの性質を利用しているかで区別することがある。電波天文学などでは測定方法によって電波として扱ったり、光として扱える周波数帯がある。これは、高周波技術の発展によって従来は遠赤外線領域とみなされていた周波数領域まで[[ヘテロダイン]]方式で受信できるようになったことによる。
3,000,000 [[メガヘルツ|MHz]] = 3,000 [[ギガヘルツ|GHz]] = 3 [[テラヘルツ|THz]] である。
ただし、電波を周波数のみにより他の電磁波から区別する場合の境界(特に、その周波数上限)は曖昧である。
ごく一部の辞書においては、[[通信]]([[無線通信]])に用いられる電磁波を指すとの見解も見受けられるが、一般にはあまり支持されていない。
<!--
# 「独自研究」にとどまっているおそれがあるため、次をコメントアウトしました --eveningmist 2007年12月28日 (金) 11:22 (UTC)
これ以下の[[周波数]]の電磁波を「電波」と定義しているが、これは法による規制の及ぶ範囲として定義しているに過ぎない。
将来的に規制の必要性が生じれば、光の周波数下限を上限として、この定義は拡大される可能性があるものと考えられる。
-->


物理的には光も電波も電磁波のある帯域を指している用語であり、光としての性質(粒子性)と波としての性質(波動性)を持つため、技術的にどちらの性質を利用しているかで区別することがある。電波天文学などでは測定方法によって電波として扱ったり、光として扱える周波数帯がある。これは、高周波技術の発展によって従来は遠赤外線領域とみなされていた周波数領域まで[[ヘテロダイン]]方式で受信できるようになったことによる。
[[電波法]]第2条では'''3,000,000[[メガヘルツ|MHz]](= 3,000[[ギガヘルツ|GHz]] = 3[[テラヘルツ|THz]])以下の[[周波数]]の電磁波'''を「電波」と定義しているが、これは法による規制の及ぶ範囲として定義しているに過ぎず、将来的に規制の必要性が生じれば、光の周波数下限を上限として、この定義は拡大される可能性があるものと考えられている。


==用途==
==用途==
比較的よく知られた用途としては、のようなものが挙げられる。
次が挙げられる。
*各種[[無線通信]]用
*通信・放送
**[[テレビ]]や[[ラジオ]]の[[放送]](地上波によるものも、衛星によるものもある)
**[[テレビ]]や[[ラジオ]]の[[放送]](地上波によるものも、衛星によるものもある)
**[[警察]]、[[消防]]・[[救急医療]]や、[[船舶]]、[[航空交通管制|航空管制]]などの業務用無線通信
** 業務用無線通信: [[警察]]、[[消防]]・[[救急医療]]や、[[船舶]]、[[航空交通管制|航空管制]]など
**[[携帯電話]]・[[PHS]]による無線通信([[電気通信事業]])、[[マチャネルクセス無線]]、[[コーレス電話]]、[[無線LAN]]、[[テレメータ]]など
** アマチュア無線通信: [[マチア無線]]、[[市民ラジオ|市民バンド]]、[[パーソナル無線]]など
** 電話: [[携帯電話]]・[[PHS]]([[電気通信事業]])、[[マルチチャネルアクセス無線]]、[[コードレス電話]]
**[[アマチュア無線]]による無線通信
*データの送受
**[[グローバル・ポジショニング・システム|GPS]]、[[VICS]]などの位置情報システムによる利用
**[[無線LAN]]、[[テレメータ]]など
**短距離の一方向通信。おもちゃの[[トランシーバー]]、[[リモコン]]から電子機器への通信、[[ラジコン]]系の[[おもちゃ]]でコントローラーから本体への通信。
**[[気象観測]]([[ラジオゾンデ]]など)
**[[気象観測]]([[ラジオゾンデ]]など)
*遠隔操作
*[[マイクロ波]]による加熱([[電子レンジ]]など)
**[[リモコン]]から電子機器への通信、[[ラジコン]]系の[[おもちゃ]]でコントローラーから本体への通信。
* 位置測定
**[[グローバル・ポジショニング・システム|GPS]]、[[VICS]]、[[LORAN|ロラン]]などの位置情報システム
* 加熱
** [[電子レンジ]]: [[マイクロ波]]による加熱
*反射を利用したもの
*反射を利用したもの
**[[レーダー]]
**[[レーダー]]
**[[電子スピン共鳴|ESR]]や[[核磁気共鳴|NMR]]による化学物質の各種測定
**[[MRI]]による造影(主に医療目的)


==関連項目==
==関連項目==
44行目: 55行目:
{{電磁波}}
{{電磁波}}


[[Category:電磁気学|てんは]]
{{DEFAULTSORT:てんは}}
[[Category:無線|てんは]]
[[Category:電磁気学]]
[[Category:電磁波|てんは]]
[[Category:無線]]
[[Category:電磁波]]


[[bg:Радио]]
[[bg:Радио]]

2007年12月28日 (金) 11:22時点における版

電波(でんぱ)


電波(でんぱ)は、電磁波のうちより周波数が低い(言い換えれば波長の長い)ものを指す。 光としての性質を備える電磁波のうち最も周波数の低いものを赤外線(又は遠赤外線)と呼ぶが、それよりも周波数が低い。 音などと同様に、空間を伝播する性質がある。

電波法第2条の1では電波を「三百万メガヘルツ以下の周波数の電磁波」と定義する。 3,000,000 MHz = 3,000 GHz = 3 THz である。 ただし、電波を周波数のみにより他の電磁波から区別する場合の境界(特に、その周波数上限)は曖昧である。 ごく一部の辞書においては、通信無線通信)に用いられる電磁波を指すとの見解も見受けられるが、一般にはあまり支持されていない。

物理的には光も電波も電磁波のある帯域を指している用語であり、光としての性質(粒子性)と波としての性質(波動性)を持つため、技術的にどちらの性質を利用しているかで区別することがある。電波天文学などでは測定方法によって電波として扱ったり、光として扱える周波数帯がある。これは、高周波技術の発展によって従来は遠赤外線領域とみなされていた周波数領域までヘテロダイン方式で受信できるようになったことによる。

用途

次が挙げられる。

関連項目