ハーデース

ハデス (ハーデース、‘Άιδης) には二つの意味がある。

ギリシャ神話の冥府を司る神

後に、冥府が地下にあるとされるようになった事から、地下の神ともされる。地下の鉱脈とも関係付けられ「富める者」の意味でプルートンともいう。イオニア方言系ではアイデスと呼ばれる。

クロノスとレアの子。ポセイドンとゼウスの兄。ペルセポネの夫。

地下の神である事から、鉱物資源の守護神ともされ、後には豊穣神(作物は、地中から芽を出して成長する)としても崇められるようになった。

長兄であるにもかかわらず、くじ引きで地底(冥府)を割り当てられた不遇の神。また冥府の王というイメージから、往々にして悪役としての扱いを受けることが多い。

また、妖精のメンテやレウケとの悲恋も伝えられている。

ローマ神話にも取り入れられ、プルートと呼ばれる。