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「絶対可憐チルドレンの登場人物」の版間の差分

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* 桐壺帝三、柏木朧
* 桐壺帝三、柏木朧


== P.A.N.D.R.A. ==
== P.A.N.D.R.A ==
=== リーダー ===
=== リーダー ===
; 兵部 京介 (ひょうぶ きょうすけ)
; 兵部 京介 (ひょうぶ きょうすけ)

2009年8月20日 (木) 10:01時点における版

絶対可憐チルドレン > 絶対可憐チルドレンの登場人物

絶対可憐チルドレンの登場人物(ぜったいかれんチルドレンのとうじょうじんぶつ)では、椎名高志の漫画作品『絶対可憐チルドレン』に登場する人物について詳述する。

この記事は、下記のページに内容を分割しています。このテーマに関する情報については、それぞれのページをご参照ください。
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この作品の登場人物の名前は源氏物語の登場人物やその関係者から取られていることが多い。これについて著者は、「源氏物語は名前をイチから考えるのがめんどくさいので引用元にした」、「読み切りの時点で主要人物が6人もいたし、何か共通のイメージがあった方がいいかと思ってやってみたら、これがなかなか語感が良かった」からだと述べている[1]

作品内で時間経過があるため、最初10歳(小学4年生)だったチルドレンも、第10巻7th sense以降は小学5年生、第16巻3rd sense以降は12歳(中学1年生)になっている。


注意:以降の記述には絶対可憐チルドレンに関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


B.A.B.E.L.

  • 各エスパーチーム
    • ザ・チルドレン
      • ザ・スリーピング・スノーホワイト
      • ザ・イクスプロレイター
      • シャドウ・オブ・ザ・チルドレン
    • ザ・ワイルドキャット
    • ザ・ハウンド
    • ザ・ダブルフェイス
  • 桐壺帝三、柏木朧

P.A.N.D.R.A

リーダー

兵部 京介 (ひょうぶ きょうすけ)
声 - 遊佐浩二(幼少期:井上麻里奈[2]
1930年04月15日生まれ[3]。星座は牡羊座。血液型はO型。身長172センチ、体重56キロ。
パンドラの首領で、多数の能力を持つ強力なエスパー。2010年現在実年齢80歳だが、超能力でテロメアをコントロールし若い肉体を保っている。彼の存在をバベルに所属している全員が知っているわけではない。名前の由来は兵部卿宮から。
能力
レベル不明の複合能力者念動精神感応瞬間移動催眠といった多くの能力を持つが、正確な種類やレベルは不明(ただ飛べることからサイコキネシスは超度6以上であることは確かで、大戦中にも飛んでいるので当時既に超度6以上だったことになる)隊長のセリフから人為的に強化されている可能性が高い。更に額に受けた銃痕により能力が強化され、超能力の念波周波数をある程度コントロール出来るようになり、それによりECMや能力測定が効かなくなっている。後に不二子が接近を知らせる兵部センサーなるものを作ったが、そうなるんです帳事件のどさくさで不二子の部屋に侵入し解除した。(ついでに寝ている不二子の顔に落書きをしていった)将来、薫と対決するという皆本の記憶には伊九号がプロテクトをかけており、紫穂でさえ破れなかったが、この能力自体が大戦中に特務部隊が使用していたものであるため兵部や不二子は簡単に解いてしまった。
性格
普段は飄々とした策士然としているが、気まぐれで大人気なく短気。目的意識が強く頑固かつ冷酷で残忍。一方で物凄く飽きっぽい、目的達成の為ならば自らの犠牲は厭わない、年甲斐もなく無茶ばかりするかなり困ったお人。パンドラのメンバーからは、実は何も考えていないのではないかと、不安がられ、呆れられている。気に入らない者は、同じエスパーであろうとも容赦ない。
ザ・チルドレンの指揮官である皆本には、かつて自分を裏切り射殺しようとした上官へのイメージを重ねる一方で、薫の想い人ということで、異常ともとれる憎悪と執着、嫉妬を抱く。催眠術で苦しめたり、バベルのエスパーたち前で自分を撃たせようとしたり、さらには子供の姿にしてトラウマを再発させようとするなど、嬲るように苦痛と苦悩を与え続けているが、逆に試練を与え皆本の成長を促しているともとれる。不二子に対する態度と同様に愛憎が入り交じっている可能性が高い。一方で、薫に対しては彼女の才能や予知での運命から、自分自身を重ねて異常な愛情(薫たちが孫のような感情)を注いでおり、彼女の幸せのためなら命すら投げ出す覚悟がある。そのため、皆本の殺害は、薫の死にまで繋がる運命のため不可能であり[4]、皆本の命も薫の死の回避のため救わなければならないのが現状であって、そのジレンマから抜け出す方策に頭を悩ませている。
同じく戦争の犠牲者である桃太郎とは良いコンビだが、齧歯類と蔑み手荒に扱う。不二子との因縁は深く愛憎入り交じっている。一度は不覚をとって捕縛され、その後幾度となくチャンスがありながら彼女を殺さないのは愛情があるためだが、兵部に数多くのトラウマを与えた張本人。
容貌は美形。だがトレードマークの銀髪は実は白髪。戦前生まれの為にファッションセンスや嗜好がかなりずれており、パンドラのメンバーの頭痛の種になる事もしばしば。ただし、ネタとしてわざとやっている描写も見られる。(ホワイトデーに『蛍の墓』にも登場した某有名メーカーのドロップや肝油入りドロップなどを送る、イメチェンと称しサイボーグ009のコスプレをする。アニメ化を知って想像したチルドレンたちの姿は昭和40年代の横山光輝手塚治虫作品のよう等)ねらわれた学園の京極をオマージュしたキャラである為か、年甲斐もなく学生服姿である。(昭和40年代は謎の転校生として密かにエスパー集めをしていたが、現在ではいろいろ面倒になり勧誘が直球になった)沖縄戦にも従軍しており、パンドラのメンバーと共に沖縄を訪れた時は波間に一輪のユリの花を投げ入れ、戦没者に黙祷していた。
『破壊の女王』『光速の女神』『禁断の女帝』といったザ・チルドレンの異名は彼が名付けた。ついでに自らを『銀髪の貴公子』と称する。ただし、実際には敵ばかりか味方からもロリコン『変態』『じじぃ』と呼ばれる。薫からは京介と名前で呼ばれるが、この事が兵部を心酔するパンドラメンバーの嫉妬を煽っている。
目的
ノーマルに疎外されたエスパー達を解放しエスパーの楽園を作る事を目的としているが、世界からノーマルを完全排除することを前提としており、薫に説得されてもそれだけは絶対に譲らない。また、目的達成の為に、薫を始めとするチルドレンのメンバーを引き込み、その上で薫をパンドラ首領の後継者とし、全エスパー達の救世主にしようともしている。これに関してはメンバー全員が賛同している訳ではない様子。
過去
少年時代に高いエスパー能力を見出され蕾見家に引き取られ、不二子の弟分としてイヤな意味で可愛がられる。大戦中はバベルの前身となる陸軍特務超能部隊の一員として不二子や伊号たちと国の勝利と未来を信じて闘っていた。J.D.グリシャムを撃墜し瀕死の重傷を負わせたのも彼。大戦末期、[5]回収された伊八号の脳から未来を予知し、兵部がエスパーたちを率いて破壊者となることを知った隊長は、蕾見男爵邸において兵部を銃撃。額の銃痕はそのときものである。奇跡的に助かった兵部は隊長を殺害。信じていた祖国や上官に裏切られたことで、ノーマルに不信と憎悪を抱き、同じようにノーマルに迫害されたエスパーを集め、パンドラ結成に至る。発足したばかりのバベルで、20人以上の職員を殺害したこともある。その後、不二子に敗北してバベルに囚われる。
現在
エスパー犯罪史上最悪の人物とされ、犯罪エスパー収容施設の地下500メートルにハンニバル・レクターさながら収容されていた。もっとも、記録を残さず何度も外には出ており、ザ・チルドレンの存在を知って脱獄。以降は皆本やザ・チルドレン(特に気に入っている薫)に事あるごとに接触している。皆本は桐壷から聞かされるまでは存在を知らなかった。
パンドラ関係者から少佐と呼ばれているが、これは戦時中の階級が表向きの戦死により二階級特進したものと考えられる。(ヒラの隊員が佐官というのは考えにくく中尉が妥当)
若い肉体は不二子と違って超能力で無理矢理保っているに過ぎず、現在は体調も芳しくなく生命エネルギーも尽きかけており、特殊な薬で何とかもたせているもののその余命は短い。よって長期戦は彼にとって大きな負担となる。このためチルドレン達をパンドラ側に引き込む事に内心ではやや焦っている模様。その割に海外活動に専念する為、小学生編末から中学生編開始まで日本を離れていた。
未来
当人の安否については不明であるが、薫を女王としてパンドラに引き込む事には成功しており、彼女にパンドラの首領の座を譲っている。

幹部

パンドラの発足に携わった初期メンバーと思われる人物達。

真木 司郎(まぎ しろう)
声 - 落合弘治
パンドラの幹部格の中でもリーダー的な存在で、兵部の補佐を勤めることが多い。外見はちょいわるおやじ風。子供の頃に兵部に拾われた。能力で精製した炭素単結晶繊維を伸縮自在に操るレベル6の合成能力者。その繊維は物体も通過する。炭素は電気をよく通すため、スタンガンなどの武器に弱い。
兵部の気まぐれと暴走に振り回される苦労人であり、事実上副官。兵部を叱責できる貴重な人物。同じく幹部の葉からは『ハゲ』と言われているので、実は気にしているのかも知れない。
単独でもチルドレンをあしらえる高い実力を持つが、兵部から彼女たちを傷つけない事を条件にされることが多い為、彼女達の攻撃を甘んじて受けることもある。それが原因で皆本に弱点を見抜かれ敗北を喫する。名前の由来は真木柱及びマギー司郎から。
加納 紅葉(かのう もみじ)
声 - 千葉紗子
パンドラ幹部格のうちの1人。テレポート基本の合成能力者で、空間を固定することができる。それを応用して相手の動きを封じたり、薫の超能力を使ったパンチを容易く止めるほどの怪力を使うことができる。テレポート単体で使うことも可能。また、念動能力も使うことができる。冷静な性格に見えて幹部にも拘わらず行動は行き当たりばったりで計画性ゼロ。考えるより先に手が出る薫から「チンピラ」と評される程。この性格ゆえに、目的達成の為ならば、ノーマルを巻き添えで攻撃する事も躊躇わない。力の加減が下手なのか、パティ戦において気絶したカガリを叩き起こそうとした際、戦闘不能寸前にしかけたことがある。名前の由来は紅葉賀から。
藤浦 葉 (ふじうら よう)
声 - 羽多野渉
パンドラ幹部格の1人で3人の中では一番若い。今時の若者といった青年で、服装センスが壊滅的な兵部に服を貸したことも。(結果、一日でボロボロにされた)念動力ベースの合成能力者で、振動波を操り、物体を破壊する攻撃を得意とするが、要するに毒舌を物理攻撃としてぶつける。応用すれば浮力を得たり温度を上下させることができる。兵部を信頼しているが、彼のいい加減な態度に対してはかなりの不満があり、他人のせいにして(主に真木)遠慮なく毒舌を吐く困った人。(ただし、兵部と共に真木をからかうことは好きなようである)チルドレンが未来のリーダーとなることに納得していない為、彼女達への態度も厳しく、傷つけることも躊躇しない。兵部にあっさり一蹴されたところを見ると単独ではあまり強くはない様子。名前の由来は藤裏葉から。
本編ではチャット画面で早くから登場していたが名前を呼ばれたことがない為、サプリメントでは真木に紅葉と並んで藤浦葉(仮)とからかわれる。

その他の構成員

桃太郎(ももたろう)
声 - 釘宮理恵
大日本帝國軍超能力研究員によってエスパーへと改造させられたモモンガ。空気の塊を誘導弾として使用するなど高い戦闘力を持ち、精神感応能力で人間と会話も出来る。他にも予知能力も持つ。大好きなのはヒマワリの種。
元々はペットとして研究所で飼われており研究員に育てられていたが、ある日突然改造されたことから人間を憎んでいた。
研究施設の冬眠カプセルから脱走したはいいが、力尽きて倒れていた所を薫達に拾われる。薫は「とっとこ桃太郎」と名づけようとしたが葵、紫穂が「とっとこ」をはずさせ「桃太郎」となった。薫にも襲い掛かるが、乱入してきた兵部によって落ち着き、最終的には彼に引き取られる。パンドラのメンバーではなく兵部が預かっているだけであるため、兵部よりも薫の言うことを聞く。兵部は自分とよく似た境遇であり、彼と対等に接し遠慮のないツッコミも入れてくる桃太郎のことを気に入っているようで、よく肩に乗せたり服の中に入れたりして一緒にいる。兵部ばかりか真木も齧歯類と蔑む。都合が悪くなると冬眠モードと称して寝たふりをする
モデルは、『光速エスパー』に登場するリスに似た宇宙人のつもりであったが、これは『宇宙少年ソラン』との混同であったと作者はコメントしている。
アニメ版では、最初から兵部と共に登場。彼の手により冬眠から目覚めたようだが、度々立場をわきまえない発言をする。。原作での初登場回は喧嘩して兵部の元を飛び出し、事故で記憶喪失になった際のエピソードに変更された。
標 澪 (つくし みお)
声 - 釘宮理恵
瞬間移動能力者(テレポーター)でレベルは未出。ザ・チルドレンと同年代の少女。
体の一部のみをテレポートさせる部分テレポート、物体を透過するテレポートを得意とする。その能力を最大限に発現させた時には、自分の身体を素粒子レベルで分割して、複数の個体に分身する事ができる。その能力はザ・チルドレン3人を軽く手玉に取る程強力だが、負担が大きいため高いレベルの相手だと分身が暴走することがある。その場合冷静さを欠くと分身に意識を乗っ取られる危険性を孕む。
年相応に喜怒哀楽の激しい性格だが、兵部に保護されるまでは表情すらなかったというヤマダの言葉から、どこかの研究機関で実験動物さながらの扱いを受けてきたらしい(現在のところ詳細不明)。そのため、自分を拾ってくれた兵部を慕っており、彼が執着している薫に強い敵対心を抱いていた。皆本を人質として攫うが、皆本から乱れた食生活や体のことを心配され、皆本にも好意を寄せるようになった。指揮官の皆本ばかりか、兵部にも大切にされている薫に対し嫉妬を抱く。(これが原因で一時期、兵部に対して不信感を募らせた事もある)、銀行からの脱出劇や黒い幽霊に操られたパティー戦を共闘したことで薫の女王としての資質を認めるような態度を見せるようになる。ただ、素直でないためツンデレキャラが定着した。
作者曰く薫の将来に重要な影響を与えるキャラであり、新たな未来予知図として薫が成長した澪と共闘する光景が描かれている。
初登場時は、廃屋でパンドラの他のメンバーとは別に生活をしていたが、ザ・チルドレンや皆本との戦いを経て、兵部の言葉に従ってパンドラに身を寄せた。パンドラに合流するまできちんとした教育も受けていなかったため一般常識には疎く、空気がなくなったらどうして死ぬのか考えるのに時間がかかるほど。彼女の前で兵部を「変態」や「エスパー犯罪史上最悪の人物」と言うのは禁句であり、言った者に制裁を加える。
中学生編では、スタイルが良くなっており、それ故に再会した薫にいきなり胸を揉まれる事態となった。また、小学生編に比べると学力も上がったようだ。
名前の由来は澪標からで、本項ではこの由来と椎名の「裏設定」を鑑みて現状の澪のフルネーム表記をしているが、椎名は澪のフルネームを劇中に出さない可能性を示唆しており、これが理由で漢字表記の確定はしないことにしているとのことで、今後の展開では苗字表記が「標」でなくなる可能性がありえる(ひらがな表記では「つくし」で確定している)[6]
マッスル 大鎌(-おおかま)
声 - 三宅健太
名前の通り筋肉質のオカマで見た目に違わぬ変態。レベルは未出。自分を含む生物や物体を生きたまま硬質化させる能力を持ち、へその下の丹田からこれを発生させる事で相手を硬質化させる(本人はこれを『ビッグマグナム』と名付けている)。自称「鋼の錬筋術師」。兵部からの通称は「鋼の」。(最近では普通にマッスルと呼ばれている)
小学生時代からかなり際どい格好のオカマだったようで、それが元でイジメられていたが、本人は超能力のせいでイジメられていたと思い込んでいる。イイ男に目がなく[7]、皆本に強引にキスしようとしたが、兵部に押し留められた(しかしその後の事件で隙を突いて結局はキスした)。登場するたびに股間に痛烈な一撃を受け悶絶する出オチ担当だが、逆にそれが幸いしてか出番は極めて多い。下ネタ担当。
基本的に人当たりは良く、正体を隠してのご近所付き合いでは近隣の主婦やOLとも意気投合している。その性格からか、周囲も認める変態ながら組織内では新人教育係となっているようで、澪やパティは新人時代に彼とよくコンビを組んでいた。
普段は常識的な服装で社会生活を送っており、素顔は凛々しい美男子。行く先々で女性の視線を釘付けにしているが、本人曰く「あんなブサイクな格好では生活できない」とのこと。名前の由来はオカマから。
サンデーCM劇場にも一瞬だが台詞付きで出演し、アニメ版にも第1話から登場している。そのこともあってか、アニメの公式サイトでは敵味方問わずその他多くのキャラクター達を差し置いて「主な登場人物」として紹介されている。
ヤマダ・コレミツ
声 - 三宅健太
精神感応能力者(テレパス)でレベルは未出。澪と行動を共にする大男。フランケンシュタインの怪物のような容姿をしている。
かつては傭兵だったが、負傷により精神感応の受信能力を失い、用済みとされたところを兵部に拾われた。負傷した事で会話もできなくなったらしいが、精神感応の送信能力は健在(作中の彼のセリフは全てそれによるものである)のため、相手が普通に喋ってくれればコミュニケーションにはさしたる問題はない。通常会話は出来ないので「無口」ではあるのだが、精神感応では結構口うるさい(単に注意される兵部に問題があるだけとも言えるが)。戦闘の際には傭兵時代の経験を生かし、マシンガン等の銃器類や怪力など、超能力とは無関係の武器を使う。
いかつい外見に似合わず、意外と面倒見がよく苦労性で常識人。当初はパンドラと別行動をとっていた澪の後見人的な存在だった。
幼少の頃は桃色の髪を持つ美少年だったが、その写真を見て誰一人彼と判断できなかったほど、姿が変わっている。名前の由来は藤原惟光から。
九具津 隆(くぐつ たかし)
声 - 相馬幸人
合成能力者でレベルは未出。人型の依代に意識を焼きつけて念動で操ることができる。一度に数十体もの人形の操作が可能で、しかも、その動作は人間とまったく見分けがつかないほど自然。また、人形内部に武装や特殊装備を仕込み、これを操作することも可能。趣味も人形集め。初登場時21歳。
バベル所属であったが、パンドラのスパイだったことが皆本と賢木により発覚した。オタク男で、自ら作り上げたメイド姿の人形・モガちゃんに絶対の自信を持っていたが、ザ・チルドレンに破壊され逮捕。犯罪エスパー収容施設に収容されるが、兵部の手助けにより脱獄する。気が弱く温厚そうに見えて、裏の性格は計算高く冷酷。スパイ捜査中の賢木の心臓に銃弾を撃ち込み、皆本も巻き添えのダブルフェイス共々躊躇なく殺害しようとした。
バベル時代に、谷崎の依頼でナオミのねこ耳&尻尾付きフィギュア(本人に無断で)を作った事がある(名称は「ワイルド・キャット強化突撃服」)。名前の由来は、傀儡から。
同作者の『MISTERジパング』でも同様の能力を持つキャラが登場している。
アニメ版では、当初からスパイとして設定されていた原作とは違い、最初は見た目どおりのただのオタクで気弱な人物だった。しかし存在感が非常に薄く、忘れられることもしばしばで、落ち込んでいた所を兵部に付けこまれ、自分を評価してくれた彼に傾倒し、バベルの内部情報を漏らすようになる。その後自業自得とはいえあらぬ冤罪をかけられ、バベルの面々に非難され想い人も賢木に取られたことで激怒、スパイ容疑を賢木に擦り付け、殺そうとするが失敗。逮捕後兵部により脱獄、パンドラに加わる。
アニメ版や過去編での活躍を見る限り、その応用性の高い能力はバベル内でも重宝されていた模様。特に、ザ・チルドレンの影武者を造る「影チル計画」は、彼がバベルを離脱したことにより頓挫していたことが明かされている。パンドラへの加入後は幹部クラスとの合同作戦にも数多く参加するなど、バベル時代に比べるとかなり優遇されている。
黒巻 節子(くろまき せつこ)
声 - 渡辺明乃
合成能力者でレベルは未出。かつてはバベルの特務エスパー訓練生であったが、ものぐさな性格からバベルの任務をめんどくさいと感じて離反し、パンドラに合流した。バベルでのコードネームは「ドリーム・メーカー」。19歳。不二子の事も認知している様子。
夢を操る、より正確には脳内に擬似装置(シミュレーター)を植えつけることができる能力。一度能力をしかければ、相手が自分で装置を動かすので以後テレパシーを送る必要は無い。
九具津と同じく一度は捕らえられるが、その直前に自分自身に対して能力を使い、眠りの世界に逃げ込んでしまった。後に兵部の力で強制的に脱獄。
パティ・クルー
声 - 小林沙苗
元「黒い幽霊」メンバー。体そのものを粒子に変えるテレポートベースの合成能力者。粒子のコントロールなら最強と自負する。薫とパンドラのメンバーによる強制解放を受け黒い幽霊の呪縛からは逃れるが、ザ・チルドレンの3人によるものではない不完全な解放だったため、敗北後の自滅プログラムまでは消されず、パンドラは苦肉の策として彼女を眠らせ続ける事で辛うじて生き長らえさせた。後に時間はかかったが自滅プログラム解除にも成功、中学生編ではパンドラのエスパーとして元気な姿を見せている。
自滅こそしなくなったものの生きる気力をなくしていた彼女を、パンドラはバレットやティムの件のデータを参考に、黒巻の能力等によって彼女を治療したが、その際に美男子ばかりが出る「くさった夢」ばかり見せられたことから、重度の腐女子としての自我に目覚めてしまった。その腐女子っぷりは、皆本と兵部が並んでる姿を見てニヤケ顔で鼻血を噴き出すなどかなりの重症である。
エレキ・照(-てる)
声 - 銀河万丈(ゲーム版:金光宣明)
電磁波義兄弟の兄。電波と磁気を操って通常の放送回線を乗っ取り、海賊放送(非合法組織の宣伝)を請け負うプロ。
他人の思考(脳内を流れる電気信号)を乱す「毒電波」を使う。または光を操って幻影を見せることもできる。
その能力で一度は皆本を毒電波の餌食(このとき皆本が呟いていたのはガンダムゼータのセリフ、そして00の声優ネタである)とし、マグ・熱人と共闘する事でチルドレンを苦戦させたが、自分の能力を反射され自分が毒電波の餌食となる。その際『開運!なんでも鑑定団』のナレーションを呟いていた(ちなみに担当声優の銀河万丈は、『開運!なんでも鑑定団』のナレーションを担当している)。
名前の由来はエレキテルから。『機動戦士ガンダム』のギレン・ザビがモデルで、担当声優も同じ。
マグ・熱人(-ねっと)
声 - 郷里大輔(ゲーム版:羽多野渉)
電磁波義兄弟の弟。エレキ・照同様、海賊放送を請け負うプロ。
他人の体を磁石にして鉄を吸い付かせる「マグネットコーティング」を使う。または光を操って幻影を見せることもできる。
その能力を使い、エレキ・照と共闘する事で一度はチルドレンを苦戦させるも、結果的には敗北。自分達の流した映像について民間人に訂正を述べさせられた後、連行されていった。
名前の由来はマグネットから。『機動戦士ガンダム』のドズル・ザビがモデルで、担当声優も『機動戦士ガンダム』のTV版と同じ。
カズラ
声 - 加藤英美里
テレポート基本の合成能力者である少女。体を触手のように変化させる空間変異を使い、触手は接触感応能力を使える。名前の由来は玉鬘から。
カガリ
声 - 入野自由
念動力火炎発火能力予知能力を持つ複合能力者の少年。名前の由来は篝火から。
伊-八号(い-はちごう)
死亡したイルカの脳。高度な予知能力を持っており、戦死後に脳だけが陸軍超能特務部隊に回収された。戦後の日本の復興やエスパーを率いて世界の破壊者となる兵部の未来を予知し、兵部銃撃の引き金となった。その際に兵部が持ち去ったものと思われ、現在ではパンドラが保護、利用している。

黒い幽霊(ブラック・ファントム)

黒い幽霊(ブラック・ファントム)
声 - 立木文彦
黒い幽霊のボス。兵部は普通人としているが正体は全くの不明。シルエットのみの登場で素顔も判明していない。娘・ユーリの能力によってエスパーを支配し利用する冷酷非情な人物。ユーリを溺愛しており、中学生編では家出同然で単独行動を開始したユーリが連絡すらよこさない事に嘆き悲しんでいる。アニメにおいては神父のような外見をしている。
ミラージュ
ファントム
雲居悠理
声 - 井上麻里奈
黒い幽霊の娘にして側近である少女。魔法使い級の催眠能力者(ヒュプノ)であり、その能力によって潜在的エスパーの能力をより強力に覚醒させるとともに、自我を封じ込めて黒い幽霊の操り人形へと変えてしまう。他に念動力瞬間移動能力などの能力を備える。現在、ミラージュ・ファントム・雲居悠理ともう1つの計4つの人格を持つ。
中学生編では、主人格である「ミラージュ」とは別に、無意識に抱いていた黒い幽霊に対する反抗心が別人格「ファントム」として独立、ブーストの解明と薫を手中に収めることを目的として家出同然で来日してくる。普段はミラージュが創り出した模擬人格「雲居悠理」として中学生活に溶け込み、裏では「ファントム」として特殊なコスチュームに身を包んで能力者を覚醒させながら行動する。
アニメ版では兵部らの前に姿を現すなど表舞台でも積極的に活動、谷崎や皆本の記憶を奪う等のバベルに対する報復活動を行う。そしてチルドレンの抹殺を敢行しようとするが、薫に接触し記憶を読み取った際、若干彼女の心が揺らぎ始める。その後、ナオミに不意打ち攻撃を仕掛けられるも執念で立ち上がり今度は皆本を殺そうとするが、チルドレンによって阻止される。彼女達に対する考えが変わった様に思えるが詳細は不明。
ただアニメ最終回前と最終回で薫に対しては恋慕の情を抱いたことは確かであった。
雷男(仮称)
「ファントム」の手で覚醒し操られるエスパーの1人。雷を操る合成能力者。雷と一緒にテレポートすることが可能。空港の整備スタッフだったが潜在的エスパーで、仕事に不満があったところをファントム・ドーターにつけこまれ、ESPを目覚めさせられ飛行機を襲う。本人は情緒不安定になって発作的に犯行に及んだと自供している。
花粉男(アレルゲンナー)
「ファントム」の手で覚醒し操られるエスパーの1人。超能力でアレルゲンを強化させた杉花粉を操る合成能力者。その花粉はどんなに防護していてもテレポートで侵入してきて、30分もすれば花粉症を発症する。

元メンバー

バレット
ティム・トイ
パティ・クルー
ザ・チルドレン(薫)のブーストによって洗脳を解かれ、離脱していった面々。洗脳が外部解除される際に「自滅」と「記憶と超能力の封印」(自滅が実行されなかった場合の予備)がプログラムされていた。記憶については今も削除もしくは封印されたままである。洗脳を解かれ回復した後は、バベル側・パンドラ側問わず、何故か全員オタク化してしまっている。悲惨な現実を直視できず架空の世界に逃避せざるを得なかった為とされるが、元々そういう素養があったのかも知れない。

コメリカ合衆国

ザ・リバティーベルズ

メアリー・フォード
声 - 千葉紗子
コメリカ合衆国のレベル6の念動能力者(サイコキノ)。流体コントロールの天才。階級は中尉。初登場時19歳。
ナイスバディを誇る美女。服装はウエスタン調を好み、勝気な性格。語尾に「~デース」「~マース」を付けた片言の日本語を話すステレオタイプの外人(風刺)キャラ。
チルドレンの事をよく思っていなかったが、合同任務の際に薫の「肉を斬らせて骨を断つサムライの心」(ただし内容はパンチラ)に触れて仲良くなった。「巨乳NASAの改造手術の成果」という話もあったが、本人によればグリシャムの作ったデタラメだという。また、チームに入る前、16歳の時にはミュージシャンを目指していた。 薫の依頼でちさとの誕生会に乱入するが、薫を除く全員(葵や紫穂も含む)にどん引きされ、心に傷を負った。
ケン・マクガイア
声 - 羽多野渉
コメリカ合衆国のレベル6の遠隔透視能力者(リモートネス・クレヤボヤンス)。元カンザス州警察捜査官。階級は中尉。初登場時24歳。
片言の日本語を話す男。黒いコートとサングラスがトレードマーク。本人は知日家気取りだが、「電車には靴を脱いで乗る」、「京都の人間は皆日本家屋に住む」と信じているなど日本の文化を間違って理解しているステレオタイプの外人(風刺)キャラ。明朗かつ気のいい性格で、皆本に日本そばの食べ方を教わり、その親切に感動して以来、友人と信頼している。基本的には役立たずのボケ担当。初登場以来、「ザ・リバティーベルズ」の一員として日本に駐在しているが、2年を経ても「萌え人形と日本人形の区別がつかない」等、相変わらず。
遠隔透視能力者ではあるが、作中では時々透視能力を使っている所もある。恐らく遠隔透視能力の出力を落として透視能力を使っていると思われる。
J. D. グリシャム
声 - 菅生隆之、青年期:櫻井孝宏(ゲーム版:三宅健太)
コメリカ合衆国のレベル7の精神感応能力者(テレパス)。合衆国在日エスパーチーム「ザ・リバティーベルズ」のリーダー。階級は大佐。
テレパシーを使った合成能力によって、近くにいる他のエスパーの能力を自分のもののように使う事ができる。そのため「エスパーキラー」と呼ばれている。常に冷静沈着で話術にも長け、「こんな○○を知っているかね!?」で始まる話(主に悲しい話)をテレパシーで直接心に語りかけ、敵の戦意を喪失させる戦法を得意とする。
戦時中に搭乗していた爆撃機が日本上空で兵部に撃墜され、脱出したものの負傷し、日本人の少女に助けられた過去がある。それから数十年後、老い先短い彼女にダム湖に沈んだ故郷を見せるため脱走騒ぎを起こし、薫とメアリーを挑発して能力を出させた。ちなみに作中でグリシャムが相手エスパーの能力を使った能力は葵の瞬間移動能力と薫の念動能力である。戦時中、兵部と戦ったこともあり、超能力発現のきっかけは兵部に撃墜された際に頭部に負った傷のせいらしい。脱走の件は兵部が細工してもみ消され、無事に原隊復帰となった模様。
カラオケの十八番は「大きな古時計」(テレパシーのおまけつき)。

その他

キャロライン・マッギー
声 - 名塚佳織
精神感応能力者(テレパス)。皆本、賢木のコメリカ時代の友人。原作ではファーストネームのみだが、アニメ版ではファミリーネームが付与され、かつ軍階級が設定されて大尉の職にある。
基本的に使えるのはテレパシーのみだが、他にも眠っている力があったため、学費免除のかわりに能力を人為的に引き出す実験に参加。眠っているサイコキネシスを電気刺激によって目覚めさせようとしたが、超能力中枢が新しく活動を始める時に、新しい人格を発生させ、本来の記憶とは別のネットワークを作ろうとした。この時に生まれたのがキャリーである。現在は元に戻り、長期間の宇宙生活が超能力にどう影響するかを調べるため月ステーションに旅立っていった。
原作では自分の中にいるキャリーの存在を知っており、キャリーが起きている時には意思の疎通も出来るが、アニメ版ではキャリーの存在を知らないため、意思の疎通もできない。また原作ではキャリーが眠った後、皆本と彼女は良き友人関係を築いたが、アニメ版では知り合い程度の付き合いだった模様。
キャリー
前述の通り、キャロラインの実験によって生まれた人格で皆本の恋人。原作では念動能力者(サイコキノ)、アニメ版では複合能力者(テレポートを使用しているため)。キャロライン覚醒前頃には原作、アニメ版共にテレパスの力も使えるようになっていた。
当初は人見知りが激しく、知能も赤ん坊並みだったが、皆本に懐き、学習していくことで、わずか一ヶ月の間にかなり成長した。また、皆本と初めてあったとき彼の後ろに守るための羽根を持った何らかの姿(見た目は薫に酷似するが、それが何かは今のところはっきりしない)を見る。本来は彼女の成長につれ、キャロラインの人格が復活し、キャリーと同化するとされていた。しかし、キャリーが皆本への気持ちと思い出を自分だけの物とすることを望んだため、結局同化はせずに現在はキャロラインの中で眠った状態にある。
このあとの展開が原作とアニメ版では異なる。原作においては、月ステーションに行くために日本にキャロラインが立ち寄った時、彼女の力を借りて皆本に会うために思念体として出てきた。その後も起きることはほとんどないとはいえ、全く目覚めない訳ではないようで、皆本にメールを送ったりしている。
アニメ版においては、自ら意識を封じて眠りについていた(原作ではキャロラインの自然覚醒)が、キャロラインが月ステーションに発つ前に、皆本の後ろに見えた羽根を持った何かの正体を確かめるために覚醒し、バベルを襲撃して彼を連れ逃亡、グリシャムらコメリカの追手から逃れつつ2人きりの時間を過ごし目的も達成したために、今度はもう目覚めることのない眠りについた。
名前の由来はスティーブン・キングの超能力を扱った小説「キャリー」から。「源氏物語から外国人の名前を引用するのは難しい」為とのこと[8]
クライド・バロウ
声 - 堀内賢雄
テレポートをベースとした複合能力者。ニユーヨーク出身の自称アーティスト。男性。
エスパー犯罪者で、念力で絵具を動かし世界遺産に下手くそな落書きをする確信的愉快犯ボニー(女、声 - 松岡由貴)とコンビを組んでいるが、実はボニーも絵具の塊であり、腹話術で一人二役を演じている。口癖は「~じゃな~い」。名前の由来は実在した犯罪者コンビのボニーとクライド

インパラヘン王国

バトゥラ17世
声 - 小野大輔
インパラヘン王国の皇太子。セラと恋愛関係にあるが、マサラに反対されるため、彼女と戦わせるためにチルドレンを呼び寄せた。
セラ
声 - 生天目仁美
レベル7の接触感応能力者で巫女。7歳年下であるバトゥラと恋愛関係にあるが、接触感応のレベルの高さゆえにマサラに肉体を支配され、彼との結婚を許してもらえなかった。
マサラ
声 - 生天目仁美(セラの肉体を借りているため)
レベル7の念動能力者で先代の巫女。20年前に死亡したが残留思念がセラの肉体を支配し、生き返った。不二子とは古くからの友人で、背中をくすぐられるのに弱い。

チルドレンの学友達

花井 ちさと(はない ちさと、アニメでは千里の表記が混在)
声 - 福原香織
レベル2の精神感応能力者(テレパス)。中学の現在は12歳。小学校時代はショートカットであったが、小学校卒業時には髪を伸ばしている。
薫たちが転入した区立六條院小学校のクラスメイトで、中学生になっても同じ学校で通う。リミッターをつけ、普通の人間と共に生活している。
優しく大人しい性格で通っているが、男児向けの買い物やアウトドアでの遊びに喜んで付き合うなど活発な一面もある。薫達とはエスパー同士ということで親友になる。東野将に片思い中で、女子に誤解されることの多い彼の理解者であるが、彼の無遠慮な言動や薫のセクハラに鉄拳制裁をすることもある。東野との親密度は回を追うごとに高くなっていて、薫によくからかわれている。以前は東野にちさとがついていく形だったが最近はちさとの方が積極的に声をかけていることも多く、傍から見ると殆ど恋人関係に近い状態である。名前の由来は花散里から。
疑念というほどではないが、薫達がレベル2以上の能力を持っているのではないかと密かに思っているが、その度にはぐらかされる(あらかじめ用意されたセリフを棒読みされる)ため現在では彼女らの機密に触れると条件反射的に思考を停止する。自分の超能力について、なくなるか強くなって特務エスパーになるかしたいと考えている。学校の近くで兵部に遭遇した時にテレパスを使うが、兵部を「心が無いみたい」と評して恐怖感を抱いていた。
ザ・チルドレンたちに毎年の誕生会を任務ですっぽかされるなど割を食い続けてきたが、葵と紫穂のデート尾行時は東野と共に薫を裏切っている。中学進学後、ようやくザ・チルドレンも参加できた誕生会ではメアリーが乱入。(薫の仕込みでケーキの中に隠れていた)薫を除くその場にいた全員がどん引きし、メアリーも傷つくが、ちさとだけはメアリーの巨乳に強い憧れを抱く。
東野との関係はネタとして過激にからかわれることが多い。相合い傘の為に傘を破壊され、エクステンションをつけた薫たちにときめいた東野を怨念のエクステンションで絞め殺しかけ(実は薫のイタズラ)ている。また、遠足の際、弁当を巡って薫と東野が遭難。紫穂と葵が二人に「まちがい」が起きるのを心配したときには「文字化け」するほど動揺。レベル2とは思えない能力を発揮し、遭難した二人の位置を特定している。小学生化した皆本を巡り、パンドラが小学校を催眠占拠した際には一時的にクラスメイトとなった澪のツンデレで東野を奪われ猛烈に嫉妬。中学進学後は薫から誕生日プレゼントとして「勝負パンツ」が贈られた。様々な妨害にもめげず、二人の関係は順調に親展しているようだが、桐壺、不二子らバベル関係者が影ながら見守る(覗き見または監視している)ことは知らない。
東野 将(とうの まさる)
声 - 佐藤利奈
薫たちのクラスメイトで、同じ小・中学校に通っている。中学の現在は12歳。花井ちさとの幼稚園からの幼馴染で彼女を名前で呼んでいる。名前の由来は頭中将から。
ちさとの家の近所に住み、母親同士が子連れで買い物をするほど仲が良い。ちさとがテレパス能力で東野の心を覗いてしまったことを知ってから、エスパーに対して否定的となっていた。ザ・チルドレンがちさとと親しくしていたことを不快に感じて罵ったことから薫と対立する。しかし拳での決闘で相討ちになったことで彼女との間に友情が芽生え、ちさととも和解する。精神年齢は女子と比べて幼く恋愛に興味がないようであったが、ちさとと和解後は彼女との仲を薫につっこまれて恥ずかしがるなど反応に変化が見られる。ちさとが薫からセクハラを受けたときは本気で怒り、薫も彼の拳をよけられなかった。
アニメでは、ちさとの謝罪を受け入れられずに葛藤する様子も描かれていた。拳の決闘の代わりに薫とドッジボールで対決し、友情が芽生える。これ以後、アニメでは薫とのドッジボール対決を最大の楽しみにしている。薫が学校を欠席するとつまらないとこぼすのがお約束となっている。
言葉遣いが荒いので、誤解されやすく、ちさとやザ・チルドレン以外の女子からはガキっぽくて付き合いきれないと言われている。服装も普段着でショッピングに行くなど無頓着である。プリンが好物。
薫とは学校の成績や運動能力が互角で、負けず嫌いの性格など共通点が多く、葵と紫穂は薫と似たもの同士の可愛い男の子だと評価している。ただし、オヤジ趣味はない。
巨人ファンで阪神ファンの葵とは野球のことでケンカになることがある。毒舌家の紫穂にはやや苦手意識があるらしく、ザ・チルドレン3人とケンカになると薫ひとりに矛先を変えてしまう。
ザ・チルドレンを級友として自然に受け入れる素直な心は皆本にも高く評価される。東野の方は皆本がちさとに気に入られていることに不快感を持っている。
薫との素手のケンカは、ドッジボール同様、二人のレクレーションであり、薫は笑いながら彼の相手をしている。
小学校では男子のボス的存在で、薫の拳を受け止められる彼も本気で怒ったちさとには弱く、薫に殴られたときより痛そうにしている。
母親の寝坊により、遠足の弁当は千円札だった。
すみれ、よしこ
声 - 菊池こころ(すみれ)石嶋久仁子(よしこ)
薫たちのクラスメイト。ちさとと仲の良い女子。
エスパーを否定する暴言を繰り返した将を嫌味な奴だと批判していた。ちさとと東野が和解してからは、葵と紫穂同様、薫と東野のケンカを傍観している。
黒木 大(くろき ひろし)
声 - 三宅華也
葵のボーイフレンド候補。6年生で成績優秀。
極めて温厚な性格の持ち主。将来は宇宙開発事業団に入りたいという夢を持っているようだ。
葵と二人でデートをするが、桐壺がこのことにやきもちを焼いて隊員を率いてデートを妨害した。名前の由来は火下と2人で髭黒大将から。
薫・葵・紫穂が特務エスパーである事を知る数少ない一般人。
火下 省吾(ひげ しょうご)
声 - 未公表
紫穂のボーイフレンド候補。サッカーが得意な5年生。名前の由来は黒木と2人で髭黒大将から。
黒木と同じで、紫穂と二人でデートをするが、桐壺が妨害した。
薫・葵・紫穂が特務エスパーである事を知る数少ない一般人。
河村 タケシ(かわむら-)
声 - 小林由美子
レベル3~4の念動能力者(サイコキノ)。小学3年生。名前の由来は竹河から。
バベルの定期健診によりESP潜在能力者であることが判明し、ザ・チルドレンによって能力を開花させた。能力発動後に増長しチルドレンと対立するも、偶然発生した大事故での人命救助活動を彼女達と共に乗り切り、和解した。
父親の武憲はエスパーの存在に警鐘を鳴らす著書もある大学社会学科助教授で、反エスパー組織「普通の人々」の支援者だったが、タケシがエスパーであることがわかってからは、タケシをバベルにあずけ、逆にエスパーの立場から警鐘を鳴らす側に考えを変えた親バカ。

チルドレンの血縁関係者

皆本婦人
光一の母。皆本をコーちゃんと呼び、賢木とも旧知。天然で子供っぽく料理はヘタ。若作りのため、葵と紫穂は皆本の見合い相手と勘違いした程。見かけによらず策士で槍手からは自分の後継者と目される。勘が良く、バベル、パンドラ関係者の潜伏を察知した。皆本の心を知ってか知らずかチルドレンをたぶらかす。次の見合いターゲットに柏木を選び、槍手と画策する。
明石 好美(あかし よしみ)
声 - 國府田マリ子[9]
薫の姉。21歳。グラビアアイドル
皆本を狙っているらしく、皆本が自宅を訪れた際には水着のままかけつけた。薫が母を傷つけたことを悲しんでいるとき、彼女が妹を抱きしめてやれなかったことが、薫の無意識の中でのトラウマになっている模様。グラビアアイドルから中々仕事が進まないでいたが、オタク向けのキャラクター営業に手を出すようになった。その結果、仕事は増大したが秋江や薫からは生暖かい視線を送られている。
パンドラの藤浦葉は彼女の写真集を所持しており、仲間の黒巻に頼んでエッチな夢を見せて貰えるよう頼む。結果、好美のコスプレ(兵部と真木)が実現するが、喜ばれなかったのは言うまでもない。

名前の由来は秋江と二人で秋好中宮から。

明石 秋江(あかし あきえ)
声 - 鶴ひろみ[10]
薫の母で女優。二児の母とは思えないナイスバディーな魔性の女で、やはり皆本を狙っているらしい。夫とは別居中。アニメ版での主演作品は「GS美神 極楽大作戦」が元ネタ。
桐壺は彼女のファンであり舞台の台詞を覚えているほど。
まだ小さかった薫を叱った時に、癇癪を起した彼女にけがを負わされたことがあり、そのためか本気で薫と喧嘩をする事が出来ない。ただし、好美と共に家族仲は良好。名前の由来は好美と二人で秋好中宮から。
野上 大作(のがみ だいさく)
声 - 四宮豪
葵の父。
大阪出身。やや調子に乗りやすい一面がある。自宅は洋風の一戸建て。
かつて、事業の失敗やユウキの病気に忙殺され、幼い葵の寂しさに気付けなかった。そのことを薫と紫穂に指摘されてショックを受け、反省。それ以来愛情を伝えるのに遠慮しなくなった。そのせいか、葵がふざけて「ハニー」と紹介した皆本を「覚悟完了」状態で出迎える。新撰組の隊服に日本刀といういで立ちで現れたが、日本オンチのケンからは「普通の京都人」と言われる。
野上 マリ(のがみ まり)
声 - 山像かおり
葵の母。
夫の勘違いによる暴挙を「大阪の人やからそそっかしい」で済ませる鷹揚な性格の持ち主。料理は上手くないらしい。
浪費癖があり、セールスマンが売り込みに来た数百万円の反物を(不二子とメアリーに鼻の下を伸ばしている夫への腹いせもあり)何のためらいもなしに買おうとした。浪費癖については、その後も葵が心配している。葵の幼少期に野上家の経済状態が悪化したのは、大作の事業失敗、ユウキの入院費だけでなく、彼女の浪費癖があったかも知れない。
野上 ユウキ(のがみ ゆうき)
声 - 比嘉久美子
葵の弟。
昔は病弱だったが、今は健康体のようである(皆本は葵の単独任務時に弟の事を聞いている)。姉の葵の事が大好きで、葵が好意を寄せる皆本を父親と共に極端に敵視している。
三宮警察庁長官
声 - 中村秀利
紫穂の父。[11]一見冷徹な人物に見えるが、常に娘の身を案じており、紫穂とは心が通じ合っている。下の名前は不明。
中学生編では、普段からは想像の付かない程の親馬鹿振りを見せている。
三宮婦人
紫穂の母。紫穂の能力があるため、思ったことを全て口に出す裏表のない性格になってしまった。イケメンである皆本を気に入っている模様。出オチのため、本編には出てこない。下の名前は不明。

その他の登場人物

特務超能部隊指揮官
バベルの前身である『大日本帝国陸軍特務超能部隊』の隊長であったノーマルの軍人で、不二子や兵部の上官でもあった人物。(重要人物にも拘わらずいまだ名前は未出)兵部は彼に信頼を寄せており、広島への原爆投下を知り、長崎原爆投下阻止のため壺見男爵邸を訪ねる。大戦末期、回収した伊八号の脳を使い、二度の原爆投下、日本の敗戦と復興そして兵部がエスパーを率いて世界を破滅させる未来を知った。自分たちの作り出した兵部を占領軍に知られる前に抹殺しようとして銃撃する。額に弾丸を受けながらも奇跡的に助かった兵部によって返り討ちにされる。このとき負傷していた兵部の戦友たちにも抹殺指令が出ており、不二子が生き残った経緯は不明。結果的に彼の意に反し、兵部は異常な能力を得て、ノーマル抹殺に固執する破壊者の道を歩むことになった。
その容姿は、何処となく皆本に酷似しており、兵部は皆本に対し、逆恨みに等しい感情を抱いている。
槍手
下の名前は不明。皆本家とは古くから付き合いがある。皆本から「お見合いセッティングマニア」と評されるほど、お見合いを成立させる事に人生を賭けている老女。直観力にも優れており、ホテルの周りを包囲したパンドラに真っ先に気が付いた。皆本のお見合いが不成功に終わると柏木を次のターゲットに選んで、皆本の母と共に画策している模様。名前は結婚斡旋仲介に活躍する「やりてばばあ」から。

本編以外のキャラクター

アニメ版オリジナルキャラクター

アニメ版ゲストキャラクター

綾崎ハヤテ三千院ナギタマ花菱美希朝風理沙桂ヒナギク、春風千桜
声 - 白石涼子(綾崎ハヤテ)、釘宮理恵(三千院ナギ)、小杉十郎太(タマ)、中尾衣里(花菱美希)、浅野真澄(朝風理沙)
第9話・第18話本編、第26話冒頭、第33話・第51話本編に登場。いずれも前番組『ハヤテのごとく!』の登場キャラクター。前番組のアニメ製作会社及び主要スタッフが本作品とほぼ同じであるが故に実現した出演である。この内前者4名と1匹は同番組の声優つながりのネタでセリフがある[12]
さらにハヤテとナギについては、偶然とはいえサンデー連載当時の高尾山のハイキングエピソード[13]がハヤテのごとく!の原作と被ってしまい、かつ(こちらも偶然だが)同じオチを考えていた同作品の原作者畑健二郎が作者にこのオチを先にやられてしまったため、シナリオ変更を余儀なくさせてしまった[14]ことを謝罪する形で、単行本13巻の4コマ漫画にも登場している[15] 。また、原作でハヤテが女装させられた時の名前である「ハーマイオニー」を、子供状態の皆本に女装させようとした時に登場させている。
可憐Girl's
第40話本編に登場。主題歌を歌っていた可憐Girl'sが声も担当している。
「GS美神 極楽大作戦!!」関係
椎名高志の漫画作品『GS美神 極楽大作戦!!』内のキャラクターや関係物が、アニメ版ではゲーム画面やぬいぐるみといった形で随所に出てくる。ただし外見がそっくりなだけで、作品同士のリンクはない。犬塚シロは第37話に下着屋の店員として登場。横島忠夫、タイガー寅吉の子供姿は第45話、見鬼くんは最終話に登場した。また、「GS美神」のアニメ版DVDの発売を記念した1ページ漫画(1巻巻末に収録)で美神、横島、おキヌと薫が共演し、薫と横島のセクハラ発言にキレた美神が、「兄妹かなんかか、お前らは!」と叫んで2人を蹴り飛ばしている。

小説版オリジナルキャラクター

威河弘徽(たけかわ こうき)
バベルの技術顧問として未来予知、セキュリティなどのシステムを構築した優秀なシステムエンジニアにして、特務エスパーの現場運用主任も務めていた人物。現在は退職して民間の超能力研究所を開いている。名前の由来は竹河弘徽殿女御から。
落葉(おちば)
チルドレンよりも更に年下でレベルが7またはそれ以上の情感の乏しい少女。高レベルの精神感応を基本とした希少な合成能力者で威河の計画の中枢を担う。名前の由来は落葉の宮から。

ゲーム版オリジナルキャラクター

ドリー
声 - 小清水亜美
催眠能力(ヒュプノ)をベースにした合成能力者。超能力研究で遅れを取るエゲレスで初のレベル7を期待されるエスパー。10歳。幼い頃に両親を失ったが、超能力を見出されてカークランド財団に引き取られた。超能力を失ったら財団を追い出されるのではないかと恐れている。
原作者である椎名高志がゲームのタイトルでもある第4のチルドレンとしてデザインしたキャラクターである。
アニメでも最終話にてゲスト出演している。
レナルド・ハント
カークランド財団の一員でドリーの保護者。ドリーを超能力の研究と能力開発においては一歩先んじている日本のバベルで訓練させ、レベル7にするために来日した。鼻持ちならない性格で、バベルの皆からは好かれていない。原作における須磨と同様、皆本の名前を毎回間違える。ドリーは彼を信頼しているが、彼はドリーを超能力研究の道具としてしか見ていない。
ソフィア・カークランド
世界中から恵まれない子供を引き取っているエゲレスの慈善団体・カークランド財団の管理者の一人。ドリー、レナルドと共に来日。由緒正しき家柄の女性で、レナルドは彼女に頭が上がらない。

ドラマCD版オリジナルキャラクター

第一弾ドラマCD「和気藹々!愛と平和が地球を救う!」

ジャニス・ウッドストック
声 - 雪野五月
コメリカから日本にやってきた、念動能力(サイコキノ)と催眠能力(ヒュプノ)の複合能力者。楽器の音色に乗せて催眠攻撃を仕掛ける。彼女の攻撃を受けた者は人格を60年代ヒッピーのような性格に強制的に変えられ、ラブ&ピース(愛と平和)な歌を歌い踊るようになってしまう。名前はジャニス・ジョップリンウッドストックから。
嵐山 由岐(あらしやま ゆき)
声 - 雪野五月
六条小学校の薫達のクラスに特別講師としてやってきた、京都の名家出身の女性。少し前までコメリカのヘーベード大学に留学していた。着物姿で語尾に「ありんす」がつく。

第二弾ドラマCD「波濤万里!カリブの熱き風」

ステファノ・パラシオス
声 - 咲野俊介
見た目は40代だが、身体を弄って若さを保っている普通人の科学者。大戦中は第3帝国で、当時日本軍にいた兵部も参加した超能力軍事研究を行っていた。終戦後は研究を続けつつ、カリブの軍事国家グルティナ共和国に所属。研究の最終段階にあたり、完成に協力させるべく皆本と賢木を拉致した。真性のサディスト。
実験体602号
研究成果をもとにして、兵部の細胞からパラシオスが作った人造人間。姿は兵部そっくりだが、知性がない為「まるでけだもの」。

以上で絶対可憐チルドレンに関する核心部分の記述は終わりです。


脚注

  1. ^ 椎名高志 (2008年4月12日). “完成原稿速報・ブログ版”. 2008年6月3日閲覧。
  2. ^ 椎名高志 (2008年4月12日). “完成原稿速報・ブログ版”. 2009年3月23日閲覧。
  3. ^ 1930年なのは2011年(第10巻122頁)の一年前(同巻181頁)に「今年で80」(第3巻25頁)だから。4月15日なのはガイドブックより。なおTV阪9話でも80才というセリフがある。
  4. ^ 小学生編最終話の子供(の記憶で姿がそう見える)皆本への発言から。この時空では薫の幸せと自身のノーマルへの復讐の両立は難しいとも発言している。
  5. ^ 前日が広島爆撃があったということでおそらく8月7日。
  6. ^ 2009年3月20日のブログから。
  7. ^ ノーマルも恋愛対象に入るらしく、パンドラの理念に引っ掛かっているとも言える。
  8. ^ 2007年5月31日の作者のブログエントリから。椎名は直接作品名を言及はしていないが、当該作が明白な該当作となる(この作品のキャリーも念動能力者<サイコキノ>である)ため掲げることとした。
  9. ^ 担当声優の國府田は、本作と同じ椎名高志作品のGS美神でセカンド・ヒロインのおキヌ役を演じていた。そのためか、最終話において彼女が巫女服を持っているシーンがある。
  10. ^ 担当声優の鶴は、本作と同じ椎名高志作品のGS美神の主人公・美神令子役を演じていた。その縁か最終話において彼女の持つビデオカメラから見鬼くんが出てくる小ネタがある。
  11. ^ 担当声優の中村は、同時期に放送されていたアニメ『To LOVEる -とらぶる-』でも、紫穂役の戸松が演じるララの父親、ギドを演じている。
  12. ^ ちなみに、梅枝ナオミ役の藤村歩は、ハヤテのごとく!にて春風千桜役で出演しているが、アニメ第33話ではナオミが未登場だったため千桜のセリフはなかった。
  13. ^ アニメ第33話が該当。
  14. ^ 2008年6月4日の椎名のブログエントリから。
  15. ^ なお、原作者の椎名高志は、自身のホームページのブログで、前番組の原作者の畑健二郎とコラボを呼びかけたことがあり、アニメ第33話でそれが実現している。