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{{Infobox 人物
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| 氏名 = ザ・スティグ<br />The Stig
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| 画像 = The Stig British International Motor Show .jpg
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| 画像説明 = ホワイトスティグ<br />2006年イギリス国際モーターショーにて
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| 職業 = [[トップ・ギア]]専属テストドライバー
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'''ザ・スティグ'''({{Lang-en|The Stig}})は、[[英国放送協会|BBC]]のテレビ番組『[[トップ・ギア]]』に出演している正体不明の覆面レーシングドライバーである<ref>{{cite web|url=http://www.bbc.co.uk/topgear/show/powerlaps.shtml|publisher=[[w:en:BBC Television]], [[トップ・ギア]]|quote=Every performance road car that comes to the Top Gear test track eventually ends up in the hands of our tame racing driver.|accessdate=2008-08-08|title=Power Laps}}</ref>。番組内では主にラップタイム計測のコーナーに出演している。
'''ザ・スティグ'''({{Lang-en|The Stig}})は現在、[[英国放送協会|BBC]]のテレビ番組『[[トップ・ギア]]』に出演している覆面の[[レーシングドライバー]]である<ref>{{cite web|url=http://www.bbc.co.uk/topgear/show/powerlaps.shtml|publisher=[[w:en:BBC Television]], [[トップ・ギア]]|quote=Every performance road car that comes to the Top Gear test track eventually ends up in the hands of our tame racing driver.|accessdate=2008-08-08|title=Power Laps}}</ref>。番組内では主にラップタイム計測のコーナーに出演している。


== 由来 ==
== 由来 ==
スティグという名は、トップ・ギアの司会者である[[ジェレミー・クラークソン]]が在学していたレプトン・スクールでの逸話に由来する。クラクソンによればレプトン・スクールの新入生はスティグと呼ばれていたという<ref>{{cite web |last=Rufford |first=Nicholas |coauthors=Smith, Emma |url=http://driving.timesonline.co.uk/tol/life_and_style/driving/article586470.ece?token=null&offset=0 |title=The backroom boy who put Top Gear on top of the world |work=[[w:en:The Sunday Times]] |publisher=[[w:en:News International]] |date = 2005-11-06 |accessdate=2006-09-26 |quote=... and then we started to think about reviving Top Gear in a new format, with a track, special guests and the Stig — new boys at Repton were always called Stig...}}</ref>。
スティグという名は、トップ・ギアの司会者である[[ジェレミー・クラークソン]]が在学していたレプトン・スクールでの逸話に由来する。ジェレミーによれば新入生はスティグと呼ばれていたという<ref>{{cite web |last=Rufford |first=Nicholas |coauthors=Smith, Emma |url=http://driving.timesonline.co.uk/tol/life_and_style/driving/article586470.ece?token=null&offset=0 |title=The backroom boy who put Top Gear on top of the world |work=[[w:en:The Sunday Times]] |publisher=[[w:en:News International]] |date = 2005-11-06 |accessdate=2006-09-26 |quote=... and then we started to think about reviving Top Gear in a new format, with a track, special guests and the Stig — new boys at Repton were always called Stig...}}</ref>。


番組内では、番組で取り上げた高級車(主にスポーツカーやスーパーカー)の性能を測る「パワーラップ」コーナーでドライブを担当するのが主な役割である。また、「激安シリーズ」などでジェレミー達3人が購入した中古車の性能チェックでドライブする事もある。さらに、有名人が走行タイムを競うコーナー「Star in a Reasonably Priced Car」では、ゲストが走行する前にアドバイスや指導を行っている。番組中にしゃべることは一切なく、感情・意思の表現も殆どしない(例外あり。後述)。またスティグはあくまで番組内の「'''備品'''」扱いであり、『トップ・ギア』のオフィスに'''常備'''されているという設定になっている。
=== ブラックスティグ ===
初登場時のスティグは黒いフルフェイスヘルメットに黒い[[オーバーオール]]の姿であった。


スティグはキャラクター単独としても高い人気を持っており、番組公式グッズが多数発売されている(後述)。
当初は番組プレゼンターがラップタイムの計測に当たっていたが、計測速度を一貫して掲示することが出来ないとして、現行の番組形態に移行した際に常駐テストドライバーとしてクラークソンによって導入された。


== 歴代のスティグ ==
ブラックスティグはトップギア・テストトラックにて[[スズキ・エリオ|スズキ・リアナ]]による標準記録として1分46秒を出し、シリーズ1と2に出演した<ref name=TopGear1.1>''Top Gear'' Series 1, Episode 1 (2002-10-20)</ref>。


=== ブラックスティグ(初代スティグ) ===
[[ジャガー・XJS]]に乗り[[イギリス海軍]]の[[航空母艦]][[インヴィンシブル (空母)|インヴィンシブル]]の[[飛行甲板]]上で速度実験をするも減速に失敗し車ごと転落、「死亡」した(番組の演出として)<ref>''Top Gear'' Series 3, Episode 1 (2003-10-26)</ref><ref>BBCWorldwide, YouTube. [http://www.youtube.com/watch?v=_eiJkQzpzRc ''Top Gear - The Stig - HMS Invincible - BBC''] Accessed (2008-11-26)</ref>。そしてシリーズ3からホワイトスティグに交代した。
初登場時のスティグは、黒いフルフェイスヘルメットに黒い[[オーバーオール]]の姿であった。


当初は番組プレゼンターがラップタイムの計測に当たっていたが、プロのドライバーではないため計測速度を一貫して掲示することが出来なかった。そのため現行の番組形態に移行した際、安定した運転が出来る常駐のテストドライバーとして導入された。
=== ホワイトスティグ ===
ブラックスティグ亡き後、シリーズ3から登場した新しいスティグは全身白尽くめの格好であった<ref>''Top Gear'' Series 3, Episode 2 (2003-11-02)</ref>。ちなみにホワイトスティグは、通常は[[アルパインスターズ]]の[[レーシングスーツ]]に[[シンプソン・パフォーマンス・プロダクツ|シンプソン]]の[[ヘルメット]]を着用している(F1マシンをドライブする時など、[[アライヘルメット|アライ]]のヘルメットを使用する場合もある)。


ブラックスティグはトップギア・テストトラックにて[[スズキ・エリオ|スズキ・リアナ]]による標準記録として1分46秒を出し、シリーズ1と2に出演した<ref name="TopGear1.1">''Top Gear'' Series 1, Episode 1 (2002-10-20)</ref>。
ラップタイム発表時に登場する際はジェレミー等に「足の指が女性の乳首並に感じる」、「便器を見て動揺する」などさまざまな噂とともに紹介される。好物は[[豚]]の生肉だとされている。


番組の企画として、[[ジャガー・XJS]]に乗り[[イギリス海軍]]の[[航空母艦]][[インヴィンシブル (空母)|インヴィンシブル]]の[[飛行甲板]]上で速度実験をするも減速に失敗し車ごと転落し、「死亡」したという演出がとられた<ref>''Top Gear'' Series 3, Episode 1 (2003-10-26)</ref><ref>BBCWorldwide, YouTube. [http://www.youtube.com/watch?v=_eiJkQzpzRc ''Top Gear - The Stig - HMS Invincible - BBC''] Accessed (2008-11-26)</ref>。そしてシリーズ3からホワイトスティグ(2代目)に交代した。
ホワイトスティグはラップタイム計測だけでなく、例えば[[ロンドン]]市内を各種交通手段を使用して縦断する企画では<ref>See for example ''Top Gear'' Series 7, Episode 1 Isle of Man Test</ref>、荷台で運ばれて登場し、自動車を運転せず[[ロンドン地下鉄]]に乗る<ref>See for example ''Top Gear'' Series 8, Episode 7 (2006-07-23) The Hosts building a Caterham Kitcar vs. The Stig driving one from Caterham HQ</ref>など一風変わった姿をみせることもある<ref>See for example ''Top Gear'' Series 10, Episode 5 (2007-11-11) Crossing London/Public Transport Challenge</ref>。ちなみに[[2008年]]の[[w:en:National Television Awards|National Television Awards]]では、『トップ・ギア』がMost Popular Factual Programmeにノミネートされたためホワイトスティグが番組を代表して授賞式に出席し、同賞を受け取っている。番組中にしゃべることは一切なく、授賞式の際も無言を貫いた(代わりにプレゼンターが、スティグの持参したジェレミー・クラークソンのメッセージを読み上げている)。


=== ホワイトスティグ(2代目スティグ) ===
ホワイトスティグはトップギア・テストトラックでスズキ・リアナに乗り1分44秒4を出した。これは[[ナイジェル・マンセル]]や[[ジェンソン・バトン]]、[[ルイス・ハミルトン]]、[[デイモン・ヒル]]などの[[フォーミュラ1|F1]]ドライバーの記録を上回り、歴代最高の記録である。
シリーズ3<ref>''Top Gear'' Series 3, Episode 2 (2003-11-02)</ref>から登場した新しいスティグは、[[アルパインスターズ]]の白い[[レーシングスーツ]]に、[[シンプソン・パフォーマンス・プロダクツ|シンプソン]]の白い[[ヘルメット]]という全身白尽くめの格好であり、初代と区別する意味から「ホワイトスティグ」とも呼ばれている。
F1マシンをドライブする時は、ヘルメットを[[アライヘルメット|アライ]]に変更する場合もある。


ラップタイム発表時に登場する際はジェレミー等に「本物のセレブだからという理由で、(番組中で揶揄される低俗な)セレブ番組には出ない」、「便器を見て動揺する」「本名は"The"である」など様々な噂とともに紹介される。<ref>後述の「親戚」も含めて、ジェレミーが「Some say…(「噂によると、~」という常套句)」の出だしで紹介し、最後に「All we know is, he's called the Stig!(我々が知っている事は、彼がスティグと呼ばれている事だけです!)」と締めるのが恒例。</ref>好物は[[豚]]の生肉で、乗車前に食べさせることで好タイムを出せるとされている。
スティグは有名人が走行タイムを競うコーナー「Star in a Reasonably Priced Car」では登場するゲストにアドバイスや指導を行っている。


ラップタイム計測中には、車載ステレオがあれば音楽を聞くことがあり<ref>しかし第14シリーズでのホーク・ストラトスHFのパワーラップでは「車載ラジオがないこと」を理由にアタックを放棄、収録日の朝に行われた2回目のラップでは車を2回スピンさせながらゴールした。</ref>、第10シリーズでは自己啓発CD、第11シリーズでは[[エルトン・ジョン]]、第12シリーズでは[[モールス信号]]、第13シリーズでは[[バグパイプ]]とシリーズによって題材が変わる。第12シリーズでのモールス信号は実際に車の印象等を述べており<ref>例えばレクサス・IS-Fの場合「ギアは8段もいらない」などで、Episode1ではBBC1で放送されている社交ダンス番組を「あのダンス番組はクソだ」と罵ったこともある。</ref>、番組内でほぼ唯一スティグ自身の意思表示がなされているが、「放送後インターネット上へファンが解読したものが勝手に載せられる」との理由で番組内では口語訳されていない。第15シーズンでは最初の放送が[[2010 FIFAワールドカップ|ワールドカップ]]開催期間中だったため、「[[サッカーノルウェー代表|ノルウェー代表]]のファン」という理由でノルウェーの旗を立てたり、ヘルメットの頬部分にノルウェーの国旗を張り、音楽の代わりに[[ブブゼラ]]を聞いていた<ref>が、走行中に突然[[南アフリカ]]と[[イングランド]]の国旗をデザインした[[ヒュンダイ・i30]]が[[自動車サッカー|サッカー]]をしている映像でパワーラップが中断されてしまった(ジェレミーの走行実況だけは聞こえる)。これは、2010年6月12日に[[ITV (イギリス)|ITV]]が放送したイングランド-アメリカ戦で、生放送中に突然ヒュンダイのCMが放送され、中継が中断した(しかもその間にイングランドが先制点を挙げている)[[放送事故]]に対する皮肉である。 参考:[http://topics.jp.msn.com/sports/football/article.aspx?articleid=306449 イングランドのTV局、アメリカ戦中継時に放送事故 - MSN トピックス]</ref>。ワールドカップ終了後は[[ビージーズ]]など普通の音楽を聞いている。
スティグは番組内ではあくまで「備品」扱いであり、『トップ・ギア』のオフィスに常備されていることになっている模様。シーズン13エピソード2ではトップ・ギアオフィスでコピー機と格闘している描写がある。[[Google ストリートビュー]]でも『トップ・ギア』のオフィスの窓際に立つホワイトスティグの姿を確認することができ<ref>[http://maps.google.co.uk/maps?f=q&source=s_q&hl=en&geocode=&q=Hammersmith,+London+W12+0TT,+UK&sll=53.800651,-4.064941&sspn=12.322317,40.253906&ie=UTF8&ll=51.514959,-0.228567&spn=0.001582,0.004914&t=h&z=18&layer=c&cbll=51.514926,-0.228765&panoid=cRXQyRB9ywmaZVKuBSddWw&cbp=12,146.0064180401871,,2,-12.084480108548325 Hammersmith, London W12 0TT, UK] - Google Maps</ref>、その話題は『トップ・ギア』の公式[[ブログ]]でも取り上げられた<ref>[http://cupholder.blogs.topgear.com/2009/03/20/stig-puts-us-on-the-map/ Stig puts us on the map] - The Cupholder・2009年3月20日</ref>。


ホワイトスティグは番組の「備品」として、ラップタイム計測以外の企画にも参加したことがある。例えば[[ロンドン]]市内を各種交通手段を使用して縦断する企画では<ref>See for example ''Top Gear'' Series 7, Episode 1 Isle of Man Test</ref>荷台で運ばれて登場し、自動車を運転せず徒歩で移動して[[ロンドン地下鉄]]に乗る<ref>See for example ''Top Gear'' Series 8, Episode 7 (2006-07-23) The Hosts building a Caterham Kitcar vs. The Stig driving one from Caterham HQ</ref>、地下鉄内で新聞を読んで、[[ルイス・ハミルトン]]が1面に出ている記事を見て読むのを止めてしまう、着信が掛かった[[携帯電話]]に出ないなど一風変わった姿をみせた<ref>See for example ''Top Gear'' Series 10, Episode 5 (2007-11-11) Crossing London/Public Transport Challenge</ref>。シーズン13エピソード2では『トップ・ギア』オフィスでコピー機と格闘している描写がある。
スティグは番組を離れ単体のキャラクターとしても高い人気を持っており、[[2009年]]10月には『[[ウォーリーをさがせ!]]』のスティグ版『Where's Stig?』(ISBN 978-1846078088)がBBC Booksより発売されている<ref>[http://www.autoblog.com/2009/08/25/forget-waldo-bbc-books-coming-out-with-i-wheres-stig-i-for/ Forget Waldo, BBC Books coming out with Where's Stig? for kids] - autoblog.com・2009年8月25日</ref>。


基本的に車以外の移動は前述の通り徒歩、あるいはスタッフに運ばれるなどで登場し、走ったりはしない<ref>Series 16 Episode 1での「VSオーストラリア版TopGear」では箱詰めされて運ばれてきたが、上下逆に入っていた。理由はジェレミー曰く「向こうではTV画面が逆さまなので此方が正しい方向だろう」とのこと。</ref>。また、普段は腕組みをして軽く足を開いた状態で立っている。また[[金銭]]の概念を理解しておらず、公共交通機関の支払いは[[プリペイドカード]]、買い物の支払いは[[クレジットカード]]を使用している描写が見られる。
なお、シリーズ13エピソード1(2009年6月21日放送)ではホワイトスティグの正体が[[ミハエル・シューマッハ]]であるとされたが、これは番組側からのジョークである<ref name=f1live>[http://jp.f1-live.com/f1/jp/headlines/news/detail/090622230900.shtml トップ・ギアのスティッグ役を務めるシューマッハ] - f1-live.com・2009年6月23日</ref>。


ちなみに[[2008年]]の[[w:en:National Television Awards|National Television Awards]]では、『トップ・ギア』がMost Popular Factual Programmeにノミネートされたためホワイトスティグが番組を代表して授賞式に出席し同賞を受け取ったが、授賞式の際も無言を貫いた(代わりにプレゼンターが、スティグの持参したジェレミー・クラークソンのメッセージを読み上げている)。
[[フェルナンド・アロンソ]]は「あれは相当な腕だ、F1に何らかの形で関わったドライバーに違いない」と評し、その技術を高く評価している。


ホワイトスティグはトップギア・テストトラックでスズキ・リアナに乗り1分44秒4を出している(「Star in a Reasonably Priced Car」のタイム)。これは[[ナイジェル・マンセル]]や[[ジェンソン・バトン]]、ルイス・ハミルトン、[[デイモン・ヒル]]などの[[フォーミュラ1|F1]]ドライバーの記録を上回る記録であり、第15シーズン3回目の放送で[[ルーベンス・バリチェロ]]が破るまで最速記録だった<ref>ちなみに、バリチェロの記録は1分44秒3である。第15シーズン5回目の放送で[[トム・クルーズ]]がそれをさらに上回る1分44秒2を記録したが、これは使用した車種が異なる。</ref>。
=== 他のスティグ ===
トップギアの各回では[[カメオ出演]]する「親戚の」スティグが登場することがある。


[[Google ストリートビュー]]でも『トップ・ギア』オフィスの窓際に立つホワイトスティグの姿を確認することができ<ref>[https://www.google.co.uk/maps?f=q&source=s_q&hl=en&geocode=&q=Hammersmith,+London+W12+0TT,+UK&sll=53.800651,-4.064941&sspn=12.322317,40.253906&ie=UTF8&ll=51.514959,-0.228567&spn=0.001582,0.004914&t=h&z=18&layer=c&cbll=51.514926,-0.228765&panoid=cRXQyRB9ywmaZVKuBSddWw&cbp=12,146.0064180401871,,2,-12.084480108548325 Hammersmith, London W12 0TT, UK] - Google Maps</ref>、その話題は『トップ・ギア』の公式[[ブログ]]でも取り上げられた<ref>[http://cupholder.blogs.topgear.com/2009/03/20/stig-puts-us-on-the-map/ Stig puts us on the map] - The Cupholder・2009年3月20日</ref>。また、[[グランツーリスモ5]]に[[TopGearテストトラック]]が収録されるが、プロモーションビデオにおけるテストトラックの映像にもホワイトスティグが出演している<ref>[http://www.topgear.com/uk/videos/gran-turismo-5-trailer Gran Turismo 5 trailer - BBC Top Gear] 動画説明文より。</ref>。
シリーズ9エピソード3では[[アメリカ合衆国]]に住んでいる肥満体の「アメリカのいとこ」が登場した<ref>''Top Gear'' [http://www.bbc.co.uk/topgear/show/episodes/series9episode3.shtml Series 9, Episode 3] (2007-02-11)</ref>。


=== ホワイトスティグ(3代目スティグ) ===
シリーズ10エピソード4では[[ボツワナ]]に住んでいる「ボツワナのいとこ」が登場した。その姿は黒く、[[プーマ]]の靴、白い伝統的な腰巻、白いヘルメットだけをかぶっていた<ref>''Top Gear'' Series 10 Episode 4 (4 November 2007)</ref>。
後述の騒動により2代目スティグが「いなくなった」後、シリーズ16から登場した3人目のスティグで、ホワイトスティグとしては2代目。見た目は先代とあまり変わらないが、細部が異なる。


初登場は2010年11月にトップ・ギア公式サイトで公開された『The Stig farm』を紹介する動画のラスト<ref name=tg20101105 />。設定上は2010年12月に放送されたクリスマススペシャル企画「中東スペシャル・トップ・ギアの三賢者」のラストシーンの[[ベツレヘム]]で登場した赤ん坊スティグが生後1ヶ月で[[義務教育]]と[[反抗期]]、[[大学]]の教育課程を修了して成長した姿であるとされ、2代目スティグと同等のドライビングスキルを持つとされる。その言葉通りに、初登場となるシリーズ16エピソード1で[[アリエル・アトム|アリエル・アトム V8]]でパワーラップに挑戦し、シリーズ15エピソード4で先代スティグが[[ブガッティ・ヴェイロン|ブガッティ・ヴェイロン スーパースポーツ]]で記録した1:16.8を大きく越える1:15.1を記録した。
シリーズ12エピソード1ではトラック運転手をしている「いとこ」が登場、肥満体でトラック運転手の特徴である右腕が極端に日焼けしていることが確認できる。また同シリーズ最終回のべトナムスペシャルにおいて赤い服装赤いヘルメットの「共産主義者のいとこ(ライダー)」がDVD特典のカットされたシーンに登場した。<ref>''Top Gear'' Series 12 Episode 1 (2 November 2008)</ref>。


2代目同様に音楽好きで、シリーズ18エピソード2ではラジオドラマを聞きながら運転している様子も見られる。
シリーズ13の[[CM]]では出演者の3人に紛れて子供並みのサイズのスティグも登場している。


2014年1月には、[[Google ストリートビュー]]の撮影車([[オペル・アストラ]])と共に、白い[[メルセデス・ベンツ・SLS AMG]]で[[トップ・ギア テスト・トラック]]を走行<ref>[http://jp.autoblog.com/2014/01/26/google-street-view-vs-the-stig-in-mercedes-sls-is-not-a-fair-fi/ 【ビデオ】Googleストリートビューの撮影車が、『トップギア』のスティグを撮影!] - Autoblog日本版・2014年1月27日</ref>。同コース各所のストリートビューでその姿を確認することができる<ref>[https://maps.google.com/maps?q=Top+Gear+Test+Track&hl=en&sll=51.116496,-0.541801&sspn=0.009914,0.022681&t=h&z=16&iwloc=A Top Gear Test Track] - Google Maps</ref>。
シリーズ14エピソード2では出演者3人が作った(ディーゼル発電機を搭載した)電気自動車の耐久走行テストをするため、ヘルメットの頭頂部に[[太陽電池]]が貼られた全身緑色の「[[菜食主義者]]のいとこ」が登場。しかし、テストを始めて間もなく発電機の排気パイプが外れて車内に煙が充満し、開始35分で死亡するというアクシデントが起きた(もちろん、これは番組の演出である)。

2015年には不祥事により番組の司会者が総入れ替えになるという事態が発生したものの(詳細は[[トップ・ギア#不祥事と司会者総入れ替え]]を参照)、スティグについては、旧レギュラー陣の中でただ一人続投することになった<ref>[http://www.topgear.com/car-news/top-gear-tv/meet-your-new-top-gear-presenters Meet your new Top Gear presenters!] - TopGear.com・2016年2月11日</ref>。件の3人が不祥事により解雇された後、新番組「[[The Grand Tour]]」が立ち上げられたが、スティグの[[版権]]は当番組が有していた為、使用できなかった。

== 他のスティグ ==
トップ・ギアの各回では[[カメオ出演]]する「いとこの」スティグが登場することがある。いずれもオリジナルのスティグ同様、高いドライビングテクニックを有している。各「いとこの」スティグは、基本的に住んでいる国、あるいは主義等を反映させた見た目、振る舞いをしている。

シリーズ9エピソード3「アメリカン・ホリデーチャレンジ」編では、[[アメリカ合衆国]]に住んでいる「アメリカのいとこ」、通称「ビッグ・スティグ」が登場した<ref>''Top Gear'' [http://www.bbc.co.uk/topgear/show/episodes/series9episode3.shtml Series 9, Episode 3] (2007-02-11)</ref>。衣装は同じだがオリジナルに比べて肥満体である。

シリーズ10エピソード4「アフリカ・スペシャル」では[[ボツワナ]]に住んでいる「アフリカのいとこ」が登場。その姿は黒人らしく、[[プーマ]]のレーシングシューズ、民族衣装風の白い腰巻、白いヘルメットだけを着用しているという出で立ちである<ref>''Top Gear'' Series 10 Episode 4 (4 November 2007)</ref>。

シーズン10エピソード10では、プールでくつろいでいるスティグの後ろに「女性版スティグ」が泳いでいる姿が確認できる。スティグと同様のヘルメットをかぶっているが、ヘルメットから下は水着を着用した女性である。この女性版スティグがスティグとどういった関係なのかは不明。

シリーズ12エピソード1では「トラック運転手のいとこ」が登場。「アメリカのいとこ」同様の肥満体だが、トラック運転手の特徴である「極端に日焼けした右腕」が確認できる。

また同シリーズ最終回のベトナムスペシャルにおいては、全身赤色の「[[共産主義者]]のいとこ(ライダー)」がDVD特典のカットされたシーンに登場した<ref>''Top Gear'' Series 12 Episode 1 (2 November 2008)</ref>。

シリーズ13の[[CM]]では出演者の3人に紛れて、子供並みのサイズのスティグも登場している。

シリーズ14エピソード2では出演者3人が作った(ディーゼル発電機を搭載した)電気自動車の耐久走行テストをするため、「[[菜食主義者]]のいとこ」が登場。ヘルメットの頭頂部に[[太陽電池]]が貼られており、靴はサンダルで、全身緑色である。ジェレミーが「ジャネット・スティグ=ポーター<ref>イギリスにはジャネット・ストリート=ポーター(Janet Street-Porter)という毒舌を売りにする女性ジャーナリストがおり、そのパロディと思われる。ジャネットは伝統的な散歩道の保護を行う環境団体「Ramblers」の理事を務めていたことがあり、またジェレミーは自身の所有する別荘の敷地内を通る散歩道を他人が立ち入れないようにしたことで、地元住民とトラブルになったことがある。</ref>」と命名した。しかし、テストを始めて間もなく発電機の排気パイプが外れて車内に煙が充満し、開始35分後(番組の演出で)死亡するというアクシデントが起きた。

シリーズ15エピソード2では、ドイツに住んでいる「ドイツ人のいとこ」が登場した。ほとんどスティグと変わりないが、ヘルメットから髪の毛がはみ出している。メイ曰く「スティギー・レイ・サイラス<ref>アメリカのカントリー歌手である、ビリー・レイ・サイラス([[マイリー・サイラス]]の実父)のパロディ。</ref>」。

クリスマスシーズンに放映された「TopGear 三賢者スペシャル」では、最後のシーンで赤ん坊のスティグが登場。このスティグの成長した姿が後の3代目である。

番組ではイギリス国内にスティグを育成するための農場『The Stig farm』を持っているという設定になっており、2010年11月に番組公式サイトで公開された動画には様々な色のスティグが、あたかも動物のように育てられている様子が示された(その中には「本を執筆するスティグ」など、後述の騒動を皮肉るようなシチュエーションも登場している)<ref name=tg20101105>[http://www.topgear.com/uk/car-news/stig-farm-exclusive-2010-11-5 Video: inside the Stig farm] - TopGear.com・2010年11月5日</ref>。

シリーズ15エピソード7では後述の騒動の影響でスティグが一時不在となったため、以前『トップ・ギア』に出演しその後『[[フィフス・ギア]]』([[チャンネル5]]で放送されるライバル番組)に移籍していた[[ティフ・ニーデル]]が復帰して「Star in a Reasonably Priced Car」コーナーでのアドバイスを担当。その際スタッフロールでは「Emergency Stig」(非常用スティグ)とクレジットされた。

シリーズ18エピソード1「イタリアでのロードトリップ」ではイタリア在住の「イタリア人のいとこ」が登場した。レーシングスーツではなくグレーのスーツを着こなし(白いレーシングシューズとグローブ、ヘルメットは装備)、着飾った美女を何人も引き連れている。ジェレミー曰く「[[ブンガブンガ]]<ref>[[イタリア]]の[[シルビオ・ベルルスコーニ]]元首相が開催していたというハーレム・パーティーの意</ref>スティグ」。

同シリーズのエピソード2では中国に住んでいる「中国人のいとこ」が登場。見た目はほぼスティグと同じ<ref>見た目が変わっていないのは、コピー品が横行している[[中華人民共和国]]に対する皮肉である。</ref>だが、常に[[カンフー]]の様な動きで出演者やスタッフ問わず襲い掛かる。ジェレミーが「レーシングドライバーなんだから車に乗れ」と命令してもひっきりなしに蹴りやパンチを入れるという有様で、誘導してやっと車に乗らせた(計測が終われば再びスタッフに暴力を振るう上、計測中に降車してスタッフを殴るという有様も見せている)。その凶暴さから「That's the worst Stig we've ever had.(今までで最悪のスティグだ)」とジェレミーが評した。

2013年に発売された[[Xbox One]]用レーシングゲーム「[[Forza Motorsport 5]]」にも「デジタルいとこ(The Stig's Digital Cousin)」なる人物が登場することがトレイラーで公表された。容姿は3代目スティグと変わらないが、3代目スティグとは別人である(という設定)。これは、番組の広報スタッフによればスティグ本人では強すぎてプレイヤーが楽しめない、という声がスタッフやジェレミーから上がったから、とのこと<ref>[http://jp.autoblog.com/2013/10/16/top-gears-the-stig-forza-5-video/ 【ビデオ】『Forza Motorsport 5』に『トップギア』のスティグの"デジタルいとこ"が登場! - Autoblog 日本版] Autoblog Japan・2013年10月17日</ref>。

また、2015年9月17日に発売された[[Forza Motorsport 6]]にも引き続きデジタルいとこが登場している。

シリーズ22では、ジェレミーの不祥事の影響で最終エピソードにまとめて放送された「激安SUVチャレンジ」にキャラバンのテストのみに使われるというトップシークレットの「レジャー・スティグ」が登場。見た目はスティグと変わらないが、ジェレミー曰く「無能なドライバー」。


== 計測記録 ==
== 計測記録 ==
スティグの[[トップ・ギア テスト・トラック]]での最速公式ラップタイムは[[グンペルト・アポロ]]で1分17秒1を記録<ref>''Top Gear'' Series 10, Episode 9 (2007-12-09)</ref>。なお[[フェラーリ・FXX]]では1分10秒7を記録しているが<ref>''Top Gear'' Series 13, Episode 1 (2009-06-21)</ref>、これはスティグの格好をしたシューマッハによる記録であることに加え<ref name=f1live />、翌週の放送で「実は[[スリックタイヤ]]を使っていた」ことが判明し、最速ラップから抹消されている。
スティグの[[トップ・ギア テスト・トラック]]での最速公式ラップタイムは[[アリエ・アム|アリエル・アトム500]]で1分15秒1を記録<ref>''Top Gear'' Series 16, Episode 1(2011-01-23)</ref>。なお[[フェラーリ・FXX]]では1分10秒7を記録しているが<ref>''Top Gear'' Series 13, Episode 1 (2009-06-21)</ref>、これはスティグの格好をした[[ミハエル・シューマッハ]]による記録であることに加え<ref name="f1live" />、翌週の放送で「実は[[スリックタイヤ]]を使っていた」ことが判明し、最速ラップから抹消されている。


他に[[アストンマーン・DBR9]]で1分8秒6<ref>''Top Gear'' Series 6, Episode 6 (2005-07-03)</ref>、さらに[[ルノー・R24]]で59秒<ref>''Top Gear'' Series 5, Episode 8 (2004-12-19)</ref>が記録されている。しかし、ルノーやアストンマーンの記録はイギリス行政によって一般道に設置されたスピードバンプ(規制減速を目的とした道路上に設置された減速帯)を通過することが困難であることと、一般市民が車両を購入出来ないことを理由に、番組のラップボードに載せられてはいない。
他に[[パガーニ・ゾンダ|パガーニ・ゾンダR]]で1分8秒5<ref>''Top Gear'' Series 16, Episode 4 (2011-02-13)</ref>、[[アストンマーティン・DBR9]]で1分8秒6<ref>''Top Gear'' Series 6, Episode 6 (2005-07-03)</ref>、さらに[[ルノー・R24]]で59秒<ref>''Top Gear'' Series 5, Episode 8 (2004-12-19)</ref>が記録されている。しかし、ルノーやアストンマーティンの記録はイギリス行政によって一般道に設置されたスピードバンプ(規制減速を目的とした道路上に設置された減速帯)を通過することが困難であることと、一般市民が車両を購入出来ないこと、ゾンダRは騒音などの規制を理由に、番組のラップボードに載せられてはいない。

== 正体 ==
=== ブラックスティグ ===
長らく正体不明と語られていたが、[[2010年]][[8月25日]]のBBCニュースで本人が素顔で登場し、テロップにも「'''The Original Stig'''」と表示されていた。この結果、[[1992年のF1世界選手権|1992年]]に[[アンドレア・モーダ]]でF1デビューをした[[ペリー・マッカーシー]]が「初代スティグ」であったことが明らかになった<ref name="bbc">{{citenews|url =http://www.bbc.co.uk/news/entertainment-arts-11083602|title = Perry McCarthy: 'I was the original Stig'|publisher = [[BBC]] |date = 2010-08-25|accessdate = 2010-08-27}}</ref>。

以前よりスティグの正体がマッカーシーであるという噂は囁かれており、最初にそれを報じたのは2003年で発信元は[[サンデー・ミラー|サンデー・ミラー紙]]であった。BBC側は一貫してこれを否定し続けたが、その後の2009年に[[ニュース・オブ・ザ・ワールド|ニュース・オブ・ザ・ワールド紙]]がマッカーシーであると暴露を開始した。2010年8月25日にBBCニュースにマッカーシーが「'''オリジナルのスティグ'''」としてゲスト出演したため、ようやくBBC側も事実を認める形となった。

マッカーシーはF1ではアンドレア・モーダで全戦[[予備予選 (F1)|予備予選]]落ちという実績しか残していない<ref>決勝レースに出走したことがないため、厳密には「F1デビュー」はしていない。</ref>ものの、[[ベネトン・フォーミュラ|ベネトン]]、[[アロウズ]]、[[ウィリアムズ]]にてテストドライバーとしての豊富な経験があり、これらのチームで好タイムを計測していた。他にも[[BMWザウバー|BMW]]のドライバー選考テストに参加したこともあるほか、[[ル・マン24時間レース]]では[[アウディ]]の[[ワークス・チーム]]に所属して[[アウディ・R8 (レーシングカー)|アウディ・R8]]をドライブしていたこともある。

但し、マッカーシーは "I '''was''' Original Stig"(「私は本物のスティグ'''だった'''」)と述べているほか、2003年を最後に番組を離れたことも明らかにしている(これは丁度ブラックスティグからホワイトスティグへの交代時期に当たる)<ref name="bbc"/>。

=== ホワイトスティグ(2代目スティグ) ===
ホワイトスティグの正体については、様々な憶測が飛んでいた。

2代目スティグと噂される人物は、元[[全日本F3選手権]]のチャンピオンで、[[全日本F3000選手権]]への参戦経験やジョーダンF1のテストドライバーの経験があり、その後も番組の企画レースで名前を出して出演している[[アンソニー・レイド]]をはじめとする様々なレーシングドライバー、スタントドライバーの他、複数名がスティグを演じているとも憶測されていた<ref>[http://www.telegraph.co.uk/motoring/4217153/Top-Gears-The-Stig-revealed-as-married-man-who-drives-boring-car.html Top Gear's The Stig revealed as married man 'who drives boring car']</ref><ref>[http://www.dailymail.co.uk/news/article-1123502/The-Stig-s-unmasked-Top-Gear-use-FOUR-different-mystery-test-drivers.html The Stig(s) unmasked: Top Gear use FOUR different mystery test drivers]</ref><ref>[http://www.dailymail.co.uk/tvshowbiz/article-1127714/EXCLUSIVE-The-drivers-Top-Gear-stunt-driver-The-Stigs-famous-racing-whites.html EXCLUSIVE: The eight drivers behind Top Gear stunt driver The Stig's famous racing whites]</ref>。

特に、番組内で[[2004年]]型の[[ルノーF1]]([[ルノー・R24]])を安定したペースで運転したことがある経緯から、元[[フォーミュラ1|F1]]ドライバーか、そのレベルに相当する競技経験のある人物ではないかと見られている。2008年のF1[[イギリスグランプリ|イギリスGP]]ではスティグがF1マシン(を改造した2シーターマシン)をドライブするというイベントがあり、それを見ていた[[フェルナンド・アロンソ]]が、「あれは相当の腕だ。F1に何らかの形でかかわったドライバーに違いない」とコメントしていた<ref>[http://www.f1complete.com/content/view/9324/900/ The Stig impresses F1 champ Alonso]</ref>。

なお、シリーズ13エピソード1(2009年6月21日放送)では「ホワイトスティグの正体が[[ミハエル・シューマッハ]]である」とされたが、司会のクラークソンは最後に「僕はミハエルがスティグだとは思わない (I don't think Michael Schumacher is the Stig)」と述べており、シューマッハが出演した際は、スティグとは別にスペシャルゲストとしてクレジットされた<ref>[http://news.bbc.co.uk/2/hi/entertainment/8111588.stm Schumacher 'revealed' as the Stig]</ref><ref name="f1live">[http://jp.f1-live.com/f1/jp/headlines/news/detail/090622230900.shtml トップ・ギアのスティッグ役を務めるシューマッハ] - f1-live.com・2009年6月23日</ref>。

=== 2代目スティグとベン・コリンズ ===
2009年1月に『[[タイムズ]]』紙をはじめとする英国内の複数の新聞が、元[[フォーミュラ3|F3]]ドライバーの[[ベン・コリンズ (レーサー)|ベン・コリンズ]]がホワイトスティグの正体の一人であると報じた<ref>[http://www.timesonline.co.uk/tol/driving/article5548705.ece Identity of Top Gear's The Stig revealed as Ben Collins] - タイムズ・2009年1月20日</ref>。2010年8月にはさらにサンデー・タイムズ紙が、BBCからコリンズの経営する会社に対して「『トップ・ギア』を主体とした番組のための運転サービス」の対価として多額の支払いが行われていること、またその支払がホワイトスティグの登場とほぼ同時期である2003年に始まっていることを報じている<ref>[http://www.telegraph.co.uk/motoring/news/7958512/Stig-mystery-financial-documents-suggest-identity-of-Top-Gear-driver.html Stig mystery: financial documents suggest identity of Top Gear driver] - デイリーテレグラフ・2010年8月22日</ref>。

2010年8月29日には、イギリスの『[[デイリー・ミラー]]』紙が、ベン・コリンズがBBCから解雇されたと報道した<ref>[http://www.mirror.co.uk/news/top-stories/2010/08/29/ben-collins-dumped-by-bbc-after-being-unmasked-as-top-gear-s-the-stig-115875-22521367/ Ben Collins dumped by BBC after being ­unmasked as Top Gear’s The Stig] - Mirror.co.uk・2010年8月29日</ref>。同紙は、この日[[ニュルブルクリンク]]で行われた『トップ・ギア』のイベントにホワイトスティグが出演していたのと同じ時間に、コリンズが自宅近くで子供と遊んでいる様子を捉えられた(すなわち別の人物がホワイトスティグを演じている)ことを解雇の根拠としている。

そもそもの問題の発端は、コリンズが2010年9月に出版した自伝『The Man in the White Suit』(ISBN 978-0007327966)の中で「スティグは自分だった」と明かそうとした事が原因とされている。BBCはコリンズの自伝の出版差し止めを求める仮処分をロンドンの高等法院に申し立てたものの、申立は却下され<ref>[http://www.bbc.co.uk/news/entertainment-arts-11151777 Stig court case: BBC loses battle over Ben Collins book] - BBC News・2010年9月1日</ref>、同年[[9月16日]]に予定通り英国内でも発売された。

なお『トップ・ギア』のプロデューサーを務める[[アンディ・ウィルマン]]は、この騒動に関連して『トップ・ギア』の公式サイトにおいて「The Stig. He's ours(スティグは我々のものだ)」というコラムを公開しており、番組がスティグというブランドを育ててきたこと、そして今後もスティグの匿名性を守る意向をアピールしている<ref>[http://transmission.blogs.topgear.com/2010/08/27/the-stig-he-is-ours/ The Stig. He's ours] - TopGear.com・2010年8月27日</ref>。また『トップ・ギア』の司会者の一人である[[ジェームズ・メイ]]も、この件に関して「スティグは何者でもない。我々は代わりのスティグを獲得することができるし、宇宙にはたくさんのスティグがいる」と語ったと伝えられた<ref>[http://www.mirror.co.uk/celebs/news/2010/09/03/may-we-ll-get-revenge-on-the-stig-115875-22533131/ Top Gear host James May jokes about taking revenge on The Stig] - Mirror.co.uk・2010年9月3日</ref>。その後2010年11月には、前述の『The Stig farm』の動画の中で新しいスティグの登場が予告された<ref name=tg20101105 />。

この騒動の後の12月22日に放送されたシリーズ15エピソード7では、[[リチャード・ハモンド]]が「スティグが速い車に乗るはずの時間だったが、彼がいなくなったので今日はできない」と言い、ジェームズは「スティグの本名がわかった、[[イスカリオテのユダ]]だ」と皮肉っている。この回では、実弾射撃の的として旧ホワイトスティグの写真が用意され、3人によって銃撃された。さらにリチャードは的を裏返して「背中から撃ってやる、裏切ったお返しだ」「新しい仲間と何かやっている頃だから、それをぶち壊しにしてやる」<ref>第15シーズンエピソード6の放送終了後、ベン・コリンズはトップ・ギアのライバル番組である[[フィフス・ギア]]に出演した。</ref>というブラックジョークを披露している。2011年に放送されたシリーズ16エピソード1でも、2代目スティグに対し「クビになったスティグ」、シリーズ17エピソード3では[[セバスチャン・ベッテル]]との会話で「こいつはスティグじゃない(old sacked Stig)」<ref>この言葉と同時にラップボードに貼ってあった2代目Stigのラップタイムをジェレミーがはがして投げ捨てている</ref>とまたも嫌味が飛び出している。

もっとも、そのベン・コリンズもシリーズ17エピソード6にてTop Gearに再出演を果たし、傷痍軍人たちで結成されたラリーチームのコーチ役を務めた。「”元”スティグにして、ロマン小説家」と紹介され、リチャードは皮肉を言いながらも「彼が教え上手なのはよく知っている」と評している。また、2012年11月放送の「ジェームズ・ボンド50周年スペシャル」にも出演し<ref>当時撮影中だった『[[007 スカイフォール]]』にスタントドライバーとして参加していたため。その際「I AM THE STIG」と書かれたTシャツを着ていた。</ref>、リチャードに「本でも書いたらどうか」と皮肉られている。

また、それに先立つシリーズ6エピソード1の[[トヨタ・アイゴ]]自動車サッカーではハモンドのチームの一員として「F1テストドライバーのベン・コリンズ」として登場している。

=== ホワイトスティグ(3代目スティグ) ===
シリーズ16から登場した3代目のスティグについては、正体に関する議論は活発化していない。

シリーズ16・エピソード2では、スーパー2000仕様の[[プロトン・サトリアネオ]]で、[[グラベル]]と[[ターマック]]のミックスコースをこなすなど、オフロードでの運転技量も高い。また車内の映像からは[[左足ブレーキ]]を使っていることが確認できる。

2024年9月、ジェレミーが自身の経営するパブでの『[[The Grand Tour]]』の上映会を終えた後、来場者の質問に答える形で、3代目のスティグの正体がイギリスのレーシングドライバーである[[:en:Phil_Keen|フィル・キーン]]であることを明かした<ref>[https://forbesjapan.com/articles/detail/74009 人気自動車番組『トップ・ギア』の秘密をジェレミー・クラークソンが暴露] - Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)・2024年9月30日</ref>。

== グッズ ==
番組の公式グッズとして、『[[ウォーリーをさがせ!]]』のスティグ版『Where's Stig?』(ISBN 978-1846078088)や、リアウインドーに貼るステッカーなどを販売している。特に人気が高いのが、前面に「I AM THE STIG」の文字、後ろにホワイトスティグの後ろ姿がプリントされたTシャツで、スタジオ収録時に着ている観客がそれをネタに弄られることもある。

またバリチェロはスティグのラップタイムを抜いたことにちなんで、自分用に「I beat the Stig」(私はスティグに勝った)、息子用に「My Dad beat the Stig」(私の父はスティグに勝った)と書かれたTシャツを作成し着用していた。バリチェロはさらにタイムが下回ったF1ドライバーへ「I didn't beat the Stig」(私はスティグに負けた)と書かれたTシャツを配布した。2010年のドイツGPでは、[[ジェンソン・バトン]]がこれを着用していることが番組で紹介された。これ以来のスティグ登場時の噂話紹介では「バリチェロの人形をデスクファンで痛めつけている」など、バリチェロを怨んでいるようなネタが何度か登場している。


== 脚注 ==
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== 外部リンク ==
*[http://www.topgear.com/uk/stig Top Gear]


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2024年10月15日 (火) 07:21時点における最新版

ザ・スティグ
The Stig
ホワイトスティグ
2006年イギリス国際モーターショーにて
生誕 不明 (設定上)
不明 (設定上)
出身校 不明 (設定上)
職業 トップ・ギア専属テストドライバー
配偶者 不明 (設定上)
子供 不明 (設定上)
テンプレートを表示

ザ・スティグ英語: The Stig)は現在、BBCのテレビ番組『トップ・ギア』に出演している覆面のレーシングドライバーである[1]。番組内では主にラップタイム計測のコーナーに出演している。

由来

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スティグという名は、トップ・ギアの元司会者であるジェレミー・クラークソンが在学していたレプトン・スクールでの逸話に由来する。ジェレミーによれば、新入生は「スティグ」と呼ばれていたという[2]

番組内では、番組で取り上げた高級車(主にスポーツカーやスーパーカー)の性能を測る「パワーラップ」コーナーでドライブを担当するのが主な役割である。また、「激安シリーズ」などでジェレミー達3人が購入した中古車の性能チェックでドライブする事もある。さらに、有名人が走行タイムを競うコーナー「Star in a Reasonably Priced Car」では、ゲストが走行する前にアドバイスや指導を行っている。番組中にしゃべることは一切なく、感情・意思の表現も殆どしない(例外あり。後述)。またスティグはあくまで番組内の「備品」扱いであり、『トップ・ギア』のオフィスに常備されているという設定になっている。

スティグはキャラクター単独としても高い人気を持っており、番組公式グッズが多数発売されている(後述)。

歴代のスティグ

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ブラックスティグ(初代スティグ)

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初登場時のスティグは、黒いフルフェイスヘルメットに黒いオーバーオールの姿であった。

当初は番組プレゼンターがラップタイムの計測に当たっていたが、プロのドライバーではないため計測速度を一貫して掲示することが出来なかった。そのため現行の番組形態に移行した際、安定した運転が出来る常駐のテストドライバーとして導入された。

ブラックスティグはトップギア・テストトラックにてスズキ・リアナによる標準記録として1分46秒を出し、シリーズ1と2に出演した[3]

番組の企画として、ジャガー・XJSに乗りイギリス海軍航空母艦インヴィンシブル飛行甲板上で速度実験をするも減速に失敗し車ごと転落し、「死亡」したという演出がとられた[4][5]。そしてシリーズ3からホワイトスティグ(2代目)に交代した。

ホワイトスティグ(2代目スティグ)

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シリーズ3[6]から登場した新しいスティグは、アルパインスターズの白いレーシングスーツに、シンプソンの白いヘルメットという全身白尽くめの格好であり、初代と区別する意味から「ホワイトスティグ」とも呼ばれている。 F1マシンをドライブする時は、ヘルメットをアライに変更する場合もある。

ラップタイム発表時に登場する際はジェレミー等に「本物のセレブだからという理由で、(番組中で揶揄される低俗な)セレブ番組には出ない」、「便器を見て動揺する」「本名は"The"である」など様々な噂とともに紹介される。[7]好物はの生肉で、乗車前に食べさせることで好タイムを出せるとされている。

ラップタイム計測中には、車載ステレオがあれば音楽を聞くことがあり[8]、第10シリーズでは自己啓発CD、第11シリーズではエルトン・ジョン、第12シリーズではモールス信号、第13シリーズではバグパイプとシリーズによって題材が変わる。第12シリーズでのモールス信号は実際に車の印象等を述べており[9]、番組内でほぼ唯一スティグ自身の意思表示がなされているが、「放送後インターネット上へファンが解読したものが勝手に載せられる」との理由で番組内では口語訳されていない。第15シーズンでは最初の放送がワールドカップ開催期間中だったため、「ノルウェー代表のファン」という理由でノルウェーの旗を立てたり、ヘルメットの頬部分にノルウェーの国旗を張り、音楽の代わりにブブゼラを聞いていた[10]。ワールドカップ終了後はビージーズなど普通の音楽を聞いている。

ホワイトスティグは番組の「備品」として、ラップタイム計測以外の企画にも参加したことがある。例えばロンドン市内を各種交通手段を使用して縦断する企画では[11]荷台で運ばれて登場し、自動車を運転せず徒歩で移動してロンドン地下鉄に乗る[12]、地下鉄内で新聞を読んで、ルイス・ハミルトンが1面に出ている記事を見て読むのを止めてしまう、着信が掛かった携帯電話に出ないなど一風変わった姿をみせた[13]。シーズン13エピソード2では『トップ・ギア』オフィスでコピー機と格闘している描写がある。

基本的に車以外の移動は前述の通り徒歩、あるいはスタッフに運ばれるなどで登場し、走ったりはしない[14]。また、普段は腕組みをして軽く足を開いた状態で立っている。また金銭の概念を理解しておらず、公共交通機関の支払いはプリペイドカード、買い物の支払いはクレジットカードを使用している描写が見られる。

ちなみに2008年National Television Awardsでは、『トップ・ギア』がMost Popular Factual Programmeにノミネートされたためホワイトスティグが番組を代表して授賞式に出席し同賞を受け取ったが、授賞式の際も無言を貫いた(代わりにプレゼンターが、スティグの持参したジェレミー・クラークソンのメッセージを読み上げている)。

ホワイトスティグはトップギア・テストトラックでスズキ・リアナに乗り1分44秒4を出している(「Star in a Reasonably Priced Car」のタイム)。これはナイジェル・マンセルジェンソン・バトン、ルイス・ハミルトン、デイモン・ヒルなどのF1ドライバーの記録を上回る記録であり、第15シーズン3回目の放送でルーベンス・バリチェロが破るまで最速記録だった[15]

Google ストリートビューでも『トップ・ギア』オフィスの窓際に立つホワイトスティグの姿を確認することができ[16]、その話題は『トップ・ギア』の公式ブログでも取り上げられた[17]。また、グランツーリスモ5TopGearテストトラックが収録されるが、プロモーションビデオにおけるテストトラックの映像にもホワイトスティグが出演している[18]

ホワイトスティグ(3代目スティグ)

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後述の騒動により2代目スティグが「いなくなった」後、シリーズ16から登場した3人目のスティグで、ホワイトスティグとしては2代目。見た目は先代とあまり変わらないが、細部が異なる。

初登場は2010年11月にトップ・ギア公式サイトで公開された『The Stig farm』を紹介する動画のラスト[19]。設定上は2010年12月に放送されたクリスマススペシャル企画「中東スペシャル・トップ・ギアの三賢者」のラストシーンのベツレヘムで登場した赤ん坊スティグが生後1ヶ月で義務教育反抗期大学の教育課程を修了して成長した姿であるとされ、2代目スティグと同等のドライビングスキルを持つとされる。その言葉通りに、初登場となるシリーズ16エピソード1でアリエル・アトム V8でパワーラップに挑戦し、シリーズ15エピソード4で先代スティグがブガッティ・ヴェイロン スーパースポーツで記録した1:16.8を大きく越える1:15.1を記録した。

2代目同様に音楽好きで、シリーズ18エピソード2ではラジオドラマを聞きながら運転している様子も見られる。

2014年1月には、Google ストリートビューの撮影車(オペル・アストラ)と共に、白いメルセデス・ベンツ・SLS AMGトップ・ギア テスト・トラックを走行[20]。同コース各所のストリートビューでその姿を確認することができる[21]

2015年には不祥事により番組の司会者が総入れ替えになるという事態が発生したものの(詳細はトップ・ギア#不祥事と司会者総入れ替えを参照)、スティグについては、旧レギュラー陣の中でただ一人続投することになった[22]。件の3人が不祥事により解雇された後、新番組「The Grand Tour」が立ち上げられたが、スティグの版権は当番組が有していた為、使用できなかった。

他のスティグ

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トップ・ギアの各回ではカメオ出演する「いとこの」スティグが登場することがある。いずれもオリジナルのスティグ同様、高いドライビングテクニックを有している。各「いとこの」スティグは、基本的に住んでいる国、あるいは主義等を反映させた見た目、振る舞いをしている。

シリーズ9エピソード3「アメリカン・ホリデーチャレンジ」編では、アメリカ合衆国に住んでいる「アメリカのいとこ」、通称「ビッグ・スティグ」が登場した[23]。衣装は同じだがオリジナルに比べて肥満体である。

シリーズ10エピソード4「アフリカ・スペシャル」ではボツワナに住んでいる「アフリカのいとこ」が登場。その姿は黒人らしく、プーマのレーシングシューズ、民族衣装風の白い腰巻、白いヘルメットだけを着用しているという出で立ちである[24]

シーズン10エピソード10では、プールでくつろいでいるスティグの後ろに「女性版スティグ」が泳いでいる姿が確認できる。スティグと同様のヘルメットをかぶっているが、ヘルメットから下は水着を着用した女性である。この女性版スティグがスティグとどういった関係なのかは不明。

シリーズ12エピソード1では「トラック運転手のいとこ」が登場。「アメリカのいとこ」同様の肥満体だが、トラック運転手の特徴である「極端に日焼けした右腕」が確認できる。

また同シリーズ最終回のベトナムスペシャルにおいては、全身赤色の「共産主義者のいとこ(ライダー)」がDVD特典のカットされたシーンに登場した[25]

シリーズ13のCMでは出演者の3人に紛れて、子供並みのサイズのスティグも登場している。

シリーズ14エピソード2では出演者3人が作った(ディーゼル発電機を搭載した)電気自動車の耐久走行テストをするため、「菜食主義者のいとこ」が登場。ヘルメットの頭頂部に太陽電池が貼られており、靴はサンダルで、全身緑色である。ジェレミーが「ジャネット・スティグ=ポーター[26]」と命名した。しかし、テストを始めて間もなく発電機の排気パイプが外れて車内に煙が充満し、開始35分後(番組の演出で)死亡するというアクシデントが起きた。

シリーズ15エピソード2では、ドイツに住んでいる「ドイツ人のいとこ」が登場した。ほとんどスティグと変わりないが、ヘルメットから髪の毛がはみ出している。メイ曰く「スティギー・レイ・サイラス[27]」。

クリスマスシーズンに放映された「TopGear 三賢者スペシャル」では、最後のシーンで赤ん坊のスティグが登場。このスティグの成長した姿が後の3代目である。

番組ではイギリス国内にスティグを育成するための農場『The Stig farm』を持っているという設定になっており、2010年11月に番組公式サイトで公開された動画には様々な色のスティグが、あたかも動物のように育てられている様子が示された(その中には「本を執筆するスティグ」など、後述の騒動を皮肉るようなシチュエーションも登場している)[19]

シリーズ15エピソード7では後述の騒動の影響でスティグが一時不在となったため、以前『トップ・ギア』に出演しその後『フィフス・ギア』(チャンネル5で放送されるライバル番組)に移籍していたティフ・ニーデルが復帰して「Star in a Reasonably Priced Car」コーナーでのアドバイスを担当。その際スタッフロールでは「Emergency Stig」(非常用スティグ)とクレジットされた。

シリーズ18エピソード1「イタリアでのロードトリップ」ではイタリア在住の「イタリア人のいとこ」が登場した。レーシングスーツではなくグレーのスーツを着こなし(白いレーシングシューズとグローブ、ヘルメットは装備)、着飾った美女を何人も引き連れている。ジェレミー曰く「ブンガブンガ[28]スティグ」。

同シリーズのエピソード2では中国に住んでいる「中国人のいとこ」が登場。見た目はほぼスティグと同じ[29]だが、常にカンフーの様な動きで出演者やスタッフ問わず襲い掛かる。ジェレミーが「レーシングドライバーなんだから車に乗れ」と命令してもひっきりなしに蹴りやパンチを入れるという有様で、誘導してやっと車に乗らせた(計測が終われば再びスタッフに暴力を振るう上、計測中に降車してスタッフを殴るという有様も見せている)。その凶暴さから「That's the worst Stig we've ever had.(今までで最悪のスティグだ)」とジェレミーが評した。

2013年に発売されたXbox One用レーシングゲーム「Forza Motorsport 5」にも「デジタルいとこ(The Stig's Digital Cousin)」なる人物が登場することがトレイラーで公表された。容姿は3代目スティグと変わらないが、3代目スティグとは別人である(という設定)。これは、番組の広報スタッフによればスティグ本人では強すぎてプレイヤーが楽しめない、という声がスタッフやジェレミーから上がったから、とのこと[30]

また、2015年9月17日に発売されたForza Motorsport 6にも引き続きデジタルいとこが登場している。

シリーズ22では、ジェレミーの不祥事の影響で最終エピソードにまとめて放送された「激安SUVチャレンジ」にキャラバンのテストのみに使われるというトップシークレットの「レジャー・スティグ」が登場。見た目はスティグと変わらないが、ジェレミー曰く「無能なドライバー」。

計測記録

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スティグのトップ・ギア テスト・トラックでの最速公式ラップタイムはアリエル・アトム500で1分15秒1を記録[31]。なおフェラーリ・FXXでは1分10秒7を記録しているが[32]、これはスティグの格好をしたミハエル・シューマッハによる記録であることに加え[33]、翌週の放送で「実はスリックタイヤを使っていた」ことが判明し、最速ラップから抹消されている。

他にパガーニ・ゾンダRで1分8秒5[34]アストンマーティン・DBR9で1分8秒6[35]、さらにルノー・R24で59秒[36]が記録されている。しかし、ルノーやアストンマーティンの記録はイギリス行政によって一般道に設置されたスピードバンプ(規制減速を目的とした道路上に設置された減速帯)を通過することが困難であることと、一般市民が車両を購入出来ないこと、ゾンダRは騒音などの規制を理由に、番組のラップボードに載せられてはいない。

正体

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ブラックスティグ

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長らく正体不明と語られていたが、2010年8月25日のBBCニュースで本人が素顔で登場し、テロップにも「The Original Stig」と表示されていた。この結果、1992年アンドレア・モーダでF1デビューをしたペリー・マッカーシーが「初代スティグ」であったことが明らかになった[37]

以前よりスティグの正体がマッカーシーであるという噂は囁かれており、最初にそれを報じたのは2003年で発信元はサンデー・ミラー紙であった。BBC側は一貫してこれを否定し続けたが、その後の2009年にニュース・オブ・ザ・ワールド紙がマッカーシーであると暴露を開始した。2010年8月25日にBBCニュースにマッカーシーが「オリジナルのスティグ」としてゲスト出演したため、ようやくBBC側も事実を認める形となった。

マッカーシーはF1ではアンドレア・モーダで全戦予備予選落ちという実績しか残していない[38]ものの、ベネトンアロウズウィリアムズにてテストドライバーとしての豊富な経験があり、これらのチームで好タイムを計測していた。他にもBMWのドライバー選考テストに参加したこともあるほか、ル・マン24時間レースではアウディワークス・チームに所属してアウディ・R8をドライブしていたこともある。

但し、マッカーシーは "I was Original Stig"(「私は本物のスティグだった」)と述べているほか、2003年を最後に番組を離れたことも明らかにしている(これは丁度ブラックスティグからホワイトスティグへの交代時期に当たる)[37]

ホワイトスティグ(2代目スティグ)

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ホワイトスティグの正体については、様々な憶測が飛んでいた。

2代目スティグと噂される人物は、元全日本F3選手権のチャンピオンで、全日本F3000選手権への参戦経験やジョーダンF1のテストドライバーの経験があり、その後も番組の企画レースで名前を出して出演しているアンソニー・レイドをはじめとする様々なレーシングドライバー、スタントドライバーの他、複数名がスティグを演じているとも憶測されていた[39][40][41]

特に、番組内で2004年型のルノーF1ルノー・R24)を安定したペースで運転したことがある経緯から、元F1ドライバーか、そのレベルに相当する競技経験のある人物ではないかと見られている。2008年のF1イギリスGPではスティグがF1マシン(を改造した2シーターマシン)をドライブするというイベントがあり、それを見ていたフェルナンド・アロンソが、「あれは相当の腕だ。F1に何らかの形でかかわったドライバーに違いない」とコメントしていた[42]

なお、シリーズ13エピソード1(2009年6月21日放送)では「ホワイトスティグの正体がミハエル・シューマッハである」とされたが、司会のクラークソンは最後に「僕はミハエルがスティグだとは思わない (I don't think Michael Schumacher is the Stig)」と述べており、シューマッハが出演した際は、スティグとは別にスペシャルゲストとしてクレジットされた[43][33]

2代目スティグとベン・コリンズ

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2009年1月に『タイムズ』紙をはじめとする英国内の複数の新聞が、元F3ドライバーのベン・コリンズがホワイトスティグの正体の一人であると報じた[44]。2010年8月にはさらにサンデー・タイムズ紙が、BBCからコリンズの経営する会社に対して「『トップ・ギア』を主体とした番組のための運転サービス」の対価として多額の支払いが行われていること、またその支払がホワイトスティグの登場とほぼ同時期である2003年に始まっていることを報じている[45]

2010年8月29日には、イギリスの『デイリー・ミラー』紙が、ベン・コリンズがBBCから解雇されたと報道した[46]。同紙は、この日ニュルブルクリンクで行われた『トップ・ギア』のイベントにホワイトスティグが出演していたのと同じ時間に、コリンズが自宅近くで子供と遊んでいる様子を捉えられた(すなわち別の人物がホワイトスティグを演じている)ことを解雇の根拠としている。

そもそもの問題の発端は、コリンズが2010年9月に出版した自伝『The Man in the White Suit』(ISBN 978-0007327966)の中で「スティグは自分だった」と明かそうとした事が原因とされている。BBCはコリンズの自伝の出版差し止めを求める仮処分をロンドンの高等法院に申し立てたものの、申立は却下され[47]、同年9月16日に予定通り英国内でも発売された。

なお『トップ・ギア』のプロデューサーを務めるアンディ・ウィルマンは、この騒動に関連して『トップ・ギア』の公式サイトにおいて「The Stig. He's ours(スティグは我々のものだ)」というコラムを公開しており、番組がスティグというブランドを育ててきたこと、そして今後もスティグの匿名性を守る意向をアピールしている[48]。また『トップ・ギア』の司会者の一人であるジェームズ・メイも、この件に関して「スティグは何者でもない。我々は代わりのスティグを獲得することができるし、宇宙にはたくさんのスティグがいる」と語ったと伝えられた[49]。その後2010年11月には、前述の『The Stig farm』の動画の中で新しいスティグの登場が予告された[19]

この騒動の後の12月22日に放送されたシリーズ15エピソード7では、リチャード・ハモンドが「スティグが速い車に乗るはずの時間だったが、彼がいなくなったので今日はできない」と言い、ジェームズは「スティグの本名がわかった、イスカリオテのユダだ」と皮肉っている。この回では、実弾射撃の的として旧ホワイトスティグの写真が用意され、3人によって銃撃された。さらにリチャードは的を裏返して「背中から撃ってやる、裏切ったお返しだ」「新しい仲間と何かやっている頃だから、それをぶち壊しにしてやる」[50]というブラックジョークを披露している。2011年に放送されたシリーズ16エピソード1でも、2代目スティグに対し「クビになったスティグ」、シリーズ17エピソード3ではセバスチャン・ベッテルとの会話で「こいつはスティグじゃない(old sacked Stig)」[51]とまたも嫌味が飛び出している。

もっとも、そのベン・コリンズもシリーズ17エピソード6にてTop Gearに再出演を果たし、傷痍軍人たちで結成されたラリーチームのコーチ役を務めた。「”元”スティグにして、ロマン小説家」と紹介され、リチャードは皮肉を言いながらも「彼が教え上手なのはよく知っている」と評している。また、2012年11月放送の「ジェームズ・ボンド50周年スペシャル」にも出演し[52]、リチャードに「本でも書いたらどうか」と皮肉られている。

また、それに先立つシリーズ6エピソード1のトヨタ・アイゴ自動車サッカーではハモンドのチームの一員として「F1テストドライバーのベン・コリンズ」として登場している。

ホワイトスティグ(3代目スティグ)

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シリーズ16から登場した3代目のスティグについては、正体に関する議論は活発化していない。

シリーズ16・エピソード2では、スーパー2000仕様のプロトン・サトリアネオで、グラベルターマックのミックスコースをこなすなど、オフロードでの運転技量も高い。また車内の映像からは左足ブレーキを使っていることが確認できる。

2024年9月、ジェレミーが自身の経営するパブでの『The Grand Tour』の上映会を終えた後、来場者の質問に答える形で、3代目のスティグの正体がイギリスのレーシングドライバーであるフィル・キーンであることを明かした[53]

グッズ

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番組の公式グッズとして、『ウォーリーをさがせ!』のスティグ版『Where's Stig?』(ISBN 978-1846078088)や、リアウインドーに貼るステッカーなどを販売している。特に人気が高いのが、前面に「I AM THE STIG」の文字、後ろにホワイトスティグの後ろ姿がプリントされたTシャツで、スタジオ収録時に着ている観客がそれをネタに弄られることもある。

またバリチェロはスティグのラップタイムを抜いたことにちなんで、自分用に「I beat the Stig」(私はスティグに勝った)、息子用に「My Dad beat the Stig」(私の父はスティグに勝った)と書かれたTシャツを作成し着用していた。バリチェロはさらにタイムが下回ったF1ドライバーへ「I didn't beat the Stig」(私はスティグに負けた)と書かれたTシャツを配布した。2010年のドイツGPでは、ジェンソン・バトンがこれを着用していることが番組で紹介された。これ以来のスティグ登場時の噂話紹介では「バリチェロの人形をデスクファンで痛めつけている」など、バリチェロを怨んでいるようなネタが何度か登場している。

脚注

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  1. ^ Power Laps”. w:en:BBC Television, トップ・ギア. 2008年8月8日閲覧。 “Every performance road car that comes to the Top Gear test track eventually ends up in the hands of our tame racing driver.”
  2. ^ Rufford, Nicholas; Smith, Emma (2005年11月6日). “The backroom boy who put Top Gear on top of the world”. w:en:The Sunday Times. w:en:News International. 2006年9月26日閲覧。 “... and then we started to think about reviving Top Gear in a new format, with a track, special guests and the Stig — new boys at Repton were always called Stig...”
  3. ^ Top Gear Series 1, Episode 1 (2002-10-20)
  4. ^ Top Gear Series 3, Episode 1 (2003-10-26)
  5. ^ BBCWorldwide, YouTube. Top Gear - The Stig - HMS Invincible - BBC Accessed (2008-11-26)
  6. ^ Top Gear Series 3, Episode 2 (2003-11-02)
  7. ^ 後述の「親戚」も含めて、ジェレミーが「Some say…(「噂によると、~」という常套句)」の出だしで紹介し、最後に「All we know is, he's called the Stig!(我々が知っている事は、彼がスティグと呼ばれている事だけです!)」と締めるのが恒例。
  8. ^ しかし第14シリーズでのホーク・ストラトスHFのパワーラップでは「車載ラジオがないこと」を理由にアタックを放棄、収録日の朝に行われた2回目のラップでは車を2回スピンさせながらゴールした。
  9. ^ 例えばレクサス・IS-Fの場合「ギアは8段もいらない」などで、Episode1ではBBC1で放送されている社交ダンス番組を「あのダンス番組はクソだ」と罵ったこともある。
  10. ^ が、走行中に突然南アフリカイングランドの国旗をデザインしたヒュンダイ・i30サッカーをしている映像でパワーラップが中断されてしまった(ジェレミーの走行実況だけは聞こえる)。これは、2010年6月12日にITVが放送したイングランド-アメリカ戦で、生放送中に突然ヒュンダイのCMが放送され、中継が中断した(しかもその間にイングランドが先制点を挙げている)放送事故に対する皮肉である。 参考:イングランドのTV局、アメリカ戦中継時に放送事故 - MSN トピックス
  11. ^ See for example Top Gear Series 7, Episode 1 Isle of Man Test
  12. ^ See for example Top Gear Series 8, Episode 7 (2006-07-23) The Hosts building a Caterham Kitcar vs. The Stig driving one from Caterham HQ
  13. ^ See for example Top Gear Series 10, Episode 5 (2007-11-11) Crossing London/Public Transport Challenge
  14. ^ Series 16 Episode 1での「VSオーストラリア版TopGear」では箱詰めされて運ばれてきたが、上下逆に入っていた。理由はジェレミー曰く「向こうではTV画面が逆さまなので此方が正しい方向だろう」とのこと。
  15. ^ ちなみに、バリチェロの記録は1分44秒3である。第15シーズン5回目の放送でトム・クルーズがそれをさらに上回る1分44秒2を記録したが、これは使用した車種が異なる。
  16. ^ Hammersmith, London W12 0TT, UK - Google Maps
  17. ^ Stig puts us on the map - The Cupholder・2009年3月20日
  18. ^ Gran Turismo 5 trailer - BBC Top Gear 動画説明文より。
  19. ^ a b c Video: inside the Stig farm - TopGear.com・2010年11月5日
  20. ^ 【ビデオ】Googleストリートビューの撮影車が、『トップギア』のスティグを撮影! - Autoblog日本版・2014年1月27日
  21. ^ Top Gear Test Track - Google Maps
  22. ^ Meet your new Top Gear presenters! - TopGear.com・2016年2月11日
  23. ^ Top Gear Series 9, Episode 3 (2007-02-11)
  24. ^ Top Gear Series 10 Episode 4 (4 November 2007)
  25. ^ Top Gear Series 12 Episode 1 (2 November 2008)
  26. ^ イギリスにはジャネット・ストリート=ポーター(Janet Street-Porter)という毒舌を売りにする女性ジャーナリストがおり、そのパロディと思われる。ジャネットは伝統的な散歩道の保護を行う環境団体「Ramblers」の理事を務めていたことがあり、またジェレミーは自身の所有する別荘の敷地内を通る散歩道を他人が立ち入れないようにしたことで、地元住民とトラブルになったことがある。
  27. ^ アメリカのカントリー歌手である、ビリー・レイ・サイラス(マイリー・サイラスの実父)のパロディ。
  28. ^ イタリアシルビオ・ベルルスコーニ元首相が開催していたというハーレム・パーティーの意
  29. ^ 見た目が変わっていないのは、コピー品が横行している中華人民共和国に対する皮肉である。
  30. ^ 【ビデオ】『Forza Motorsport 5』に『トップギア』のスティグの"デジタルいとこ"が登場! - Autoblog 日本版 Autoblog Japan・2013年10月17日
  31. ^ Top Gear Series 16, Episode 1(2011-01-23)
  32. ^ Top Gear Series 13, Episode 1 (2009-06-21)
  33. ^ a b トップ・ギアのスティッグ役を務めるシューマッハ - f1-live.com・2009年6月23日
  34. ^ Top Gear Series 16, Episode 4 (2011-02-13)
  35. ^ Top Gear Series 6, Episode 6 (2005-07-03)
  36. ^ Top Gear Series 5, Episode 8 (2004-12-19)
  37. ^ a b “Perry McCarthy: 'I was the original Stig'”. BBC. (2010年8月25日). http://www.bbc.co.uk/news/entertainment-arts-11083602 2010年8月27日閲覧。 
  38. ^ 決勝レースに出走したことがないため、厳密には「F1デビュー」はしていない。
  39. ^ Top Gear's The Stig revealed as married man 'who drives boring car'
  40. ^ The Stig(s) unmasked: Top Gear use FOUR different mystery test drivers
  41. ^ EXCLUSIVE: The eight drivers behind Top Gear stunt driver The Stig's famous racing whites
  42. ^ The Stig impresses F1 champ Alonso
  43. ^ Schumacher 'revealed' as the Stig
  44. ^ Identity of Top Gear's The Stig revealed as Ben Collins - タイムズ・2009年1月20日
  45. ^ Stig mystery: financial documents suggest identity of Top Gear driver - デイリーテレグラフ・2010年8月22日
  46. ^ Ben Collins dumped by BBC after being ­unmasked as Top Gear’s The Stig - Mirror.co.uk・2010年8月29日
  47. ^ Stig court case: BBC loses battle over Ben Collins book - BBC News・2010年9月1日
  48. ^ The Stig. He's ours - TopGear.com・2010年8月27日
  49. ^ Top Gear host James May jokes about taking revenge on The Stig - Mirror.co.uk・2010年9月3日
  50. ^ 第15シーズンエピソード6の放送終了後、ベン・コリンズはトップ・ギアのライバル番組であるフィフス・ギアに出演した。
  51. ^ この言葉と同時にラップボードに貼ってあった2代目Stigのラップタイムをジェレミーがはがして投げ捨てている
  52. ^ 当時撮影中だった『007 スカイフォール』にスタントドライバーとして参加していたため。その際「I AM THE STIG」と書かれたTシャツを着ていた。
  53. ^ 人気自動車番組『トップ・ギア』の秘密をジェレミー・クラークソンが暴露 - Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)・2024年9月30日


外部リンク

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