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2012年12月29日 (土) 16:04時点における版

ヨーロッパ軒（ヨーロッパけん）は福井県にある洋食屋である。

総本店は福井市中心部の片町に所在する。のれん分けの制度があり、福井県内各地に支店が所在する。

沿革

1912年 - 初代･高畠増太郎、ドイツの日本人倶楽部などで働きつつ、6年間の料理研究留学を終え帰国。同期に、後に宮内省大膳職主厨長を務めた秋山徳蔵。両者は同郷福井県の出身。
1913年 - 東京･早稲田に「ヨーロッパ軒」を開く。店名の由来は修業をした欧州にちなむ。　同年、東京の料理発表会でドイツ仕込みのウスターソースを日本人の嗜好および米飯向けにアレンジして使用したカツ丼を披露した。
1917年 - 神奈川県横須賀・追浜に出店
1923年 - 関東大震災で被災
1924年 - 高畠の故郷･福井で営業再開
1939年 - 初ののれんわけ（敦賀分店（敦賀ヨーロッパ軒））

ソースカツ丼

1912年、高畠増太郎がベルリンで6年間の料理研究の留学を終え、帰国。ドイツ仕込みのウスターソースを日本人の好みに合うよう工夫を凝らした。翌年、ソースカツ丼を発表。

なお、福井県嶺北地方では｢カツ丼｣と言えばこれを指し、卵でとじたものは「上カツ丼」、「玉子カツ丼」などと呼ばれることが一般的である。また、ミンチカツを使った丼は「パリ丼」と呼ばれる。

ベースのウスターソースはオリジナルレシピを元にメーカーに委託され、関東時代はブルドックソースが担当し、現在はイカリソースが請負っている。ベースのウスターソースはメニューレシピを元に各店舗で調製されている^[1]。

敦賀ヨーロッパ軒

最初にのれん分けした敦賀市の店舗^[2]は「敦賀ヨーロッパ軒本店」という。この店舗とその支店は、箸袋の記載等に「国際観光レストラン」のキャッチフレーズを使用している。なお、敦賀市内のヨーロッパ軒の店舗は敦賀ヨーロッパ軒直営の支店である。

既にのれん分けしてから長い年月が経ったことから独自の発展を遂げ、ソースカツ丼で使用しているソースの味が現在では総本店とやや異なっている。また、サラダもミニトマトを使用するなどの違いがある。加えて「スカロップ」^[3]、「ジクセリ」（ピカタに類似）など、総本店にはない独自のメニューがある^[4]。

脚注

^ ヨーロッパ軒パンフレットと総本店店主より
^ 総本店側の公式ページでは「敦賀分店」
^ ロシア料理エスカロップからライス部分を取ったもの
^ ただし、嶺北でもメニューに「スカロップ」「ジクセリ」がある店舗（春江分店）は存在する

外部リンク

[1] ヨーロッパ軒パンフレットと総本店店主より

[2] 総本店側の公式ページでは「敦賀分店」

[3] ロシア料理エスカロップからライス部分を取ったもの

[4] ただし、嶺北でもメニューに「スカロップ」「ジクセリ」がある店舗（春江分店）は存在する

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 [[Image:Yoroppaken Shop(1).JPG|thumb|ヨーロッパ軒総本店（福井県福井市）]]
 [[Image:Yoroppaken Katsudon.jpg|thumb|ヨーロッパ軒総本店のカツ丼セット]]
-'''ヨーロッパ軒'''（ヨーロッパけん）は、[[レストラン|洋食屋]]であり[[カツ丼#ソースカツ丼|ソースカツ丼]]発祥の店と称しているが、諸説あり定かにはなっていない（[[カツ丼]]を参照）。
+'''ヨーロッパ軒'''（ヨーロッパけん）は[[福井県]]にある[[レストラン|洋食屋]]である。
-[[東京]]の[[早稲田]]で開店<ref name="rekishi">[http://homepage2.nifty.com/yo-roppaken/ 元祖ソースかつ丼ヨーロッパ軒総本店ホームページ] 「高畠さんは、大正２（１９１３）年に東京で開かれた料理発表会で創案のソースカツ丼を披露し、早稲田鶴巻町の自店で売り出していた」</ref>したが、現在の総本店は[[福井市]][[片町]]に所在する。[[のれん分け]]の制度によって福井県内各地に支店が所在する。
+総本店は[[福井市]]中心部の[[片町]]に所在する。[[のれん分け]]の制度があり、福井県内各地に支店が所在する。
 == 沿革 ==
 * [[1912年]] - 初代･高畠増太郎、[[ドイツ]]の日本人倶楽部などで働きつつ、6年間の料理研究留学を終え帰国。同期に、後に[[宮内省]][[大膳職]]主厨長を務めた[[秋山徳蔵]]。両者は同郷福井県の出身。
-* [[1913年]] - 東京･早稲田に「ヨーロッパ軒」を開く<ref name="rekishi" />。店名の由来は修業をした欧州にちなむ。　同年、東京の料理発表会でドイツ仕込みの[[ウスターソース]]を日本人の嗜好および米飯向けにアレンジして使用したカツ丼を披露した。<!--他説あり不確か これが日本のカツ丼のルーツとなる。-->
+* [[1913年]] - 東京･早稲田に「ヨーロッパ軒」を開く。店名の由来は修業をした欧州にちなむ。　同年、東京の料理発表会でドイツ仕込みの[[ウスターソース]]を日本人の嗜好および米飯向けにアレンジして使用したカツ丼を披露した。
-* [[1917年]] - [[神奈川県]]の[[横須賀]]・[[追浜]]に出店
+* [[1917年]] - 神奈川県 横須賀・追浜に出店
 * [[1923年]] - [[関東大震災]]で被災
-* [[1924年]] - 高畠の故郷･福井へ移転し、営業を再開
+* [[1924年]] - 高畠の故郷･福井で営業再開
 * [[1939年]] - 初ののれんわけ（敦賀分店（敦賀ヨーロッパ軒））
 == ソースカツ丼 ==
-[[1912年]]、高畠増太郎が[[ベルリン]]で6年間の料理研究の留学を終え、帰国。ドイツ仕込みの[[ウスターソース]]を日本人の好みに合うよう工夫を凝らした。翌年、東京の早稲田で[[カツ丼#ソースカツ丼|ソースカツ丼]]を発表。
+[[1912年]]、高畠増太郎が[[ベルリン]]で6年間の料理研究の留学を終え、帰国。ドイツ仕込みの[[ウスターソース]]を日本人の好みに合うよう工夫を凝らした。翌年、[[カツ丼#ソースカツ丼|ソースカツ丼]]を発表。
-なお、福井県嶺北地方では「ソースかつ丼」を｢カツ丼｣と呼ぶ事が多く、一般的な鶏卵でとじた「カツ丼」を「上カツ丼」・「玉子カツ丼」と呼ぶ事が一般的である。また、トンカツの代わりに[[メンチカツ]]を使用した丼は「パリ丼」と呼ぶ。
+なお、福井県嶺北地方では｢カツ丼｣と言えばこれを指し、卵でとじたものは「上カツ丼」、「玉子カツ丼」などと呼ばれることが一般的である。また、[[ミンチカツ]]を使った丼は「パリ丼」と呼ばれる。
-ソースのベースとなるウスターソースは、オリジナルレシピを元にメーカーに委託している。当初関東においては[[ブルドックソース]]に依頼し、現在は[[イカリソース]]が請負っている。このウスターソースを利用して、ソースを各店舗で調製されている<ref>ヨーロッパ軒パンフレットと総本店店主より</ref>。
+ベースのウスターソースはオリジナルレシピを元にメーカーに委託され、関東時代は[[ブルドックソース]]が担当し、現在は[[イカリソース]]が請負っている。ベースのウスターソースはメニューレシピを元に各店舗で調製されている<ref>ヨーロッパ軒パンフレットと総本店店主より</ref>。
 == 敦賀ヨーロッパ軒 ==
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 == 関連項目 ==
 * [[イカリソース]] - オリジナルのウスターソースの製造を担当。
-* [[ブルドックソース]] - 東京で開店<ref name="rekishi" />した当時に、オリジナルのウスターソースの製造を担当した。
+* [[ブルドックソース]] - 関東時代にオリジナルのウスターソースの製造を担当した。
 * [[福井青春物語]] - [[2005年]]公開の映画で総本店が登場、高畠範之社長が出演した。
+* [[五木ひろし]] - 学生時代、敦賀ヨーロッパ軒にソースカツ丼目当てで通いつめたことがある。
+* [[朝倉健太]] - 高畠家の親類。来福の際は立ち寄る。
+* [[高橋愛]] - 好物にヨーロッパ軒のソースカツ丼を挙げている。
 == 脚注 ==