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2016年6月8日 (水) 03:35時点における版
中堀 海都 | |
---|---|
出生名 | 中堀 克成 |
生誕 |
1989年9月14日(35歳) 日本 千葉県浦安市 |
出身地 | 日本 東京都新宿区 |
学歴 |
東邦音楽大学学士課程作曲科 サンフランシスコ音楽院修士課程作曲科 |
ジャンル |
クラシック 現代音楽 電子音楽 |
職業 | 作曲家、指揮者 |
公式サイト |
www |
中堀 海都(なかほり かいと、1989年9月14日 - )は、日本の作曲家。本名は中堀 克成(なかほり かつなり)。アメリカ合衆国のニューヨークを拠点としている。
経歴
1989年に千葉県浦安市に生まれる。日本と中国のハーフで国籍は日本。子供の頃に音楽の教育を受けた事はなかったが、中学2年の頃に作曲やピアノ、ギターなどの楽器を独学で始めている[1]。
2005年に都内の進学校の海城中学校を卒業し、同年に同高等学校を中退。カナダへ高校留学し、現地の友人らとメタルなどのバンド音楽に熱中する[2]。2007年に日本に帰国している。
2008年に東邦音楽大学に入学する。在学中から作曲家としての活動を開始し、劇団「経済とH」の公演の音楽を担当したり[3]、作曲コンクールに多数入選、個展演奏会を開くなどしている。2012年東邦音楽大学音楽学部音楽学科作曲専攻を首席で卒業。その後同年に渡米し、サンフランシスコ音楽院修士課程作曲科に奨学金給費生として留学し、2014年に修士号を取得する。
2012年12月、作曲家の木山光と共同発案した国際的なアジア人作曲家によるアジア現代音楽をテーマとした「亜円プロジェクト」を主導し、四度の演奏会を主催した。また富士山と三保の松原とのコラボレーションを企画し、2014年7月から10月まで裾野市立富士山資料館の特別展示にて彼の作品の楽譜、音源が展示されており、2014年9月には三保の松原の羽衣ホテルにおいて笙演奏家の宮田まゆみらによって富士と三保をテーマにした作品が世界初演されている[4]。
2013年11月、イタリアのローマ日本文化会館にてピアノ曲が招待作品として高橋アキによってヨーロッパ初演され、現地のシンポジウムにて英語での日本の音楽に関するスピーチを行っている[5]。このピアノ曲のHidden instinctsは、2012年の大田区民ホールにて高橋アキに献呈され、世界初演されている。
2014年3月、ルーマニアのSala Radioホールにて開かれたInternational Percussion Music Radio Festivalにて上野信一らによって作品が世界初演されている[6]。演奏会の模様はラジオ局によって放送された。翌月の2014年4月には、イリノイ州ノーマル(シカゴ近郊)で開かれたRed Note New Music Festivalにて富士山をテーマに作曲した室内楽の作品が、Ensemble Dal Nienteによって世界初演[7]された。
2014年6月初めにサンフランシスコからニューヨークへ拠点を移す。ハイダオ•アンサンブル(Hai-Dao Ensemble)を組織し、芸術監督に就任。同月中旬にはバーモント州ミドルベリーで開かれたNew Music On The Point Festivalにてニューヨーク拠点の弦楽四重奏団JACK Quartetらによって、作品が世界初演されている。
2014年6月25日に中国深圳市の新聞「晶報(Chin po, Daily Sunshine)」からインタビューを受け、「中日ハーフの若手天才作曲家」[8]として新聞、インターネットに取り上げられる。またその記事は、中国日報(China Daily)[9]、新華社(Xinhua)、搜狐(Sohu)、凤凰网(Phoenix Television)など中国や香港のメディアに転載された。
2014年10月14日及び20日、ニューヨークの国際連合本部で開かれた深圳国際短編映画祭のセレモニーの芸術監督に就任[10]。セレモニーでは自作品の風林火山、Little hopeを自ら指揮している[11]。
2015年5月29日、国際連合本部にて"Music For Peace"と題した個展演奏会を開き、自作品を指揮している[12]。
2015年8月、レジデント・コンポーザーを務めるクヘミア・アンサンブルと南米ツアーを敢行。アルゼンチンのコルドバ国立大学のオーディトリウム、コルドバ国営ラジオのホール、コロンビアのボゴタにあるコロンビア国立大学のOlav Rootsホールにて、ソプラノとアンサンブルのための"Zero"が演奏されている。また両大学の学生を対象に、作曲のマスタークラスを開いている。
作風
極度に遅いテンポの設定から生み出される独特の拍感のない音楽に、クラシック、現代音楽やアジアの伝統音楽の要素を用いて独特の世界観を作り出している。捉えようのない霞みがかった雰囲気もあり、調性ではないものの不協和音も強く感じられない。Bが基音となることがあったり、倍音列を考慮したハーモニーを使用している。
シリーズ
作曲家としての創作活動の柱となっている「Cracked(ひび)」シリーズに代表されるような、大きなテーマに沿った作品群を同一の題名で作曲する作品のシリーズ化を行っていることでも知られている。
- Cracked シリーズ
- Bridge シリーズ
- Hyle シリーズ
- Deliberation シリーズ
作品
管弦楽
- Aika for orchestra (2012)
- 仙郷への誘い(いざない)(2010) (第一回洗足現代音楽作曲コンクールA部門入選及び洗足賞) (指揮:増井信貴)
吹奏楽
- Cracked 2-1 - at northeast for wind orchestra (2011)
- The front and the back (2010)
- 吹奏楽のための「風林火山」(2009)
- The Prince Of Thunder Clouds (2008)
室内楽
- Zen in Kyudo - Concentration (ボストン古楽音楽祭-BEMF)
- Zero (クヘミア・アンサンブル南米ツアー、コルドバ国立大学)
- Japanese Footbridge (2014)
- Cracked 5-3 - Miho label (2014) (羽衣ホテル遠藤まゆみ氏、笙演奏家の宮田まゆみ氏に献呈)
- Cracked 6-3 - Yaeyama Hirugi (2014)
- Hyle α - melancholy (2014) (上野信一より委嘱、Sala Radioホール、ルーマニア)
- Bridge 1-2 - Summit of Mt. Fuji (2014)
- Bridge 3 -New hole (2013) (Tonada Productions "Tokyo to New York"作品公募入選曲)
- Bridge 2 - Yamato Nadeshiko (2013)
- Cracked 5-2 - in the garden (2013)
- Face 1 (2013)
- Bridge 1-1 - TOKYO (2012)
- Cracked 4-2 (2012)
- Cracked 3 - in his dream (2012)
- Cracked 1 - at riverside (2011)
- frozen ocean (2011)
- victims of the earthquake (trp,vla,vc) (2011)
- Fanfare ~to be continued (brass ensemble) (2010) (音楽大学オーケストラフェスティバル、ミューザ川崎)
独奏曲
- Form α,β,γ (2014) (佐藤祐介より委嘱、サントリーホール)
- Colors for 5 piano solo pieces (2014) (佐藤祐介より委嘱、杉並公会堂)
- Cracked 4-3 - another story (2013) (佐藤祐介より委嘱、サントリーホール)
- Cracked 2-2 - Don't cry (2013)
- Cracked 5-1 - in her mind to Fuji (2013)
- Hidden instincts (2012) (ピアニスト高橋アキ氏に献呈、大田区民ホール)
- Cent ESA for the right or left hand (2012)
- Deliberation 2 (2012)
- Cracked 4-1 - minds (2012)
- dilemma 1 (2011)
- it can't be helped... (2011) (橋爪皓佐より委嘱、ブリュッセル王立音楽院オーディトリアム)
- Keeping my temper (2011)
- Deliberation 1 (2010) (第十一回TIAA全日本作曲家コンクール奨励賞)
- 影のヴァレリーナ (2008)
- 狂気へと (2008)
ミュージックシアター
- Music theater「Hentai in the park」(2012) (渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール)
- Music theater『NEW VS OLD』(Sp,Br,Cl,Vl,Vc) (2010) (野方区民ホール)
歌曲
- 水のいろ (2010) (第9回弘前桜の園作曲コンクール一般の部第3位)
電子音楽
- Suigetsu(水月) for electone and electronics (2014) (市川侑乃より委嘱、エレクトーンシティー(東京)にて世界初演)
- extended technics score for violin #1 (2012)(VLの加工音のみの電子音楽・中堀海都名義、嶋崎宏共作)
- ヴァイオリンとピアノとバンドの為の「翠の波片」(2012)(中堀海都名義、嶋崎宏共作)(渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール)
- Emission of light (2011)(前衛派珈琲処マッチングモール)
劇音楽
脚注・参照
- ^ 中堀海都についての凤凰网の記事 一个中日混血作曲家的成名路
- ^ TAMARIBA.JP 既存の西洋の価値観ではないものを、西洋に呈示していきたい
- ^ お月さまの笑顔 経済とH 演劇公演紹介
- ^ 笙をメーンに富士山と三保 清水でコンサート / Yahoo Japan ニュース
- ^ ローマ-東京 ‘60年代以降の音楽と芸術 - ローマ日本文化会館
- ^ International Percussion Music Radio Festival / Radio Romania
- ^ Red Note New Music Festival
- ^ 深圳市 晶報(Chin po)
- ^ China Daily 中国日報 2014年6月26日
- ^ 展示中外优秀电影短片 深圳国际微电影艺术节联合国启动
- ^ 深圳国际微电影艺术节 纽约联合国举办启动仪式
- ^ UN WEB TV