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2016年6月8日 (水) 05:47時点における版
柳家 喜多八 | |
本名 | 林寛史(はやしひろふみ) |
---|---|
生年月日 | 1949年10月14日 |
没年月日 | 2016年5月17日(66歳没) |
出身地 | 日本・東京都練馬区 |
師匠 | 十代目柳家小三治 |
弟子 | 柳家ろべえ |
名跡 | 1. 柳家小より(1978 - 1981) 2. 柳家小八(1981 - 1993) 3. 柳家喜多八(1993 - ) |
出囃子 | 梅の栄 |
活動期間 | 1978 - 2016 |
活動内容 | 落語家 |
所属 | 落語協会 |
柳家 喜多八(やなぎや きたはち、1949年10月14日 - 2016年5月17日[1])は、東京都練馬区出身の落語家。落語協会所属の真打。
本名は林 寛史(はやし ひろふみ)。学習院大学落語研究会から柳家小三治に入門した。出囃子は『梅の栄』、紋は『三ツ柏』。
略歴
- 1968年3月 - 東京都立秋川高等学校を卒業。
- 1976年3月[2] - 学習院大学を卒業。
- 1977年2月 - 10代目柳家小三治に入門。
- 1978年9月 - 前座になる。名は小より。
- 1981年5月 - 二つ目に昇進。小八に改名。
- 1993年9月 - 真打昇進。喜多八に改名。
- 2016年5月9日 - 鈴本演芸場5月上席夜の部でかけた「ぞめき」が最後の高座となった。
- 2016年5月17日 - がんにより死去[1][3]。
人物
師匠の芸を受け継ぎつつ独自の芸風を確立し[4]、現在は柳派の中堅落語家として玄人筋の評価が高い。
得意な噺は「だくだく」、「もぐら泥」、「二番煎じ」、「笠碁」ほか多数。柳派の落語は何でもこなす。
自称虚弱体質。渋みのある声質ながらとぼけた雰囲気を持ち、出囃子からけだるい雰囲気で座布団に座り、一見やる気のない枕から、いつの間にか熱演に引き込み、爆笑をさそう[5][6]。
三遊亭歌武蔵、柳家喬太郎とユニット「落語教育委員会」を結成しており、公演ではコントも披露している。
エピソード
モットーは「清く、けだるく、美しく」、趣味は「サイクリングに墓参り、宝塚歌劇鑑賞など」。宝塚に関しては、自らの名をもじって「キタナヅカ歌劇団・永遠ちはや」と名乗り、「圓朝まつり」で歌を披露している。
弟子
一番弟子は柳家ろべえ。
CD
- 『CD 柳家喜多八 1』(落語のワザオギ、2006年4月)
- 『CD 柳家喜多八 2』(落語のワザオギ、2006年4月)
- 『喜多八膝栗毛 近日息子/文七元結』(日本コロンビア、2010年7月)
- 『喜多八膝栗毛 棒鱈/千両みかん』(日本コロンビア、2010年7月)
- 『喜多八膝栗毛 明烏/目黒のさんま/たけのこ』(日本コロンビア、2011年3月)
- 『喜多八膝栗毛 子別れ/おすわどん』(日本コロンビア、2012年11月)
- 『喜多八膝栗毛 だくだく/小言念仏/猫の災難』(日本コロンビア、2014年5月)
- 『喜多八膝栗毛 噺家の夢/やかんなめ/お直し』(日本コロンビア、2016年2月)
DVD
- 『本格 本寸法 ビクター落語会 柳家喜多八 其の壱 だくだく/らくだ』(ビクターエンタテインメント、2007年11月)
- 『本格 本寸法 ビクター落語会 柳家喜多八 其の弐 五人廻し/居残り佐平次』(ビクターエンタテインメント、2007年11月)
- 『本格 本寸法 ビクター落語会 柳家喜多八 其の参 ぞめき/死神』(ビクターエンタテインメント、2008年5月)
著書
- 『落語教育委員会』(東京書籍、2012年8月) - 三遊亭歌武蔵、柳家喬太郎との鼎談
- 『柳家喜多八膝栗毛』(まむかいブックスギャラリー、2013年12月)- 柳家喜多八 制作協力、五十嵐秋子(東京音協)編
脚注
- ^ a b “学習院大卒の落語家、柳家喜多八さん死去”. サンケイスポーツ. (2016年5月20日) 2016年5月20日閲覧。
- ^ 「落語教育委員会」 柳家喜多八、三遊亭歌武蔵、柳家喬太郎 東京書籍 2012年 p.166
- ^ “柳家喜多八 訃報(落語協会)”. 2016年5月20日閲覧。
- ^ 『師を離れ芸風確立へ-演芸 柳家喜多八の会』 保田武宏(読売新聞2000年4月17日)
- ^ 『自分の世界へひきこむ手腕-寄席 喜多八の会』 大田博(朝日新聞2002年6月)
- ^ 『柳家喜多八を聴いて楽しめぬ人は落語に向いてないとの意見』広瀬和生(週刊ポスト2011年6月10日号)