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2016年11月12日 (土) 03:19時点における版

ショーン・コルヴィン
Shawn Colvin
ショーン・コルヴィン(2008年6月)
基本情報
生誕 (1956-01-10) 1956年1月10日(68歳)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
サウスダコタ州ヴァーミリオン
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
イリノイ州カーボンデール
ジャンル ロックフォーク
職業 シンガーソングライター
担当楽器 ボーカルギター
活動期間 1970年 - 現在
公式サイト www.shawncolvin.com

ショーン・コルヴィン(Shawn Colvin、1956年1月10日 - )は、アメリカ合衆国シンガーソングライター。アメリカ合衆国内だけで250万枚を超えるアルバム・セールスを記録している[1]

幼少期

コルヴィンはサウスダコタ州で生まれ、イリノイ州カーボンデールで育ち、南イリノイ大学カーボンデール校へ入学した[1]。彼女は10歳からギターの演奏を始めた[1]。彼女の初めてのコンサートは15歳のときに南イリノイ大学キャンパスで行ったものだった[1]。コルヴィンはジョニ・ミッチェルがもっとも自分の音楽に影響を与えているとして、コンサートでは最初に影響元の音楽を演奏する。

キャリア

音楽

コルヴィンは1970年代後半から音楽業界で働いていて、全国的な活動はテキサス州オースティンが最初だった[1]グリニッジ・ヴィレッジに集まったフォーク歌手の雑誌「Fast Folk」による関係で、1980年にはニューヨークへ引っ越した[2]

彼女はミュージック・パートナーとなるジョン・リヴェンサルとその頃出会い、リヴェンサルはいくつかのアルバムでプロデューサーを務めた[1]。コルヴィンはよく同時代のミュージシャンに自分の才能を提供しており、例えばスザンヌ・ヴェガのヒット曲「ルカ」ではバック・ボーカルを歌っている[3][4]。ヴェガは返礼で、コルヴィンのデビューアルバム『Steady On』収録曲「Diamond In The Rough」でバック・ボーカルを務めている[3]。コルヴィンと友人でもあるメアリー・チェイピン・カーペンターは、若い頃はお互いのレコーディングに客演している。カーペンターの「The Hard Way」や「Come On Come On」(1992年)でコルヴィンはボーカルで参加しており[5]、コルヴィンのアルバム『Fat City』収録の「Climb On a Back That's Strong」ではカーペンターがボーカル参加している[6]。また、彼女はブルース・ホーンズビーの演奏にゲスト参加もしている[7]

コルヴィンは1987年から88年までの短期間、ノースカロライナ州のバンドであるレッド・クライ・ランブラーズに参加していた[8]

1988年にコルヴィンは、フォーク・シンガーソングライターのシェリル・ウィーラーとメアリー・チェイピン・カーペンターとの、トリオ・コンサートを依頼された。3人はバージニア州アレクサンドリアで2夜連続で演奏した。

コルヴィンはシンガーソングライターのジュリー・ミラーバディ・ミラーと関係が深い。3人が1970年代後半から80年代前半までオースティンで活動していた頃、ミラー夫妻と音楽的に親密になった。1990年、1991年と1993年に発表されたジュリーの3枚のソロ・アルバムで、ショーンはバック・ボーカルを務めている。

コルヴィンが発表した初期のアルバムはあまり売れなかったが、それでも1989年に発表したデビュー・アルバムの『Steady On』は1990年のグラミー賞の最優秀コンテンポラリ・フォーク録音賞を受賞した[1][4]。1992年に発表した次のアルバム『Fat City』は、1994年のグラミー賞で最優秀コンテンポラリ・フォーク録音賞にノミネートされ[4]、収録曲「I Don't Know Why」もグラミー賞の最優秀女性ポップ・ボーカル演奏賞にノミネートされた[4]。1994年に発表したカバー曲集のアルバム『Cover Girl』を発表した。『Cover Girl』は1995年のグラミー賞で最優秀コンテンポラリ・フォーク・アルバムにノミネートされた[4]。その頃、コルヴィンはリチャード・トンプソンと一緒にツアーを行い、そのオープニングアクトとバック・ボーカルを務めた。彼女はセサミストリートのアーニーと「I Don't Want to Live on The Moon」を歌った。

1996年10月に発表したアルバム『A Few Small Repairs』は、コルヴィンにとって最大の成功をもたらし、アメリカレコード協会からプラチナ・ディスクを認定された[9]。シングル「サニー・ケイム・ホーム」 (Sunny Came Home) は、ビルボード・ホット100でトップ10を記録し、1998年のグラミー賞では最優秀レコード賞最優秀楽曲賞を受賞した[1][4]。その後は、1998年にクリスマス・アルバム『Holiday Songs and Lullabies』を発表、2001年にアルバム『Whole New You』を発表、2004年にはベスト・アルバムを発表、2006年にアルバム『These Four Walls』を発表し、2009年に発表した『Live』はグラミー賞の最優秀コンテンポラリ・フォーク・アルバムにノミネートされた[4]

コルヴィンはリサ・ローブのシングル「Falling in Love」のゲスト・ボーカルを務めた。彼女はリリス・フェアに大勢の女性アーティストらとともに参加した[10]ブルック・シールズシチュエーション・コメディ『Suddenly Susan』のテーマソングに、コルヴィンの曲「Nothin' on Me」が使用された。また、2001年にTNTで放送された『トリビュート・トゥ・ジョニ・ミッチェル』に、コルヴィンは出演した。

1992年10月16日に開催されたボブ・ディランのトリビュート・コンサートである『30〜トリビュート・コンサート』に、コルヴィンは出演した[11]。彼女は「どこにも行けない」 (You Ain't Goin' Nowhere) をロザンヌ・キャッシュメアリー・チェイピン・カーペンターと共演し、天国への扉 (Knockin' on Heaven's Door) を全出演者と一緒に演奏している。

コルヴィンは、イギリスチャンネル4のドキュメンタリー『Live from Abbey Road』に出演している。彼女のアビー・ロード・スタジオでのライヴ・セッションは、ザ・ズートンズネリーナ・パロットレイ・ラモンターニュと同じ回に収録されている。

コルヴィンは2002年に「Hold On To The Good Things」を録音し、その曲は映画『スチュアート・リトル2』で使用された[7]。彼女は映画『リトルベア』(The Little Bear Movie) に、「A Great Big World」を提供した[7]

2007年には、コルヴィンはシングル「Crazy」を発表した。この曲はナールズ・バークレイのカバーである。

コルヴィンは2009年6月23日に15曲を収録したアルバム『Live』を発表した。このアルバムは、サンフランシスコで2008年7月に行われた3日間のライヴが収録されたものである[12]

テレビと映画

コルヴィンはコメディ・シリーズの『ザ・ラリー・サンダースショー』(The Larry Sanders Show) に数回出演していて、最終回ではキャロル・キングの「Will You Love Me Tomorrow?」のアコーティスティック・カバーを演奏している。

彼女はコメディ・シリーズの『ザ・シンプソンズ』で2回ゲスト出演した。

現代のアーティストが過去の音楽スターを演じる映画『Crazy』では、コルヴィンはカントリー・ミュージックの伝説の歌手キティ・ウェルズを演じた。

コーエン兄弟の映画『ビッグ・リボウスキ』で、コルヴィンの「Viva Las Vegas」を聞くことができる。

コルヴィンはテレビドラマ『Lの世界』のシーズン2で、彼女自身の役で出演している。

受賞歴

  • グラミー賞(ノミネートのみ)
    • 1994年: 最優秀コンテンポラリ・フォーク録音賞 — 『Fat City』
    • 1994年: 最優秀女性ポップ・ボーカル演奏賞 — 「I Don't Know Why」
    • 1995年: 最優秀コンテンプラリ・フォーク・アルバム賞 — 『Cover Girl』
    • 1997年: 最優秀ポップ・アルバム賞 — 『A Few Small Repairs』
    • 1997年: 最優秀女性ポップ・ボーカル演奏賞 — 「Get Out of This House」
    • 1998年: 最優秀女性ポップ・ボーカル演奏賞 — 「サニー・ケイム・ホーム」
    • 2009年: 最優秀女性ポップ・ボーカル演奏賞 - 『Shawn Colvin Live』
  • Video Premiere Award Nomination (ノミネートのみ)
    • 2001年: Best Original Song - 「Great Big World」(『リトルベア』)[13]

ディスコグラフィ

アルバム

アルバム 順位 RIAA[9]
US[14] US Heat UK[15]
1989 ステディ・オン (Steady On) 111 ゴールド
1992 ファット・シティ (Fat City) 142 2
1994 カヴァー・ガール (Cover Girl) 48 67
1995 Live '88
1996 ア・フュー・スモール・リペアーズ (A Few Small Repairs) 39 プラチナ
1998 クリスマス・ララバイ (Holiday Songs and Lullabies) 181
2001 ホール・ニュー・ユー (Whole New You) 101
2004 Polaroids: A Greatest Hits Collection
2006 These Four Walls 109
2009 Live

シングル

曲名 最高位 収録アルバム
US
[16]
US AC
[17]
US Alt
[18]
US
Adult
[19]
CAN UK[15][20]
1990 ステディ・オン (Steady On) 30 23 ステディ・オン
Diamond in the Rough
1992 ラウンド・オブ・ブルーズ (Round of Blues) 44 25 73 ファット・シティ
クライム・オン (Climb on (A Back That's Strong))
1993 アイ・ドント・ノウ・ホワイ (I Don't Know Why) 16 59 62
1994 エヴリ・リトル・シング(ヒー)ダズ・イズ・マジック (Every Little Thing He Does is Magic) 65 カヴァー・ガール
1995 ワン・クール・リムーヴ (One Cool Remove) (w/ メアリー・チェイピン・カーペンター) 40
アイ・ドント・ノウ・ホワイ (I Don't Know Why) [再発売] 52 ファット・シティ
1997 ゲット・アウト・オブ・ディス・ハウス (Get Out of This House) 70 ア・フュー・スモール・リペアーズ
サニー・ケイム・ホーム (Sunny Came Home) 7 1 1 3 29
ユー・アンド・ザ・モナ・リサ (You and Mona Lisa) 20
1998 ナッシン・オン・ミー (Nothin' on Me) 24 25
2001 ホール・ニュー・ユー (Whole New You) 24 ホール・ニュー・ユー
バウンド・トゥ・ユー(Bound to You)
2006 Fill Me Up These Four Walls
2007 Crazy アルバム未収録シングル
— はチャートに入らなかったことを示す。

その他

  • 素晴らしき日』 トラック5: 「サムワン・ライク・ユー」(Someone Like You) (1996年)
  • 『噂~フリートウッド・マック・トリビュート・アルバム』 トラック7: 「ザ・チェイン」(The Chain) (1998年)
  • 『Elmopalooza』 トラック6: 「I Don't Want to Live on the Moon」 (with アーニー) (1998年)
  • アルマゲドン』 トラック6: 「ホエン・ザ・レインボウ・カムズ」(When the rainbow comes) (1998年)
  • プリティ・ブライド』 トラック8: 「ネヴァー・ソウ・ブルー・ライク・ザット」(Never Saw Blue Like That Before) (1999年)
  • セレンディピティ』 トラック7: 「When You Know」 (2001年)
  • 『107.1 KGSR Radio Austin - Broadcasts Vol.10』 トラック7: 「Not a Drop of Rain」 (2002年)
  • 『WYEP Live and Direct: Volume 4 - On Air Performances』 トラック3: 「ホール・ニュー・ユー」 (2002年)
  • 『Born to the Breed: A Tribute to Judy Collins』 トラック5: 「Secret Gardens」 (2008年)
  • ベラ・フレック・アンド・フレックトーンズ - 『Outbound』 - Track 3: 「A Moment So Close」 (2001年)

脚注

  1. ^ a b c d e f g h Shawn Colvin Official Website”. Bio. 2011年8月27日閲覧。
  2. ^ Hochman, Steve (1989年11月26日). “A Folk Stylist Hangs on to Intimacy Artist: Shawn Colvin”. Los Angeles Times. 2009年6月5日閲覧。
  3. ^ a b José Carlos Maltez. “Suzanne Vega Setlists”. Shawn Colvin. 2011年8月27日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g Rock On The Net: Shown Colvin”. 2011年8月27日閲覧。
  5. ^ Mike DeGagne & Thom Jurek. “Come on Come on - Mary Chapin Carpenter > AllMusic”. Review. 2012年6月30日閲覧。
  6. ^ Mary Chapin Carpenter (1994年10月28日). “POP / Riffs: Mary Chapin Carpenter on Shawn Colvin's 'Climb on a Back That's Strong'”. The Independent. 2009年6月5日閲覧。
  7. ^ a b c Shawn Colvin Official Website”. Music. 2011年8月27日閲覧。
  8. ^ Red Clay Rambler Papers (#4756) 1970s-1990s”. UNC. 2011年8月27日閲覧。
  9. ^ a b RIAA Gold and Platinum Search for albums by Shawn Colvin”. 2011年8月27日閲覧。
  10. ^ リリス・フェア (DVD)”. amazon.co.jp. 2011年8月27日閲覧。
  11. ^ Richard S. Ginell. “The 30th Anniversary Concert Celebration - Bob Dylan > AllMusic”. Review. 2012年6月30日閲覧。
  12. ^ Thom Jurek. “Live - Shawn Colvin > AllMusic”. Review. 2012年6月30日閲覧。
  13. ^ The Little Bear Movie (2001) - Awards”. 2011年8月27日閲覧。
  14. ^ Shawn Colvin > AllMusic”. Charts. 2012年6月30日閲覧。
  15. ^ a b Roberts, David (2006). British Hit Singles & Albums (19th ed.). London: Guinness World Records Limited. p. 116. ISBN 1-904994-10-5 
  16. ^ Shawn Colvin Album & Song Chart History: "Billboard Hot 100"”. Billboard. Nielsen Business Media, Inc. 2010年9月30日閲覧。
  17. ^ Shawn Colvin Album & Song Chart History: "Adult Contemporary"”. Billboard. Nielsen Business Media, Inc. 2010年9月30日閲覧。
  18. ^ Shawn Colvin Album & Song Chart History: "Alternative Songs"”. Billboard. Nielsen Business Media, Inc. 2010年9月30日閲覧。
  19. ^ Shawn Colvin Album & Song Chart History: "Adult Pop Songs"”. Billboard. Nielsen Business Media, Inc. 2010年9月30日閲覧。
  20. ^ http://www.polyhex.com/music/chartruns/chartruns.php

外部リンク