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「ベルト (服飾)」の版間の差分

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{{otheruses|主に'''人体に対して用いるベルト'''|その他|ベルト}}
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[[File:Belt-clothing.jpg|thumb|250px|黒の革ベルト]]
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[[File:( ) brass belt buckle blue jeans brown belt t shirt.jpg|thumb|250px|バックル]]
'''ベルト'''(belt)または'''帯革'''(おびかわ)、胴締とは主に物を固定するために使われる、平たい形状で細長い[[布]]や[[革]]のこと。「バンド」とも呼ぶ。
'''ベルト'''({{Lang-en-short|belt}})は、細長い[[布]]や[[革]]であり、服飾分野では主にウェスト(腰のくびれ)の周囲に巻くようにして使うものである。'''帯革'''(おびかわ)、胴締、バンドともいう。


ほとんどのベルトは専用の固定具('''[[バックル]]'''または[[尾錠]]と一体化したものとなっており、かつ、締める強さや径はある程度任意に調節することが出来る。
ほとんどのベルトは'''[[バックル]]'''や'''[[尾錠]]'''と呼ばれる固定具と一体化したものとなっており、輪の径や締める強さはある程度任意に調節することが出来る。

== 概要 ==
== 歴史 ==
ベルトの使用は[[青銅器時代]]にまで遡ることができる<ref>[https://dalgado.de/en/the-journal/the-read/history-of-the-belt History of the belt]</ref>。

身体に身に付けた布を抑える、採取した物を吊るす等、生活に根付いた使用がされていたと考えられている<ref>{{Cite web |url=https://www.folkner.shop/blog/2450/ |title=ベルトとは |access-date=2024年5月16日 |publisher=株式会社フォークナー}}</ref>。

またベルトの起源は[[古代ギリシャ]]時代にある<ref name="folkner">{{Cite web |url=https://www.folkner.shop/blog/2450/ |title=メンズベルトの部位名称やマナーを紹介 |access-date=2024年5月16日 |publisher=株式会社フォークナー}}</ref>とも。当時、もともと[[剣]]は肩から[[皮革]]で吊して持ち歩いたが、時代と共に腰に巻き付ける方式へと変化し、現在のベルトに近い形になった、とも<ref name="folkner" />。

<!--同じ様な機能を持つアイテムにサスペンダーがあるが、起源はサスペンダーが先と言われており、ビンテージのデニムパンツ(ジーンズ)にはベルトループが無く、代わりにサスペンダーボタンが付いた物が多く存在する。<ref>{{Cite web |url=https://bancraft.ocnk.net/page/14 |title=サスペンダーの歴史 |access-date=2024年5月16日 |publisher=BAN CRAFT}}</ref> -->

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Young boxers fresco, Akrotiri, Greece.jpg|ベルトを締めてボクシングをする少年の[[フレスコ]]画。古代ギリシア、[[アクロティリ]]。[[紀元前1600年]]-[[紀元前1500年]]頃。
Bronze belt clasp MET DP117757.jpg|ベルトの[[青銅]]製留め金。古代ギリシア、[[紀元前7世紀]]。
Golden belt (2nd cent. B.C.) in the National Archaeological Museum of Athens on 1 June 2018.jpg|装飾的なベルト。紀元前2世紀。由来は不明。[[アテネ国立考古学博物館]]所蔵。
Statuette of Roma or Virtus, left side - Getty Museum (84.AB.671).jpg|ヘルメット、[[チュニック]]、ベルトを着用している人物のブロンズ像。おそらく女神像。[[古代ローマ]]、[[50年]]-[[70年]]頃。
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==用途==
==用途==
===衣===
;
[[File:Belt Loop wide.jpg|thumb|150px|ベルトループ]]
[[衣服]]の一部として使われるベルトは、[[帯]]の一種として、腰に巻いて、服のずれを防いだり固定させたりするものがその代表格である。ほとんどの[[ズボン]]には、腰部分にベルトが通せるように'''[[ベルトループ]]'''が設けられている。
[[ボトムス]](下半身用衣類)のウェスト部分に巻いて、それがずり落ちるのを防ぐのが代表的用途である。ほとんどの[[ズボン]](パンツ、トラウザーズ)にはウェスト部分にベルトが通せる'''ベルトループ'''が設けられている。

現在はベルト単体で用いる人が多い。かつては[[サスペンダー]]と併用する人もいて、ベルトはウェストの部分を絞って細く見せるために使い、サスペンダーはズボンの位置を上げたり折り目を綺麗に見せるために使った。併用する人のために股上が深いズボンも多かった。<ref>[http://www.thka.jp/shupan/journal/201007.html#feature03 社会福祉法人東京ヘレン・ケラー協会]{{リンク切れ|date=2022年11月}}</ref>
<!--ペリー・サスペンダー[http://www.fast-mos.com/perry_sspdr.htm]{{リンク切れ|date=2022年11月}}というベルトと併用して着用するサスペンダーが存在する。-->[[ファイル:Germany Belt-and-Buckle-02.jpg|サムネイル]]
時代と共にベルトレススタイルの[[ズボン|パンツ]]が流行する等、ベルトは必ずしも必要ではなくなったが、オシャレにこだわりがある人はファッション性のあるアイテムとしてベルトにもこだわる。

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Young woman in a shirtdress 2011-04-11.jpg|ベルトをした女性
Young woman wearing denim shorts, cropped T-shirt and face mask in Madison, Wisconsin 2021.jpg|ベルトをした女性
Mossoró West Fashion (3507399199).jpg|ベルトをした男性。ブラジルのファッションショーにて。
</gallery>

そのほか、いわゆる留め具の一種として使うこともある。[[ボタン (服飾)|ボタン]]や[[ファスナー]]の代わりに[[ジャケット]]や[[外套]]の前立てや[[鞄]]の開き部分を留めるのに用いられたり、[[革靴]]・[[ブーツ]]などでは[[靴|靴紐]]の代わりに用いられることもある。

;地位の表示
地位や権威を表示するために用いられることもある。[[チャンピオンベルト]]など。

;物の携行
携行したい物([[工具]]、[[携帯電話]]、医療機器など)を腰の部分につけておくためにも使う。工事現場などでは工具類を身につけるために、「工具差し」と呼ばれる工具を差し込める部分を備えたベルトを、ズボンのベルトの上から締める。警察では[[バッジ]]、[[手錠]]、[[警棒]]、[[懐中電灯]]、[[トランシーバー]]、[[銃弾]]、[[銃]]などを携行するために[[ホルスター]]付きのベルトが使われることもある。
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Gadgetoman Belt (1028948968).jpg|工具用のベルト
Iron Worker.jpg|テキサスのIron Workerのベルト
FEMA - 14532 - Photograph by Win Henderson taken on 08-31-2005 in Louisiana.jpg|ツールベルトを着用した保安官代理
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<!--
*[[本]]を持ち歩くためにはしばしば専用[[ゴム]]製のベルト([[ブックバンド]])が使われる。
*[[馬具]]のうち、馬の背に[[鞍]]を固定するために使われるベルトは「[[腹帯]]」と呼ばれる。
*腕時計には[[NATOベルト]]が用いられる。-->

;安全の確保
人間の身体を何かに結びつけ安全を確保するためにもベルトが使われる。高所作業用の[[安全帯]]、車の[[シートベルト]]などはそれに該当する。

;拘束
警察などでは[[拘束具]]としてもベルトは用いられる。

なお、拘束具を連想させるモチーフが多く取り入れられる[[ボンデージ|ボンデージ・ファッション]]や[[パンク・ファッション]]の衣服にはベルトが多用されることがある。


;腰痛緩和
[[ジャケット]]、[[外套]]の前立てや[[鞄]]の開き部分を留めるために[[ボタン (服飾)|ボタン]]や[[ファスナー]]の代わりに用いたり、[[革靴]]、[[ブーツ]]などの[[靴|靴紐]]の代わりに用いられる。
'''腰痛ベルト'''は[[腰痛]]の緩和に用いられる。


<!--荷物の梱包などの際、[[紐]]で縛ったりする代わりにベルトを使うことがある、紐と比べて結ぶ手間が省け、ある程度の幅があるため対象物に食い込みにくく、ずれにくいというメリットがあるが、このベルトは別記事で説明するものである。。-->
ベルト単体で用いる人が多いが、ベルト専用の股上が浅いズボン以外には股上が深いズボンが多いので、ベルトで腰を締め付け、サスペンダーでズボンの折り目を綺麗に見せたり、ズボンを上げて履く事ができる利点がある為、嘗てはサスペンダーと併用する人も見られた<ref>[http://www.thka.jp/shupan/journal/201007.html#feature03 会福祉法人東京ヘレン・ケラー協会]</ref>。
ペリー・サスペンダー[http://www.fast-mos.com/perry_sspdr.htm]というベルトと併用して着用するサスペンダーが存在する。


== 種類 ==
==== 衣服用のベルトの例 ====
; ドレスベルト(プレーンベルト)
; ドレスベルト(プレーンベルト)
: スーツや私服に用いられるベルト。無地や[[型押]]はスーツや、それ以外の私服にも用いられる。
: スーツや私服に用いられるベルト。無地や[[型押]]はスーツや、それ以外の私服にも用いられる。
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; [[ゴムベルト]]
; [[ゴムベルト]]
: ゴムを使ったベルトで左右のリング状のバックルを通すものや、ボタンの付いた留め具やクリップでベルト通しを留めるバックルの存在しないベルトも存在する。バックルや留め具周辺には革を使った製品も存在する。
: ゴムを使ったベルトで左右のリング状のバックルを通すものや、ボタンの付いた留め具やクリップでベルト通しを留めるバックルの存在しないベルトも存在する。バックルや留め具周辺には革を使った製品も存在する。
; [[リング]]ベルト(サーシング・ベルト)
; リングベルト(サーシング・ベルト)
:[[File:DD-Belt.JPG|thumb|リングベルト]]
:[[File:DD-Belt.JPG|thumb|リングベルト]]
: バックルがOやD型の二つ付いたリングで、ベルトが布や革で出来ている。
: バックルがOやD型の二つ付いたリングで、ベルトが布や革で出来ている。
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: チェーンで出来たベルト。装飾の意味合いが強い。
: チェーンで出来たベルト。装飾の意味合いが強い。
; ハイウェストベルト
; ハイウェストベルト
: 腰や腹、[[ジャケット]]や[[トップス]]の上に付けるベルト。女性や[[警備員]]、[[自衛隊]]・[[軍隊]]・[[警察]]・[[消防吏員]]等の[[公務員]]が付けることが多い。正刀帯、刀帯も仲間の一種にあたる。[[:en:Police_duty_belt|[:en]]]
: 腰や腹、[[ジャケット]]や[[トップス (衣服)|トップス]]の上に付けるベルト。女性や[[警備員]]、[[自衛隊]]・[[軍隊]]・[[警察]]・[[消防吏員]]等の[[公務員]]が付けることが多い。正刀帯、刀帯も仲間の一種にあたる。[[:en:Police_duty_belt|[:en]]]
; [[サム・ブラウン・ベルト]]
; [[サム・ブラウン・ベルト]]
: [[サム・ブラウン]]が考案したベルト。[[襷]]の様な斜めのベルト「[[斜革]]」が付属している。[[弾薬盒]]を束ねたベルトも似た形状をしている。ハイウェストベルトの一種。日本語では負革(おいかわ)や[[スリングベルト]]と言う。[[:en:Sam_Browne_belt|[:en]]]
: [[サム・ブラウン]]が考案したベルト。[[襷]]の様な斜めのベルト「[[斜革]]」が付属している。[[弾薬盒]]を束ねたベルトも似た形状をしている。ハイウェストベルトの一種。日本語では負革(おいかわ)や[[スリングベルト]]と言う。[[:en:Sam_Browne_belt|[:en]]]
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: [[和服]]の着付けに用いるベルト。
: [[和服]]の着付けに用いるベルト。
; [[帯留]]
; [[帯留]]
:[[File:Pachinn-dome.jpg|thumb|[[帯留]]]]
: [[帯締め]]に通す和服用のベルト。
: [[帯締め]]に通す和服用のベルト。
; [[石帯]]
; [[石帯]]
: [[束帯]]に用いる和服用のベルト。
: [[束帯]]に用いる和服用のベルト。


===物の持ち歩き===
[[File:FEMA - 14532 - Photograph by Win Henderson taken on 08-31-2005 in Louisiana.jpg|thumb|ツールベルトを着用した保安官代理]]
[[時計]]([[腕時計]])や[[携帯電話]]、工具、医療機器、[[銃弾]]など、常時持ち歩いてすぐに使いたい物を手で持つ代わりに[[ホルスター|ベルト]]で身体に付けておくこともある。


== ギャラリー ==
*[[本]]を持ち歩くためにはしばしば専用[[ゴム]]製のベルト([[ブックバンド]])が使われる。
<gallery widths="220" heights="180">
*[[馬具]]のうち、馬の背に[[鞍]]を固定するために使われるベルトは「[[腹帯]]」と呼ばれる。
ファイル:Ceintures.jpg|女性用革ベルト
ファイル:Vag120menos (Large).jpg|布ベルト
ファイル:Macedonian Museums-99-Polemiko Thessalonikhs-448.jpg|[[サム・ブラウン・ベルト]]
ファイル:US Navy 040220-N-6213R-008 Airman Pedro Feliciano, of Philadelphia, Pa., shines his belt buckle while traveling to a performance as a member of the U.S. Navy Ceremonial Guard.jpg|[[アメリカ海軍]]儀仗兵のベルト
ファイル:USAF Mess Dress.jpg|メスジャケットの下に[[カマーバンド]]を着用した、礼装の[[アメリカ空軍]]の将校と上級下士官
ファイル:Ceremony.lifeguard.london.arp.new.jpg|英国の[[ライフガーズ]]
ファイル:Rucksack Schweizer Armee 1960er a.jpg|[[リュックサック]]に用いるベルト
ファイル:Kong - firebrigade.jpg|[[ロッククライミング]]に用いる[[ハーネス]]
ファイル:ScythianBelt.jpg|[[アフガニスタン]]北東部の「Tillya Tepe」にて発掘された黄金のベルト。ライオンに乗る[[ディオニューソス]]が描写されている。
File:Pachinn-dome.jpg|帯留
</gallery>
<!--ファイル:Citizen Promaster Eco-Drive BN0000-04H Diver's 300 m on a on a 4-ring NATO strap.jpg|NATOベルト-->


===身体の保護===
車などの[[シートベルト]]や高所作業用の[[安全帯]]として、人間の身体を堅牢なものに結びつけたり、固定するためにベルトは使われる。


== 語源 ==
また、[[腰痛]]の緩和など、身体の動きを制限したり補助するためにベルトを巻くことがある。
[[ラテン語]]のバルテウス(BALTEUS)が[[語源]]とされている。


===装身具===
[[装身具]]の一種として権威や地位を表示するために用いられることもある。[[チャンピオンベルト]]などがその代表である。

===結束===
荷物の梱包などの際、[[紐]]で縛ったりする代わりに、専用のベルトを用いることがある。紐と比べて結ぶ手間が省け、ある程度の幅があるため対象物に食い込みにくく、ずれにくいというメリットがある。

[[拘束具]]としてもベルトは用いられる。このため拘束具を連想させるモチーフが多く取り入れられる、[[ボンデージ|ボンデージ・ファッション]]や[[パンク・ファッション]]の衣服にはベルトが多用されることがある。

== ベルトの一覧 ==
<gallery widths="220px" heights="180px">
File:Ceintures.jpg|女性用革ベルト
File:Vag120menos_(Large).jpg|布ベルト
File:Macedonian Museums-99-Polemiko Thessalonikhs-448.jpg|[[サム・ブラウン・ベルト]]
File:US Navy 040220-N-6213R-008 Airman Pedro Feliciano, of Philadelphia, Pa., shines his belt buckle while traveling to a performance as a member of the U.S. Navy Ceremonial Guard.jpg|[[アメリカ海軍]]儀仗兵のベルト
File:USAF Mess Dress.jpg|メスジャケットの下に[[カマーバンド]]を着用した、礼装の[[アメリカ空軍]]の将校と上級下士官
File:Ceremony.lifeguard.london.arp.new.jpg|英国の[[ライフガーズ]]
File:A Kurdish Peshmerga officer fires a PKM in Mosul, .jpg|機関銃に用いる[[弾帯]]
File:Rucksack Schweizer Armee 1960er a.jpg|[[リュックサック]]に用いるベルト
File:Kong - firebrigade.jpg|[[ロッククライミング]]に用いるハーネス
File:Belt-drive transmision.jpg|自転車の駆動形式として採用された[[ベルトドライブ (自転車)|ベルトドライブ]]
File:ScythianBelt.jpg|[[アフガニスタン]]北東部の「Tillya Tepe」にて発掘された黄金のベルト。ライオンに乗る[[ディオニューソス]]が描写されている。
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== 脚注 ==
== 脚注 ==
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==関連項目==
==関連項目==
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*[[帯]]
*[[帯 (柔道)]]
*[[帯 (柔道)]]
*[[サスペンダー]]
*[[コルセット]]
*[[コルセット]]
*[[腰痛ベルト]]
*[[チャンピオンベルト]]
*[[ホルスター]]
*[[ハーネス]]
*[[襷]]
*[[懸章]]
*[[懸章]]
*[[変身ベルト]]
*[[変身ベルト]]

== 外部リンク ==
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2024年12月3日 (火) 14:02時点における最新版

黒の革ベルト
バックル

ベルト: belt)は、細長いであり、服飾分野では主にウェスト(腰のくびれ)の周囲に巻くようにして使うものである。帯革(おびかわ)、胴締、バンドともいう。

ほとんどのベルトはバックル尾錠と呼ばれる固定具と一体化したものとなっており、輪の径や締める強さはある程度任意に調節することが出来る。

概要

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歴史

[編集]

ベルトの使用は青銅器時代にまで遡ることができる[1]

身体に身に付けた布を抑える、採取した物を吊るす等、生活に根付いた使用がされていたと考えられている[2]

またベルトの起源は古代ギリシャ時代にある[3]とも。当時、もともとは肩から皮革で吊して持ち歩いたが、時代と共に腰に巻き付ける方式へと変化し、現在のベルトに近い形になった、とも[3]


用途

[編集]
服飾
ベルトループ

ボトムス(下半身用衣類)のウェスト部分に巻いて、それがずり落ちるのを防ぐのが代表的用途である。ほとんどのズボン(パンツ、トラウザーズ)にはウェスト部分にベルトが通せるベルトループが設けられている。

現在はベルト単体で用いる人が多い。かつてはサスペンダーと併用する人もいて、ベルトはウェストの部分を絞って細く見せるために使い、サスペンダーはズボンの位置を上げたり折り目を綺麗に見せるために使った。併用する人のために股上が深いズボンも多かった。[4]

時代と共にベルトレススタイルのパンツが流行する等、ベルトは必ずしも必要ではなくなったが、オシャレにこだわりがある人はファッション性のあるアイテムとしてベルトにもこだわる。

そのほか、いわゆる留め具の一種として使うこともある。ボタンファスナーの代わりにジャケット外套の前立てやの開き部分を留めるのに用いられたり、革靴ブーツなどでは靴紐の代わりに用いられることもある。

地位の表示

地位や権威を表示するために用いられることもある。チャンピオンベルトなど。

物の携行

携行したい物(工具携帯電話、医療機器など)を腰の部分につけておくためにも使う。工事現場などでは工具類を身につけるために、「工具差し」と呼ばれる工具を差し込める部分を備えたベルトを、ズボンのベルトの上から締める。警察ではバッジ手錠警棒懐中電灯トランシーバー銃弾などを携行するためにホルスター付きのベルトが使われることもある。

安全の確保

人間の身体を何かに結びつけ安全を確保するためにもベルトが使われる。高所作業用の安全帯、車のシートベルトなどはそれに該当する。

拘束

警察などでは拘束具としてもベルトは用いられる。

なお、拘束具を連想させるモチーフが多く取り入れられるボンデージ・ファッションパンク・ファッションの衣服にはベルトが多用されることがある。

腰痛緩和

腰痛ベルト腰痛の緩和に用いられる。


種類

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ドレスベルト(プレーンベルト)
スーツや私服に用いられるベルト。無地や型押はスーツや、それ以外の私服にも用いられる。
スタッズベルト
コインリベットペイントロゴプリントを打ち込んだ物などは私服に用いられる。
二つ穴ベルト(ダブルピンベルト、ギャリソンベルト)
穴が二つあるベルト、4cm位の太めの物が多い。バックルをボタンで替えられる種類がある。ギャリソンベルトに多いスタイル。四角いバックルが特徴。
ウェスタンベルト
取り替えられるバックルやスタッズや刺繡が付いたもの。
メッシュベルト
メッシュで革や布を編んだベルト。
カービングベルト
彫刻を彫ったベルト。
ゴムベルト
ゴムを使ったベルトで左右のリング状のバックルを通すものや、ボタンの付いた留め具やクリップでベルト通しを留めるバックルの存在しないベルトも存在する。バックルや留め具周辺には革を使った製品も存在する。
リングベルト(サーシング・ベルト)
リングベルト
バックルがOやD型の二つ付いたリングで、ベルトが布や革で出来ている。
リボンベルト
布や革のリボンで出来たベルト。ドレスベルトのようにピンの着いたバックルで留める。
サッシュベルト
カマーバンドに酷似したベルト。
タイベルト
タイ(結ぶ)ベルト。金具やバックルは付いていない。
チェーンベルト
チェーンで出来たベルト。装飾の意味合いが強い。
ハイウェストベルト
腰や腹、ジャケットトップスの上に付けるベルト。女性や警備員自衛隊軍隊警察消防吏員等の公務員が付けることが多い。正刀帯、刀帯も仲間の一種にあたる。[:en]
サム・ブラウン・ベルト
サム・ブラウンが考案したベルト。の様な斜めのベルト「斜革」が付属している。弾薬盒を束ねたベルトも似た形状をしている。ハイウェストベルトの一種。日本語では負革(おいかわ)やスリングベルトと言う。[:en]
正刀帯
刀帯
GIベルト(布ベルト、ガチャベルト、コットンベルト)
ファッション以外にも 作業着として用いられることが多い。安全帯の一種。穴が無くバックルで自由に留められる。布はナイロンポリエステルが多いが、綿製の他にプラスチック製や皮革の物もある。
コーリンベルト
和服の着付けに用いるベルト。
帯留
帯締めに通す和服用のベルト。
石帯
束帯に用いる和服用のベルト。


ギャラリー

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語源

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ラテン語のバルテウス(BALTEUS)が語源とされている。


脚注

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  1. ^ History of the belt
  2. ^ ベルトとは”. 株式会社フォークナー. 2024年5月16日閲覧。
  3. ^ a b メンズベルトの部位名称やマナーを紹介”. 株式会社フォークナー. 2024年5月16日閲覧。
  4. ^ 社会福祉法人東京ヘレン・ケラー協会[リンク切れ]

関連項目

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外部リンク

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