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[[File:COLLECTIE TROPENMUSEUM Ivoren armband met bruin ingekleurde ingesneden bloemversieringen TMnr A-4034.jpg|thumb|right|300px|[[インドネシア]]のブレスレット]] |
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[[File:COLLECTIE TROPENMUSEUM Koperen vrouwenarmband TMnr 15-132a.jpg|thumb|right|300px|インドネシアのブレスレット]] |
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[[File:Crochetbraceletworn.jpg|thumb|right|300px|糸製のブレスレット]] |
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'''ブレスレット'''({{lang-en-short|bracelet}})とは、[[手首]] |
'''ブレスレット'''({{lang-en-short|bracelet}})とは、[[手首]]や[[腕]]に付ける装飾的なバンド([[帯]])や輪や[[鎖]]のこと<ref name="Oxford">Oxford Dictionaries [http://www.oxforddictionaries.com/definition/english/bracelet?searchDictCode=all]</ref>。'''腕輪'''(うでわ)とも。 |
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== 概要 == |
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ブレスレットとは、[[手首]]や腕に |
ブレスレットとは、[[手首]]や[[腕]]に付ける装飾的な[[帯]]や輪や[[鎖]]などのことである。[[装身具]]の一種である。 |
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ブレスレットの素材としては[[糸]]、[[布]]([[植物繊維]])、[[皮革]]、[[金属]]、[[プラスチック]] |
ブレスレットの素材としては[[糸]]、[[布]]([[植物繊維]])、[[皮革]]、[[金属]]、[[プラスチック]]等々が用いられている。 |
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英語の ''bracelet'' の語源は、[[古フランス語]]で[[腕]]のことを「[[:fr:Bras (segment de membre)|bras]] ブラ」と呼んでいたことに由来する<ref name="Oxford" />。 |
[[英語]]の ''bracelet'' の語源は、[[古フランス語]]で[[腕]]のことを「[[:fr:Bras (segment de membre)|bras]] ブラ」と呼んでいたことに由来する<ref name="Oxford" />。[[ノルマン・コンクエスト]]などにより 古フランス語の語彙が大量に英語に入るなど、英語は[[フランス語]]の影響を多大に受けた。 |
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== 歴史 == |
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ブレスレットの歴史は非常に古く、[[アッシリア]]人、[[バビロニア]]人、[[ペルシャ]]人、[[ヒッタイト]]人などが身につけていた。当時は主に[[宗教]]的な目的で利用され、主に使用された[[宝石]]は[[ラピスラズリ]]や[[水晶]]だった<ref name="#1">http://www.travel-carhire.com/ja/online/fashion-style/56814.php</ref>。 |
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[[イラク]]の[[洞窟]]からは[[中石器時代]]の腕輪が発見されている。 |
[[イラク]]の[[洞窟]]からは[[中石器時代]]の腕輪が発見されている。 |
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また動物の[[骨]]や[[牙]]、[[貝殻]]などに穴を開け繋げたものもあり<ref>http://www.beans-silver.com/help/cat11/cat19/</ref>、[[日本]]では[[縄文時代]]から既に[[貝輪]]として[[貝塚]]から出土している<ref>http://www.city.higashimatsushima.miyagi.jp/02_jomon/event/report/2006/2007_1-3gatu.html</ref>。[[弥生時代]]になってからは[[銅]]が使われるようになり、更に[[古墳時代]]になってからは[[石]]製品や[[金属]]製品が加わった。当時は主に「'''手纏'''(たまき)」や「'''釧'''(くしろ)」と呼ばれていた。[[トロブリアンド諸島]]では、古くから腕輪を用いた[[クラ (交易)|クラ]]という交易が行われている。 |
また[[動物]]の[[骨]]や[[牙]]、[[貝殻]]などに穴を開け繋げたものもあり<ref name="#2">http://www.beans-silver.com/help/cat11/cat19/</ref>、[[日本]]では[[縄文時代]]から既に[[貝輪]]として[[貝塚]]から出土している<ref>http://www.city.higashimatsushima.miyagi.jp/02_jomon/event/report/2006/2007_1-3gatu.html</ref>。[[弥生時代]]になってからは[[銅]]が使われるようになり、更に[[古墳時代]]になってからは[[石]]製品や[[金属]]製品が加わった。当時は主に「'''手纏'''(たまき)」や「'''[[釧]]'''(くしろ)」と呼ばれていた。[[トロブリアンド諸島]]では、古くから腕輪を用いた[[クラ (交易)|クラ]]という交易が行われている。 |
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File:Planche 30 Monuments Historiques (1872) - TIMEA.jpg|[[古代エジプト]]のブレスレット |
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File:Vindobona Hoher Markt-121.JPG|[[古代ローマ]]時代、[[紀元前1世紀]]ころの[[ドナウ川]]流域、現在の[[セルビア]]あたりのブレスレット |
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File:201005151434 NE CSM, Armreif aus farblosem Glas mit kobaltblauer Fadeneinlage, 2.-3. Jh.jpg|古代ローマの[[ガラス]]製ブレスレット |
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File:Amethyst bracelet Crypta Balbi.jpg|[[ビザンティン]]の[[アメジスト]]を用いたブレスレット |
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File:Dacian Gold Bracelets at the National Museum of Romanian History 2011 - 1.jpg|[[ダキア人]]のブレスレット。[[:en:Dacian bracelets]] |
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時代を経るにつれ、ブレスレットは宗教的な目的よりも、[[装飾]]的な品として重視されることとなった。[[1890年代]]は[[イギリス]]の[[ヴィクトリア (イギリス女王)|ヴィクトリア女王]]などにより、精巧かつ複雑な造りの宝石が流行した<ref name="#1"/>。 |
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[[第二次世界大戦]]後の[[1940年代|1940]]-[[1950年代]]、[[アメリカ合衆国|アメリカ]]でブレスレットが流行した<ref name="#1"/>。 |
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1970年、[[カルティエ]]・ニューヨークで「カルティエラブブレスレット」が誕生。このブレスレットは2つのパーツから成り、他の人 |
[[1970年]]、[[カルティエ]]・[[ニューヨーク]]で「カルティエラブブレスレット」が誕生<ref>[https://www.cartier.jp/ja/%E5%95%86%E5%93%81%E3%82%AB%E3%83%86%E3%82%B4%E3%83%AA%E3%83%BC/%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%83%BC/%E3%83%96%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88/love-%E3%83%96%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88.html LOVE ブレスレット]</ref>。このブレスレットは中世ヨーロッパの[[貞操帯]]をモデルにしたもので、2つのパーツから成り、専用のドライバーと他の人の協力がなければ着脱することが出来ないため、[[カップル]]に人気となった<ref>[https://openers.jp/watch-and-jewelry/4911 Cartier LOVE|カルティエ|絆の証、ラブ コレクション]</ref>。余談だが、富裕層の多いニューヨークの病院では、急患用にこのドライバーを常備しているという<ref>[https://www.elle.com/jp/fashion/trends/g134115/fpi-cartier-love-bracelet-history17-0929/ 世界で最もググられた!「カルティエ」の“ラブ”ブレスレットにまつわる10つの説]</ref>。 |
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1987年、アメリカのテニス選手、[[クリス・エバート]]が試合中に付けて活躍していた |
[[1987年]]、アメリカのテニス選手、[[クリス・エバート]]が細めの[[ラインストーン]]のブレスレットを試合中に付けて活躍していたことから、彼女がつけていたようなブレスレットをテニスのプレー中につけることが流行。このため、後にこのようなタイプのブレスレットは「テニスブレスレット」と呼ばれるようになった<ref>http://j-heartart.com/hpgen/HPB/entries/11.html</ref>。 |
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== バリエーション == |
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願いを込めてつけられる[[ミサンガ]]も広義のブレスレットの一種である。 |
願いを込めてつけられる[[ミサンガ]]や[[フレンドシップ・ブレスレット]]も広義のブレスレットの一種である。 |
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[[腕時計]]の中でも、鎖の部分を装飾的なデザインにし、手首に対して「あそび」を持たせ余裕のある長さにしたものは「ブレスレットウォッチ」と呼ぶ。また手首に装着するものをブレスレット若しくは「[[バングル]]」と呼ぶが、腕の上部につけるものは英語では「アームレット」と呼ぶ<ref |
[[腕時計]]の中でも、鎖の部分を装飾的なデザインにし、手首に対して「あそび」を持たせ余裕のある長さにしたものは「ブレスレットウォッチ」と呼ぶ。また手首に装着するものをブレスレット若しくは「[[バングル]]」と呼ぶが、腕の上部につけるものは英語では「アームレット」と呼ぶ<ref name="#2"/>。 |
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伸縮性の高いシリコンやポレウレタンなどの紐、いわゆる「[[ゴム]]」に[[ビーズ]]などを通して輪にしたブレスレットは、「ゴムブレス」や「[[腕輪念珠|数珠ブレス]]」などと呼ばれ、非常に着脱しやすいという特長がある。近年、パワーストーンやアクセサリーを販売する店舗などで販売されている。 |
伸縮性の高いシリコンやポレウレタンなどの紐、いわゆる「[[ゴム]]」に[[ビーズ]]などを通して輪にしたブレスレットは、「ゴムブレス」や「[[腕輪念珠|数珠ブレス]]」などと呼ばれ、非常に着脱しやすいという特長がある。近年、パワーストーンやアクセサリーを販売する店舗などで販売されている。 |
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近年ではさまざまなメッセージや主義・主張を込めて身につけられるシンプルなラバー製の[[:en:gel bracelet|gel bracelet]] ジェル・ブレスレット、jelly bracelets ([[リストバンド]])もあり、これもブレスレットの一種である。 |
近年ではさまざまなメッセージや主義・主張を込めて身につけられるシンプルなラバー製の[[:en:gel bracelet|gel bracelet]] ジェル・ブレスレット、jelly bracelets ([[リストバンド]])もあり、これもブレスレットの一種である。 |
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[[フリークライミング]]の場合、ブレスレットは[[登山]]用具(ダイナミックロープ)で設計され、登山用具として機能する<ref name="ブレスレット/登山">{{Cite web|和書|title=ブレスレット/登山| publisher=Topologie|url=https://topologie.jp/pages/bracelets|accessdate=13 Dec 2019}}</ref>。 |
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2023年10月29日 (日) 05:44時点における最新版
ブレスレット(英: bracelet)とは、手首や腕に付ける装飾的なバンド(帯)や輪や鎖のこと[1]。腕輪(うでわ)とも。
概要
[編集]ブレスレットとは、手首や腕に付ける装飾的な帯や輪や鎖などのことである。装身具の一種である。
ブレスレットの素材としては糸、布(植物繊維)、皮革、金属、プラスチック等々が用いられている。
英語の bracelet の語源は、古フランス語で腕のことを「bras ブラ」と呼んでいたことに由来する[1]。ノルマン・コンクエストなどにより 古フランス語の語彙が大量に英語に入るなど、英語はフランス語の影響を多大に受けた。
歴史
[編集]ブレスレットの歴史は非常に古く、アッシリア人、バビロニア人、ペルシャ人、ヒッタイト人などが身につけていた。当時は主に宗教的な目的で利用され、主に使用された宝石はラピスラズリや水晶だった[2]。
また動物の骨や牙、貝殻などに穴を開け繋げたものもあり[3]、日本では縄文時代から既に貝輪として貝塚から出土している[4]。弥生時代になってからは銅が使われるようになり、更に古墳時代になってからは石製品や金属製品が加わった。当時は主に「手纏(たまき)」や「釧(くしろ)」と呼ばれていた。トロブリアンド諸島では、古くから腕輪を用いたクラという交易が行われている。
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古代エジプトのブレスレット
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古代ローマのガラス製ブレスレット
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ダキア人のブレスレット。en:Dacian bracelets
時代を経るにつれ、ブレスレットは宗教的な目的よりも、装飾的な品として重視されることとなった。1890年代はイギリスのヴィクトリア女王などにより、精巧かつ複雑な造りの宝石が流行した[2]。
第二次世界大戦後の1940-1950年代、アメリカでブレスレットが流行した[2]。
1970年、カルティエ・ニューヨークで「カルティエラブブレスレット」が誕生[5]。このブレスレットは中世ヨーロッパの貞操帯をモデルにしたもので、2つのパーツから成り、専用のドライバーと他の人の協力がなければ着脱することが出来ないため、カップルに人気となった[6]。余談だが、富裕層の多いニューヨークの病院では、急患用にこのドライバーを常備しているという[7]。
1987年、アメリカのテニス選手、クリス・エバートが細めのラインストーンのブレスレットを試合中に付けて活躍していたことから、彼女がつけていたようなブレスレットをテニスのプレー中につけることが流行。このため、後にこのようなタイプのブレスレットは「テニスブレスレット」と呼ばれるようになった[8]。
バリエーション
[編集]願いを込めてつけられるミサンガやフレンドシップ・ブレスレットも広義のブレスレットの一種である。
腕時計の中でも、鎖の部分を装飾的なデザインにし、手首に対して「あそび」を持たせ余裕のある長さにしたものは「ブレスレットウォッチ」と呼ぶ。また手首に装着するものをブレスレット若しくは「バングル」と呼ぶが、腕の上部につけるものは英語では「アームレット」と呼ぶ[3]。
手に付けるブレスレットは、フィンガーブレスレットと呼ばれるものもあり[9]、足に付けるブレスレットはアンクレットと呼ばれるものもある。
伸縮性の高いシリコンやポレウレタンなどの紐、いわゆる「ゴム」にビーズなどを通して輪にしたブレスレットは、「ゴムブレス」や「数珠ブレス」などと呼ばれ、非常に着脱しやすいという特長がある。近年、パワーストーンやアクセサリーを販売する店舗などで販売されている。
近年ではさまざまなメッセージや主義・主張を込めて身につけられるシンプルなラバー製のgel bracelet ジェル・ブレスレット、jelly bracelets (リストバンド)もあり、これもブレスレットの一種である。
フリークライミングの場合、ブレスレットは登山用具(ダイナミックロープ)で設計され、登山用具として機能する[10]。
脚注
[編集]- ^ a b Oxford Dictionaries [1]
- ^ a b c http://www.travel-carhire.com/ja/online/fashion-style/56814.php
- ^ a b http://www.beans-silver.com/help/cat11/cat19/
- ^ http://www.city.higashimatsushima.miyagi.jp/02_jomon/event/report/2006/2007_1-3gatu.html
- ^ LOVE ブレスレット
- ^ Cartier LOVE|カルティエ|絆の証、ラブ コレクション
- ^ 世界で最もググられた!「カルティエ」の“ラブ”ブレスレットにまつわる10つの説
- ^ http://j-heartart.com/hpgen/HPB/entries/11.html
- ^ https://accessorygifts.jp/bracelet/540/
- ^ “ブレスレット/登山”. Topologie. 13 Dec 2019閲覧。
参考資料
[編集]- Oxford Dictionaries
- 日立システムアンドサービス『百科事典 マイペディア』電子辞書版