「外国語」の版間の差分
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英語版も参考に、少し是正を図る(少なくとも日本の自国語を「日本語だけ」とするのは不正確。だが適策ではない) |
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{{出典の明記 |
{{複数の問題|出典の明記=2014年4月27日 (日) 16:15 (UTC)|独自研究=2014年4月27日 (日) 16:38 (UTC)}} |
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'''外国語'''(がいこくご、{{lang-en-short|foreign language}}、{{lang-fr-short|langue étrangère}})とは、[[外国]]で |
'''外国語'''(がいこくご、{{lang-en-short|foreign language}}、{{lang-fr-short|langue étrangère}}、{{lang-de-short|Fremdsprache}})とは、[[外国]]の[[言語]]<ref>広辞苑第六版【外国語】</ref>。一般には特定の国家において、その国の[[公用語]]ではなく、国民に広く話されていない言語を指す。これに対比する概念は「自国語」や「[[母国語]]」と言う。 |
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外国語とは外国で使われている言語のことである。例えば、[[イギリス人]]にとっては、[[フランス語]]、[[ドイツ語]]、[[イタリア語]]、[[スペイン語]]、[[ロシア語]]、[[アラビア語]]、[[中国語]]、[[日本語]]、[[朝鮮語]]などは外国語である。また、[[フランス人]]にとっては、[[英語]]、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ロシア語、アラビア語、中国語、日本語、朝鮮語などは外国語である。[[日本人]]にとっては、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ロシア語、アラビア語、中国語、朝鮮語などは外国語である。ただし、日本人といっても[[日系人]]にとっては事情は異なり、[[日系ブラジル人]]にとってはブラジル語(ブラジル流の[[ポルトガル語]])は外国語ではない。特に日系ブラジル人2世、3世以降にとっては、ブラジル語は自国語である。[[日系ペルー人]] 2世、3世以降にとって、スペイン語は自国語である。 |
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例えば[[スイス連邦]]の自[[国語]]は[[ドイツ語]]・[[フランス語]]・[[イタリア語]]・[[ロマンシュ語]]の4つであるので、この4つの言語でない全ての言語はスイスにとっての外国語である。 |
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なお「外国語」と対比的な概念、つまり自国の言語は「自国語」や「[[母国語]]」と言う。 |
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なお、「外国語」がどの程度理解しづらいかということは、自国語とその外国語との言語学的な姻戚関係の深さにもよる。たとえば[[スペイン人]]にとっては、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語などはたしかに定義としては「外国語」なのだが、このうちイタリア語・スペイン語・フランス語に関しては、「外国語」ではあっても、特に学習しなくても言われていることのおおよその意味は分かる。スペイン語話者は、全く学習していなくても、イタリア語の放送を聞いておおよその意味が分かるし、イタリア語話者はスペイン語の放送を聞いておおよその意味が分かる。フランス人でもイタリア語やスペイン語の放送の概略を理解できる。というのは、イタリア語、スペイン語、フランス語はともにローマ帝国の言葉である[[ラテン語]]が、同帝国が支配した広大な地域の中で[[方言]]化したものがルーツであり、今も仏・伊・西語には共通の痕跡や類似した語彙や全く同形の語彙が多数残っているためである。ただし、スペイン人がイタリア語を正しく話すこと(イタリア人がスペイン語を正しく話すことなど)は学習しないと難しい。したがって、スペイン人とイタリア人がとりあえずコミュニケーションする時は、無理して相手の言葉を間違いだらけで話すよりも、それぞれの自分の母国語を話し、相手はそれを聞いておよその意味を理解し、また母国語で返答し相手に理解してもらう、ということを繰り返せば、コミュニケーションがおおむね成立する。 |
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外国語とは[[外国]]の[[言語]]のことであり、自国で使われている言語以外の言語である。例えば、[[フランス人]]にとっては自国で使われている言語は[[フランス語]]なので、それ以外の[[英語]]・[[スペイン語]]・[[ロシア語]]・[[アラビア語]]・[[中国語]]・[[日本語]]などは外国語である。 |
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ただし、地域によっては隣接国の言語が広く用いられるなどの事情から、自国語(母国語)と外国語の厳密な定義・区分けができない場合もある。また、自国における少数民族などが使う言語([[日本]]における[[アイヌ語]]や[[琉球諸語]]など)や、特定の国家に属さない[[国際補助語]]([[エスペラント]]など)については、「外国語」の定義に含めるか議論がある。 |
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(なおそれと同様に、東アジアの[[漢字]]圏では、漢字を用いた[[筆談]]が相当程度成立する。たとえば、台湾語を学んだことの無い日本人でも、単純なことであれば、望みのものごとを漢字の用語で書いて見せれば、ある程度理解してもらえることも多い。音声レベルや語順では台湾語と日本語はすっかり外国語で、かなり異なっていても、どちらも漢字を用いているおかげで、単純な語彙レベルでは視覚的にほぼ同形のものが今でも相当割合あるおかげである。) |
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== 外国語学習 == |
== 外国語能力の獲得・外国語学習・外国語教育 == |
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外国語を学び獲得することには、より良い[[キャリア]](職業人生)を歩む機会を得たり、認知能力が高まるなど、様々な効能がある。 |
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2004年にイギリスのマイケル・トーマス・ランゲージ・センターが行った調査によると、平均的な労働者が母語以外の言語を話すことができるようになると平均で年収が3300[[ユーロ]]増し、生涯賃金では15,000ユーロ増すということや、異性関係も良好になることが判った<ref>{{cite news | url=http://news.bbc.co.uk/1/hi/education/3966413.stm | title=Languages 'boost work and love' | date=November 2004 }}</ref><ref>{{Cite news |last= |first= |last2= |first2= |date=2004-11-01 |title=Life is better for linguists, survey finds |language=en-GB |work=The Guardian |url=https://www.theguardian.com/money/2004/nov/01/workandcareers.artsandhumanities |access-date=2023-05-05 |issn=0261-3077}}</ref> |
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=== 日本における外国語学習 === |
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その時々の世界情勢、主に日本が交流している国々を考慮しながら、日本人は学習する言語を選んできた。 |
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平安時代においては、日本では海を隔てた大陸にある大国、中国との交流が非常に盛んで、中国の言葉を学ぶことが一般的であった。いわゆる[[漢語]]であるが、教育を受けた者の中には中国式の発音や文法等もしっかり学び習得している日本人もいた。中でも突出して外国語の習得力に優れていたのは[[空海]]である。空海は中国語を使いこなし、文法的にも間違いが少なく、漢詩をすらすらと書くことができた。804年の中国への留学時に、乗り込んでいた船が嵐にやられ、座礁するような形でようやく中国の海岸に辿りついた時、船に乗り込んでいた日本の役人(遣唐大使)は中国語がうまく使えなかったが、空海が代わりに話して窮地を切り抜け、また、助けを求めるために福州の長官へ嘆願書を書くことも空海が代わりに行った。その手紙の文章(中国語)があまりに見事で美しかったために、それを受け取った長官が感動し、一行を特別待遇で迎え入れ、さまざまな便宜をはかってくれたという。 |
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江戸幕府が[[鎖国政策]]を敷いていた時、例外的に[[出島]]を設置し、最初は[[ポルトガル]]と交易したので、[[ポルトガル語]]を学ぶ人が多かった。その影響で、日本語にはポルトガル語の影響を受けた語彙([[外来語]])が多数残っている。例えば、[[カルタ]]、[[ビードロ]]、[[ボタン]]、[[ブランコ]]、[[パン]]、[[タバコ]]、[[ジュバン]]、[[金平糖]]などである。後にオランダと交易するようになり、外国語を学んでいる人の大部分は[[オランダ語]]を学んでいた。江戸幕府が鎖国政策を敷いていた時代には、幕府は[[出島]]は設置し、最初は[[ポルトガル]]と交易したので、[[ポルトガル語]]を学ぶ人がいた。後にオランダと交易するようになり、外国語を学んでいる人の大部分は[[オランダ語]]を学んでいた。幕末では主として[[オランダ語]]が学ばれていた。たとえば[[福沢諭吉]]はオランダ語を学び、オランダ語通訳として働き、海外との人脈を作ったり海外からの情報を得ていた。しかし、日本と[[米国]]が[[日米修好通商条約]]を結ぶと主たる貿易相手・交流国は米国となり、日本にやってきた米国人にはオランダ語が通じないという状況になり、英語を学ぶようになった。 |
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== 外国語がらみの作品 == |
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明治維新で政権を握った人々は、[[西欧]]のどの国の制度を模倣するかということで、様々な意見を言う人々がいた。[[イギリス]]や[[フランス]]の諸制度を取り入れるべきだという人々がいた。こういう人々は英語やフランス語を特に学んでいた。また[[ドイツ帝国]]から諸制度を取り入れるべきだと言う人々もいた。こういう人は[[ドイツ語]]を学んでいた。いくつかの方向性があったのである。たとえば、[[法政大学]]の前身には1880年開設の[[東京法学社]](のち東京法学校)および1886年開設の[[東京仏学校]]があり、フランス語を学び、フランス系の法学を日本にもたらす役割も果たしていた。また、たとえば1883年に設立された[[獨逸學協會學校]]ではドイツ語が学ばれていて、ドイツ系の法学も日本に伝えられることになった。 |
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* NHK連続テレビ小説『[[カムカムエヴリバディ]]』 - 昭和から令和の3つの時代をNHKの「ラジオ英語講座」と共に生きた祖母、母、娘の3世代のヒロインの一世紀におよぶ家族の物語 |
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* NHKドラマ『[[わげもん〜長崎通訳異聞〜]]』2022年1月8日から毎週土曜 NHK総合「土曜ドラマ」枠で放送 - 「わげもん(和解者)」とは当時正式には「通詞(つうじ)」と呼ばれ、現代で言うと[[通訳]]者のことで、江戸時代の長崎で活躍していたオランダ語に達者なオランダ通詞たちは、幕府の職員であり、オランダとの交易・政治交渉・情報収集などを行うプロフェッショナル集団だった。当物語では波乱の時代を迎えていた幕末に、通詞だった父の失踪の謎を追って伊嶋壮多青年が長崎にやってきて、さまざまな事件に巻き込まれる。外国語を操る者たちが激動の時代に立ち向かう、という物語。 |
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[[伊藤博文]]などが権力を握り、[[ドイツ帝国]]を模倣する方向で近代化を進めることにしたので、結果として日本ではドイツ語の学習が盛んになった。この時代、医学を学ぶ人は主としてドイツ医学から学び、ドイツ語を学んでいたので、現在でも医療関係用語には患者を「クランケ」と言うなど、ドイツ語がいくつも残っている。ただ、世界最大の植民地を所有していたイギリスの制度や情報を取り入れる必要から、この時代に最も学ばれた言語は[[イギリス英語]]であった。また日本の北側には[[ロシア]]があり、隣国のひとつで交流・交易もあったので、[[ロシア語]]の学習や制度等の研究もそれなりに行われていた。 |
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=== 出典 === |
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なお、この時代では「英語」を学ぶと言う場合、ブリティッシュ・イングリッシュ(イギリス英語)が主流であった。 |
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;第二次世界大戦下 |
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英語は「敵性語」として禁止され、学ばれなくなった。 |
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;第二次世界大戦後 |
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米国の軍が進駐し、日本は米国の管理下に入ったので、英語が盛んに学習されるようになった。その後、日本は米国の同盟国という扱いになり、米国の影響を強く受け続けたために、[[アメリカ英語]]の学習・教育が盛んに行われるようになった。なお学校教育においては、英語は「外国語」という教科の1科目であるが、殆どの学校では英語が選択されている。この傾向は「外国語活動」の導入以来さらに強まった。 |
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昭和時代から[[学校法人暁星学園|暁星学園]]では中学・高校一貫でフランス語教育を行っている。 |
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[[第二次世界大戦]]後、日本が米国の影響を強く受けたために、「第一外国語」に英語が選ばれることが増えた。[[昭和時代]]を通じて、「第二外国語」として[[フランス語]]や[[ドイツ語]]などを学ぶ大学生が多かった。ただし西洋史・西洋哲学・西洋芸術などを専門としている人は、その学問領域における重要な書籍を読むために、フランス語やドイツ語を、英語同等あるいは英語以上に力を入れて学ぶ人も多かった。 |
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20世紀半ばまでは、欧米などに海外留学する場合、1カ月以上かけて[[船]]に乗ってゆかなければならず、また日本円の貨幣価値(為替レート)が非常に低く現地の滞在費が高額であったために、[[留学]]は困難なことであった。 |
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なおこの時代すでに、[[日本放送協会|NHK]]のテレビ放送やラジオ放送で主要外国語の入門講座は開かれており、入門段階ではそれを利用して学ぶことはきわめて一般的であった。 |
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;平成期 |
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平成期には[[小学校]]から英語教育が行われるようになった。 |
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公立の[[中等教育]]([[中学校]]、[[高等学校]]、[[中等教育学校]])においては、原則的に[[英語]]が学習されている。ただし、高等学校の中には、英語に加えて(あるいは英語のかわりに)[[フランス語]]、[[ドイツ語|ドイツ語(標準ドイツ語)]]、[[中国語]]([[普通話|標準中国語]])、[[朝鮮語|韓国語]]などの外国語を学ぶことができる学校もわずかながら存在する。例えば、[[学校法人暁星学園|暁星学園]]では現在も中学・高校一貫でフランス語教育を行っている<ref>http://www.gyosei-h.ed.jp/kyo_go.html</ref>。 |
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センター試験受験者数の比率としては、2011年度の受験者で英語が519538人で、中国語392人、韓国語163人などである<ref>[http://www.dnc.ac.jp/modules/news/content0434.html 平成23年度センター試験(本試験)平均点等一覧 ]</ref>。 |
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大学になると、[[外国語学部]]を設置している大学であれば、その外国語学部で様々な言語を学ぶことができる。また外国語に特化している大学では多種類の言語を学べるようになっている場合がある。例えば[[東京外国語大学]]では、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語、中国語、朝鮮語、モンゴル語、[[インドネシア語]]、[[フィリピン語]]、[[ベトナム語]]、[[ラオス語]]、[[カンボジア語]]、[[タイ語]]、[[ヒンディー語]]、[[ウルドゥー語]]、[[アラビア語]]、[[トルコ語]]などを学ぶことができ、さらに、もっとマイナーな言語、一般の人では名前(言語名)すら聞いたこともないような言語についても資料・教材等があり学習できる場合もある。 |
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外国語・外国文学を専門としない大学生は、2つの外国語を2年程度学ぶのが一般的である。カリキュラムもそのように編成してあることが多い。各人の学ぶ外国語を「第一外国語」「第二外国語」と区別している大学も多い。 |
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[[スイス]]など、ほとんどの国民が3~4ヶ国語話せるのが当たり前の国などと比較すると、統計的に見れば、日本人はあいかわらず語学はあまり得意としてはいない部類になる。(もっとも、イタリアではほとんどのイタリア人はイタリア語しか話せず、英語は大抵ひどく苦手なので、比較する国による。) |
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[[フランス語]]の学習者は、平成期の日本では学習者数が減少傾向にある。とは言っても、フランス語・[[ドイツ語]]・スペイン語などを実用的に使いこなせる人材は、日本国内の大学のフランス文学科・フランス語学科・ドイツ文学科・ドイツ語学科・スペイン語学科などから毎年多人数輩出されており、たとえば日本の[[商社]]の従業員として、あるいはテレビ局の海外駐在員として、あるいは日本国内の「[[外資系企業]]」の従業員などとして採用され活躍しており、それが世界における日本の経済活動や政治活動を支えている。 |
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[[平成時代]]になると、[[中華人民共和国]]が経済力を高めていることを背景に、仕事などに役立つことを期待して[[中国語]]を学ぶ人が増えている。また、[[大韓民国]]との文化交流の増加([[韓流]]音楽 韓流ドラマの日本での流行)を背景に[[韓国語]]を学ぶ人も増えている。韓国語と日本語は同じ語族に属す言語で、主語・目的語・述語の順(配列)がほぼ同じになり、共通のルーツを持つ語彙も多いので外国語の中では比較的学びやすい言語のひとつである。<br> |
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学生でなくても外国語学習は容易にできる。今もNHKのテレビ放送やラジオ放送で主要外国語の入門講座は開かれており、また放送大学で主要言語の講座は無料で視聴できる状態になっており、また最近ではインターネット経由で様々な言語の音声やテキストに触れることができ、各国のテレビ放送もネット経由で視聴する方法がある。ネイティブの教師から直接に学びたい場合、日本国内に学習施設は多数ある。たとえばフランス語ならば、フランス政府系の組織である「アンスティチュ・フランセ 日本」の施設(東京、横浜、九州など)でフランス人から学ぶことができる<ref>http://www.institutfrancais.jp/services/</ref>。また東京・神田にあるフランス語学校の老舗[[学校法人アテネ・フランセ|アテネ・フランセ]]でもフランス人から学ぶことができ、フランスの学校に入学するのに必要な資格すら取得することができる。またたとえば、スペイン語ならば、スペイン政府系の組織である「セルバンテス文化センター」でスペイン人から学ぶことができ<ref>[http://tokio.cervantes.es/jp/default.shtm]</ref>。 |
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イタリア語ならば、イタリア政府(イタリア外務省)の組織であるイタリア文化会館で学ぶことができる<ref>[http://www.iictokyo.esteri.it/IIC_Tokyo]</ref>。ドイツ語ならば、ドイツ政府系の組織である「ドイツ文化センター」で学ぶことができる<ref>[http://www.goethe.de/ins/jp/ja/tok.html?wt_sc=tokyo]</ref>。[[北海道]]・函館などにはロシア語の教育機関もある。日本国内にはマイナーな言語を教えている施設もある。さまざまな言語を教える学校が、しかも各国の政府系の学校が、日本国内に多数存在している。 |
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かつては留学はハードルが高かったが、昭和後期~平成の現在では安価になった航空料金で航空機に乗って容易に海外に行け、しかも20世紀半ばと比べて円が相当に強くなっているので、留学のハードルは下がっており、語学を中級程度まで日本国内で習得した段階で当該言語が話されている国に留学することで語学力を向上させる、ということもごく一般的になっている。 |
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* [[母語]]、[[言語獲得]] |
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* [[ネイティブスピーカーの数が多い言語の一覧]] |
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2024年12月29日 (日) 08:32時点における最新版
外国語(がいこくご、英: foreign language、仏: langue étrangère、独: Fremdsprache)とは、外国の言語[1]。一般には特定の国家において、その国の公用語ではなく、国民に広く話されていない言語を指す。これに対比する概念は「自国語」や「母国語」と言う。
例えばスイス連邦の自国語はドイツ語・フランス語・イタリア語・ロマンシュ語の4つであるので、この4つの言語でない全ての言語はスイスにとっての外国語である。
概説
[編集]外国語とは外国の言語のことであり、自国で使われている言語以外の言語である。例えば、フランス人にとっては自国で使われている言語はフランス語なので、それ以外の英語・スペイン語・ロシア語・アラビア語・中国語・日本語などは外国語である。
ただし、地域によっては隣接国の言語が広く用いられるなどの事情から、自国語(母国語)と外国語の厳密な定義・区分けができない場合もある。また、自国における少数民族などが使う言語(日本におけるアイヌ語や琉球諸語など)や、特定の国家に属さない国際補助語(エスペラントなど)については、「外国語」の定義に含めるか議論がある。
外国語能力の獲得・外国語学習・外国語教育
[編集]外国語を学び獲得することには、より良いキャリア(職業人生)を歩む機会を得たり、認知能力が高まるなど、様々な効能がある。
2004年にイギリスのマイケル・トーマス・ランゲージ・センターが行った調査によると、平均的な労働者が母語以外の言語を話すことができるようになると平均で年収が3300ユーロ増し、生涯賃金では15,000ユーロ増すということや、異性関係も良好になることが判った[2][3]
ヨーロッパでは外国語学習が行われている。イギリス人がフランス語・ドイツ語 ・イタリア語・スペイン語などを学んだり、フランス人が英語・ドイツ語・イタリア語・スペイン語などを学ぶということは行われている。
「先進諸国の中で外国語の学習意欲が特に低い国は米国である」と言われる。米国が軍事力や経済力によって世界の広い領域で影響力をふるってきたのでアメリカ英語が通じる地域が多いために、米国人は米語で済ませてしまう傾向があり、結果として外国語を学んだことも無いような米国人、外国語の知識が全く欠如したような米国人が非常に多い。
外国語がらみの作品
[編集]- NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』 - 昭和から令和の3つの時代をNHKの「ラジオ英語講座」と共に生きた祖母、母、娘の3世代のヒロインの一世紀におよぶ家族の物語
- NHKドラマ『わげもん〜長崎通訳異聞〜』2022年1月8日から毎週土曜 NHK総合「土曜ドラマ」枠で放送 - 「わげもん(和解者)」とは当時正式には「通詞(つうじ)」と呼ばれ、現代で言うと通訳者のことで、江戸時代の長崎で活躍していたオランダ語に達者なオランダ通詞たちは、幕府の職員であり、オランダとの交易・政治交渉・情報収集などを行うプロフェッショナル集団だった。当物語では波乱の時代を迎えていた幕末に、通詞だった父の失踪の謎を追って伊嶋壮多青年が長崎にやってきて、さまざまな事件に巻き込まれる。外国語を操る者たちが激動の時代に立ち向かう、という物語。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ 広辞苑第六版【外国語】
- ^ “Languages 'boost work and love'”. (November 2004)
- ^ “Life is better for linguists, survey finds” (英語). The Guardian. (2004年11月1日). ISSN 0261-3077 2023年5月5日閲覧。