「フライドチキン」の版間の差分
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{{Infobox prepared food |
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[[ファイル:MOS Chicken01.JPG|thumb|[[モスバーガー]]のフライドチキン]] |
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| name = フライドチキン |
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'''フライドチキン'''([[英語]]: fried chicken)とは、[[鶏肉]]に[[小麦粉]]などからつくった衣をまぶして、[[食用油]]で[[揚げる|揚げ]]た食べ物。'''鶏の[[から揚げ]]'''の事。 |
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| enname = Fried chicken |
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| image = [[ファイル:Fried-Chicken-Set.jpg|300px|frameless]] |
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| caption = フライドチキン鶏肉の各部位、左上から時計回りに、胸、手羽、腿、足 |
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| region = [[アメリカ合衆国南部]] |
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'''フライドチキン'''({{lang-en-short|fried chicken}})とは、[[鶏肉]]に[[小麦粉]]などからつくった衣をまぶして、[[食用油]]で[[揚げ物|揚げ料理]]である。 |
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== 来歴 == |
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== 歴史 == |
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もともと日本に「鶏の'''[[から揚げ]]'''」という言い方があるのに、この表現が広まったのは、[[ケンタッキーフライドチキン|アメリカから進出してきた外食産業]]による。 |
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{{出典の明記|date=2024年9月}} |
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{{Clearleft}} |
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=== 起源 === |
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鶏肉を揚げる料理の起源は古く、紀元前から鶏肉を揚げる料理は存在していた。[[4世紀]]の[[古代ローマ]]の[[料理本]]『[[アピキウス (書物)|アピキウス]]』には、「Pullum Frontonianum」と呼ばれる揚げた鶏肉のレシピが載っている<ref> |
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Walter M. Hill, ''De Re Coquinaria of Apicius'' (1936), [https://penelope.uchicago.edu/Thayer/E/Roman/Texts/Apicius/6*.html#IX p. 153]. Apparently the recipe was named after a certain Frontone who lived in the time of Septimius Severus (2nd century).</ref>。特に、アフリカやアジアの料理に見られる。 |
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今日のフライドチキンのスタイルは、[[スコットランド]]から[[アメリカ合衆国]](アメリカ)に移住した[[アイルランド系アメリカ人]]によって形付けられた。スコットランドでは、鶏肉を油で揚げる技術が発展していた。[[ヨーロッパ]]の料理では、昔から一般に揚げ物は労働階級や低所得者の食事とみなされてきた。これは長時間油で揚げることで、鮮度の落ちた食材や、骨や皮の多い食べづらい安価な部位が食べられるようになるという理由からである。フライドチキンには骨付きの[[手羽]]や[[脚]]まで使用されているが、これらは[[ナイフ]]と[[フォーク (食器)|フォーク]]で食べることができないため、西欧の白人社会においては[[出汁]]を取る以外では捨てる部位であった。 |
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アメリカにおけるフライドチキンの起源は[[アメリカ合衆国南部]]の黒人奴隷の[[ソウルフード]]にある。[[スコットランド]]では、[[イギリス]]風の焼く、または茹でる鶏肉の食べ方とは異なり、揚げる調理法が一般的であった。アメリカ南部に移民したスコットランド移民の鶏肉料理が、[[アフリカ系アメリカ人]]の使用人に伝わり、現在の調味料や[[香辛料|スパイス]]を使用したアメリカ風フライドチキンの調理法が形作られたといわれている。元来、安価で栄養価が高く、高カロリーで満足感が得られるフライドチキンは、肉体労働が主な仕事だったアフリカ系アメリカ人だけが食べるソウルフードであった。彼らが白人農園主の邸宅の台所で調理を任されていた背景から、ヨーロッパ系アメリカ人の食卓にも上るようになり、フライドチキンは南部の白人食文化にとっても欠かせない料理へと変化していった。 |
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[[19世紀]]の[[アメリカ合衆国南部|南部]]で、フライドチキンは主に[[木綿|綿花]]などの[[プランテーション]]で働く低賃金の[[ネグロイド|黒人]]労働者の間で普及した。[[ブロイラー]]法登場前は牛肉よりも高級品であった鶏肉<ref>{{Cite book|title=『クルーグマン ミクロ経済学(第2版)』|year=2017|publisher=東洋経済新報社|quote=現代のアメリカ人はチキンをたくさん食べていて、それを特別なものだなんて全く思っていない。だが昔は必ずしもそうでなかった。旧来、鶏を育てるのは高くつくことだったので、チキンは贅沢な料理だった。2世紀前のレストランのメニューでは、チキン料理は一番高かった。1928年になってすら、ハーバート・フーバーは当選後には大きな繁栄を有権者に約束する公約として「すべての鍋にチキンを」というスローガンを掲げて大統領選挙を戦ったのだ。チキンの地位が変わったのは、鶏を育てて加工するための技術的に進歩した新しい方法(それがどんなものかは知りたくはない!)が開発されたからであった。|page=357|date=}}</ref>は、胸肉などが白人の農園主といった富裕層に供され、骨や皮の多い部位は黒人の食卓に上がった。[[オーブン]]で焼く[[ローストチキン]]と異なり、揚げるだけのフライドチキンは調理が容易で、[[綿実油]]や[[コーン油]]などの[[食用油]]が豊富にある南部では安価に調理できる料理だった。黒人だけが食べる[[ソウルフード]]だったフライドチキンは、彼らが白人農園主の邸宅で調理を任されていた背景から、白人の食卓にも上るようになり、フライドチキンは南部の白人食文化にとっても欠かせない[[南部料理 (アメリカ合衆国)|南部料理]]へと変化していった。そのため[[香辛料]]や[[ハーブ]]を使った独自のレシピが生まれた一方で、歴史的には[[20世紀]]中ごろまで、アメリカでフライドチキンは「南部の黒人奴隷の食べ物」という偏見の目で見られた。黒人の[[ステレオタイプ]]で、好物がフライドチキンとされるのはそこに由来する{{efn2|一例として、映画『[[フルメタル・ジャケット]]』の序盤で[[アメリカ海兵隊|海兵隊]]の訓練教官ハートマン軍曹が、黒人新兵のスノーボール二等兵に対して “They don't serve fried chicken and watermelon on a daily basis in my mess hall!”(うちの食堂でフライドチキンと[[スイカ]]は出さん!)と言い放つシーンがあるが、日本語字幕では「フライドチキンとスイカ」の部分を「黒んぼ定食」と意訳している。<br />[[黒人とスイカのステレオタイプ]]も参照のこと。}}。 |
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[[20世紀]]に入ると、フライドチキンは[[ファーストフード]]文化の一部として広まった。[[カーネル・サンダース]]が1940年代に創業したケンタッキーフライドチキン(KFC、現・[[KFCコーポレーション]])が特に有名で、フライドチキンをアメリカ全土に普及させたほか、[[フランチャイズ]]として世界各地に展開することに成功したことで、フライドチキンは世界中に広がった。各国で独自のスタイルや味付けが生まれた。現在では、フライドチキンはスパイシーな味付けなど多様なスタイルで提供されており、健康志向を意識したオーガニックやグルテンフリーの選択肢もある。 |
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== 販売業者 == |
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日本のフライドチキン販売業者は、[[日本ケンタッキー・フライド・チキン]](KFC)がシェアを占めている。日本では鶏肉の揚げ物が食べられており、[[1970年]]の[[大阪万博]]に同店が出展し、その年の[[11月21日]]に[[名古屋市|名古屋]]に出店。その後は日本各地に店舗を広げていった。その後商業的にフライドチキンへ参入する会社は少なく、[[ロッテリア]]、[[モスバーガー]]、[[すかいらーく]]が参入した程度にとどまった(すかいらーくはその後撤退)。また前2者のファーストフードチェーンでもフライドチキンが主力商品になるには至っていない。そのためしばらくフライドチキン=KFCの図式は続いた。 |
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== 各国のフライドチキン == |
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2004年10月に[[ファミリーマート]]がフライドチキンを刷新。同社社長の[[上田準二]]が、[[伊藤忠商事]]在籍時に約30年に渡り畜産事業を担当したノウハウを生かし、2005年度に6000万本を売り上げ、販売本数はKFCに続き国内2位となる。さらにローソンもフライドチキンに参入し、半年で2000万本の売り上げを記録。こちらは社長の[[新浪剛史]]が、[[三菱商事]]在籍時にKFCを担当し[[社外取締役]]を務めた経歴がある。 |
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=== 日本 === |
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[[ファイル:Chicken karaage 003.jpg|代替文=鶏のから揚げ|サムネイル|270x270ピクセル|鶏のから揚げ]] |
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[[日本]]では、[[1747年]]の文献に現れた[[から揚げ]]([[鶏のから揚げ]])や、発祥年が不明な[[竜田揚げ]]などは、フライドチキンに類似した料理で、特に[[手羽先唐揚げ]]はフライドチキンに近い料理である。ただし、フライドチキンは衣となる粉に調味料を混合するのに対し、から揚げや竜田揚げは肉に調味を施す点が異なる。 |
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日本のフライドチキン販売は、[[日本ケンタッキー・フライド・チキン]](KFC)がシェアを占めている。日本では鶏肉の揚げ物が食べられており、[[1970年]]の[[日本万国博覧会|大阪万博]]に同店が出展し、その年の11月21日に[[名古屋市|名古屋]]に1号店が出店。その後は日本各地に店舗を広げていった。その後商業的にフライドチキンへ参入する会社は少なく、[[ロッテリア]]や[[モスバーガー]]、[[すかいらーく]]が参入した程度にとどまった(すかいらーくはその後撤退)。また前2者のファーストフードチェーンでもフライドチキンが主力商品になるには至っていない。そのためしばらくフライドチキン=KFCの図式は続いた。KFCによるマーケティングは多岐にわたり、まだ[[七面鳥]]が一般家庭で手に入りにくい時代に[[クリスマス]]料理として食べる風習が産まれた。 |
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2000年代に入ると、[[コンビニエンスストア]]が続々とフライドチキン販売に参入した。[[2000年]]10月10日に[[沖縄ファミリーマート]]で骨付きのフライドチキンを発売。2004年10月には、日本本土の[[ファミリーマート]]もフライドチキンを刷新した。同社社長(当時)の[[上田準二]]が[[伊藤忠商事]]在籍時に約30年に渡り畜産事業を担当したノウハウを生かし、2005年度に6,000万本を売り上げ、販売本数はKFCに続き国内2位となる。[[2006年]]には骨なしフライドチキンである[[ファミチキ]]を発売。さらに[[ローソン]]もフライドチキンに参入し、半年で2,000万本の売り上げを記録した。[[2009年]]には、ローソンも骨なしフライドチキンである[[Lチキ]]を販売したが、こちらは社長(当時)の[[新浪剛史]]が[[三菱商事]]在籍時にKFCを担当し、[[社外取締役]]を務めた経歴を元に開発された。また、[[セブンイレブン]]も[[2017年]]から[[ななチキ]]を販売した。 |
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[[アメリカ合衆国による沖縄統治]](アメリカ世)を経た[[沖縄県]]では、もともと鶏肉を食べる習慣があまり無かったが、アメリカ人の影響を受けてフライドチキンを食べるようになり、遂にはKFCの消費量が全都道府県中1位となった。県内では[[飯|米飯]]のおかずとしてもフライドチキンは広まっており、[[結婚式]]などの慶事やパーティの料理としても馴染み深い。KFCの店舗のない離島住民が、[[沖縄本島]]からの帰りに土産として持って帰ることもしばしばだという<ref>{{Cite web|和書|title=沖縄好き必見!? 沖縄県民のいろいろな“あるある”を解説! |url=https://www.orionbeer.co.jp/story/things-okinawans-do/|author=|publisher=[[オリオンビール]] |date=2021-8-31|accessdate=2023-10-4}}</ref>。 |
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=== 韓国 === |
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[[ファイル:Yangnyeom-chicken.jpg|サムネイル|[[ヤンニョムチキン]]]] |
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{{main|韓国のフライドチキン}} |
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[[大韓民国]](韓国)では、チェーン店のフライドチキン店が[[1975年]]に誕生し、[[1980年代]]に[[ヤンニョムチキン]]が登場するようになった。1984年にはKFCが出店<ref>『世界の食文化 韓国』 185頁</ref>するなどフライドチキンが普及した。[[サッカー]]や[[野球]]などの[[スポーツ観戦]]には[[ビール]]とフライドチキンが定番となっていて<ref>[https://jp.reuters.com/article/chicken-beer-idJPKCN0WW0DH/ 中国企業が4500人の社員旅行、韓国で「チキンとビール」に舌鼓]</ref>、この組み合わせはチキンと韓国語でビールの「メクチュ」の頭文字を取って「[[チメク]]」と呼ばれる<ref>[http://s-korea.jp/archives/16306 実は参鶏湯よりも愛されている!? 「チキン天国」韓国の最新チキン事情]</ref><ref>[https://japanese.joins.com/JArticle/182693 【コラム】「雪の降る日はチキンとビール…」韓国ドラマの一言の力]</ref>。 |
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近年では『[[起承転鶏|起承転鶏(チキン)]]』という造語が生まれるなど、フライドチキンは韓国人にとって非常に身近な食べ物である<ref>[https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/01534334c2cadd4ce39fc0ee0c5e8a4ba9225f3e ヘル朝鮮、スプーン階級論に次ぐ新造語「起承転“鶏”」とは何を意味するのか]</ref>。この言葉の意味は、[[公務員]]になるか財閥系の大企業に入る以外は、たとえ大学を卒業し就職しても最終的にはリストラに遭い、フライドチキン店を開く羽目になるという、韓国社会の現状を皮肉った若者言葉とされている(「[[三放世代]]」「[[ヘル朝鮮]]」も参照)。 |
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2017年にはフライドチキン店が4万店以上あり、これは世界中にあるマクドナルドの店舗数3万5,429店を上回る。そのため競争が激しく2016年の統計では新たに出店した数は3,980店、閉店した店は2,973店となっている<ref>[http://www.data-max.co.jp/290703_ry01/ チキンは韓国人の大好物?(前)]</ref>。過剰とも言えるフライドチキン店の背景には韓国の自営業率の高さが関係しており、[[アジア通貨危機]]により職を失った人達が小資本と少ない手間で出来るフライドチキン店を選んだ為である<ref>[http://www.data-max.co.jp/290704_ry02/ チキンは韓国人の大好物?(後)]</ref>。 |
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== 派生料理 == |
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;バーバートンチキン |
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:{{仮リンク|バーバートンチキン|en|Barberton chicken}}は、[[オハイオ州]]バーバートンに住むセルビア系移民が考案した料理<ref>{{Wayback|url=http://www.attachemag.com/archives/03-03/passions/passions2.html|title=THE BARBERTON BIRDS|date=20060216024007}}</ref>。オハイオ州全体に普及している。セルビアンフライドチキンの名前でも知られる。 |
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;チキン・メリーランド |
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:{{仮リンク|チキン・メリーランド|en|Chicken Maryland}}は、[[バターミルク]]でマリネした鶏肉をフライパンで揚げた料理。クリームグレイビーと一緒に提供される場合が多い。[[メリーランド州]]が発祥地である。レシピはアメリカを越えて[[オーギュスト・エスコフィエ]]の[[オートキュイジーヌ]]にも現れ、大規模なレシピの変更を経てイギリスやオーストラリアの料理にも登場した<ref>{{Wayback|url=http://www.bbc.co.uk/food/recipes/marylandchickenwithb_86621|title=Maryland chicken with banana fritters and cornbread|date=20160513080802}}</ref>。鶏肉と脂を入れたフライパンをオーブンに入れて調理する料理で、調理の大部分は基本的に「オーブンで揚げる」事になる。 |
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;ポップコーンチキン |
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:{{仮リンク|ポップコーンチキン|en|Popcorn chicken}}は、骨無しの鶏肉を衣を付けて揚げた一口サイズの料理<ref>{{Cite web|date=2006-04-27|url=https://abcnews.go.com/GMA/Recipes/story?id=1892432&page=1|title=Recipe: Devin Alexander's KFC's Popcorn Chicken|website=[[ABCニュース (アメリカ)]]|accessdate=2021-02-18}}</ref>。名称の由来は[[ポップコーン]]から。 |
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;チキン・アンド・ワッフル |
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{{Main|チキン・アンド・ワッフル}} |
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:[[チキン・アンド・ワッフル]]は、朝食と夕食にアメリカ南部以南の[[ソウルフード]]レストランで提供される伝統的な料理<ref>{{Cite web|author=Dan Myers|date=2015-10-27|url=https://www.foxnews.com/food-drink/americas-best-chicken-and-waffles|title=America's best chicken and waffles|website=[[FOXニュース]]|accessdate=2021-02-18}}</ref>。 |
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;ホットチキン |
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:{{仮リンク|ホットチキン|en|Hot chicken}}は、鶏肉をラードとカイエンペッパーのペーストでコーティングしてフライパンで揚げた料理<ref>{{Cite web|author=Olivia B. Waxman|date=2016-01-17|url=https://time.com/4182303/kfc-nashville-hot-chicken/|title=KFC Introduces Nashville Hot Chicken|website=[[タイム (雑誌)]]|accessdate=2021-02-18}}</ref>。テネシー州[[ナッシュビル]]で良く食べられる。 |
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;[[香雞排|香鶏排]] |
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:香鶏排({{lang-zh-hant-short|香雞排}} / {{lang-zh-hans-short|香鸡排}})は[[中華民国]]([[台湾]])のフライドチキン。日本では'''『台湾唐揚げ』'''の名前で売られていることが多い。唐揚げのように肉にも味付けしてあるが、フライドチキンのように衣にも味がついている。 |
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;油淋鶏 |
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{{main|油淋鶏}} |
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:油淋鶏(ユーリンチ)は[[中華料理]]の一種で、[[四川省]]や[[広東省]]では茹でた鶏肉を使うが、台湾や日本では衣をつけて揚げた鶏肉を用いる。 |
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;チキン南蛮 |
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{{main|チキン南蛮}} |
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:小麦粉と溶き卵の衣で揚げた鶏肉を[[甘酢]]に漬けた料理。日本の[[宮崎県]]で考案された。 |
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== その他 == |
== その他 == |
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骨付きのフライドチキンでは、食べる際に手が汚れないように持ち手となる骨の先端の部分に |
* 骨付きのフライドチキンでは、食べる際に手が汚れないように(そして骨の断面が見えないように)、持ち手となる骨の先端の部分に[[マンシェット]](「チャップ花」、「ターキー花」、「ペーパーフリル」)が取り付けられることもある<ref>社団法人全国調理師養成施設協会編『改訂調理用語辞典 カラー版』 1999年、1145頁</ref>。 |
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* 養鶏業が盛んな[[ジョージア州]][[ゲインズビル (ジョージア州)|ゲインズビル]]は[[1961年]]より手づかみ以外でフライドチキンを食べることを禁じる条例があり<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.businessinsider.jp/post-198585|title=平凡なチーズは違法、チキンは必ず手で食べろ…アメリカに実在する奇妙な法律 {{!}} Business Insider Japan|website=[[ビジネスインサイダー]]|date=2019-09-17|accessdate=2023-01-04}}</ref>、[[2009年]]には実際に観光客がナイフとフォークを使って食したために逮捕された<ref>{{Cite web|url=https://www.gainesvilletimes.com/news/visitor-arrested-for-eating-chicken-with-fork/|title=Visitor arrested for eating chicken with fork - Gainesville Times|website=Gainesville Times|date=2009-07-21|accessdate=2023-01-04}}</ref>。 |
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== 脚注 == |
== 脚注 == |
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{{脚注ヘルプ}} |
{{脚注ヘルプ}} |
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=== 注釈 === |
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=== 出典 === |
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== 参考文献 == |
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* 著:ナムリ 訳:加来紗緒里 『韓国で一番親しまれている韓国料理の本2』武田ランダムハウスジャパン、2011年2月23日発行、152頁、153頁。[[特別:文献資料/978-4270006320|ISBN 978-4270006320]] |
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* 朝倉敏夫 著 『世界の食文化 1 韓国』 (農山漁村文化協会 ISBN 9784540050091) |
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== 関連項目 == |
== 関連項目 == |
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{{commonscat|Fried chicken}} |
{{commonscat|Fried chicken}} |
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* [[ |
* [[揚げ鶏]] |
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* [[イギリス料理]] |
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* [[から揚げ]] - 「鶏のから揚げ」の一般的な呼び名。 |
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* [[チキン・ナゲット]] - 鶏肉の小片やひき肉を使用したもの。 |
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* [[チキン南蛮]] - 鶏のから揚げを甘酢あんかけに浸したもの。 |
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* [[手羽先唐揚げ]] - 鶏の手羽先をから揚げにしタレをかけたもの。 |
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<!--単なるレシピ集はリンクしないこと |
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{{Normdaten}} |
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== 外部リンク == |
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* [http://allabout.co.jp/gourmet/cookingabc/closeup/CU20060103A/ フライドチキン(料理のABC) ]--> |
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{{DEFAULTSORT:ふらいとちきん}} |
{{DEFAULTSORT:ふらいとちきん}} |
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[[Category:鶏料理]] |
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[[Category: |
[[Category:イギリスの食文化]] |
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[[Category: |
[[Category:ソウルフード]] |
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[[Category:フ |
[[Category:フライ料理]] |
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[[Category:鶏肉の揚げ物]] |
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[[Category:アメリカ合衆国の鶏料理]] |
2024年12月4日 (水) 13:04時点における最新版
フライドチキン | |
---|---|
フライドチキン鶏肉の各部位、左上から時計回りに、胸、手羽、腿、足 | |
フルコース | アントレ |
発祥地 | アメリカ合衆国 |
地域 | アメリカ合衆国南部 |
主な材料 |
|
Cookbook ウィキメディア・コモンズ |
フライドチキン(英: fried chicken)とは、鶏肉に小麦粉などからつくった衣をまぶして、食用油で揚げ料理である。
歴史
[編集]起源
[編集]鶏肉を揚げる料理の起源は古く、紀元前から鶏肉を揚げる料理は存在していた。4世紀の古代ローマの料理本『アピキウス』には、「Pullum Frontonianum」と呼ばれる揚げた鶏肉のレシピが載っている[1]。特に、アフリカやアジアの料理に見られる。
今日のフライドチキンのスタイルは、スコットランドからアメリカ合衆国(アメリカ)に移住したアイルランド系アメリカ人によって形付けられた。スコットランドでは、鶏肉を油で揚げる技術が発展していた。ヨーロッパの料理では、昔から一般に揚げ物は労働階級や低所得者の食事とみなされてきた。これは長時間油で揚げることで、鮮度の落ちた食材や、骨や皮の多い食べづらい安価な部位が食べられるようになるという理由からである。フライドチキンには骨付きの手羽や脚まで使用されているが、これらはナイフとフォークで食べることができないため、西欧の白人社会においては出汁を取る以外では捨てる部位であった。
19世紀の南部で、フライドチキンは主に綿花などのプランテーションで働く低賃金の黒人労働者の間で普及した。ブロイラー法登場前は牛肉よりも高級品であった鶏肉[2]は、胸肉などが白人の農園主といった富裕層に供され、骨や皮の多い部位は黒人の食卓に上がった。オーブンで焼くローストチキンと異なり、揚げるだけのフライドチキンは調理が容易で、綿実油やコーン油などの食用油が豊富にある南部では安価に調理できる料理だった。黒人だけが食べるソウルフードだったフライドチキンは、彼らが白人農園主の邸宅で調理を任されていた背景から、白人の食卓にも上るようになり、フライドチキンは南部の白人食文化にとっても欠かせない南部料理へと変化していった。そのため香辛料やハーブを使った独自のレシピが生まれた一方で、歴史的には20世紀中ごろまで、アメリカでフライドチキンは「南部の黒人奴隷の食べ物」という偏見の目で見られた。黒人のステレオタイプで、好物がフライドチキンとされるのはそこに由来する[注 1]。
20世紀に入ると、フライドチキンはファーストフード文化の一部として広まった。カーネル・サンダースが1940年代に創業したケンタッキーフライドチキン(KFC、現・KFCコーポレーション)が特に有名で、フライドチキンをアメリカ全土に普及させたほか、フランチャイズとして世界各地に展開することに成功したことで、フライドチキンは世界中に広がった。各国で独自のスタイルや味付けが生まれた。現在では、フライドチキンはスパイシーな味付けなど多様なスタイルで提供されており、健康志向を意識したオーガニックやグルテンフリーの選択肢もある。
各国のフライドチキン
[編集]日本
[編集]日本では、1747年の文献に現れたから揚げ(鶏のから揚げ)や、発祥年が不明な竜田揚げなどは、フライドチキンに類似した料理で、特に手羽先唐揚げはフライドチキンに近い料理である。ただし、フライドチキンは衣となる粉に調味料を混合するのに対し、から揚げや竜田揚げは肉に調味を施す点が異なる。
日本のフライドチキン販売は、日本ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)がシェアを占めている。日本では鶏肉の揚げ物が食べられており、1970年の大阪万博に同店が出展し、その年の11月21日に名古屋に1号店が出店。その後は日本各地に店舗を広げていった。その後商業的にフライドチキンへ参入する会社は少なく、ロッテリアやモスバーガー、すかいらーくが参入した程度にとどまった(すかいらーくはその後撤退)。また前2者のファーストフードチェーンでもフライドチキンが主力商品になるには至っていない。そのためしばらくフライドチキン=KFCの図式は続いた。KFCによるマーケティングは多岐にわたり、まだ七面鳥が一般家庭で手に入りにくい時代にクリスマス料理として食べる風習が産まれた。
2000年代に入ると、コンビニエンスストアが続々とフライドチキン販売に参入した。2000年10月10日に沖縄ファミリーマートで骨付きのフライドチキンを発売。2004年10月には、日本本土のファミリーマートもフライドチキンを刷新した。同社社長(当時)の上田準二が伊藤忠商事在籍時に約30年に渡り畜産事業を担当したノウハウを生かし、2005年度に6,000万本を売り上げ、販売本数はKFCに続き国内2位となる。2006年には骨なしフライドチキンであるファミチキを発売。さらにローソンもフライドチキンに参入し、半年で2,000万本の売り上げを記録した。2009年には、ローソンも骨なしフライドチキンであるLチキを販売したが、こちらは社長(当時)の新浪剛史が三菱商事在籍時にKFCを担当し、社外取締役を務めた経歴を元に開発された。また、セブンイレブンも2017年からななチキを販売した。
アメリカ合衆国による沖縄統治(アメリカ世)を経た沖縄県では、もともと鶏肉を食べる習慣があまり無かったが、アメリカ人の影響を受けてフライドチキンを食べるようになり、遂にはKFCの消費量が全都道府県中1位となった。県内では米飯のおかずとしてもフライドチキンは広まっており、結婚式などの慶事やパーティの料理としても馴染み深い。KFCの店舗のない離島住民が、沖縄本島からの帰りに土産として持って帰ることもしばしばだという[3]。
韓国
[編集]大韓民国(韓国)では、チェーン店のフライドチキン店が1975年に誕生し、1980年代にヤンニョムチキンが登場するようになった。1984年にはKFCが出店[4]するなどフライドチキンが普及した。サッカーや野球などのスポーツ観戦にはビールとフライドチキンが定番となっていて[5]、この組み合わせはチキンと韓国語でビールの「メクチュ」の頭文字を取って「チメク」と呼ばれる[6][7]。
近年では『起承転鶏(チキン)』という造語が生まれるなど、フライドチキンは韓国人にとって非常に身近な食べ物である[8]。この言葉の意味は、公務員になるか財閥系の大企業に入る以外は、たとえ大学を卒業し就職しても最終的にはリストラに遭い、フライドチキン店を開く羽目になるという、韓国社会の現状を皮肉った若者言葉とされている(「三放世代」「ヘル朝鮮」も参照)。
2017年にはフライドチキン店が4万店以上あり、これは世界中にあるマクドナルドの店舗数3万5,429店を上回る。そのため競争が激しく2016年の統計では新たに出店した数は3,980店、閉店した店は2,973店となっている[9]。過剰とも言えるフライドチキン店の背景には韓国の自営業率の高さが関係しており、アジア通貨危機により職を失った人達が小資本と少ない手間で出来るフライドチキン店を選んだ為である[10]。
派生料理
[編集]- バーバートンチキン
- バーバートンチキンは、オハイオ州バーバートンに住むセルビア系移民が考案した料理[11]。オハイオ州全体に普及している。セルビアンフライドチキンの名前でも知られる。
- チキン・メリーランド
- チキン・メリーランドは、バターミルクでマリネした鶏肉をフライパンで揚げた料理。クリームグレイビーと一緒に提供される場合が多い。メリーランド州が発祥地である。レシピはアメリカを越えてオーギュスト・エスコフィエのオートキュイジーヌにも現れ、大規模なレシピの変更を経てイギリスやオーストラリアの料理にも登場した[12]。鶏肉と脂を入れたフライパンをオーブンに入れて調理する料理で、調理の大部分は基本的に「オーブンで揚げる」事になる。
- ポップコーンチキン
- ポップコーンチキンは、骨無しの鶏肉を衣を付けて揚げた一口サイズの料理[13]。名称の由来はポップコーンから。
- チキン・アンド・ワッフル
- チキン・アンド・ワッフルは、朝食と夕食にアメリカ南部以南のソウルフードレストランで提供される伝統的な料理[14]。
- ホットチキン
- ホットチキンは、鶏肉をラードとカイエンペッパーのペーストでコーティングしてフライパンで揚げた料理[15]。テネシー州ナッシュビルで良く食べられる。
- 香鶏排
- 香鶏排(繁: 香雞排 / 簡: 香鸡排)は中華民国(台湾)のフライドチキン。日本では『台湾唐揚げ』の名前で売られていることが多い。唐揚げのように肉にも味付けしてあるが、フライドチキンのように衣にも味がついている。
- 油淋鶏
その他
[編集]- 骨付きのフライドチキンでは、食べる際に手が汚れないように(そして骨の断面が見えないように)、持ち手となる骨の先端の部分にマンシェット(「チャップ花」、「ターキー花」、「ペーパーフリル」)が取り付けられることもある[16]。
- 養鶏業が盛んなジョージア州ゲインズビルは1961年より手づかみ以外でフライドチキンを食べることを禁じる条例があり[17]、2009年には実際に観光客がナイフとフォークを使って食したために逮捕された[18]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 一例として、映画『フルメタル・ジャケット』の序盤で海兵隊の訓練教官ハートマン軍曹が、黒人新兵のスノーボール二等兵に対して “They don't serve fried chicken and watermelon on a daily basis in my mess hall!”(うちの食堂でフライドチキンとスイカは出さん!)と言い放つシーンがあるが、日本語字幕では「フライドチキンとスイカ」の部分を「黒んぼ定食」と意訳している。
黒人とスイカのステレオタイプも参照のこと。
出典
[編集]- ^ Walter M. Hill, De Re Coquinaria of Apicius (1936), p. 153. Apparently the recipe was named after a certain Frontone who lived in the time of Septimius Severus (2nd century).
- ^ 『クルーグマン ミクロ経済学(第2版)』. 東洋経済新報社. (2017). p. 357. "現代のアメリカ人はチキンをたくさん食べていて、それを特別なものだなんて全く思っていない。だが昔は必ずしもそうでなかった。旧来、鶏を育てるのは高くつくことだったので、チキンは贅沢な料理だった。2世紀前のレストランのメニューでは、チキン料理は一番高かった。1928年になってすら、ハーバート・フーバーは当選後には大きな繁栄を有権者に約束する公約として「すべての鍋にチキンを」というスローガンを掲げて大統領選挙を戦ったのだ。チキンの地位が変わったのは、鶏を育てて加工するための技術的に進歩した新しい方法(それがどんなものかは知りたくはない!)が開発されたからであった。"
- ^ “沖縄好き必見!? 沖縄県民のいろいろな“あるある”を解説!”. オリオンビール (2021年8月31日). 2023年10月4日閲覧。
- ^ 『世界の食文化 韓国』 185頁
- ^ 中国企業が4500人の社員旅行、韓国で「チキンとビール」に舌鼓
- ^ 実は参鶏湯よりも愛されている!? 「チキン天国」韓国の最新チキン事情
- ^ 【コラム】「雪の降る日はチキンとビール…」韓国ドラマの一言の力
- ^ ヘル朝鮮、スプーン階級論に次ぐ新造語「起承転“鶏”」とは何を意味するのか
- ^ チキンは韓国人の大好物?(前)
- ^ チキンは韓国人の大好物?(後)
- ^ THE BARBERTON BIRDS - ウェイバックマシン(2006年2月16日アーカイブ分)
- ^ Maryland chicken with banana fritters and cornbread - ウェイバックマシン(2016年5月13日アーカイブ分)
- ^ “Recipe: Devin Alexander's KFC's Popcorn Chicken”. ABCニュース (アメリカ) (2006年4月27日). 2021年2月18日閲覧。
- ^ Dan Myers (2015年10月27日). “America's best chicken and waffles”. FOXニュース. 2021年2月18日閲覧。
- ^ Olivia B. Waxman (2016年1月17日). “KFC Introduces Nashville Hot Chicken”. タイム (雑誌). 2021年2月18日閲覧。
- ^ 社団法人全国調理師養成施設協会編『改訂調理用語辞典 カラー版』 1999年、1145頁
- ^ “平凡なチーズは違法、チキンは必ず手で食べろ…アメリカに実在する奇妙な法律 | Business Insider Japan”. ビジネスインサイダー (2019年9月17日). 2023年1月4日閲覧。
- ^ “Visitor arrested for eating chicken with fork - Gainesville Times”. Gainesville Times (2009年7月21日). 2023年1月4日閲覧。
参考文献
[編集]- 著:ナムリ 訳:加来紗緒里 『韓国で一番親しまれている韓国料理の本2』武田ランダムハウスジャパン、2011年2月23日発行、152頁、153頁。ISBN 978-4270006320
- 朝倉敏夫 著 『世界の食文化 1 韓国』 (農山漁村文化協会 ISBN 9784540050091)