コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「佐伯啓思」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
編集の要約なし
14行目: 14行目:
|era = [[20世紀]]<br />[[21世紀]]
|era = [[20世紀]]<br />[[21世紀]]
|region = {{JPN}}
|region = {{JPN}}
|school_tradition = [[保守|保守主義]]<br />[[ケインジアン|ケインズ主義]]
|school_tradition = [[保守|保守主義]]
|main_interests = [[経済学]]<br />[[文明|文明論]](国際文明学、共生文明学、現代文明論、現代社会論)<br />[[経済思想史]]、[[政治思想|政治思想史]]<br />[[日本哲学]]
|main_interests = [[経済学]]<br />[[文明|文明論]](国際文明学、共生文明学、現代文明論、現代社会論)<br />[[経済思想史]]、[[政治思想|政治思想史]]<br />[[日本哲学]]
|workplaces = [[京都大学]]
|workplaces = [[京都大学]]
31行目: 31行目:
[[広島修道大学]][[商学部]][[講師 (教育)|講師]]、[[滋賀大学]][[経済学部]][[助教授]]、同[[教授]]を経て、[[1993年]]から京都大学大学院人間・環境学研究科教授。2015年定年退職、名誉教授。
[[広島修道大学]][[商学部]][[講師 (教育)|講師]]、[[滋賀大学]][[経済学部]][[助教授]]、同[[教授]]を経て、[[1993年]]から京都大学大学院人間・環境学研究科教授。2015年定年退職、名誉教授。


[[表現者 (雑誌)|表現者]]顧問、[[京の発言]]主幹を務める。新聞各紙や『[[中央公論]]』などの論壇誌への寄稿も多い{{要出典|date=2015年4月}}。
[[表現者 (雑誌)|表現者]]顧問、[[京の発言]]主幹を務める。新聞各紙や『[[中央公論]]』などの論壇誌への寄稿も多い

現在では、社会思想史や経済思想および時事問題から日本思想史・日本哲学に軸足を移している。[[ニヒリズム]]超克の試みとして、東洋や日本の「無」の思想の意義を探り、[[小林秀雄 (批評家)|小林秀雄]]や[[保田與重郎]]、[[西田幾多郎]]と[[京都学派]]の哲学に言及している<ref>『日本の愛国心』{{要ページ番号|date=2013-04-17}}、『日本という「価値』{{要ページ番号|date=2013-04-17}}、『現代文明論講義』{{要ページ番号|date=2013-04-17}}</ref>。





2017年6月14日 (水) 00:31時点における版

佐伯 啓思
(さえき けいし)
人物情報
全名 佐伯 啓思
(さえき けいし)
生誕 (1949-12-31) 1949年12月31日(74歳)
日本の旗 日本奈良県奈良市
学問
時代 20世紀
21世紀
活動地域 日本の旗 日本
学派 保守主義
研究分野 経済学
文明論(国際文明学、共生文明学、現代文明論、現代社会論)
経済思想史政治思想史
日本哲学
研究機関 京都大学
影響を受けた人物 西部邁
村上泰亮
ジョン・メイナード・ケインズ
フリードリヒ・ニーチェ
その他
影響を与えた人物 柴山桂太
黒宮一太
佐藤一進
藤本龍児
井上治
森川亮
施光恒
主な受賞歴 サントリー学芸賞
東畑記念賞
読売論壇賞
正論大賞
テンプレートを表示

佐伯 啓思(さえき けいし、1949年12月31日 - )は、日本経済学者思想家京都大学名誉教授。京都大学こころの未来研究センター特任教授[1]。共生文明学、現代文明論、現代社会論といった国際文明学、文明論を研究している[2]。第4期文部科学省中央教育審議会委員を務めた[3]

人物

奈良県奈良市出身。父は教育学者の佐伯正一東京大学経済学部を卒業。東京大学大学院経済学研究科理論経済学専攻博士課程単位取得退学。西部邁村上泰亮に師事した[4]。専攻は社会経済学社会思想史

広島修道大学商学部講師滋賀大学経済学部助教授、同教授を経て、1993年から京都大学大学院人間・環境学研究科教授。2015年定年退職、名誉教授。

表現者顧問、京の発言主幹を務める。新聞各紙や『中央公論』などの論壇誌への寄稿も多い

現在では、社会思想史や経済思想および時事問題から日本思想史・日本哲学に軸足を移している。ニヒリズム超克の試みとして、東洋や日本の「無」の思想の意義を探り、小林秀雄保田與重郎西田幾多郎京都学派の哲学に言及している[5]


受賞歴

著書

単著

  • 『隠された思考』(筑摩書房、1985年/ちくま学芸文庫、1993年)
  • 『時間の身振り学』(筑摩書房、1987年)
  • 『擬装された文明』(TBSブリタニカ、1988年)
  • 『「シミュレーション社会」の神話』(日本経済新聞社、1988年)
  • 『産業文明とポスト・モダン』(筑摩書房、1989年)
  • 『市場社会の経済学』(新世社、1991年)
  • 『「アメリカニズム」の終焉』(TBSブリタニカ、1993年、増補版1998年/中公文庫、2014年)
  • 『「欲望」と資本主義』(講談社現代新書、1993年)
  • 『イデオロギー/脱イデオロギー』(岩波書店、1995年)
  • 『現代日本のリベラリズム』(講談社、1996年)
  • 『現代民主主義の病理』(NHKブックス、1997年)
  • 『市民とは誰か』(PHP新書、1997年)
  • 『現代日本のイデオロギー』(講談社、1998年)
  • 『アダム・スミスの誤算 幻想のグローバル資本主義 上』(PHP新書、1999年/中公文庫、2014年)
  • 『ケインズの予言 幻想のグローバル資本主義 下』(PHP新書、1999年/中公文庫、2014年)
  • 『貨幣・欲望・資本主義』(新書館、2000年)
    • 加筆改題し 『貨幣と欲望 資本主義の精神解剖学』(ちくま学芸文庫、2013年) 
  • 『国家についての考察』(飛鳥新社、2001年)
  • 『総理の資質とは何か』(小学館文庫、2002年)
  • 『新「帝国」アメリカを解剖する』(ちくま新書、2003年)
  • 『成長経済の終焉』(ダイヤモンド社、2003年)
  • 『砂上の帝国アメリカ』(飛鳥新社、2003年)
  • 『人間は進歩してきたのか-現代文明論(上) 「西欧近代」再考』(PHP新書、2003年)
    • 加筆改題し 『西欧近代を問い直す 人間は進歩してきたのか』(PHP文庫、2014年)
  • 『20世紀とは何だったのか-現代文明論(下) 「西欧近代」の帰結』(PHP新書、2004年)
    • 『20世紀とは何だったのか 西洋の没落とグローバリズム』(PHP文庫、2015年)。大学での最終講義『「近代の超克」という試み』を併録
  • 『自由とは何か』(講談社現代新書、2004年)
  • 『倫理としてのナショナリズム』(NTT出版、2005年/中公文庫、2015年)
  • 『学問の力』(NTT出版、2006年/ちくま文庫、2014年)
  • 『日本の愛国心 序説的考察』(NTT出版、2008年/中公文庫、2015年)
  • 『自由と民主主義をもうやめる』(幻冬舎新書、2008年)
  • 『大転換 脱成長社会へ』(NTT出版、2009年/中公文庫、2016年)
  • 『日本という「価値」』(NTT出版、2010年)
  • 『現代文明論講義』(ちくま新書、2011年)
  • 『反・幸福論』(新潮新書、2012年)
  • 『経済学の犯罪 稀少性の経済から過剰性の経済へ』(講談社現代新書、2012年)
  • 『文明的野蛮の時代』(NTT出版、2013年)
  • 『日本の宿命』(新潮新書、2013年)
  • 『正義の偽装』(新潮新書、2014年)
  • 西田幾多郎 無私の思想と日本人』 (新潮新書、2014年)
  • 『従属国家論 日米戦後史の欺瞞』(PHP新書、2015年)
  • 『さらば、資本主義』 (新潮新書、2015年)
  • 『反・民主主義論』(新潮新書、2016年)
  • 『経済成長主義への訣別』(新潮選書、2017年)
  • 『さらば、民主主義 憲法と日本社会を問いなおす』(朝日新書、2017年)

共著

共編著

  • 『「アジア的価値」とは何か』(青木保 TBSブリタニカ、1998年)
  • 『「新しい市場社会」の構想』(松原隆一郎 新世社、2002年)
  • 『共和主義ルネサンス』(松原隆一郎 NTT出版、2007年)
  • 『現代社会論のキーワード』(柴山桂太 ナカニシヤ出版、2009年)

脚注

  1. ^ http://kokoro.kyoto-u.ac.jp/jp/staff/2015/04/post_67.html
  2. ^ 京都大学大学院人間・環境学研究科教員紹介
  3. ^ 中央教育審議会 委員名簿”. 2015年4月17日閲覧。
  4. ^ 朝日新聞 2013年10月16日 織井優佳記者『人生の贈りもの 佐伯啓思さん』「なかでも教養学部の村上泰亮教授が経済、社会、政治学を統合して現代日本を論じていて、共感しました。村上さんを囲む数人の集まりを作り、毎週議論しました。その後、大きく影響を受けた西部邁さんと出会ったのも、ここです。」
  5. ^ 『日本の愛国心』[要ページ番号]、『日本という「価値』[要ページ番号]、『現代文明論講義』[要ページ番号]
  6. ^ http://www.suntory.co.jp/sfnd/prize_ssah/detail/1985sr1.html

関連項目


外部リンク