「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」の版間の差分
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* [http://www.hedwig2012.jp/ 2012年 森山未來主演・大根仁演出ロックミュージカルの公式サイト] |
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* {{Official|http://www.finelinefeatures.com/sites/hedwig/ 映画}}{{en icon}} |
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* [http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=2501 CINEMA TOPICS ONLINE] |
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2017年9月4日 (月) 20:12時点における版
『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』(Hedwig and the Angry Inch)は、オフ・ブロードウェイで上演されたミュージカルと、その映画化作品である。旧東ドイツ生まれの性転換ロック・シンガー、ヘドウィグが、幼い頃に母から聞いたプラトンの「愛の起原」にあるような自分のかたわれ(=愛)を探して全米各地を巡る物語。そんな彼女の人生が、彼女自身の魂の歌と共につづられる。
製作までの経緯
俳優のジョン・キャメロン・ミッチェルと作曲家のスティーヴン・トラスクが、ニューヨークの Squeezebox というナイトクラブでヘドウィグを登場させたのが始まり。そのキャラクターを段々と膨らませていき、舞台へと発展していった。
ストーリー
全米各地を旅する売れないロック歌手のヘドウィグは共産主義体制下の東ドイツで生まれた。幼い頃のある日、母親から「愛の起源」についての話を聞かされる。アメリカ軍人ルーサーに出会い恋に落ちるまで、ヘドウィグはハンセルという名の男性だった。母親はルーサーと結婚しアメリカに渡れるよう、彼に名前とパスポートを与え、性別適合手術を受けさせた。だが手術は失敗し、股間には「怒りの1インチ(アングリー・インチ)」が残された。そして2人はアメリカへ渡ったのだが、ルーサーは最初の結婚記念日の日ヘドウィグのもとを去っていってしまう。それはベルリンの壁崩壊の日だった。絶望に暮れるヘドウィグは、昔抱いたロック歌手になる夢を思い起こし、韓国軍兵の妻たちを引連れバンドを結成する。アルバイトをしながら身を繋いでいたある日、同じくロックスターに憧れる17歳の少年トミーと出会う。ヘドウィグは彼を誰よりも愛しロックの全てを注ぎ込んだが、とうとう手術痕がばれて別れてしまう。彼は作った曲をすべて盗んだ挙句ヒットを飛ばし、いまや人気絶頂のロックスターに登りつめていた。ヘドウィグは自分のバンド「アングリー・インチ」を引きつれトミーの全米コンサートを追いかけながら巡業し、愛を捜し求めていく。
舞台
1997年よりオフ・ブロードウェイで上演。ロングランを記録し、マドンナがその楽曲の権利を手に入れようとした事は有名。 また、ヘドウィグのカツラを模したかぶり物をした、"ヘドヘッド" と呼ばれる熱烈なファンを生み出した。あるファンは400回以上劇場に足を運んだという。
また、キャストを変えてアメリカ各地やロンドン、カナダ、ドイツ等でも上演されている。
日本語版公演は三上博史主演で2004年と2005年にPARCO劇場他で上演され、人気を博した。 2007年と2008年、2009年には山本耕史主演で上演され、2008年6月21日中野サンプラザにおいてジョン・キャメロン・ミッチェルを招待しての打ち上げライブが行われた。 2012年8月29日から、Shibuya-O eastで森山未來が主演、大根仁演出で上演が再び決定。
映画化
ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ | |
---|---|
Hedwig and the Angry Inch | |
監督 | ジョン・キャメロン・ミッチェル |
脚本 | ジョン・キャメロン・ミッチェル |
原作 |
ジョン・キャメロン・ミッチェル スティーヴン・トラスク |
製作 |
クリスティン・ヴェイコン ケイティ・ルーメル パメラ・コフラー |
製作総指揮 |
マイケル・デ・ルカ エイミー・ヘンケルズ マーク・タスク |
出演者 |
ジョン・キャメロン・ミッチェル スティーヴン・トラスク ミリアム・ショア マイケル・ピット |
音楽 | スティーヴン・トラスク |
撮影 | フランク・G・デマルコ |
編集 | アンドリュー・マーカス |
配給 |
ニュー・ライン・シネマ ギャガ |
公開 |
2001年7月20日 2002年2月23日 |
上映時間 | 95分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 |
英語 ドイツ語 |
興行収入 | $3,644,200[1] |
舞台ではジョン・キャメロン・ミッチェルがヘドウィグの恋人トミーも演じたが、映画版では新進俳優のマイケル・ピットが演じた。他の出演者は、ミリアム・ショア、スティーヴン・トラスク等。サンダンス映画祭観客賞、監督賞をはじめ、数々の賞を受賞した。第14回東京国際映画祭特別招待作品。
キャスト
- ジョン・キャメロン・ミッチェル:ヘドウィグ / ハンセル
- ミリアム・ショア:イツハク
- マイケル・ピット:トミー・ノーシス
- スティーヴン・トラスク:スキシプ
- アンドレア・マーティン:フィリス・スタイン
- セオドア・リスチンスキー
- ロブ・キャンベル
- マイケル・アラノフ
- ベン・メイヤー=グッドマン
- アルバータ・ワトソン
- ジーン・ピルツ
他
日本語吹き替え
受賞
- サンダンス映画祭 - 最優秀監督賞、最優秀観客賞
- ベルリン国際映画祭 - テディ・ベア賞
- ロサンゼルス映画批評家協会賞 - ニュー・ジェネレーション賞
- サンフランシスコ国際映画祭 - 最優秀観客賞
- シアトル国際映画祭 - 最優秀主演男優賞、他
- ドービル映画祭 - グランプリ、最優秀批評家賞、最優秀新人監督賞
楽曲
以下に本作に登場する楽曲を記す。
- Tear Me Down
- The Origin Of Love
- Angry Inch
- Wicked Little Town
- Wig In A Box
- The Long Grift
- Hedwig's Lament
- Exquisite Corpse
- Midnight Radio
- Nailed
- Sugar Daddy
- Freaks
- In Your Arms Tonight
※The Origin Of Love はプラトンの著作「饗宴」でのエロスに関するアリストパネスの主張がもとになっており、本作のストーリーの中核を担うものである。
参考文献
- ^ “Hedwig and the Angry Inch” (英語). Box Office Mojo. Amazon.com. 2012年8月30日閲覧。
外部リンク
- 舞台
- 2007年 三上博史主演・青井陽治演出ロックミュージカルの公式サイト
- 2009年 山本耕史主演・鈴木勝秀演出ロックミュージカルの公式サイト
- 2012年 森山未來主演・大根仁演出ロックミュージカルの公式サイト
- 映画
- 公式ウェブサイト - 閉鎖。(2008年5月18日時点のアーカイブ)
- 公式ウェブサイト
- CINEMA TOPICS ONLINE
- ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ - allcinema
- ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ - KINENOTE
- Hedwig and the Angry Inch - オールムービー
- Hedwig and the Angry Inch - IMDb