「秘宝館」の版間の差分
105行目: | 105行目: | ||
*[[アイスランドペニス博物館]](The Icelandic Phallological Museum)<ref group="注釈">[http://www.phallus.is/ アイスランドペニス博物館 公式サイト]</ref> |
*[[アイスランドペニス博物館]](The Icelandic Phallological Museum)<ref group="注釈">[http://www.phallus.is/ アイスランドペニス博物館 公式サイト]</ref> |
||
;{{USA}} |
;{{USA}} |
||
*ザ・エロティック・ミュージアム<ref group="注釈">[https://web.archive.org/web/20110107052936/http://theeroticmuseum.net/ ザ・エロティック・ミュージアム 公式サイト](2011年1月7日時点の[[インターネット |
*ザ・エロティック・ミュージアム<ref group="注釈">[https://web.archive.org/web/20110107052936/http://theeroticmuseum.net/ ザ・エロティック・ミュージアム 公式サイト](2011年1月7日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref> |
||
*性の博物館(ミュージアム・オブ・セックス)<ref group="注釈">[http://www.museumofsex.com/ 性の博物館 公式サイト]</ref> |
*性の博物館(ミュージアム・オブ・セックス)<ref group="注釈">[http://www.museumofsex.com/ 性の博物館 公式サイト]</ref> |
||
;{{GBR}} |
;{{GBR}} |
||
*Amora Academy of Sex and Relationships<ref group="注釈">[https://web.archive.org/web/20120606182321/http://www.amoralondon.com/ Amora Academy of Sex and Relationships 公式サイト](2012年6月6日時点の[[インターネット |
*Amora Academy of Sex and Relationships<ref group="注釈">[https://web.archive.org/web/20120606182321/http://www.amoralondon.com/ Amora Academy of Sex and Relationships 公式サイト](2012年6月6日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref> |
||
;{{NLD}} |
;{{NLD}} |
||
*エロティック・ミュージアム<ref group="注釈">[http://www.janot.nl/ エロティック・ミュージアム 公式サイト]</ref> |
*エロティック・ミュージアム<ref group="注釈">[http://www.janot.nl/ エロティック・ミュージアム 公式サイト]</ref> |
||
120行目: | 120行目: | ||
*東洋性文化博物館(Asia Eros Museum) |
*東洋性文化博物館(Asia Eros Museum) |
||
;{{CHN}} |
;{{CHN}} |
||
*中華性文化博物館<ref group="注釈">[https://web.archive.org/web/20160324063458/http://www.chinasexmuseum.com/jsp/index/index.jsp 中華性文化博物館 公式サイト](2016年3月24日時点の[[インターネット |
*中華性文化博物館<ref group="注釈">[https://web.archive.org/web/20160324063458/http://www.chinasexmuseum.com/jsp/index/index.jsp 中華性文化博物館 公式サイト](2016年3月24日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref> |
||
*丹霞山中華性文化博物館 |
*丹霞山中華性文化博物館 |
||
*武漢性学展覧館 |
*武漢性学展覧館 |
||
127行目: | 127行目: | ||
*Erotic Art Museum<ref group="注釈">[http://www.eroticartmuseum.de/ Erotic Art Museum 公式サイト]</ref> |
*Erotic Art Museum<ref group="注釈">[http://www.eroticartmuseum.de/ Erotic Art Museum 公式サイト]</ref> |
||
;{{FRA}} |
;{{FRA}} |
||
*Musée de l'érotisme<ref group="注釈">[https://web.archive.org/web/20161008054631/http://www.musee-erotisme.com/ Musée de l'érotisme 公式サイト](2016年10月8日時点の[[インターネット |
*Musée de l'érotisme<ref group="注釈">[https://web.archive.org/web/20161008054631/http://www.musee-erotisme.com/ Musée de l'érotisme 公式サイト](2016年10月8日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref> |
||
==秘宝館関連作品== |
==秘宝館関連作品== |
2017年9月4日 (月) 22:04時点における版
この項目には性的な表現や記述が含まれます。 |
秘宝館(ひほうかん)とは、性風俗や人間の性・生物の性に関する古今東西の文物を収蔵した施設のこと。
概要
もともとの言葉のニュアンスでは性風俗に限らず歴史的に重要な古今東西の珍品・秘宝を収蔵した施設のことを指しているように感じられるが、実際には「○○秘宝館」と呼ばれる施設は性風俗に関係する物品を陳列する施設とほぼ同一であり、「秘宝館」という語は主に性や性風俗を扱った施設を婉曲的に指すのに用いられている。
日本最初の秘宝館は1969年4月にオープンした徳島県の男女神社秘宝館である。1972年には京都科学標本が協力した伊勢の元祖国際秘宝館が開業[1]。その後、主に温泉街など大規模な観光スポットを中心に全国で作られるようになり、会社などの団体旅行全盛の1970年代後半から1980年代頃に最盛期を迎えた。1970年代後半以降の秘宝館は、男性客だけでなく女性客も視野に入れたり、東宝などの映像・舞台美術業者の制作によるアミューズメント型の展示を行う施設なども多く見られるようになった[1]。
その後平成の時代(1990年代以降)になると、団体旅行の減少や社会の「洗練」によって忌避されるようになり次第に入館者が減少し[2]、多くの秘宝館が閉館していった。しかし、1990年代中頃より都築響一らによって各地の秘宝館が雑誌や番組で紹介されるようになり[3]、怖いもの見たさやアウトサイダーアート的な過剰な表現への関心などで秘宝館を見直す動きもある。一方で東北サファリパークに1980年から併設されていた秘宝館が観客からの通報により警察の捜査を受け、経営者がわいせつ図画陳列で逮捕される事件が2006年に起きるなど、性的表現に厳しくなる社会の動きが秘宝館を閉ざすこともある。
こうした、性に関する物品を集めた私設博物館は、1960年代の性の革命やフリーセックスなどの文化や風潮を背景にヨーロッパをはじめ世界各国に開設されており、21世紀に入ってアジア各国などにも広がりを見せている。普通は「飾り窓」など各都市の売春地区やポルノショップの集まる場所に作られ、セックスミュージアム(sex museum、Musée de l'érotisme)、エロティックミュージアム(erotic museum)などと呼ばれている。
日本の秘宝館の種別としては、蝋人形などや大掛かりな機械仕掛けを多様して妄想世界を再現したエンターテイメント系秘宝館(レジャー系秘宝館ともいう)と性風俗に関係した物品を収集・展示したコレクション系秘宝館の二種に大別される。エンターテイメント系秘宝館は、蝋人形や機械などの設置・維持に多額の費用が掛かることから主に企業が営利目的で運営していることが多く、その性格上採算が合わなければ閉館してしまうことが多い。エンターテイメント系秘宝館の中には、元祖国際秘宝館(三重県度会郡玉城町)系列のように秘宝館を複数運営し全国的展開していた大規模なところもある。また、熱海秘宝館(静岡県熱海市)は東京ドームの系列会社アタミロープウェイが運営している。コレクション系秘宝館は、主に地元の好事家が収集した性風俗品を展示しており、個人が運営していることが多い。
施設の性質上、未成年(あるいは18歳未満)は入館禁止で、ほとんどの秘宝館では原則として写真撮影が禁止となっている。
展示物
秘宝館には、おおむねこのような展示物がある。
- 動物の生殖器の標本
- 性神石仏のレプリカや写真
- 生殖器の形をした彫刻・オブジェ・民芸品など
- 性行為中のシーンなど、性的好奇心をそそるものを描いた絵画
- 性的好奇心をそそるものを表現した人形
- 四十八手などの性的好奇心をそそるシーンやポルノ映画を上映するコーナー
秘宝館一覧
- 北海道
- 北海道秘宝館(廃館)
- 福島県
- 栃木県
- 群馬県
- 神奈川県
- 金山神社資料室
- 中国珍宝館(廃館)
- 山梨県
- 元祖国際秘宝館石和館(廃館)
- 石和秘宝館ロマンの館(廃館)
- 桃丘コレクション
- 富士博物館天野コレクション(閉鎖中[注釈 5])
- 新潟県
- HIHOKAN夢(廃館)
- 静岡県
- 愛知県
- 性態博物館(旧名・日本陰陽秘宝館)(廃館)
- 三重県
- 元祖国際秘宝館(廃館)
- 鳥羽SF未来館(廃館)
- 石川県
- 北陸秘宝館(廃館)
- 京都府
- 江戸風俗秘宝館(廃館)
- 兵庫県
- 立川水仙郷ナゾのパラダイス[注釈 10]
- 島根県
- 神話秘宝館(廃館)
- 山口県
- 道祖神の里(旧名・秘宝の館)(廃館)
- 香川県
- こんぴら秘宝館(廃館)
- 徳島県
- 愛媛県
- 多賀神社凸凹神堂[注釈 11]
- 高知県
- 土佐桃源郷(廃館)
- 佐賀県
- 嬉野観光秘宝館(旧名・嬉野武雄観光秘宝館)(廃館[8])
- 大分県
- 別府秘宝館(別府民族資料館)(廃館)
- 宮崎県
- 愛の資料館(廃館)
- ギャラリー蔵
- 鹿児島県
- 笑喜屋衆楽秘宝舎(廃館)
- アイスランドペニス博物館(The Icelandic Phallological Museum)[注釈 12]
- Amora Academy of Sex and Relationships[注釈 15]
- MUSEU de l' EROTICA[注釈 18]
- 健康と性の博物館(The Museum of Sex & Health)[注釈 19]
- 済州ラブ・ランド(Jeju Love Land)[注釈 20]
- 世界性文化博物館(World Eros Museum)
- 東洋性文化博物館(Asia Eros Museum)
- 中華性文化博物館[注釈 21]
- 丹霞山中華性文化博物館
- 武漢性学展覧館
- Beate Uhse Erotik-Museum
- Erotic Art Museum[注釈 22]
- Musée de l'érotisme[注釈 23]
秘宝館関連作品
書籍
- 都築響一 『ROADSIDE JAPAN - 珍日本紀行』(1996年 アスペクト)ISBN 489366641X
- 『全国お宝スポット魔境めぐり! 別冊宝島378』(1998年 宝島社) ISBN 4796693785
- 田中聡 『ニッポン秘境館の謎』(1999年 晶文社) ISBN 4794963904
- 都築響一 『精子宮:鳥羽国際秘宝館・SF未来館のすべて』(2001年 アスペクト) ISBN 4757208340
- 都築響一 『珍世界紀行』(2004年 筑摩書房)ISBN 4480876170
- 東海秘密倶楽部監修 『元祖国際秘宝館 公式ガイドブック』(2007年 インディヴィジョン)
- 舟橋蔵人監修 『消えゆくニッポンの秘宝館 〜秘宝館を世界遺産に!〜』(2007年 インディヴィジョン)
- 都築響一 『秘宝館』(2009年 アスペクト) ISBN 4757216696
- 酒井竜次監修 『I LOVE 秘宝館』(2009年 八画) ISBN 4990371232
- 妙木忍 『秘宝館という文化装置』(2014年 青弓社) ISBN 4787233734
映像
- 都築響一 『Sperm Palace 精子宮』(2007年 IMPERIAL PRESS)
- 笹谷遼平 『昭和聖地巡礼 〜秘宝館の胎内〜』(2007年 ササタニーチェ)
- 村上賢司 『伊勢エロスの館 元祖国際秘宝館』(2008年 ローランズ・フィルム)
- 村上賢司 『性愛の里 北海道秘宝館 〜その耽美な世界〜』(2009年 ローランズ・フィルム)
- 水岩裕介 『韓国済州島 秘宝館×三館 JEJU LOVE LAND×SEX MUSEUM×World Eros Museum』(2009年 ローランズ・フィルム)
- サワダクニヒロ 『石和秘宝館ロマンの館 〜十年の眠りから目覚める異形の芸術たち〜』(2009年 ローランズ・フィルム)
- 村上賢司 『エロスの行方・消えゆく“秘宝館 ”』(2014年 フジテレビ・ NONFIX)
- 村上賢司 『愛の神秘 嬉野武雄観光秘宝館』(2014年 ローランズ・フィルム )
脚注
注釈
- ^ 東北サファリパーク 公式サイト。秘宝館は廃館となったが、東北サファリパークは営業中。
- ^ 性神の館 公式サイト
- ^ 珍宝館 公式サイト
- ^ 伊香保命と性ミュージアム女神館 公式サイト
- ^ 富士博物館は営業しているが、性風俗資料が展示されている天野コレクションの展示室は閉鎖中。
- ^ 熱海秘宝館 公式サイト
- ^ 伊豆オレンヂセンター浮世絵奥の院 公式サイト
- ^ 伊豆極楽苑秘宝展 公式サイト
- ^ 了仙寺宝物館秘仏コレクション 公式サイト
- ^ 立川水仙郷ナゾのパラダイス 公式サイト
- ^ 多賀神社凸凹神堂 公式サイト
- ^ アイスランドペニス博物館 公式サイト
- ^ ザ・エロティック・ミュージアム 公式サイト(2011年1月7日時点のアーカイブ)
- ^ 性の博物館 公式サイト
- ^ Amora Academy of Sex and Relationships 公式サイト(2012年6月6日時点のアーカイブ)
- ^ エロティック・ミュージアム 公式サイト
- ^ セックス・ミュージアム 公式サイト
- ^ MUSEU de l' EROTICA 公式サイト
- ^ 健康と性の博物館 公式サイト
- ^ 済州ラブ・ランド 公式サイト
- ^ 中華性文化博物館 公式サイト(2016年3月24日時点のアーカイブ)
- ^ Erotic Art Museum 公式サイト
- ^ Musée de l'érotisme 公式サイト(2016年10月8日時点のアーカイブ)
出典
- ^ a b 全国に残りわずか2館! エログロの殿堂「秘宝館」が絶滅の危機宝島 11月14日
- ^ 朝日新聞DIGITAL関西 ますます勝手に関西遺産【ナゾのパラダイス】迷える男女 救いたまえ 2011年6月9日
- ^ 都築響一『珍日本紀行』アスペクト、1996年12月。ISBN 489366641X。都築響一によってSPA! で連載されたもの。各地方の秘宝館、宗教施設、第3セクターなどの観光施設を扱う。
- ^ “33年の歴史に幕を閉じた「鬼怒川秘宝殿」は、最期の瞬間まで夢とモザイクのシャングリラだった”. ねとらぼ (2015年1月10日). 2015年1月12日閲覧。
- ^ 軟体レポート 【徳島】「男女神社秘宝館」は週刊ポストで閉館扱いされていたのだが・・・
- ^ 日本珍スポット100件 日本で最初にできた草分け的な秘宝館「男女神社」【徳島】
- ^ 毎日が正月日和 日本最初の秘宝館『男女神社秘宝館』
- ^ “消えゆく“性の文化遺産” 嬉野秘宝館閉館”. 佐賀新聞 (2014年3月30日). 2015年1月12日閲覧。
関連項目
外部リンク
- The Era of Sex Museums - ウェイバックマシン(2008年12月1日アーカイブ分), by Marianna Beck and Jack Hafferkamp, in Libido, the Journal of Sex and Sensibility, vol 10(3), Fall 1998. A survey and review of various sex museums.
- Interview of Dr. Laura Henkel