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好奇心

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
江戸時代長崎出島を覗く日本人

好奇心(こうきしん)とは、物事を探求しようとする根源的な。自発的な調査学習物事本質研究するといった知的活動の根源となる感情を言う。

ヒトをはじめ、比較的知能が高い動物でも多くの種にそれがあると思われるような行動が見られる(後述参照)。

概説

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例えば仔は好奇心に突き動かされて遊んでいるように見え、愛猫家ともなるとそれを疑うこともない。もちろんそれが正しいかどうかは別である。動物の行動原理は人間が直感的に理解できるほど単純なものではなく、動物行動学等で確かに証明されているわけではない。
イルカアシカは彼ら自身に何の利益ももたらさないであろう、疾走する船との伴走や遊泳する人間への接近をかなり頻繁に行うが、これらの行動を狩り訓練や他の個体とのコミュニケーション訓練などといった好奇心以外の原理で説明することは難しい。

分からないものに対して、その理由や意味を知りたいと考えるのは、ヒト人間を含む)の根源的欲求であると思われる。その意味では、ワイドショー芸能人の生活をほじくり回そうとすること(cf. 野次馬)と、素粒子の行動を解き明かそうとすることに差異はないと考えられる。一応、後者を知的好奇心として分け、前者は俗じみた行動であるのに対して後者を尊いとする判断はあるが、客観性には乏しいかもしれない。

目新しいものに出会ったとき生まれるその他の心情としては恐怖が挙げられる。ヒトが目新しいものにぶつかった場合は、まず驚愕が先に立ち、それから好奇心が生まれるか恐怖が生まれるかのどちらかである。

本質的には、好奇心とは未知の物事に対する行動や精神的な働きを示す言葉であり、自然環境や周囲の出来事の情報や関連するものを求めようとさせることにつながる。また、聞き慣れない名称は人々に好奇心を植え付けるため、注目を集めるために名前を付けることも行われる。

性的好奇心

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動物の好奇心

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動物に好奇心があるかどうかは、彼らに心があるかどうかと同様に難しい問題である。(そもそも"心"という概念が具体的に何を意味するのか定義できていないのが実情である)。しかし、高等動物の研究家はそれがある、と考えることが多い。例えば、多くの哺乳類鳥類をそれらの個体が過去に経験したことのない場所に身を置いたとき、まず周辺の状況を確かめる行動を執る。これを探索行動というが、これを一種の好奇心の発露と見ることは可能である。また、動物の前に何か見たことのないものを見ると、まずは逃げるが、危険でないと判断すると、それを調べるために近寄ってくる。サルペットにするのが比較的難しいが、これは一つには彼らがあまりにも激しく悪戯をするので、人間の生活や室内空間が維持できなくなるためで、それは知能が優れていて好奇心が強いためであるとコンラート・ローレンツは述べている。

カモシカは警戒心が強いが、好奇心も非常に強く、かつてカモシカから離れたところで囮の人間が変な格好をして見せ、カモシカが立ち止まったところを狙うという狩猟方法があった[どこ?]

脚注・出典

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関連項目

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