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「上皇 (天皇退位特例法)」の版間の差分

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2018年4月12日 (木) 00:08時点における版

上皇(2019年)とは2019年5月1日より、天皇の位を譲られた明仁に用いられる尊号。

2016年8月8日、今上天皇(明仁)が「おことば」で退位を表明されたことにより、それまで皇室典範に退位の条項がなかったため起こった議論である。なお、表明された際、マスコミ各社は「退位」と報じたが、その後マスコミによって、退位と「譲位」、2つの言葉が使用されている。

尊号における論議

「上皇」という尊号は697年8月1日(文武天皇元年)に持統天皇が文武天皇に譲位した際、用いられたことが最初とされる。中国の皇帝が位を退くと「太上皇」と尊称されたことに倣い、奈良~江戸にかけて55人の天皇が襲名された。しかし、歴史上、時の政権により譲位させられたり、権力闘争で上皇同士、上皇と天皇間で対立が起きたことから二重権力にあたると使用に反対する意見も見られた。

太上天皇との違い

歴史上、用いられた「上皇」は「太上天皇」の略称だったが、特例法に於いては「上皇」が正式な尊称である。太上天皇との違いについて天皇の退位等に関する皇室典範特例法では、今上天皇(明仁)一代に於いて適用される臨時法であり恒久法ではないため、特例法、もしくは皇室典範などが改正されない限り明仁しか適用されない。

お住まい

上皇のお住まいは現在の皇居から、皇太子一家が住んでいる東宮御所に移動され即位される新天皇一家が皇居に入られる。皇位継承順位が1位となる秋篠宮一家は東宮御所に移動せず、赤坂御用邸に留まれる予定。

誕生日

2018年まで天皇誕生日として祝日になっていた12月23日は、2019年5月1日を以って廃止される。明仁が存命中、祝日になることは上皇と天皇の二重権力回避の面から制定されない見通し。皇太子(徳仁)の誕生日が2月23日なので譲位が行われる、2019年には天皇誕生日が存在しないとみられている。

[Category:2019年の出来事|日本の皇室|尊号|君主号]