「グルコノラクトン」の版間の差分
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2019年4月13日 (土) 10:38時点における版
D-グルコン酸 δ-ラクトン[1][2] | |
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(3R,4S,5S,6R)-3,4,5-trihydroxy-6-(hydroxymethyl)tetrahydro-2H-pyran-2-one | |
別称 D-Glucono-1,5-lactone | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 90-80-2 |
PubChem | 736 |
ChemSpider | 6760 |
UNII | WQ29KQ9POT |
日化辞番号 | J1.174F |
EC番号 | 202-016-5 |
E番号 | E575 (pH調整剤、固化防止剤) |
KEGG | D04332 |
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特性 | |
化学式 | C6H10O6 |
モル質量 | 178.14 g mol−1 |
融点 |
151 - 155 °C |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
グルコノラクトン (gluconolactone) は、グルコースの1位のヒドロキシ基がケトンに置き換わった、代表的なラクトンの一種である。別名をグルコノ-δ-ラクトンといい、GDL と略される。
生体内ではグルコース-1-デヒドロゲナーゼの作用によりグルコースから変換される。たとえば、ミツバチは体内でグルコースからグルコノラクトンを作り、蜂蜜に多く含まれる。そのため別名ハチミツ酸とも言われる。
グルコノラクトンは、天然の食品添加物として使用される。水溶液中では加水分解によりグルコン酸と平衡状態にあり、豆腐やチーズの凝固剤として使用される。また、低温で反応せず均一に発泡するため、ビスケット、パン、ドーナツなどの膨張剤として使用される。甘味とともに酸味があり、酸味料、pH調整剤としてハム、ソーセージやジュースに利用される。天然キレート剤として、化粧品やパック素材として利用されている。
グルコン酸への加水分解率は熱と高pHによって上昇する[3]。
脚注
- ^ Budavari, Susan, ed. (2001), The Merck Index: An Encyclopedia of Chemicals, Drugs, and Biologicals (13th ed.), Merck, ISBN 0911910131, 4469.
- ^ Beil. 18, V, 5, 11
- ^ Pocker, Y.; Green, Edmond (1973). “Hydrolysis of D-Glucono-δ-lactone. I. General Acid–Base Catalysis, Solvent Deuterium Isotope Effects, and Transition State Characterization”. J. Am. Chem. Soc. 95 (1): 113–19. doi:10.1021/ja00782a019. PMID 4682891.