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「方べきの定理」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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== 内容 ==
== 内容 ==
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|[[image:houbeki 001.svg|thumb|200px|図1]]
|[[image:houbeki 001.svg|thumb|200px|図1 {{ill2|交弦定理|label=弦弦定理|en|Intersecting chords theorem}}]]
|[[image:houbeki 003.svg|thumb|200px|図2]]
|[[image:houbeki 003.svg|thumb|200px|図2 {{ill2|交割線定理|label=割割定理|en|Intersecting secants theorem}}]]
|[[image:houbeki 005.svg|thumb|200px|図3]]
|[[image:houbeki 005.svg|thumb|200px|図3 {{ill2|接線割線定理|label=接割定理|en|Tangent-secant theorem}}]]
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[[円 (数学)|円]]O とその[[円周]]上にない[[点]]P を取り、点P を通る2本の[[割線]](円との[[共有点]]が2個の[[直線]])と円O の[[交点]]を A, B と C, D とすると、(図1、図2)
[[円 (数学)|円]]O とその[[円周]]上にない[[点]]P を取り、点P を通る2本の[[割線]](円との[[共有点]]が2個の[[直線]])と円O の[[交点]]を A, B と C, D とすると、(図1、図2)

2019年6月14日 (金) 09:40時点における版

方べきの定理方冪の定理、ほうべきのていり)は、平面初等幾何学定理の1つである。

内容

図1 弦弦定理英語版
図2 割割定理英語版
図3 接割定理

O とその円周上にないP を取り、点P を通る2本の割線(円との共有点が2個の直線)と円O の交点を A, B と C, D とすると、(図1、図2)

が成り立つ。

また、P が円O の外側にあるとき、一方の割線が円O の接線となる場合にも、円と割線の交点を A, B、接点を T とすると、(図3)

が成り立つ。

証明

P が円O の内側にある場合 左の図において、同一の弧に対する円周角は互いに等しいから
∠BAC = ∠BDC
∠ACD = ∠ABD

このことにより、二角相等

△PAC ∽ △PDB

よって

PA : PC = PD : PB

ゆえに

PA ・ PB = PC ・ PD
P が円O の外側にある場合 左の図において、円に内接する四角形の外角の大きさは、その内対角の大きさに等しいから、
∠PAC = ∠PDB
∠PCA = ∠PBD

二角相等

△PAC ∽ △PDB

よって

PA : PC = PD : PB

ゆえに

PA ・ PB = PC ・ PD
一方の割線が接線になる場合 左の図において、接弦定理により、
∠PTA = ∠PBT

また、共通の角で

∠TPA = ∠BPT

二角相等

△PAT ∽ △PTB

よって

PA : PT = PT : PB

ゆえに

PA ・ PB = PT2