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「Wikipedia:信頼できる情報源」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Calvero (会話 | 投稿記録)
en:Wikipedia:Reliable sources as of 19:19, 2 July 2006, eds. Armedblowfish, Terryeo, Dr Zak, Leflyman, Haukurth et al. の一部を訳
(相違点なし)

2006年8月28日 (月) 18:53時点における版

ウィキペディアの記事は信頼できる情報源に基づいてなければなりません。このページでは、それらをどのようにして確認するのかを案内します。情報源の必要性について論じているページはWikipedia:独自の調査Wikipedia:検証可能性の二つです。

もしあなたがウィキペディアにとって有用な情報を提供できるのならば、どうぞそうしてください。でも、覚えておいてください。信頼できる参考文献がない編集は、誰かによって取り除かれることがあります。

以下にウィキペディアにおいて最も良いとされる習慣を説明します。多くの記事は、誰かが時間と労力をはらって事実の確認を行い、挙げられた参考文献に目を通すまでは、この標準を満足させていません(情報源が信頼できるか確認するをご覧ください)。それまでの間、読者はあなたの投稿の恩恵を受け続けますが、情報源のない編集や不適切な情報源に基づく編集にはいつでも異議や疑問が持ち上がってくることを心に留めて置いてください。

誤った事実は色々な経路で記事に紛れ込みます。多くの記事は、様々な議論が現在も続いている事実を記述しようとしていることを忘れないでください。これは、人々の意見を著した信頼できる出版物を探さければならない、ということを意味します。

いくつかの定義

以下の言葉に気をつけてください。

  • 事実とは、事象の実際の状態である。ある文章命題真理(真)であることを示すということは、それが事実に基づくことを示すということである。百科事典の場合ならば、事実とは、その主題の研究者や専門家の意見の一致によって同意が得られた記述のことである。

事実(ある意見が存在するという事実を含む)を主張するのはかまいません。しかし、意見そのものを主張しないでください。公表されている結果を与えた調査が事実です。火星と呼ばれる天体が存在する、ということは事実です。プラトンは哲学者である、ということも事実です。これらのうちいずれかに激しく異議を唱える人はいません。だから、私たちはそれらを自由に主張できます。

  • 意見とは、ある人が持つ一つの観点であり、その内容は確認できるかもしれないし、できないかもしれない。しかしながら、特定の人物または団体が特定の意見を述べた、ということは正に事実であり(つまり、その人がその意見を述べたということは確かである)、それが確認できれば、すなわち、その人物または団体がその意見を述べたことを示す良い情報源があれば、ウィキペディアへの掲載が認められる。
  • 一次資料とは、ある事象を正確に記述するための直接の証拠となる文献または人物である。言い換えれば、書こうとしている状況に非常に近い情報源のことである。この語はほとんどの場合、その事件・事象の参加者・観測者によって作成された文献を指す。公式な報告書、原書、事件を実際に見たジャーナリストによるマスメディアでの報道、自伝などがこれに該当する。権威のある機関によってまとめられた統計も一次試料と考えられる。一般的に、ウィキペディアの記事は一次資料にではなく、一次資料を注意深く使うことによって作られた信頼できる二次試料に頼るべきである。ほとんどの一次資料は、特に歴史の問題を扱う場合、適切に用いるには訓練が必要である。ウィキペディアの記事に使うことを許されるのは信頼できる出版者からの刊行物、例えば書記官による公判記録や叢書に収められた歴史文書といった物のみである。信頼できる出版者によって情報源が明らかにされていない一次資料を使ってはならない。Wikipedia:独自の調査およびWikipedia:検証可能性を参照せよ。
  • 二次資料とは、一次資料や他の二次資料を要約したものである。研究者によって作成され、学術的な出版社によって刊行された二次資料は品質の維持のため綿密に検討されており、信ずるに足るとみなして良い。
  • 三次資料は普通二次資料を要約したものである。例えば百科事典がこれにあたる。

事実を報告するとき、ウィキペディアでは出典を明記する必要があります[1]。ウィキペディアは三次資料です。ウィキペディア自身の記事を出典として引用することは、自己参照となるため、できません。『ブリタニカ百科事典』のように、信頼できる情報の宝庫もあります。『ブリタニカ百科事典』、『ワールド・ブック』、『エンカルタ』の記事でも、著者の記名がないものは編集部員が書いたものであり、彼らは専門家とは限らないため注意が必要です。そのような記事は専門家の手によるものと同等の信憑性を期待することはできませんが、ウィキペディアの目的には信頼できる情報源とみなされます。現存する百科事典よりも優れた記事を書こうという大望をウィキペディアンたちが抱いたとき[2]、そのような三次資料の内容に頼るようでは目標の達成には充分ではありません。それゆえ、一般的に「一次資料」は注意して取り扱い、「二次資料」をウィキペディアの記事に用いる参考文献とします。

ある個人または団体がある意見を持っていることを記述する場合、最も良い引用形式は直接その意見を示すことです。その意見を示した段落のいちばん最後にハーバード式参照法、脚注、またはリンクの埋め込みを使って引用元を記します。詳しくはWikipedia:出典を明記するをご覧ください。誰かが意見を述べていることを直接示すことができる文書、画像、映像があれば、それを引用することもできます。

出所の不確かなもの

ウィキペディアンはどこかで聞いたり読んだりしたことを事実として報告しますが、それらの情報をどこで入手したのか覚えておらず、裏付ける証拠がない、ということがよくあります。こういった報告が本当かどうか確認するために信頼できる情報源を探し求めるのは重要なことであり、確認できなかった場合は誰でもそれらを削除したり疑問を提示したりすることができます。

編集した人に対して情報源を求めるのは常に適切な行為です。証拠を提出する義務は疑問の元となる編集を行った人にあり、情報源が提示されていない物は誰でも取り除くことができます。しかし、情報源を探す機会を与えずに除去を行ってしまうと、抗議する編集者もいるでしょう。特に、問題となる部分が不適切、不条理、または有害なことが明らかではなかった場合です。そのような時はすぐにその部分を削除するのではなく、ノートページに移動するか、{{要出典}} テンプレートを議論の余地のある箇所に貼り付けるか、ページの先頭に {{not verified}} や {{Unreferenced}} を貼ることが推奨されます。Wikipedia:検証可能性Wikipedia:独自の調査Wikipedia:言葉を濁さないをご覧ください。

存命中の人物の伝記

存命中の人物の項目中で、その人物に関する批判、否定、あるいは有害と解釈できる未確認の情報が掲載された場合にはすぐに取り除くべきであり、ノートページに移動してもいけません。他の記事の、存命の人物に関する記述を含んだ節についても同じです。Wikipedia:存命人物の伝記Wikipedia:名誉棄損 (en:Wikipedia:Libel) をご覧ください。

誤った権威に注意

権威者が行う誤った主張に用心してください。高い学位を持つ者は、その専門分野の権威になります。脚注が多数あるウェブサイトは全体的に信頼できません。まず自問すべきなのは「ウェブサイトの確実さの根拠とするべき、証明書や専門家の意見となりうるものは何だろうか?」ということです。ウェブ上には誰でも好きなことを投稿できるのです。

情報源としては、議論の的となっている分野で修士以上の学位を取得している人の意見や、出版物の形で専門知識を実証できるものを利用してください。より評価できるのは大学や学会が関与しているものです。もっとも評価できるのはその分野の教科書です。それらの著者たちは幅広く権威のある知識を持っています。一般的に、大学で使われる教科書は頻繁に改訂が行われ、権威を失わないように改良され続けています。しかし、高校や中学校の教科書は権威を保ち続けるような努力はされず、もっぱら政府の認可にのみ従っています。

特別な主張には特別な証拠が求められる

革命的な主張が行われたなら、編集者は寄せられた主張を念入りに、疑いの目を持って調べてみなければなりません。

  • 荒唐無稽な、または明らかに重要な主張だが広く知られてはいないもの
  • 最近の事件に関する荒唐無稽な、または明らかに重要な報告だが信頼できるニュース媒体によって報道されていないもの
  • ある人物による、人格から外れるような、やっかいな、物議をかもすような、あるいはそれまで行ってきた主張に反するような発言の報告
  • 学会で支持されていない主張、または支持されている解釈に反する主張。それらの主張が受け入れられないのは陰謀のためだ、と主張者が言っている場合は特に気をつけるべき

情報源の評価

編集者は情報源を評価し、最も信頼できて権威のあるものはどれなのかを決めなければなりません。学術的な主題については、どんな分野でも学術雑誌に見られるような査読と評価を行う確立された制度を持っています。例えば歴史学では、アメリカン・ヒストリカル・レビュー (American Historical Review) 誌は毎年約 1,000 冊の書籍を査読しています。アメリカ歴史学会の史学文献に関する指針(1995年)では、27,000 冊の書籍と歴史学分野の記事の評価をまとめています。権威のある情報源を見つけるためには、編集者はこのような刊行物を探し出して利用すべきです。権威ある情報源の間での不一致は記事中で示さなければなりません。

次のことを自問してください。

  • 思い込みや利益の対立、確固とした主義など、報告に色がつくような偏見を持つ情報源でないか? 利益の対立は常に表に出てくるとは限らないため、偏見のあることが見えないこともあります。しかし、ある情報源が確固とした主義を持つとしても、必ずしもそれを採用しない理由にはなりません。ただしストームフロント (Stormfront.org) やアルカーイダなどのように過激派として一般に認知されている政治団体のものは避けるべきです。

参考文献

  1. ^ Jimmy Wales: "[...] I do agree [...] that more sources is good, and [...] one of our goals will be to provide more articles with more extensive information about "where to learn more", i.e. cite original research, etc., as much as we can." ("Wikipedia Founder Jimmy Wales Responds", Slashdot interview, July 2004)
  2. ^ Jimbo Wales: "Our goal is to get to Britannica quality, or better." ("Internet encyclopaedias go head to head" in Nature, December 2005)