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* [[樋屋製薬]] [[樋屋奇応丸]](1985年)
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* [[サカイ引越センター]]
* [[サカイ引越センター]]
* [[リクルート]]『フォレント』
* [[リクルートホールディングス]]『フォレント』
** このCMでは、「ごめん下さい、どなたですか? 賃貸不動産の『フォレント』です。…ありがとう」と言っている。
** このCMでは、「ごめん下さい、どなたですか? 賃貸不動産の『フォレント』です。…ありがとう」と言っている。
* [[大日本除虫菊|金鳥]]サッサ
* [[大日本除虫菊|金鳥]]サッサ

2019年9月13日 (金) 05:49時点における版

桑原 和男
本名 九原 一三
(くはら かずみ)
ニックネーム 和子さん
和子おばあちゃん
別名義 原 こち郎(旧芸名)
源 五郎(旧芸名)
中之島 小学(旧芸名)
生年月日 (1936-02-23) 1936年2月23日(88歳)
出身地 日本の旗 日本福岡県北九州市
(旧:小倉市
血液型 O型
身長 159cm
言語 日本語
方言 大阪弁
最終学歴 常磐高等学校卒業
師匠 夢路いとし・喜味こいし
コンビ名 原あち郎・こち郎(解散)
平参平・源五郎(解散)
中之島大学・小学(解散)
相方 原あち郎(元相方)
平参平(元相方)
中之島大学(元相方)
芸風 コント
吉本新喜劇
事務所 よしもとクリエイティブ・エージェンシー
活動時期 1956年 -
現在の代表番組 よしもと新喜劇
配偶者 既婚
受賞歴
上方お笑い大賞金賞(1992年
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桑原 和男(くわばら かずお、1936年2月23日 - )は、日本お笑いタレント喜劇俳優である。吉本新喜劇の座員。福岡県小倉市(現:北九州市)出身。本名:九原 一三(くはら かずみ)。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。ニックネームは和ちゃん

来歴

1955年常磐高等学校を卒業し、当初は教師を志望していたが、夢路いとし・喜味こいしに師事する。初舞台は1956年で、「あち郎・こち郎」の芸名で漫才の舞台に立った。漫才脚本家秋田實が立ち上げた劇団「宝塚新芸座」に所属した後、漫才活動を経て、1961年吉本新喜劇の前身「吉本ヴァラエティ」に入団する。一時期、新喜劇の名座長として知られる平参平と「平参平・源五郎(みなもと ごろう)」名義でコンビを組んだり、中之島大学と「中之島大学・小学」名義でコンビを組んだりして地方興行に出演していたこともある。

1969年に吉本新喜劇の座長に昇格した後、1972年からは座長経験者が後進へ道を譲るために設置されていた「専科」に入り、主に脇役として平参平原哲男らと共に新喜劇の黄金時代を支えた。

1989年の「新喜劇やめよっカナ!?キャンペーン」で岡八朗花紀京など長く新喜劇を支えてきた同志が新喜劇を去ってゆく中、池乃めだかと共に重鎮クラスとして残留して舞台出演を続けると同時に、後に座長となる内場勝則ら若手の育成にも尽力する。

現役の新喜劇メンバーの中では最年長であり、新喜劇メンバーとしても最古参である。新喜劇の生き字引的存在として君臨し、劇団内部の秩序を維持させる上で重要な役割を担っている。また、劇団員が座長へ昇格する場合には、前提として桑原から「お墨付き」をもらっていることが必要とされている。今や重鎮の中でも「別格」の存在となっている。

座長時代までは普通の好青年役が多かったが、小柄でやさしい顔立ちであることから、専科入りして以降は船場太郎の母親役や、おばあちゃん役を務めるようになった。また『吉本コメディ』(讀賣テレビ放送)では主演のコメディNo.1木村進間寛平と共演する際は決まって女装姿で登場し、原哲男と夫婦役を務めることが多かった。この頃は他にも警官番頭などを役じることも多かったが、近年ではおばあちゃん役(舞台上での役名は桑原和子)以外で新喜劇に出演することはほぼ皆無となっており、吉本興業の公式プロフィール写真もおばあちゃん役に扮したものが使われている。たまに男性の役柄で出演する際は、「いつも、おばあちゃんの役が多いやろ」「俺は、おばあちゃんのかっこをしてでなアカンのか!」と自らにツッコミを入れ、客席だけでなく共演者をも笑わすギャグを放っている。ばってん荒川と並び、男性芸人でおばあさん役をやらせたらまず右に出るものはいないと称されるほどに、桑原のおばあさん役は新喜劇ファンならずとも関西ではお馴染みのキャラクターとなっている。

1995年1月に発生した阪神淡路大震災では、一時、消息不明かと報道されたこともある。

2018年5月以降は体調不良から新喜劇を休演。2018年9月に開催された「コヤブソニック」で舞台に復帰し、2019年3月に開催された「60周年だよ!よしもと新喜劇」でも姿を見せたが、これ以外の新喜劇には原則出演していない。

ギャグ

  • 女性役(おばあさん役)で出演することが多く、たまに男性の役で出演すると「いつも、おばあちゃんの役が多いやろ」とツッコミを入れられ、「ほな、俺はおばあちゃんのかっこをして出なアカンのか!」とキレたり、自ら「今日は男役で…」と言ったりもする。
  • やたら前方に傾いた姿勢で現れ、「ごめんください、どなたですか(一例:桑原和子が挨拶にやって来ました)…お入りください、ありがとう」と一人で会話する。最近は「ありがとう」の代わりに「サンキュウ」と言ってツッコまれるパターンもある。
もともとは桑原が座長時代に夫婦の夫役で出演し、「ただいま」と台詞を発した際、妻役の女優が「お帰りなさい」と言って出てくるという段取りを忘れて芝居が止まってしまったため、桑原一人で「お帰りなさい、ありがとう」とアドリブを言ったところ、大ウケしたのがこのギャグの由来であるという[1]
「ありがとう」の前に「お入りください」ではなく、別の言葉を使うこともある(例:「ま〜あんたきれいやわ〜。…ありがとう」)
登場シーンで、舞台となる場所に入る時に使うギャグである。
「ごめんください」の後で「やめとこ」と途中で止めるパターンや、「やめとこ」と言った後に結局続けるパターンもある。
その後、「挨拶がバラバラじゃないですか」とツッコまれると、「うん、せやから『バラバラ和子』いうねん」とボケて「桑原やろ?」とツッコまれることもある。最近では、(共演者)「みんなバラバラに言ってしまいましたよ」→(桑原)「バラバラ? 私、桑原」→(共演者)「シャレはええから」とツッコまれるパターンも見受けられる。
家族役の共演者も同じ流れで後に続くことがある。(桑原)「ごめんください、どなたですか、向かいの家の桑原和子と」→(共演者1)「長男の○○と」→(同2)「嫁の○○と」→(同3)「長女の○○」→(桑原)「…がやってまいりました。お入りください。ありがとう」(「ありがとう」は全員揃って言う場合もある)。
  • 低燃費少女ハイジ』では、河本準一が声を担当したアルムおんじがハイジをクララのお屋敷に迎えに来た時に「ハイジを迎えに来ました。どなたですか? おんじです。お入りください。ありがとう」と言うという、このギャグをパロディ化したセリフがある。
  • シャドーボクシング
登場時の挨拶に引き続いて行われることがある。
桑原「もう、お母ちゃんはこんなに元気やねん」と、軽快なステップでシャドウボクシングをするが…
桑原「う…な、何やこれ…あ、う、う…」と、胸の辺りを押さえて崩れ落ちる。
周りの人「お母ちゃん、大丈夫か!?」
桑原「別に」と言ってスッと立ち上がり、引き続きシャドーボクシングに勤しむ(この際、マドンナ役にセクハラを働くこともある)。
  • 「ひとえにあの方のおかげです。そうですあの方です。神様、神様〜(切々と状況について語る。途中で吉本のギャラの支払いの悪さを暴露し、終盤では観客や視聴者への感謝を述べるのがお約束)〜ご清聴ありがとうございました」という一人芝居(BGMは、パブロ・デ・サラサーテ作曲の『ツィゴイネルワイゼン』)。
特にこの芸は、テレビおいて正月・特番に披露されることが多い。このギャグは現在の新喜劇では重鎮の中でも特別な存在である桑原でなければ成立しないギャグである。かつて木村進がこのネタをやったことがあるが、音声さんが音楽を流さず、さらに炭坑節が流れて舞台全員が踊るというギャグになった。
「新喜劇やめよっかナ!?キャンペーン」で加入した今田耕司らが新喜劇を卒業した時は、このギャグを援用して卒業者一人ひとりを称えている。新喜劇中でも特別な場面や重要な場面でのみ使われるギャグである。
ほとんどは新喜劇のラストにこのギャグをやって、全員がコケて、劇が終わる、というパターンである。ただし、2002年の間寛平芸能生活30周年を記念した『帰ってきたあっちこっち丁稚』では、桑原の出番が劇の途中のみだったため、劇のラストではなく、自分の出番の最後にこのネタを披露した。
  • 乳房を取り出して自分で揉みだす一人芝居。原哲男が加わる場合や、茂造じいさんが背後から揉んで2人で「ガクッ」っとうな垂れるパターンもある(1人で変な想像をし、悶絶して「ガクッ」と倒れるパターンもまれにある)、このほか、男性共演者に襲いかかって乳房を口にねじ込む“逆セクハラ”バージョンもある。かつてはマドンナに乳房を見せ、「こんなこともできるのよ」と左右の乳房同士を結んだり解いたりした上で、さらには「比べてみましょう」とマドンナにも乳房を出すことを促して「なに言うてんの!」とツッコまれるパターンもあった(山田スミ子相手によく演じられた)。
  • 「みぞおちに汗が…」と言いながら服の下から乳を出して汗を拭く。乳を出して汗を拭く中、冷めた表情で見ている共演者に対し「見ないで!」と叫ぶ。この時、共演者から「あなたが勝手に出したんだから、しまってください」とツッコまれると、乳房の先端をズボンに挟む形でしまう。相手側から「挟んでて痛くないのか?」と聞かれると、「神経死んどりまんねん」と返す。
以前、この作り物の乳房(通称:垂れ乳)を電車の網棚に置き忘れたことがあり、未だに見つかっていない。
  • 突然、男言葉や小倉弁でしゃべり出し、男物のパンツを見せたり、マドンナ役の女優に無理矢理のキスを迫ろうとしたりなどする(この時、マドンナから「(やめて)おばちゃん!」と言われると、「いや、今はただのおっさんや…」と返す)。その際に股間が広がっていることもあり、これを見た辻本茂雄からは「あれじゃ『クワバラ』じゃなくて『セクハラ』やな」と言われた。
  • 男言葉を話していることを指摘されると、「両方いける」「どっちゃでもいける」「今は、ただのおっさんや」と返す。股間を広げている際に「男になっとるがな!」「男に戻ってる!」といったツッコミを受けると、慌てて元の「和子のおばちゃん」に戻る。
  • 「見よ!の決意(=ケツ意)」(その後、尻を突き出しながら歩いて舞台袖に立ち去る)
  • 「ウレチーな、ウレチーな」(と言ってはしゃぐ)
  • 喧嘩になったり駄々をこねる時、足を投げ出して座りバタバタさせたり、右手で子供のように叩きながら「ブツぞ、ブツぞブツぞ、ブツぞ…」
  • 「私はここに住んでる八千草薫と申します」(それを聞いて相手が驚いたのを見て、すぐ)「八千草薫!…のファン、桑原和子」と言い直す。
  • ヤクザや強盗を懲らしめようとする時に「私はただのおばはん(ババァ)とちゃうよ」と言い、相手が「そしたらどんなおばはん(ババァ)やねん」とツッコまれると、それに対して「家に帰ったら男やで」と返す。
  • 劇終盤、事態が丸く収まった際に「12時はどうなる…いや、一時はどうなることかと思った」と言う。
  • 島木譲二が熊ネタを披露する時、一人でスキージャンプトビウオなどの不自然な体勢を取り、死んだふりをする。この後、島木から「おばあさん(おばはん)、何ちゅうカッコ(おかしなスタイル)して死んだフリしとんねん」というツッコミが入る。
  • 主役の結婚話に入ると「私はどう?」と共演者に迫る。「いらんわ! おばちゃんな、もう(生理が)上がってんねん!」と言われると、「それがね…最近下がってきたのよ」「まだまだ賞味期限は切れてません!」と返す。さらに「おばちゃんな、もう腐っとんねん!」と言われると、「腐ってるんやないの! 完熟って呼んで! 食べる?」と返して誘惑する。
    • このほか、辻本茂雄バケツを叩きながら「たれち〜〜〜〜ち〜〜〜〜〜」とバナナ・ボート風に歌い、桑原が台に上がって垂れ乳を出し、最後に土下座で終わるバージョンもある(これには烏川耕一安尾信乃助なども加わる)。他の共演者から「何やってんねん!」とツッコまれると、辻本は「只今の時間は乳神様(もしくは垂れ乳の神様)へのお祈りの時間でございます」とボケる(主にマドンナのお見合いを妨害する場面などで使われる)。
    • ちなみに、烏川耕一に対して行われる「ひょっと〜〜〜〜こ〜〜〜〜〜」も、これとまったく同じ要領のギャグである。この場合は烏川が口笛を吹き、それに対して辻本らが「ひょっとこの神様が怒った」とはやし立てる。
  • 桑原がマドンナの吐き気を見つけて妊娠と判断し、「あ、つわり」と言うと全員が座る。桑原自身のギャグではないが、おばあさん役でありギャグ担当でもある桑原の一声なしではこの場面は発生しない。最近は使われないギャグである。
  • 池乃めだかの「小さいおっさん」のノリツッコミと同じパターンで、吉田ヒロに「ヘンなおばはん〜、ヘンなおばはん〜、おっさんみたいなヘンなおばはん〜」とネタを振られ、めだかと同じようなノリツッコミをやったことがある。
  • 退場する際、「じゃあ…」と言って股を広げ、腰を低くする。相手が戸惑って「何ですか?」と聞くと、「…(股とかけて)また」と言う。シレッと去ると、相手から「ダジャレかい!」とツッコまれる。

受賞歴

出演作品

テレビ番組

映画

CM

  • 樋屋製薬 樋屋奇応丸(1985年)
  • サカイ引越センター
  • リクルートホールディングス『フォレント』
    • このCMでは、「ごめん下さい、どなたですか? 賃貸不動産の『フォレント』です。…ありがとう」と言っている。
  • 金鳥サッサ
    • おばちゃん姿(「桑原和子」)のままで、「婆のお乳が揺れる時〜、金鳥サッサが埃取る〜。婆のお尻が揺れる時〜、金鳥サッサが艶を出す〜」と歌っている。
  • ブルドックソース
    • おばちゃん姿(「桑原和子」)で、「う〜れしいな、うれしいな〜。ブルドックソースだ、うれしいな〜♪」と歌っている。
  • 皇潤(2009年)

脚注

  1. ^ 読売新聞大阪本社文化部(編)『上方放送お笑い史』 読売新聞社、1999年 p.207

外部リンク