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== 研究・主張 ==
== 研究・主張 ==
* [[教育改革国民会議]]委員、[[中央教育審議会]][[義務教育]]特別部会委員などを歴任し、日本の教育政策に様々な提言を行ってきた。1980年代以降の教育改革における改革至上主義的な傾向や、[[新自由主義]]の台頭、教育の私事化などに警鐘を鳴らしている。また、特に[[義務教育]]段階における学校・教育機会の格差化、差別化を危惧し、[[公立学校選択制]]や、エリート主義的性質を強く持つ公立[[中高一貫校]]の設置などには批判的である。[[杉並区立和田中学校]](前任の[[民間人校長]][[藤原和博]]、後任の代田昭久共々[[リクルート]]出身)で行われている「夜スペ」(進学塾[[SAPIX中学部|サピックス]]講師による有料授業)にも疑問を投げかけている。
* [[教育改革国民会議]]委員、[[中央教育審議会]][[義務教育]]特別部会委員などを歴任し、日本の教育政策に様々な提言を行ってきた。1980年代以降の教育改革における改革至上主義的な傾向や、[[新自由主義]]の台頭、教育の私事化などに警鐘を鳴らしている。また、特に[[義務教育]]段階における学校・教育機会の格差化、差別化を危惧し、[[公立学校選択制]]や、エリート主義的性質を強く持つ公立[[中高一貫校]]の設置などには批判的である。[[杉並区立和田中学校]](前任の[[民間人校長]][[藤原和博]]、後任の代田昭久共々[[リクルートホールディングス]]出身)で行われている「夜スペ」(進学塾[[SAPIX中学部|サピックス]]講師による有料授業)にも疑問を投げかけている。
* 2006年に行われた[[教育基本法]]の「改悪」に対して反対の意を表し、「【アピール】公述人・参考人として教育基本法案の徹底審議を求めます」呼びかけ人、教育と文化を世界に開く会メンバー(現:[[教育改革市民フォーラム]])などとして、社会的な呼びかけを行った。
* 2006年に行われた[[教育基本法]]の「改悪」に対して反対の意を表し、「【アピール】公述人・参考人として教育基本法案の徹底審議を求めます」呼びかけ人、教育と文化を世界に開く会メンバー(現:[[教育改革市民フォーラム]])などとして、社会的な呼びかけを行った。



2019年9月13日 (金) 06:19時点における版

藤田 英典(ふじた ひでのり、1944年5月6日[1] - )は、日本教育学者。専門は教育社会学日本教育社会学会会長(2002-2003年度)。日本教育学会会長(2009-2015年度)。東京大学名誉教授

経歴

1969年早稲田大学政治経済学部を卒業。大手銀行勤務を経て1975年東京大学(教育学専攻)修士課程修了、1978年スタンフォード大学(教育系大学院)でPh.Dを取得。

1976年度から名古屋大学教育学部助手・1979年度から助教授、1986年度から東京大学教育学部助教授、1992年度から教授 (2000-2001年度 教育学部長)、2003年度から2009年度まで国際基督教大学教養学部教育学科教授、2009年度立教大学文学部教授を経て、2011年度より共栄大学教育学部教授。(2011-2014年度 教育学部長、2015-2016年度 副学長)

研究・主張

活動歴

著書

単著

  • 『子ども・学校・社会―「豊かさ」のアイロニ-のなかで』東京大学出版会、1991年
  • 『教育改革―共生時代の学校づくり』岩波書店、1997年
  • 『市民社会と教育―新時代の教育改革・私案』世織書房、2000年
  • 『新時代の教育をどう構想するか―教育改革国民会議の残した課題』岩波書店、2001年
  • 『家族とジェンダ-教育と社会の構成原理』世織書房、2003年
  • 『義務教育を問いなおす』筑摩書房、2005年
  • 『教育改革のゆくえ―格差社会か共生社会か』岩波書店、2006年
  • 『安倍「教育改革」はなぜ問題か』岩波書店 2014

教科書・テキストなど

共著・編著・編集・編纂書など

  • 『文化と社会—差異化・構造化・再生産』宮島喬共編 有信堂高文社 1991年
  • 『学校文化の社会学』福村出版 1993年
  • 『シリーズ学びと文化』全6巻 佐伯胖,佐藤学共編 東京大学出版会 1995年
  • 『教育学入門 (子どもと教育) 』田中孝彦、寺崎弘昭共著 岩波書店 1997年
  • 『教育学年報〈6〉教育史像の再構築』世織書房 1997年
  • 『岩波講座 現代の教育—危機と改革』全13巻 佐伯胖,佐藤学,浜田寿美男,黒崎勲,田中孝彦共編 岩波書店 1998年
  • 『教育学年報』7-10 黒崎勲、片桐芳雄、佐藤学共編 世織書房 1999-2004年
  • 『変動社会のなかの教育・知識・権力—問題としての教育改革・教師・学校文化』志水宏吉共編 新曜社 2000年
  • 『なぜ変える?教育基本法』辻井喬,喜多明人共編 岩波書店 2006年
  • 『誰のための「教育再生」か』編 岩波新書 2007年
  • 『今、義務教育が危ない!-国民のライフラインを守ろう』渡邉光雄,片山善博,樋口恵子,佐藤学,小野田誓,市川昭午,斎藤貴男,佐和隆光,尾木直樹,黒崎勲共著 日本の教育を考える10人委員会編 ぎょうせい 2007年
  • 『講座社会学 13 階層』直井優共編 東京大学出版会 2008年
  • 『神保・宮台(激)トーク・オン・デマンド 6 教育をめぐる虚構と真実』神保哲生,宮台真司,藤原和博,寺脇研,内藤朝雄,浪本勝年,鈴木寛共著 春秋社 2008年
  • 『リーディングス日本の教育と社会 第15巻』日本図書センター 2009年
  • 『学校から言論の自由がなくなる ある都立高校長の「反乱」』土肥信雄,尾木直樹,西原博史,石坂啓共編 岩波ブックレット 2009年
  • 『リーディングス日本の教育と社会 第11巻 学校改革』大桃敏行共編著 日本図書センター 2010

翻訳書

  • N.D.グレン『コーホート分析法』朝倉書店 1984年
  • M.B.カッツ『階級・官僚制と学校—アメリカ教育社会史入門』伊藤彰浩,早川操共訳 有信堂高文社 1989年

脚注

  1. ^ 『現代日本人名録』