「コンスタンティン (映画)」の版間の差分
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== ゲーム == |
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* コンスタンティン([[Xbox]] 2005年4月21日発売) |
* コンスタンティン([[Xbox (ゲーム機)|Xbox]] 2005年4月21日発売) |
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* コンスタンティン([[PlayStation 2|PS2]] 2005年5月26日発売) |
* コンスタンティン([[PlayStation 2|PS2]] 2005年5月26日発売) |
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2020年1月1日 (水) 08:18時点における版
コンスタンティン | |
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Constantine | |
![]() | |
監督 | フランシス・ローレンス |
脚本 |
ケヴィン・ブロドビン フランク・A・カペロ |
原案 | ケヴィン・ブロドビン |
原作 |
ジェイミー・デラノ ガース・エニス |
製作 |
ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ アキヴァ・ゴールズマン ベンジャミン・メルニカー ローレン・シュラー・ドナー アーウィン・ストッフ マイケル・E・ウスラン |
製作総指揮 |
ギルバート・アドラー マイケル・アギーラ |
出演者 |
キアヌ・リーブス レイチェル・ワイズ |
音楽 |
クラウス・バデルト ブライアン・タイラー |
撮影 | フィリップ・ルースロ |
編集 | ウェイン・ウォーマン |
配給 | ワーナー・ブラザース |
公開 |
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上映時間 | 121分 |
製作国 |
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言語 |
英語 フィリピノ語 タガログ語 |
製作費 | $100,000,000[1] |
興行収入 |
$230,884,728[1] 27億1000万円[2] ![]() |
『コンスタンティン』(原題: Constantine)は2005年制作のアメリカ合衆国のファンタジー・アクション映画。フランシス・ローレンス監督、主演はキアヌ・リーブス。上映時間は121分。原案はDCコミックス刊行のアメリカンコミック『ヘルブレイザー』(Hellblazer)。
まず2005年2月8日に香港で公開。おって2月18日にアメリカとカナダで公開された。日本公開は4月16日。配給はワーナー・ブラザース。
宗教色が強い作品であり、キリスト教にまつわる単語や人物名、宗教観などが取り入れられている。また、エンドロールの後にも続きのシーンがあるという、アメリカ映画には珍しい構成になっている。
『コンスタンティン2』の制作が決定されたが、スタッフ・主演・公開時期は未定[3]。
あらすじ
この世は、天国・人間界・地獄の3つの世界に別けられている。そしてそれぞれの住人は別の世界へと自由に行き来することはできない。しかし現実は、天使と人間・悪魔と人間の中性的な存在「ハーフブリード」が外観上人間と違わぬ姿を以って人間界に住み着いていた。
主人公は、末期の肺ガンで余命幾許も無い男ジョン・コンスタンティン(キアヌ・リーブス)。彼は人間以外のものを見ることができる特殊な力を持っており、強力なこの力を以って人間界で悪事を働くハーフブリードを始末する悪魔祓いを行っている。しかし彼には、この「人間以外のなにかが見える力」のせいで幼少期に苦しみ、自殺未遂を起こした過去があった。キリスト教(カトリック)での自殺は地獄に落ちるとされているため、悪魔祓いによる善行を積むことによって神の恩赦を獲得し、死後地獄行きが確定している自身の運命を変えようと画策していた。
しかし天界のハーフブリードであるガブリエルは、コンスタンティンは悪魔祓いと称して神から与えられた力を私欲的に使っているうえ、肺ガンで死ぬのはそもそも長年の重度な喫煙癖の結果であり、総じてジョンの思惑は無駄なことであると言い続けていた。
ある日、悪魔祓いを行っていたコンスタンティンは少女にとりついた悪魔が人間界へ潜入しようとしたのを目撃する。互いの領域を侵さないことで成り立ってきた世界の均衛が崩れ始めようとしていた。均衡を保とうと試みるコンスタンティンとその仲間たちに不穏な殺害事件が起き始める。
キャスト
- ジョン・コンスタンティン
- 演 - キアヌ・リーブス
- 悪魔祓いを生業とする探偵。子供のときから強い霊力を持ち、人間とハーフブリードを見分けられる力を持つ。自分がこの世ならざるものが見えてしまうことに苦しんで10代のときに自殺をはかって2分間本当に死亡した際に地獄を知ったことで蘇生後に悩みからは脱するが、自殺したとみなされ死後の地獄堕ちが決定してしまっている。
- 15歳からタバコを30本毎日吸い続け、肺癌となり余命1年と宣告される。悪魔祓いは少しでも神に自分の良い所を見せようとしている利己的な目的で、決して人のためにではない。イニシャルは、「イエス・キリスト」を暗示している。タバコは「CHANG JIANG(映画用に作られた架空の銘柄)」。時計はORISの機械式時計。愛飲酒はアードベッグ。閉鎖されたボーリング場の隣のビルを住まいとする。
- アンジェラ・ドッドソン
- 演 - レイチェル・ワイズ
- 有能な女刑事。霊力・悪魔など超常現象の類は信じていない現実的な性格であるが、犯罪者を銃で撃つ際に何時、何処を撃てば良いのか分かってしまうという自身の不思議な力に悩んでいる。
- イザベルが自殺したことを認められずにいたところ、イザベルの死の際の防犯カメラ映像から「コンスタンティン」という呟きが聞こえたことからジョンを訪ねる。ジョンと共に自殺について調査することで、自分が知覚できることを拒んでいた超常の世界を受け入れるが、卓越した霊力の持ち主であったため、悪魔の現世出現のパーツとして狙われることになる。
- イザベル・ドッドソン
- 演 - レイチェル・ワイズ
- アンジェラとは双子の妹。姉と共に敬虔なクリスチャンである。自身の霊力のために心を病み、作中開始時点の2週間前から精神病棟に入っていたが、病院の屋上から飛び降りて死亡する。
- チャズ・クレイマー
- 演 - シャイア・ラブーフ
- ジョンの助手。ジョンに憧れ同じくエクソシストになりたいと思っている。面倒事に巻き込むまいとするジョンによって使い走りのような仕事しか割り振られないことを不満に思っていたが、クライマックスのアンジェラ奪還のためのアイデアを出したことを認められ、パパ・ミッドナイトの勧めもありジョンに同行し活躍するが黒幕によって殺されてしまう。
- エンドロール後パートで天界側ハーフブリードとして復活する。
- パパ・ミッドナイト
- 演 - ジャイモン・ハンスゥ
- かつてはエクソシストであったが現在は引退。人間界でのハーフブリードに関わる争い事を好んでおらず、自らを「中立的立場」とし「中立な場所」として、ハーフブリードの集う酒場を経営しており、入り口でガードマンが裏側だけ提示する絵札の絵柄を当てるという霊力チェックをパスしないと入店できないシステムになっている。
- ビーマン
- 演 - マックス・ベイカー
- ジョンの協力者。ジョンのために対ハーフブリード用の武器の調達や、情報収集をしている。虫が好き。ボーリング場のボウリングマシンの裏側に住んでいる。
- ジョンのための調査中に、バルサザールの死の手を予感し、ジョンが希望であることを電話で伝えながら死んでいく。
- ヘネシー神父
- 演 - プルイット・テイラー・ヴィンス
- ジョンの協力者。自身も霊力を持つが、この世ならざる声を聞くことに耐えられず飲酒しているためアル中になっている。
- ジョンの頼みのための行動をしている時に、バルサザールによって死に追いやられ、自らの手首にジョンへのダイイングメッセージを刻んで残す。
- バルサザール
- 演 - ギャヴィン・ロスデイル
- 悪魔側のハーフブリード。ジョンと対立する。
- 悪魔を現世に出現させるために動いていたが、ジョンに責められ秘密を明かしてしまい、黒幕よって塵にされて散ってしまう。
- ガブリエル
- 演 - ティルダ・スウィントン
- 天界のハーフブリード。大天使ガブリエルと同名であるが、ハーフブリードとは人間界に干渉するために両界から送られてくる天使と悪魔の中間的存在であり、大天使ではない。ジョンにとっては自身と天界との橋渡し役だが、ガブリエルはジョンの悪魔祓いの動機にある功利的な思惑を見抜いており「無駄な事」と諭し、救われたければ真っ当な信仰による行動をすることを勧めているが、ジョンには不可能とみている。
- 重罪人でも悔い改めれば神の赦しと救いを得られる人間を「恵まれすぎている」としており、神の恩寵に相応しい存在になるために、人間には試練が与えられるべきと考えていた。
- ルシファー(サタン)
- 演 - ピーター・ストーメア
- 完全な悪魔。神に反逆し、天界にいる天使のうち三分の一を率いて襲撃した。が、神には勝てなかった。そして天界の遥か下方の地獄に堕とされ堕天使となる。ハーフブリードを見分ける特殊な能力をもつコンスタンティンに執着しており、自ら地獄に導こうとしている。
- 白いスーツを着た紳士の姿をしているが、足は裸足でタールのような液を滴らせており、フランクな口調で喋る。
日本語吹き替え
役名 | 俳優 | 日本語吹き替え | |
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ソフト版 | テレビ朝日版 | ||
ジョン・コンスタンティン | キアヌ・リーブス | 小山力也 | 森川智之 |
アンジェラ・ドッドソン | レイチェル・ワイズ | 甲斐田裕子 | 岡寛恵 |
イザベル・ドッドソン | |||
チャズ・クレイマー | シャイア・ラブーフ | 川田紳司 | 浅沼晋太郎 |
パパ・ミッドナイト | ジャイモン・ハンスゥ | 落合弘治 | 相沢正輝 |
ビーマン | マックス・ベイカー | 飛田展男 | 多田野曜平 |
ヘネシー神父 | プルイット・テイラー・ヴィンス | 塩屋浩三 | 石住昭彦 |
バルサザール | ギャヴィン・ロスデイル | 山野井仁 | 江原正士 |
ガブリエル | ティルダ・スウィントン | 田中敦子 | 勝生真沙子 |
ルシファー(サタン) | ピーター・ストーメア | 安原義人 | 野沢那智 |
武器
作中では主人公のジョン・コンスタンティンが悪魔のハーフブリードと戦うために様々な武器を使用する。それらの大半は神の息吹がかかったものである。
- 聖なるショットガン
- 様々な聖具を組み合わせ作られるコンスタンティン最大の武器。銃そのものが十字架の形をしておりさらに全体に聖なる言葉が刻まれているため銃身で殴り付けられただけでハーフブリードは蒸発してしまう。また弾も聖具を溶かし作られた物を使用するためハーフブリードに対して絶対的な威力を誇る。弾丸はリボルバー式で交換される。
- メリケンサック
- 十字軍が遠征した際に、司教より祝福された純金でできているメリケンサック。「in nomine pater et filius et spiritus sanctus(父と子と聖霊の御名において)」とラテン語で表記されており、聖なる十字架であしらわれている。殴打に聖性を持たせて効果を発揮する。
(※ラテン語は正しくは「in nomine patris et filii et spiritus sancti」となります。)
- ドラゴンの息
- 純金製の火炎放射器。
スタッフ
- 監督: フランシス・ローレンス
- 製作総指揮: ギルバート・アドラー、マイケル・アグィラー
- 原作: ジェイミー・デラノ、ガース・エニス (コミック『ヘルブレイザー』として)
- 脚本: ケヴィン・ブロドビン、フランク・カペロ
- 音楽: ブライアン・タイラー、クラウス・バデルト
- 視覚効果:ハイドラックス
- 視覚効果:ティペット・スタジオ
その他
小説
- コンスタンティン(竹書房 2005年4月 ジョン・シャーリー)ISBN 4-8124-2093-8 - 本映画作品のノベライゼーション。
パッケージソフト
- CD/サウンドトラック コンスタンティン - 2005年4月発売
- DVD コンスタンティン 〈期間限定出荷〉(1枚組) - 2005年9月2日発売。ワーナー・ホーム・ビデオ
- DVD コンスタンティン 〈特別版〉(2枚組) - 2005年9月2日発売。ワーナー・ホーム・ビデオ
- Blu-ray コンスタンティン(1枚組) - 2008年11月5日発売。ワーナー・ホーム・ビデオ
ゲーム
参考文献
- ^ a b “Constantine”. Box Office Mojo. Amazon.com. 2013年3月3日閲覧。
- ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)650頁
- ^ Constantine 2