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「超漢字」の版間の差分

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== 前身の製品 ==
== 前身の製品 ==
* BTRON-1B/V1 ~ V3:
* BTRON-1B/V1 ~ V3:
* B-right/V:超漢字のOSと同名。1998年7月18日発売<ref>{{Cite journal |和書|author = |authorlink = |title = |date =1998-10-10 |publisher =パーソナルメディア |journal =TRONWARE VOL.53 |volume =9 |issue =5 |ISBN =4-89362-163-7 |pages =2 |ref = }}</ref>。BTORON3仕様に準拠。
* B-right/V:超漢字のOSと同名。1998年7月18日発売<ref>{{Cite journal |和書|author = |authorlink = |title = |date =1998-10-10 |publisher =パーソナルメディア |journal =TRONWARE VOL.53 |volume =9 |issue =5 |isbn =4-89362-163-7 |pages =2 |ref = }}</ref>。BTORON3仕様に準拠。


== 脚注 ==
== 脚注 ==

2020年1月25日 (土) 02:27時点における版

超漢字(ちょうかんじ)とは、パーソナルメディア株式会社が開発・販売する、BTRON3仕様のAT互換機オペレーティングシステム。正確には、オペレーティングシステムはB-right/Vで、標準搭載のフォント・ワープロ表計算ソフトなどを含めた全体が超漢字である。

2014年現在の最新製品バージョンは「超漢字V」。最新パッチは2009年6月11日リリースのB-right/V R4.540。

OSとしての特徴

BTRON3仕様に準拠。

  1. TRONコードに基づく18万文字のサポート
  2. tadファイル形式のサポート
  3. 実身/仮身モデルのサポート
  4. 文書処理・表計算ソフトなどの標準搭載
  5. 軽快な動作

標準搭載ソフトウェア

小物ソフトウェア

「実身データを使って何かをするためのソフト」をアプリケーションといい、それ以外を小物ソフトウェアと呼ぶ。

ハイパーリンク構造

他の一般的なOSがディレクトリを用いたツリー構造のファイル管理をしているのに対し、BTRON仕様OSは、ユーザーが触れる範囲は全てハイパーリンクで繋がった、ネットワーク構造のファイル管理を行っている。

ファイルシステム自体がハイパーテキストになっていること、すべてのファイルを「開いた仮身」と呼ばれるプレビューモードにできることから、超漢字内のコンテンツは、動的に編集されるウェブページのような状態になっている。そのため、この利点を生かして、これをそのまま他のOSからも閲覧できるHTMLに変換するソフトウェアが、パーソナルメディアから発売されている。

超漢字ウェブコンバータ
外部のウェブサーバに転送し、そこにHTMLを生成する。
超漢字ウェブサーバ
手元のパソコン自体をサーバにし、外部からのアクセスに応じてリアルタイムでHTMLに変換して送り出す。

電子辞書ソフト

事実上すべての漢字を扱える強みを生かして、パーソナルメディア純正の辞書ソフトが販売されている(一般的な電子辞書における漢和辞典JISコードの範囲内しか扱えないため、研究者などにとっては到底満足の行くレベルではない)

超漢字広辞苑
岩波書店の『広辞苑』を、外字を使わずに電子化。
超漢字康煕字典
漢字字体の典拠とされる『康熙字典』を画像として収録。文字の検索もできる。
超漢字岩波新漢語辞典
11800字収録の漢和辞典。外字は不使用。一部文字は筆順も表示する。

搭載している文字種

ただしOSとしてアラビア文字の「右から左」などの書字方向には対応していない。また合字などの処理についても、言語・字種によって対処の仕方が異なる。そのためそういった言語は「文字」単位での使用に限られ、「文章」としての利用は現時点ではまだ実用段階にないと言える。

対応機種

超漢字4までは基本的にはPC/AT互換機で動作するが、相性問題などによりうまく起動しない、あるいは一部機能が使用できないなどの現象がある。超漢字ウェブサイトからダウンロードできる「動作確認ディスク」を用いることで事前に検証できる。超漢字Vからは、VMware Playerが動作環境となった。

保証外だが、AT互換機をエミュレートするVirtual PCQEMUVirtualBoxで動作させることもできる。VirtualBox の場合、ホスト機のBIOS設定でホストCPUのx86仮想化支援機能(Intel VTかAMD-V)を有効にする必要がある。

インストール

超漢字4までは、それ自体がOSであるため、Windowsアプリケーションとして使用することはできなかった(ただし、Windows上でAT互換機をエミュレートするソフトを用いれば可能)。

そのため、超漢字用のパソコンを1台用意するか、ハードディスクのパーティションを分割して「登録」(インストール)する必要がある。超漢字4の場合、今使っているパソコンのハードディスクを、初期化せずにそのままパーティション分割するSystem Selector2というソフトウェアがパッケージに同梱されている。

最新バージョンである超漢字Vでは、VMware Player(またはVMware Workstation)上での動作を前提とする事になったため、今までは実現できなかった以下の機能が可能となった。

  • 他のWindowsアプリケーションとウィンドウを切り替えて、同一マシン上で並行作業ができる。
  • クリップボードを経由する事により、他のWindowsアプリケーションとの文字列複写ができる。
  • Windows共有フォルダを経由する事によるファイルの共有。
  • Windows用のプリンタドライバを使用した印刷。
  • VMware Player(またはVMware Workstation)を介したWindows周辺機器の利用。

前身の製品

  • BTRON-1B/V1 ~ V3:
  • B-right/V:超漢字のOSと同名。1998年7月18日発売[1]。BTORON3仕様に準拠。

脚注

  1. ^ 『TRONWARE VOL.53』第9巻第5号、パーソナルメディア、1998年10月10日、2頁、ISBN 4-89362-163-7 

関連項目

外部リンク