「越中八尾駅」の版間の差分
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|ローマ字 = Etchū-Yatsuo |
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2020年2月15日 (土) 06:07時点における版
越中八尾駅 | |
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駅舎 | |
えっちゅうやつお Etchū-Yatsuo | |
◄東八尾 (3.7 km) (4.9 km) 千里► | |
所在地 | 富山県富山市八尾町福島50 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | ■高山本線 |
キロ程 |
208.7km(岐阜起点) 猪谷から19.5 km |
電報略号 | ツオ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線 |
乗車人員 -統計年度- |
948人/日(降車客含まず) -2017年- |
開業年月日 | 1927年(昭和2年)9月1日 |
備考 |
業務委託駅 みどりの窓口 有 |
越中八尾駅(えっちゅうやつおえき)は、富山県富山市八尾町福島にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)高山本線の駅である。
概要
富山駅発着の特急「(ワイドビュー)ひだ」がすべて停車し[1]、富山駅 - 当駅間の区間運転の普通列車が設定されている[1][2]。
また、毎年9月1日 - 9月3日の「おわら風の盆」開催に合わせて臨時列車(快速列車を含む)が多数運行される[1]。
→詳細は「サンダーバード (列車) § おわら」を参照
歴史
- 1910年(明治43年)
- 1911年(明治44年)2月 - 婦負郡の22町村長連署の陳情書を貴族院及び衆議院に提出する[3]。その陳情書に曰く、「本郡は富山市及岐阜県吉城郡の中間に在りて飛越線敷設に最も重大なる関係を有する中心点なり。越中八尾町は富山市を距る四里八丁の位置に在りて、戸数千六百人口八千余を有する一都会なり。而して此地は重要なる物産に富み、剰へ富山小杉高岡又は角川古川高山等の各地より搬出貨物の集散せる枢要地なることは一般社会に認知せらるる已に久し。然りと雖も運輸の便宜備せざるため此巨額の貨物は悉く車馬人背に依りて運送せざれば之を為す能はざる故、生産物の販路及各地よりの輸入量未だ微々にして振はず。是れ吾人の最も遺憾とする所なり。推ふに商業の盛衰と町村の消長とは商品移動の迅速なると否とに重大なる関係の存するや論なし。然り而して其迅速如何は主として交通の便否に職由す。交通の便否は鉄道の敷設するより大なるはなし。今や飛越線の敷設ならんとす。吾人等之が恵沢に浴するの機将に近きにあるを喜ぶと同時に、其線路が富山の分岐点より長澤八尾大長谷角川古川を経て高山に至るの最も適当なるを認む(後略)」と[3]。
- 1920年(大正9年)1月 - 飛越鉄道期成婦負同盟会の熱心な誘致運動を受け、政府提出の飛越線予定線路地図が富山より八尾、笹津、猪谷、古川を経て高山に至る路線に改正される[3]。
- 1922年(大正11年)4月11日 - 改正鉄道法別表第65号において「富山県八尾ヨリ福光ヲ経テ石川県金沢附近ニ至ル鉄道」の敷設が予定され[4]、これにより分岐点として飛越線の八尾通過が最適とされる[5]。
- 1923年(大正12年)6月20日 - 鉄道省において調査審議を行っていた富山 - 八尾間の建設線路が決定する[5]。
- 1927年(昭和2年)9月1日 - 鉄道省(国鉄)飛越線の当駅 - 富山駅間が開通と同時に開業し、一般運輸営業を開始する[6]。当駅の位置は当初、婦負郡杉原村黒田への建設が予定されていたが、その場合八尾町の中心より一里も離れることになるので、これを憂慮した八尾町長橋爪秀太郎及び助役渡辺常太郎等が小長谷附近への変更を陳情した[3]。その後諸般の事情を調査した結果、当駅は現在地である婦負郡保内村大字福島に開業することとなった[3][6]。
- 1929年(昭和4年)10月1日 - 当駅 - 笹津駅間が延伸開業し、途中駅となる[7]。
- 1934年(昭和9年)10月25日 - 線路名称改定により飛越線が高山本線に編入され、当駅もその所属となる[8]。
- 1956年(昭和31年)6月1日 - 当駅 - 笹津駅間に東八尾駅が開業する[9]。
- 1971年(昭和46年)10月1日 - 営業範囲を改正し、貨物の取扱を廃止して、旅客、手荷物及び小荷物を取扱う駅となる[10]。
- 1974年(昭和49年)10月1日 - 営業範囲を改正して、旅客及び荷物を取扱う駅となる[11]。
- 1977年(昭和52年)
- 1979年(昭和54年)8月28日 - 欅製の駅名標を掲出する[12]。この駅名標は橋爪辰男県会議員の揮毫で、彫刻は八尾町の上野勉が担当し、塗師は柴田幸治がこれを務めた[12]。
- 1985年(昭和60年)3月14日 - 営業範囲を改正し、荷物の取扱を廃する[13]。
- 1987年(昭和62年)
- 2002年(平成14年)7月23日 - みどりの窓口を開設する[16]。
駅構造
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ地上駅である[1]。島式ホームの2・3番のりばへは跨線橋で連絡している。駅舎は木造で開業以来のものであり、七尾駅駅舎がそのまま移築されたものといわれる[17]。
北陸広域鉄道部が管理し[18]、JR西日本金沢メンテックが駅務を受託する業務委託駅で[1]、みどりの窓口が設置されている[1][19]。かつては売店が存在していたが[1]、2015年(平成27年)2月末を以て撤退した[20]。
のりば
のりば | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | ■高山本線 | 下り | 富山方面 | 猪谷方面からの直通 |
2 | ■高山本線 | 上り | 猪谷・高山方面 | |
3 | ■高山本線 | 下り | 富山方面 | 当駅始発の列車 |
上り | 猪谷・高山方面 | 一部列車のみ |
利用状況
「富山県統計年鑑」と「富山市統計書」によると、近年の1日平均乗車人員は以下の通り[21][22]。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1995年 | 1,084 |
1996年 | 1,081 |
1997年 | 1,029 |
1998年 | 1,022 |
1999年 | 1,029 |
2000年 | 1,095 |
2001年 | 1,048 |
2002年 | 991 |
2003年 | 971 |
2004年 | 911 |
2005年 | 897 |
2006年 | 900 |
2007年 | 940 |
2008年 | 932 |
2009年 | 889 |
2010年 | 871 |
2011年 | 825 |
2012年 | 836 |
2013年 | 857 |
2014年 | 868 |
2015年 | 916 |
2016年 | 920 |
2017年 | 948 |
駅周辺
八尾の市街地。商店などもある。富山方面に一般通行者用の跨線橋がある。
- 八尾おわら資料館
- 越中八尾観光会館
- 牛岳温泉スキー場
隣の駅
※特急「ひだ」の隣の停車駅は列車記事を参照。
脚註
- ^ a b c d e f g 郡司武編、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地』48号、2013年(平成25年)7月、朝日新聞出版
- ^ 川島令三編、『中部ライン 全線・全駅・全配線第6巻 加賀温泉駅―富山エリア』、2010年(平成22年)9月、講談社
- ^ a b c d e f g h i 続八尾町史編纂委員会編、『続八尾町史』、1973年(昭和48年)10月30日、八尾町役場
- ^ 大正11年法律第37号(『官報』、1922年(大正11年)4月11日、内閣印刷局)
- ^ a b 草卓人編、『鉄道の記憶』、2006年(平成18年)2月、桂書房
- ^ a b 昭和2年鉄道省告示第183号(『官報』、1927年(昭和2年)8月25日、内閣印刷局)
- ^ 昭和4年鉄道省告示第191号(『官報』、1929年(昭和4年)9月25日、内閣印刷局)
- ^ 昭和9年鉄道省告示第498号(『官報』、1934年(昭和9年)10月19日、内閣印刷局)
- ^ 昭和31年日本国有鉄道公示第190号(『官報』、1956年(昭和31年)5月29日、大蔵省印刷局)
- ^ 昭和46年日本国有鉄道公示第371号(『官報』、1971年(昭和46年)9月29日、大蔵省印刷局)
- ^ 昭和49年日本国有鉄道公示第208号(『官報』、1974年(昭和49年)9月12日、大蔵省印刷局)
- ^ a b c d 富山市史編纂委員会編、『富山市史 編年史〈下巻〉』(469頁)、2015年(平成27年)3月、富山市
- ^ 昭和60年日本国有鉄道公示第181号(『官報』、1985年(昭和60年)3月12日、大蔵省印刷局)
- ^ 昭和62年日本国有鉄道公示第210号(『官報』、1987年(昭和62年)2月5日、大蔵省印刷局)
- ^ 石野哲、『停車場変遷大事典 国鉄・JR編Ⅱ』、1998年(平成10年)10月、JTB
- ^ 富山市史編纂委員会編、『富山市史 編年史〈下巻〉』(471頁)、2015年(平成27年)3月、富山市
- ^ 原口隆行監修、『日本の駅100選』、2010年(平成22年)4月、主婦の友社
- ^ データで見るJR西日本2016 - 西日本旅客鉄道
- ^ 越中八尾駅 - 西日本旅客鉄道
- ^ JR在来線駅売店撤退 来月末 - 2015年(平成27年)1月20日、読売新聞
- ^ 統計年鑑 - 富山県
- ^ 富山市統計書 - 富山市